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金田一少年の事件簿「人喰い研究所殺人事件」読書日記11

※この日記はネタバレを含んでいます。読まれる際には十分ご注意下さい。

5/23 マガジン25号

 さあいよいよ最終話です。
 メインキャラがダブルメガネという今回の話(別に狙ったわけでは…)、名残惜しくもありますなぁ。

 どうして中神が殺人なんて、と驚く繭。
 緑川を実の父以上に慕っていたという、それを今言われましても的な事情を打ち明ける
中神。
 自分は生まれてすぐ両親に捨てられ、養護施設で育ったと言います。
 中学生の頃、ボランティアで理科教室を開くため、指導員として緑川が施設に来たらしい。
 その時中神少年は強く、緑川の研究に惹かれたようです。
 これ、お帰り、はやぶさでもあったのと、なんか中神少年が高遠さんの少年時代とかぶるわぁ…(笑)。
 その頃繭も母が亡くなったばかりで、よく緑川が研究室に連れてきていたので、2人が
親しくなっていくのは当然のこと。
 あんな事件がなければ今頃は、「娘を泣かしたら生物学的に生きてない状態にしてやるからな、
あ?」という脅しを緑川に受けて「それ僕死ぬってことじゃないですか?」と返しつつ、中神と
繭は将来をともに歩いていけたのかもしれませんね。
 つくづくキャラとしてはもったいないなぁと思います。殺人の犯人だから仕方ないんだけども。
 できればちょいちょい今後も出てきて欲しいなぁ。
 困った時のハジメちゃんのアドバイザー、的に…!

 緑川にあこがれ、中神は必死に勉強してやっとこの研究所に勤めることができたらしいです。
 立派ですなぁ。
 緑川因子の成果をネットで発表すると言われた時も、非常に感銘を受けたらしい。
 けれども、えーともう名前忘れた。えーまああれだ、あの3人組は無欲ではなかったと、そういう
わけですね。
 谷瀬は自分はやってない、口止めをされていただけと言います。
 うん、やったやつ大体そういうからね!
 谷瀬は自分の自殺は狂言ではない、本気だったと言います。
 実家の研究所が倒産寸前の大赤字で、何とかしようと一攫千金を狙ってこの研究所に就職
したのに、緑川が無償公開しようとしたことで絶望的になって自殺未遂をしたらしい。
 本当か、オイ。
 あんなすごい開き直りの態度見せつけられておいて、私は本気で自殺未遂した、とか
信じられんのですが。

 ある時用事があって緑川の研究室にいったら、えーとあの二人の姿を見たという谷瀬。
 壮絶ですなこれ。
 二人は緑川を殺害していた現場でした。
 その時まだ緑川は生きていたから、ダイイングメッセージに谷瀬の名を入れたのだと思う、
という谷瀬。
 見かけただけなら書かないと思いますけど。
 振り向く余裕あったと思えないし。
 まあともかく、黙っていることを条件に、金が手に入ると思った谷瀬は共犯になったと。
 しかし緑川因子のレポートを開けてみると、なんかでたらめ表記になっていたらしい。
 あれだ、「なお、このテープは5秒後に消滅する」みたいな。
 なんかセキュリティトラップらしいですよ。
 開けた時にパスワードを打ち込まないと、二度目から中身が暗号化するらしいです。
 あのトロそうなおっさんにそんなことができたとは…!(コラ)
 もしかして実はスパイだったんじゃないのか!仲間にイーサン・ハントとかいないのか!
 で、結局何もかもわからなかったために、繭の誘いに乗ってこの村にやってきたと、
そういうわけでありますか。
 中神は、繭から皆を呼んだことを聞いたので今回の計画を思いついたらしいです。
 しかしここで繭は言う。
 メールのことは一度も中神に言ってなかったと。
 なんか繭がやってる匿名ブログみたのね、とか言ってますよ。
 中神さん、繭がブログやってたの気づいてたんだ…。

 あ、名前出た出た思い出した。
 ワニベ、マキネ、そして谷瀬の罪を暴き、繭自身の手で断罪する、という計画をかいた
ブログをやってたらしいです、繭。
 匿名にしてもそんなブログあったら通報されるわ!
 あのメールを出したのも、本当は自分の手で敵を討つつもりだった、という繭。
 どう考えても無理そうだと思うんですけども…。
 繭は緑川のダイイングメッセージにすぐ気づいたらしいですね。
 さすがですね。
 で、犯人に気づいた繭はワニベのパソコンにあるソフトを仕込み、ワニベがパソコンを
使って何を打ったかわかるようにしたらしい。
 ああ、あのソフトですなぁ。一時期、ネットカフェなどに仕込まれていて、アカウントやパスワードが
盗まれて大問題になったらしいですが。
 それで繭は東京に戻って、メールを全部チェックし続けたらしいです。
 ということはキーボード打ったやつとともに、メールを転送するようにしてたわけですか。
 この人二代目ファルコンじゃなかろうか!(ブラッディ・マンディの)
 そのメールのやり取りで繭は、谷瀬のやつ裏切ったりしねーだろうなと言ってたこととか、
緑川を殺害した経緯を知ったわけですね。
 ということは谷瀬の言ってたことは一応嘘ではなかったわけかぁ。
 
 繭はこの2年間、ワニベらを殺す殺人計画を打ち立てていたと言います。
 そしてメールで、自分がチップの解読方法を知っているかのように匂わせて彼らを呼び寄せた。
 すごい計画ですなぁ。
 でも計画を実行することは出来なかった繭。
 その人を目の前にすると怖くて何もできなかった、と。
 まあ…多分繭は緑川にとても大切にされて育ったんでしょうね。だからこそ、そういう憎しみが
あっても実行に移せないのではないでしょうか。
 そうこうしてるうちにワニベが死んだのだけれども、天罰だと思っていたら中神が殺していた、と。
 
 この後のシーンは良かったですね。
 繭が、自分がちゃんと計画を実行していたら、と言ったのに対して中神が、君はそれでいいんだ!と
言うのですよ。
 うーんまぁ、現実的にはおそらく中神は情状酌量されても無期懲役だと思うのですが、それでも
繭と幸せになって欲しいなぁ、と思わずにいられないです。
 今まで金田一の作品でこんだけ思い入れあるキャラも珍しいなと思いました。
 これぞメガネパワー!メガネ同志、幸せになればいい!(やめなさい!)
 あれ、結局緑川因子のレポートの暗号、解けてなくね?

 こうして物語は終わり…あ、暗号残ってましたね。
 ハジメちゃん、この暗号はすでに解けているという。
 四六時中、龍馬の写真を眺めていろということは、デスクの下のビニールシートに入れろという
ことではないかと。
 そうして入れてみますと。
 
「私にもし何かあったら中神を頼れ、一番信頼できる人間だ」と書かれてありました。
 おっさん、こういうことはもうちょっと早くせんといかん!
 もう全部手遅れになっちまったよ!!!!
 繭が、これからは自分が中神の支えになる、と言ってたのはよかったですね。
 なんかウルトラミラクルとか起きて、10年くらいの刑になりませんかね…漫画だし!(オイ)
 
 と、帰りの電車の中でハジメちゃん、昔の暗号の答え合わせを忘れていたことを思い出します。
 電話かけろや!
 ここで今回、ほとんどセリフのなかった美雪ちゃんが活躍!
 ヒントをもらってたよと言います。
 それは、中学生の時の座席表でした。
 それをつなげて読むと…?
 おい、クイズの答えは秘密ってどういうことやねん。こっちはもう頭使ってフラフラやねんぞ。(嘘つけ)
 ちょっと、本気で終わりやがったよ。
 オィィィィ!!!!
 ダメガネ!ちょっと警察から戻ってこい!
 お前繭に好かれてたっぽいのに繭は別の奴が好きだったみたいだぞ!!!!
 
<今日のメモ>
 繭は結局中神とハジメちゃん、どちらが好きなのか。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→金田一少年の事件簿「人喰い研究所殺人事件」読書日記11