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金田一少年の事件簿「オペラ座舘第三の殺人」読書日記2

※この日記はネタバレを含んでいます。読まれる際には十分ご注意下さい。

9/7 マガジン41号

 またも表紙!さわやかなハジメちゃんがお出迎えです!
 いやあ連載当初のもっさりさんはどこに行ってしまったのか。ファッションセンスも磨かれ
ているようです。
 で、そのジャケット、誰のものですか?


 よし、つかみはOK!(どこがだ)

 ところでこの表紙のハジメちゃんが着ているTシャツ。オペラ座の怪人のデザインっぽい
ですが、文字やら絵やら入っちゃって、せっかく書き込まれた部分が隠れているのはとても
残念です。コミックスで見るしかないですかねぇ。

 
 えー、今回は流石にカラーページはなかったようです。水着のおねぇちゃんを思い切り
飛ばしまして。
 1ページ目は親切なあらすじと登場人物紹介です。ええ、ページをめくっただけでもう、
登場人物の名前を忘れるわたくしにとっては非常にありがたいページです。(忘れすぎ)
 …あれ?ファントムって前回出てきましたっけ?
 すいませんなんか、怪人が当たり前のように登場人物の真ん中にいるんですが。
 お前、帰れ。

 どうでもいいことですが、口を開けてるのと閉じてるキャラが入り混じってるのを見ると、
開けてる人と開けてない人でわけてカットを配置したくなってしまいます。パンフ編集しすぎや。
 
 で。前回絵門いずみさんの上にシャンデリアが落下してきて死亡と。
 しかしハジメちゃんいやな予感したのにシャンデリア落下の可能性は考えなかったんです
かねぇ?だってここ2度も殺人現場になってるわけですよ。またシャンデリア落ちるかもとか
考えないのかな。
 3度目の正直とか思ってたかもしれんが、ハジメちゃん。キミには「2度あることは3度ある」
の方が合ってると思います。

 
 ハジメです。
 俺が行くところでは必ず殺人が起きるとです。家の中にいてもおきます。

 ハジメです。
 シャンデリアが落ちるかもと思っていたら落ちました。先に言えばよかったとです。

 ハジメです。
 もう誰も、進級のことについて聞かなくなったとです。

 ハジメです。
 俺より高遠の方が悠々自適に生きている気がするとです。

 ハジメです。
 殺人が起きたから皆一緒にいようと言っても、誰も聞いてくれたためしがないとです。

 ハジメです。
 ハジメです。
 ハジメです…。


 話が大きく脱線しましたが、本編は続いております。
 気を失うレオナを抱きかかえる冬彦さん。に青筋立てるM字パゲ。にプチ切れる剣持さん。

 とこう書くとかなり収拾つかない事態になってきておりますが。
 レオナが気を失うのはまああるとして冬彦。彼、左手だけで抱きかかえているんですけど?
なんで?おかしいですよね。不自然。普通こういう時は反射的に両手が伸びるものです。ま、
右手に何かを持っていて伸ばせない状況なら別ですけど。
 あとM字パゲはどうでもいいや。
 で、剣持さんがブチ切れてちゃんと仕切りをはじめました。現場保存を始めるところはさすが!
捜査一課の刑事さんです。
 …でも手帳古いよ?剣持さん、その警察手帳まさか偽造では…。

 このページで、「シャンデリアを上げ下げする装置は舞台の奥にある。全員ここにいたから
事件ではない」と発言があるようですが。
 何も装置に頼らなくてもいいわけで。要するにシャンデリアをつり上げておいて、何かのきっかけ
もしくは時限装置ででも落下できるようにしておけばいいはず。
 先に調べていたカイト君が「これは殺人だ」と断言。シャンデリアを吊っていたワイヤーがブッツリ
切られているからと。(カイト君へ。そんなところに座り込むと、破片で怪我をするので危険です)
 うーん…。何か誘導されているような気がするのは気のせいでしょうか?
 このカイト君だって犯人ではない、と決まったわけではありません。というかむしろ私は高遠さん
ではないかと疑っているくらいで。
 みんなの目がスタンド・城(スタンドはもういい)と剣持さんのやりとりもしくは、絵門さんの死体に
向いている間に、調べるフリをして細工を回収し、あらかじめ切っておいたワイヤーを見せるという
ことは出来ますよね。
 不思議なことに人間の心理として、一つおかしいものが見つかり、それで謎が解けると何故か後の
ことを調べるのをやめてしまいます。
 こういう心理を使ってマジシャンはマジックをしているわけですけどね。

 次のページでは、あらかじめ切ったワイヤーほそのまま、落下装置につないでなんとかするのは
無理だ、みたいなことを言っていますけども。
 ではもう1本ワイヤーが用意されていたらどうなんでしょうな。それを緩めて落下するようにして
おけば。
 ってももう1本あったからなんだって感じですが。

 カイト君は、誰かがリハーサルの時にワイヤーを切ったと推理してますが。
 あー…………。こんな推理をするようじゃあカイト君は高遠さんじゃないなぁ。ジラフで言っている
のならともかく本気で言うのなら、高遠さんじゃないです。
 ギターの弦とかを考えていただければ分かると思いますが、演奏中に弦が切れた、なんて
ハプニングがたまにあったりします。それで手を切ったりとかね。
 強い力で引っ張られている弦が切断されると、その瞬間切断されたところから双方とも固定されて
いる方向へ向かってものすごい力で跳ね返りますので大変危険です。
 もしカイト君の推理どおり誰かがワイヤーカッターで切断したとすると、恐らくその人物も大怪我と
まではいかなくても結構なケガを負うと思いますよ。誰かケガしてましたっけ。

 ともかく、よくわからんけど、リアルタイムで切断されたっていうのはちょっとおいておく必要が
あるんじゃないかな。
 あ、もう一つありましたね。薬品でそこが溶けて切れるようにしておいて、混乱に生じて切断面
をきれいに切り、「こんな風に切断されてました」と見せるトリックとか。
 劇薬ならアンプルとかくらいの小さなもので済みますし、少しずつ落ちるようにしておけば
あとは勝手に切れてくれますからその場にいる必要もないし。リハーサルの時間を逆算すれ
ば、誰かがその下にいるというのは高確率ですしね。
 絵門さんを殺そうとしたのではなくて、誰でも良かった、という仮定のもとの話ですけども。

 おおっと、カイト君いきなり大ゴマで登場だー!って、木造の建物の中でタバコ吸うな。
つーか誰がタバコを吸っていいといった。
 こういう現場で何か動けば証拠隠滅と疑われてもしょうがないというに。
 怪しいですねぇ。
 13人目の誰か説が出てまいりました。

 カイトはレオナに心当たりがあるだろうと言っています。
 仮面の男のことを誰よりも恐れていると。
 前回の話からあわせると、えー…。
 ストーカーがレオナさんに付きまとって冬彦さんが撃退して、逆恨みして焼身自殺しようと
したが失敗。で、そのストーカー男は仮面をかぶって現れたとか?意味わんかねぇ。
(誰もわかんねーよ)
 ちなみに仮面というとわたくし、南国バリ島とかのあの仮面が浮かんでしょうがないんですが。
イヤだな、あんな仮面かぶってストーカーされたら。

 カイト、さくさく話を進めています。
 推理を聞きたいとか剣持警部に言ってますけど。
 あんたね、まだ現場保存の状態でろくに何も調べてない現段階で犯人を指し示すことが
出来たとしたら2時間ドラマが最初の20分で終わってしまうやないですか。あとどうすんだ。
延々死体流し続けるのか(by魔人探偵脳噛ネウロ)。
 で、現場は鍵をかけて厳重に保存。
 …このカギのタイプは多分、ピッキング用具持っていれば簡単に開くかと。ピッキング用具
なくてもドライバーとかであきそうだなオイ。
 
 この場はカイトが仕切って終わってしまいましたけど、やっぱりなんか不自然。
 普通場数を踏んでいるにしても、警察がいるのであればなおさら、そちらに指揮を任せる
ものだと思うんですけど。
 カイトにはその場を仕切らねばならない何かがあったような気がします。
 …鍋奉行とか?
 いや違うな。これは食い物だ。
 仕切り魔?
 うーむ。
 なんかいつも考えがギャグ路線な自分が嫌です。

 事件はオペラ座の怪人の様相に近づいてまいりました。
 ところで犯人さんに質問です。
 いつも疑問なんですが、オペラ座館だからってわざわざオペラ座の怪人になぞらえなくても
いいのでは?ここでイッパツ、エドガー・アラン・ポーの黒猫になぞらえてみるとか、シェイク
スピアのリア王になぞらえてみるとかすれば、それだけで探偵を混乱させることが出来て
面白いとか思うんですが?
 何がしたいんだ私。
 犯人も大変だなぁ。脚本とか一生懸命考えてんだろうなぁ。
 これでハジメちゃんが「この事件は黒死館殺人事件を真似て…」とか言い出したらあわてる
んだろうなぁ。(注:黒死館殺人事件…小栗虫太郎著。難解な小説として有名)
 でも犯人が一番のオペラ座フリークですよね。
 
 で。
 お約束の電話が通じない・無線が壊れているというパターン。え、あれ?皆さん携帯電話は
お持ちではないんで?
 あと明智さんみたいに、連絡が途絶えたらヘリよこすようにとかしておけばいいのに。(蝋人形
の舘の事件で確か手配してました)
 それとカイト、くわえタバコはやめなさい。大人タバコ養成講座1・2を読みなさい。
 くそ、なんでカイトこんなに大ゴマなんですか?やっぱり高遠ですか。
 髪の毛にトーン重ね張りまでされてますよ?
 
 あと、見開きページで塗り壁がいます!
 …それファントムの目だから。塗り壁違うから。

 見開きをはさんで対峙しているかのようなカイトとハジメちゃん。やっぱりただのルポライター
ではこんな描かれかたしないと思うんですけどねぇ。うがちすぎかな。
 
 一方すっかり忘れ去られていた城とM字パゲ(そろそろみきたにと呼ばないと怒られそうな気が
しますが、漢字変換が面倒くさいです)が意味深な会話を。
 あいつが生きていてこの島にやってきていずみのことを…と。
 みきたにのセリフからすると、その「あいつ」というのは彼らの目の前で死んだか殺されたか。
殺したとすると、劇団員全員が持つ過去の秘密ですな。

 一方ハジメちゃん達ははなれにやってきておりました。
 …あれ?
 ここまでのページで、オーナーの娘が登場してきていないような?
 描かれるのを忘れただけ?
 
 おっと、ロウソクが消えた仕掛けについて剣持さんが私と同じ事を言っている!ぐあ!
私の頭は剣持さん並かぁ!(剣持さんに失礼なこと言うな)
 ロウソクは自然に消えた状態だそうです。
 でもたまっている蝋の量が少ないよなぁ。
 それと一つおかしな点が。
 このロウソクの位置から考えると、窓に映るロウソクの影というのは、1話目にかかれて
いたようなものにはならないと思うんですけど。いや、うまく説明できないけど。
 これなんか意味あるんですかね?とりあえずスーパーヒトシ君人形を。

 で、美雪ちゃんがドロップアウト、ハジメちゃんは付き添って出ることに。
 残りは剣持警部。
 おいおいおいおいハジメちゃん。
 そんな、コマいくつも使ってわざわざ「気をつけて」とか言うなよ。
 おまいがそんなこと言うと絶対剣持警部に何か起きるってことじゃないかぁ!

 次のページ。
 剣持警部大ゴマでした…。

 すっごいいやな予感がしますが。


 と、いいところで続くです。
 剣持警部大ピンチ。
 
 ああでも次回へ続くということでちょっと安心。このパターンだとケガはしても死には
しませんな。いや、流石に死ぬとは思っていませんけども…。
 最近のマンガってレギュラーでもあっさり殺したりしちゃうことがあるので。いえ、どの
マンガとは言いませんが、あれだけ第一部でLの手先となって働いたにも関わらず
新展開のモノローグページ(しかもカラー)で簡単に●●死亡、と書かれたり、第三のキラ
に関わる者とまで言われて話を引っ張ったのにあっさり「次々と死んでいった」だけで
済まされた某会社幹部とか。キラ容赦なし!って感じですが。
 
 ただ、普通の死亡キャラだとナイフだったりシャンデリア落下だったりと容赦ないのに、
レギュラーだと殴られるだけで済む金田一。こちらの犯人は地球に優しい(違)。もしかして
犯人の半分は優しさで出来ていますというやつでしょうか。(待て)

 あと最後に、剣持警部がなんか気になることを。
 青白くボーッと光るものがあると。
 これで大抵思いつくのはリンですね。
 一重項から基底状態に降りる時の光なら長時間は発してないので、フッフッフッと順番に
消すことも出来るんですが、でもそこまでの状態にするのは難しいしなぁ。何よりこの時の
光は青白くないはず。
 もっと簡単な仕掛けだと思うんですけども…。
 ルミノールでしょうか。

 もしくは、窓自体に仕掛けがあったか、ですね。
 順々に窓の内側に何か黒い紙でもスクロールして張り付けるようにしておけば…って
だからそれをどうやってやるんじゃあ!!!!!

 というわけで次回に期待。


<今日のメモ>
 三部作という意味も持つ「トリロジー」。オペラ座館事件の三部作(トリロジー)として
使われているが、別に、古代ギリシャ3悲劇詩人のアイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス
の意味も持つ。
 こんなん何の役に立つメモなんだ…。



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