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金田一少年の事件簿「吸血鬼伝説殺人事件」読書日記8

※この日記はネタバレを含んでいます。読まれる際には十分ご注意下さい。
トリック部分については、管理人信じられないほど頭悪いので当たることはないと
思うのですが…。

9/29 マガジン44号

 いよいよ最終回。隠された真実とは一体何なのでしょうか。恐らく、どっか権力者の
身内か何かが珍しい血液だったために緊急手術か何かで血が足りず、例の娘さんが
犠牲にされたとかなんとかいうオチではないかとか思っちゃったりしてるんですけども。
(マジックの最中に雑談して周囲から怒られる今泉慎太郎タイプ↑)

 さて、大切な姉ゆりあを心の支えにして頑張ってきた青子さん。しかしいざ再会を
果たそうとやってきたところ、ホテルは廃屋に(ハイオク満タン!支払いは現金でね!の
意味ではありません。←当たり前)。
 ゆりあも謎の死を遂げ、仕方なく青子さんは事の真相を調べ上げるため近くの病院
で働くことになったとか。そこで何かを知ったらしいのですが…。

 1年前、青子さんは働いていた病院で一組の親子に出会ったそうです。その血液型は
ボンベイタイプ。件の、O型変異遺伝子(と言っていいのかな)タイプの希少な血液型です。
って青子さんもボンベイ型?…ということはやっぱり、ゆりあさんが亡くなったのはこの娘
のために使われたくさいですね。
 ぼくもわたしもきみもおっさんもウォウウォウウォー…じゃなくて。ボンベイタイプが(亡くなった
娘さんのお姉さんも含めると)4人て。
 まだAB型RH-を4人集める方が楽ですぜ…。ボンベイタイプを4人集める言うたら、
三毛猫のオスを4匹探してくるのと同じくらい大変なことなのでは?
 いや、まあこれはマンガですから…。にしてもいすぎだろそれは。世の中の医者が泣いて
喜びますよ。というか赤十字血液センターの人が採血パック片手に家に訪ねてくるよ。

 やっぱりゆりあさんは、その子供を助けるため、そしてたった5000万ぽっちのために
殺されていたことが判明しました。医者としてどうなん。
 大量の血液が必要となったって、輸液で代用できる部分はあると思うんですけども。
今から6年くらい前にしても人工血液はあるだろうし。(でも山奥の病院なら微妙かー)
 つか全身の血が抜かれていたということは大体3〜4リットルですか。ということはほぼ
すべての血が入れ替わるような感じだからなぁ。よくその娘さん出血性ショックで死ななかった
もんです。
 この当時の医者が金に目がくらまず、何とかギリギリの採血と、人工血液で済ませる
ことが出来てたら、この犯罪は起きなかったのかも知れないですね。残念です。

 というわけでことの真相を暴いたあと、最後に残っている緋色君を青子さんはせめますが、
まあ剣持警部もいるわけだし取り押さえられます。バカだなぁ、こういう時はにこにこ笑いながら
包丁を隠して近づいて、至近距離になったところでターゲットロックオンですよ。(お前が
殺人を教唆してどうする)
 とか思ってたら緋色君自分で刺されにいきました。うーんこれは読めない展開だー。
木村さん、どう思います?(スーパーニュースの安藤さん風に)
 …えーとですね…。
 ゆりあさんと緋色君が恋人同士だった、というのは大体読めてました。が、緋色君までも
ボンベイタイプって。
 どないなっとんねんこの村。そんだけ遺伝子異常が出るって、誰か産廃でも捨てに来て
るんとちゃいますか…。異様にでかい昆虫がいるとか、脚が5本ある動物がいるとか…。
ありえなーい。デカレンジャーでアリエナイザーが出てきそうな勢いですよ。
 と、ここで緋色君の口から語られた真実とは。
 要するに金のために血液をとったんじゃなく、緋色君から血をとったけども足りなくて、
ゆりあさんからとったと。で、ゆりあさんは余命半年というのを知っていて自分で申し出た
ので、殺されたわけではない、と。(それと二神が金をとったのとはまた別問題)
 うーん…。
 確かに、実に後味の悪い話ではあります。つーか、吸血鬼の話に惑わされる村人も
村人だが、それで捜査を打ち切る警察も警察だ。明智さんにばれたらそれこそ夜があける
までイヤミ全開でお説教ですよ…。(説教ですめばいいですが)
 結局、自ら刺されにいった緋色君はさすが医者だけあって致命傷になる場所を選んで
おりました。実は、腹部というのは致命傷になりにくい箇所です。胃や腸など、弾力に
とんだ臓器があるため、あれくらいの刃物で一突きしたくらいでは死にません。肝臓は
致命傷になりやすいので、多分そこに刺さるようにしたのではないかと思うのですが…。
 緋色君、ためらいキズがある割りに思い切ったものです。

 …と思ったら次のページでハジメちゃんが青子さんに輸血の申請を。
 でもって青子さんには例の生き残った娘さんの血を。
 ちょっと違った金田一の展開が見えてここはいいポイントでした。
 今まで犯人が死んだり、関係者が死んだりと、重い展開の多かった金田一作品の中で、
今そこに助けられる命がある、ということが犯人にとってこれほど心を揺さぶったことはなかった
のではと思います。
 見開きで登場したゆりあさんの指が想像以上にぶっといのがちょっと気になりましたが、
いい話でした。
 
 そして最後に、やっぱり私達を裏切らない展開を見せてくれました。
 ハジメちゃんに届いた謎の手紙。それは、事件が起きそうな場所を知らせてくれるという、
ある意味「テメェそれは明智警視あてにも出してやれよ」みたいな内容。
(お前は誉めてるのかけなしてるのか)
 その差出人の名は――彼。
 日ペンの美子ちゃん顔負けの綺麗な文字にビックリしたところで、さよなら、さよなら、さよなら。
(感動のラストシーンが台無しだという苦情は一切受け付けません)


 最後に剣持警部が「あいつの夏休みはまだ当分続きそうだな」と言っていましたが
それより進級を心配してやれ。

 短期集中連載ということでの2ヶ月でしたが、本当にあっという間でした。まあ私が
イベントパンフの編集を2回もはさんでいたせいもあったかも知れませんが…。ええ
死にそうでしたよ…グフ…。
 ともあれ、ちょっとトリックはアレだったかなーとか思うんですが、ラストの展開がとても
良かったし、まあ一応明智警視も高遠さんも出てきたということで。
 星3つですっ!
 また近いうちに元気なハジメちゃんに会いたいものです。留年すんなよー。歯磨けよ。
宿題やれよ。あと冒険から戻ったらカンパの金できるだけ返すか、高遠さんに請求しろよ。


<今日のメモ>
 誰か舞蘭村、放射能汚染の疑いあるから通報しといて。



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