多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→龍馬伝


龍馬伝

第34話(10/08/22)

 えーとすみません、前回の訂正を一つ。(該当箇所は訂正しました)
 長次郎の話で、史実では長次郎の死を知った龍馬は、社中を任せていける人間と
思っていたのにと悲しんだと書きましたが、あれは間違いでした。
 今回の話の最後のミニ解説見ていて思い出しました。正しくは、自分がいれば死なせは
しなかったのに、と悲しんだ、でした。
 社中を任せていけると悲しんだのは内蔵太についてです。
 かなり早いネタバレになってしまいますが内蔵太もまた、夢半ばにして命を落とします。
その時に龍馬は彼の死について、社中を任せられる人間だった、おしい奴を亡くしたと
とても悲しんだそうです。
 龍馬は沢山の戦友を夢半ばで亡くしていき、最後は自分までもがそちらの側に
なってしまったんですね。

 さて。
 皆がお揃いの着物着て写真撮影に臨んでます。
 亀山社中って単に名乗ってるだけかと思ったら制服まで作りやがったこいつら。
 まるでガキどもが集まってて名乗る名前決めて「マジよくね!?」とか言い出して、今度は
お揃いの特攻服作って「マジパネェ!」とか言って暴走族になっちゃったような。
 長次郎がめっさ怒ってて、亀山社中貧乏なんやぞと言いまくってます。
 でも龍馬は、ユニオン号買った記念だから、といってます。
 …長州の注文で薩摩名義で買った記念でなぜ君達が祝うんだい?
 ともあれ、いざ写真撮影…おおっと龍馬さんから物言い、物言いがつきました!
「どれくらいじっとしてたらいいんだ」
 写真屋が「いっときです」っていったけどだからその一時がどれくらいかを聞いてんだよ!
(そんな怒らんでも、いっときはいっときやけー)
 というわけで気を取り直して撮影…今度は沢村、沢村です。
「本当に魂抜かれんやろな!?」
 はいはい大丈夫なんで撮影…おい誰だよ、今度は長次郎かよ。
 金がないから1枚だけやってくれ、ということらしいです。
 もう写真屋がブチ切れないのが不思議なくらいだよ!

 というわけで無事撮影終了。
 写真屋が、魂あっただろうとか言ってましたがここで魂取られたら龍馬伝終わるわ!
 悪魔の契約か!

 そういうわけでユニオン号は、桜島丸と名を変えたようです。薩摩のものであることを
偽装しているのはわかるんだけど、もうちょっとこう…ネーミングセンスは…。
 チェリーブロッサム・アイランド号とか…。←結局桜島じゃねーか!

 龍馬は長次郎と武器を確認しつつ、これを長州が受け取れば、絆が生まれる、手を結ぶのも
もうすぐだなと嬉しそう。
 長次郎もこれで亀山社中が認められる、とか言ってるんだけども、龍馬はそれはよくないと
言います。
 私利私欲出したら、薩長両方から信頼を失うと。
 
 その頃、いよいよ歴史が動き出そうとしていました。こないだからこればっかりのような
気もしますがいいんです。
 京都御所では、家茂が帝より、長州討ってちょという命令を受けており、慶喜も、これで
薩摩も動かざるをえまい、と得意満面です。あ、マユゲ書いたんですか?

 西郷のところにも出兵を要請する手紙が来ていて、彼はもう残された時間がないことを知る。
あとはもう龍馬を信じるのみですよね。
 そんな中、桜島丸がやっとこさ長州にたどり着きました。
 みんな武器を手にしてイヤッホウ状態です。
 高杉も「これで幕府を蹴散らせるぞー!」と大喜び。
 龍馬は改めてヅラに、薩摩が長州のために買い付けてきた、と紹介する。
 自分がやった、と恩を着せない、あくまでも薩摩がやってくれた、というのが龍馬らしいです。
 ヅラは龍馬に感謝の言葉もない、と頭を下げるのですが龍馬は、自分じゃない、長次郎が
頑張ったんだ、こいつを褒めてくれと呼ぶ。
 いやいや、前回見てたら龍馬も頑張ってましたよ!お元と暗い部屋で「俺困っちゃう」って
言ってたこととか!←そこ…?

 高杉も後ろでめっさ喜んでいて、ニコニコしてるのがかわいいです。
 で、龍馬はヅラに、井上らがイギリス留学した話を聞いて長次郎も行きたがっている、ぜひ
行かせてやってくれ、と言います。
 …そこの後ろにいる高杉クンは、「もう長州は俺がいなくても大丈夫だろう」と考え、グラバーに
「ヨーロッパ旅行手配して。」とかいって「お前空気読めよ。今幕府が長州征伐しようと
してんだろうが!」とか言われたのに(笑)。
 そういうわけで長次郎は、代金を確かめることにするわけですが…。
 高杉クンへ。
 銃をつえ代わりにしてはいけません。危ないでしょ!銃口の上に手を乗せるな!ちゃんと
見てますよ!(長次郎見てやれよ!)

 龍馬は、これで万事ととのった、あとは京で西郷と手を結ぶ約束をしよう、とヅラに言うの
ですが、ヅラはおなかでも痛いのかうかぬ顔です。
 そうか、エリザベス、エリザベスがいないからだな!?銀魂では坂本が連れてきてた
もんね!
 龍馬さん、エリザベス1つ!(でねぇよ)
 まあヅラはこの時点でも、西郷が長州をはめるつもりではないかと疑ってたわけだから
それは仕方ないと思う。
 彼の決定には、長州の未来がかかっているのだから。

 そういうわけで、船の取り決めを長次郎は、長州海軍局で見ていたわけなのですが…。
 長次郎が、船は薩摩名義のまま(用心のため)にするといったこと、薩摩と亀山社中もこの
船を自由に使えること、と言ったことでひと悶着起きます。
 長州藩としては「キイテナイヨー」状態なわけですから、ふざけんなと怒るのも仕方ない。
 長次郎は落ち着いて、井上達から聞いてないのか、こういう取り決めの上で船を購入した
と言ってますが…。
 なんていうかそれはそれだけども、ここは柔軟な対応見せられないもんか、長次郎。

 龍馬の方はすることもないので、ほげほげと、高杉と会話してます。
 ヅラは手を組むの迷ってるのだろうか、という龍馬の問いに高杉は、長州藩は皆が
喜んでいるわけではない、薩摩藩に借りを作ったと思っている人間もいる、そういう人間達
とでヅラは板挟みになっている、と。
 高杉も人の立場とかよく見てる方ですね。
 龍馬は、高杉自身はどう思うのか聞きます。
 僕はーとか言ってる高杉がかわいいなと思いながら見てたら、また最初の部分聞き
逃したんだけど(聞けよ)、僕は薩摩の助けがなくても戦うよ、長州人だから、と真面目な
顔でいったあと笑ってました。
 本当は好き勝手に生きたいと。
 あんた…あれだけ好き勝手に生きておいてまだ言うか。(それ史実の方だから!←なお
悪いじゃねーか!)
 上海にいた時に思った。このまま世界を回りたい、と。
 この世に生まれたからにゃ、面白い人生にしたいじゃありませんか。

 この思いが、空気読まずにヨーロッパ旅行しようというのにつながるんですなぁ。
 また、このセリフは、高杉の辞世の句だと今のところされている(最後を看取った野村望東尼の
言葉を高杉が言っただけという説もあり)「おもしろき こともなき世を おもしろく」につながって
いくのだと思います。下の句を野村望東尼が「住みなすものは 心なりけり」とつなげると
高杉は「おもしろいのう」と言ったとも。一応私は、こっちの説を支持してます。面白いから。
 私はこの句もですが「三千世界の烏を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」という都々逸も好き
ですね。このあたりは勝手気ままに生きてた晋作っぽい。

 龍馬は気ままに生きてみたい、という高杉に同意し、自分も世界を回りたい、薩長が手を
結んで、幕府の長州ぜめをやめさせるのが自分の考えだという。
 ケンカで世の中が変わるとは思ってないから、と。
 高杉は笑って、どうやら僕らは気が合いそうじゃ、と。
 確かに歴史上でも龍馬と高杉は盟友でありました。2人とも早逝したから、天国で「なんで
お前こんな早く来てんだよ」「あんたこそ」くらいの応酬はあったかも知れません。
 銀魂の坂本と晋助もこんなだったら…ダメだ、にこやかに笑う晋助が想像できねぇ!
 坂本はあんな感じで晋助のこと気にしなさそうではありますが。

 と、和やかなムードのところにヅラが走ってきます。
 どうした、真選組でも乗り込んできたのか!(ここ長州!)
 ヅラは、どういうことだ坂本君!となんかすごい剣幕です。すごい剣幕なのにちゃんと龍馬に
クン付けです。
 
 行ってみれば長次郎が、井上らも同席の上で決めたという、さっきの条件について、長州がわが
そんなことは聞いてない、と大モメしているところでした。
 そんな条件を付けられたのは上役も納得しない、長州名義の船にしてもらわんと、という
長州藩士に長次郎は、条件だからというけれども、金を出したのは長州だ、と両者一歩も
引かない。
 それで龍馬は長次郎に、ここはこちらが折れた方がいい、と言う。
 どこまでですか、と言う長次郎。
 え、いやどこまでっていうか、どれ、とかじゃなくて?
 どこまで折れるって…じゃあ…3本の矢まで。(その折れるじゃねぇし、なんか違う話まじってるし!)

 龍馬は、船は長州名義にし、操縦も長州藩に任せる。そして、薩摩や亀山社中が利用する
時には、長州の許しがなければダメということにしてはと言う。
 ヅラ、それで納得してくれました。
 なんとか納まりそうです。
 納得いかない長次郎はプンスカしながら出て行くのですが、龍馬は今度こっちなだめないと
いけないから大変だと思いますね。

 長次郎は、あの船があれば、亀山社中として仕事ができる、と言う。
 でも龍馬は、長州の言う通りにしないと、薩長は手を組めないと忠告。
 結局長次郎は誰のために船を買うことにしたのかちょっと忘れちゃったんじゃないのって思うん
ですけどね。
 亀山社中が火の車だから、金を稼ぎたい、商売をしたい、船があればできるというのはわかる。
 でもそれは、例えば薩長同盟が無事結ばれてからでも、「申し訳ないが金を貸してくれないだろうか」
と長州に頭を下げて金借りて船買って、商売の中で返していってもいいと思うし、それこそ終わった後に
船を借りてもいいと思う。
 龍馬にしてみれば、何で今、この大事な時に亀山社中のことを考えてるんだ、という理解できない
思いがあったんじゃないでしょうか。元々は薩長のために走りまわっていたんだから。
 そして、皆に相談せず、自分にまかされてるからと勝手にきめちゃった長次郎も悪い。
 それは、私利私欲に走ったと責められても仕方ない部分ありますよ、長次郎。
 
 なんだか納得いかない顔をしている長次郎に龍馬は、これが終わったら2人で祝おう、
卓袱料理を食おう、と言ってます。(多分卓袱って言ったと思うんだけど…。つまりは引田屋で
祝おうてな意味につながると思います)
 そういうわけで気をつけて長崎に帰れ、と長次郎を送り出す龍馬。
 そうか、龍馬はヅラに付き合って京都に行くんですよね。大変ですね…。ほんとにひとつところに
ジッとしてられない人だ。
 そういうわけで長次郎は長崎に帰って行きました。
 龍馬がこういう見送り方をすると大抵最後の別れになります。

 一方土佐。
 久しぶりに弥太郎出てきました。
 また後藤にコキ使われてんのか。
 長州、薩摩の不穏な動きは土佐にも伝わってきていたらしいです。
 え?ツイッターで?
 薩長同盟なうとか?
 後藤は弥太郎の楠木の報告書をよくできているとほめます。
 つーか家族が!特に父が、ふすまに耳付けて聞いてて、後藤の言い分に青筋立ててる
感じなんだけども。
 後藤は弥太郎に、京へいって薩摩の動きを探るよう命じます。
 どうしろっちゅーねん。
 で、後藤が出てきそうな気配がしたので、家族が慌てて次の間にいって頭下げてるのが
面白いです。
 この時、女の子に「イーッ」ってなんかやってる後藤がかわいかった。
 やばい、この後いい人になる伏線か!?(ありえん)

 弥太郎は皆に、京に行けと言われた、薩摩藩の西郷がいるから、って説明してて、
そんで、長州藩がどうのこうの言いかけるんだけど、父に「どうして長州藩が出てくる」と
言われ、わからん、行くしかないんじゃ、と言ってました。
 可哀想に…。

 社中では、皆が、長州藩が軍艦を手に入れられたことを喜んでいました。
 日本を守る道がいよいよ見えてきた、と言う一同。
 ところが長次郎は一人浮かない顔です。
 自分達の船になる話は流れた、って。
 せっかく、社中が使える船を手に入れて金を稼ぐ絶好の機会だと思ったのに、と。

 これを聞いた皆はビックリ。
 そんな話は知らないと言います。
 長次郎はけろっとして、自分に全部任されていたから、井上も認めてくれたしな、って
言うけど。
 それはちょっとどうかと思うな。自分に任されているっていうのはイコール、何をしても
いいってわけじゃないでしょ?社中にかかわってくることはきちんと言わないと、信用
問題にもなると思う。
 内蔵太は長次郎の話に、私利私欲に走ってはいかん、欲を出したら自分達の利益の
ためにしてると、薩長に認めてもらえなくなると怒る。
 自分達はどういうつもりで白袴をはいているのかと。
 あれだろ、セーラー服反逆同盟のコスプレだろ?(ネタが古いし全然関係ないし…)
 何ものにも染まらないっていう意味でしょうね。
 でも長次郎は逆に、その袴はいくらか知っているのか、かすてぃらを作る金も、
引田屋で遊び呆けた金も、工面したのは自分だと怒る。
 誰かが、いちいち金のことは言うな、金にこだわってちゃいかん、何とかなるだろって
いうけど、それは長次郎が正しいよ。
 金のことを気にしないというのと散財は違いますからね。金で苦労しているならそれを
皆はちゃんと気にしないといけない。今回の船の条件とはまた別問題だから。
 そりゃあ、金銭感覚のない連中相手にして長次郎も頭が痛いだろうな。
 で、誰だ長次郎に、お前はニセ侍だからとか言ったの。 
 それは今言ったらいかんやろ。それ言ったら終わりだよ?
 これに関しては沢村がすごい怒って、わしらは仲間だろう、ってかばうのがよかったと
思います。
 長次郎を責めてはいかん、て。

 長次郎はぼけーと過去のこととか考えたりしているのですが。
 そこに、グラバーの使いがやってきました。
 グラバー邸にて長次郎は、彼が差し出したお金を受け取れない、と言います。
 なんでも、長州藩が今回のことで社中へお礼を出したらしいんだけども、それと、井上らが
約束守れなくて申し訳ないみたいな気持ちもあったらしい
 でも長次郎は怒られたばっかですから、この金は受け取れない、社中は私利私欲求めては
いかんのじゃ、と断ります。
 したらグラバー、あなたがもらえばいい、と。
 だからそれが無理だって言ってんだろうがヒゲ!
 長州は長次郎に感謝している、というグラバー。
 ここでグラバーは、あなたなら使い道があるのでは、と英語でいうんですね。
 長次郎が、何言ってるかわからんと言うから、あれ?英語理解できるよね、と思ったら、
どういうつもりで言ってるかわからん、という意味だった。
 そして長次郎は気づくのです。
 留学費用にすればいいのだ、ということに。
 つかそここそ皆に相談しろよ。
 怒られたからっていうのあるかも知れないけど、だからこそちゃんと話せよ。
 仲間だろ。

 長次郎は、もし自分がイギリスに行きたいといったら手伝ってくれますか?とグラバーに聞くの
でした。
 そうして彼は、社中から自分の名前の札を抜き取り、こっそりと荷物を持って出て行きます。
 雨の降る日でした。
 朝になって皆は長次郎がいなくなったことを知り、心配します。
 そんなに心配するならなぜあの時フォローしてやらんかったのだ。

 で。
 すぐ出るのかと思ったら写真撮ってた長次郎。わりと余裕だな。
 長次郎は家族に手紙を書いています。

 ところが。
 まさに「運命のいたずら」とはよくいったもので、この日は嵐で船は出港できず、密航の動きを
奉行所に悟られてしまうのです。このあたりは史実通りですね。
 社中のところに奉行所がやってきて、密航を企てようとしたものがいる、土佐訛りで話していた、
お前らは土佐の連中だろう、名簿出せと言います。
 多分この時点で皆、薄々何が起きたか理解したんじゃないでしょうか。
 彼らは長次郎を探しに行き、陸奥には龍馬に知らせるように言います。
 どうでもいいが龍馬伝見てると長崎と長州がえらい近いように感じるのですが。
(徒歩30分、的な…)
 長次郎は、小曾根の屋敷にかくまってもらっていました。
 ところが、小曾根がやってきて、役人が社中に来ているらしい、探しにきて、奉行所は社中を
疑っているようですと話を聞いた長次郎、自分は何と言うことをしたのかと動揺します。
 イギリス留学にばっかり目がいっていて、残る仲間達にどれだけ迷惑がかかるか、やっと
気づいたって感じでしょうか。まあ密航がばれさえしなかったらねぇ…。
 あとここで大声で泣き叫ぶのやめて下さい。役人が来るから!

 ヅラと龍馬達は、京にいったら西郷が薩摩藩邸に入れるようにしてくれるっつーことで、
出立の準備をしていました。
 あとは薩摩と手を組んで突き進むのみだ、と。
 で、ヅラは上役に挨拶をしてくる、とすったかたーと立ち去りまして。
 龍馬のところにふらりーと高杉がやってきます。
 と、彼はいきなり、クルリンパッと振り返って(なんでそんな擬音)いきなり銃を撃ちます。
なんで撃った。なんでいきなり弾数減らした。(そこォ!?)
 この銃差し上げますって言うだけのことなのにかっこつけ過ぎです、高杉。
 スミス&ウェッソンか。いいものもってんな高杉。上海で購入したものなんだけど、
大事なものでしょうという龍馬に高杉は、龍馬は長州の恩人だ、と告げる。
 そして、多くの敵を作ったということでもある、と。
 日本のために働くつもりなら、決して死んじゃならん、という高杉の言葉は、すっごい
龍馬に響いたと思います。高杉自身も自分も絶対死んではダメだと思ってたんじゃないかな。
 この後笑う高杉が可愛いです。
 …あの、予備の弾とかはあげないんですか…?
 ちなみにこの銃が、寺田屋で龍馬を救います。
 私は寺田屋事件ってもっと後かと思ってたけど、薩長同盟のほぼ直後に発生して
いるんですね。高杉が銃をあげなかったら薩長同盟を作ったとはいえ、龍馬なしなら幕府も
負けてなかったかも知れません。
 高杉は龍馬に一人護衛をつけると言ってやりの名人をつれてきました。
 あれぇ?新城さん?新城さんじゃないですか!警察庁の出世コースから外れたんですか!?
室井さんは元気ですか!?(思い切り「踊る大捜査線じゃないか!」)
 彼の名は三吉。彼もまた寺田屋事件に遭遇します。
 と、そこに手紙が運ばれてくるんだけど高杉は、一通は龍馬宛だ、と渡してくれます。
 
 そこには。
 何か重大なことが書いてあったらしいのですが、次のシーンではもう亀山社中に戻って
きている龍馬。
 お前は筋斗雲にでも乗って帰ってきたのか。
 
 社中では皆が泣いてましたっていうか長次郎もう死んでる!
 あれ?
 沢村が陸奥に、龍馬に知らせろって言ってたけどそれは、長次郎がいなくなったことを
知らせろって言ってたんですよね…?
 ともあれ龍馬は、長次郎が切腹したことを知ります。
 沢村が、自分がむごいことを言ってしまったと言ってるけど、これは皆の責任でもあると
思いますが…。
 長次郎からの手紙を龍馬は読みます。
 イギリスに密航を企てようとしたのは、申し開きようのない事実だ。
 自分の不始末で迷惑をかけられないから腹を切ります。
 けど、切腹は侍にしか許されないこと、これで自分はやっと本当の侍になれます。

 さらに手紙は、女房によろしく伝えてとか、息子はまだ小さいから何かあった時
助けて欲しいとありましたが、この調子でいくと親の面倒見て、とか棚に饅頭があるから
皆で食べて、とか引田屋にツケがあるから払っといてと続くんじゃないかとハラハラ
しながら見ていましたが、それはありませんでした。(あったら大変だろ!)

 日本を変え、独立国にする夢は皆に託す、必ず成し遂げてほしいと手紙は
結ばれていました。

 読み終えて、何を言う、という龍馬。何を言う、早見優。←古い。
 
 龍馬にしてみれば、まさに青天の霹靂、いろいろ不満はあっただろうものの、まさか
長次郎がこんなことになるとは夢にも思わず、その死を嘆き悲しむしかないのでした。

 後日奉行所の調べがありましたが、グラバーも小曾根も、密航のことなんかは知らない、と
突っぱねました。
 それは、社中の頑張りを目の当たりにしたからこその、彼らなりの義だったんじゃないかと
思います。
 そして朝比奈に呼び出された龍馬も、長次郎が腹を切った理由に心当たりがなく
戸惑っている、と言います。
 朝比奈は、密航の嫌疑を逃れるために腹を切ったのだろうって言うけど。
 龍馬も一歩も引きませんでした。

 長次郎は侍だから、何かわけがあって腹を切ったのでしょう。それをあれこれと詮索
するのは無用でございます。
 もう帰っていいでしょうか。早く長次郎を弔ってやりたいので。

 迫力勝ちですな、龍馬の。
 朝比奈はカメレオンと遊びながら、お前と違ってなかなか顔色を変えない男だのうと
言うのでありました。
 …カメレオンも別に好きで顔色変えてるわけじゃないんですが。

 龍馬は引田屋にて、お元を呼んでました。
 で、お元の言うとおりだった、自分はおめでたい人間だった、と言うのですね。
 笑って暮らせる国を作る、それはたやすいことではないと分かってはいたけれど、
それを思い知った、って。
 まあ今回のことは、武市や以蔵のように、国をよくしようとあがいたあげくの死では
なくて、なんて言うかちょっと関係ないところでの死だからなぁ…。
 いろいろショックだったのはわかりますけど。

 龍馬はお元に踊りを見せてくれ、と言い、お元は「もう一人の人は」と龍馬のほかに
一人分用意された膳を見ます。
 龍馬は答えませんでした。
 お元もプロですから、それで感じとったんだと思いますけど踊り始めました。
 そうして龍馬は、長次郎の遺影になってしまったあの写真を膳の横に置き、約束
通り、二人の祝いだといって酒をついでやるのでありました。
 …お元の踊り見てねぇし…。

 次はいよいよ、薩長同盟ですねー。つーことは高杉の出番ないのかなぁ。
 出来るだけ出てくれると嬉しいなぁ。

 テレビガイドっていう雑誌に、高杉とヅラの関係についてとあったけど確かに
武市と龍馬に近いのかも。何かっつーと女問題で(ここ重要)高杉はヅラに泣きついてた
とこもあったようだし。以蔵と龍馬の立場というので考えれば高杉と久坂です。久坂が
外国にケンカ売ろうと兵を動かそうとした時も、普通なら面白そうじゃのと最前線に出る
ような男、高杉が、この時ばっかりはあぶないからやめろと止めてますからね。
 だからやっぱり、龍馬と高杉はお互いに似た人間なのだと思います。

 

 次回「水と油はまざらなくても界面活性剤でたちまち混ざる」
 絶対見てくれよな。 





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