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龍馬伝

第42話(10/10/17)

 前回の、高杉の壮絶な最期などなかったかのようにいろは丸で出港した龍馬。
 慶応3年4月23日。
 4日前に長崎を出港したいろは丸は、客と荷を乗っけてました。初回からいろいろ
飛ばしてるなあ…。
 で、瀬戸に差し掛かった時のこと。
 いきなり衝突です。
 わけわからずあたふたする一同。
 甲板に出て、なんじゃこりゃーと叫びまくる龍馬。
 いいからお前がまず落ち付け。

 翌朝のこと。
 えー、いろは丸に、徳川御三家のひとつ、紀州藩の船、明光丸がぶつかってきたことが
判明します。圧倒的な重量差があって、いろは丸はなすすべもなく沈んだ、と。
 乗員や客は乗り移って無事だったそうですが、いろは丸は荷とともに沈んでしまったとのこと。
 処女航海でこれとは…よっぽど海に嫌われてるとしか…いや、龍馬が。
 ところで海に漂っていて最後沈んでいった男と、それを悲しむ女性とかいなかったのでしょうか?
(タイタニックじゃねぇよ!)

 福山にある船宿に身を寄せた龍馬達のところに、紀州藩がのっしのっしとやってきました。
 上から目線バリバリです。
 岡本と名乗った先頭の男は、まあ千両やるからとっとけよ、みたいなこと言いだすわけです。
 これでおさめろ、と。
 皆は当然怒りますよね。
 ぶつかったのはそっちだと。
 紀州は、は?うち徳川御三家ですけど?みたいな態度です。
 わあ、まるでどこかの尖閣諸島付近での衝突事故みたいですね☆

 龍馬は、あの金はもらう、災難にあった客に配る、という。
 けれども、自分達への賠償については原因を明らかにし、しっかりと賠償してもらうぞ、と
岡本に。
 岡本、カッチーン。
 天下の紀州藩に対して脱藩浪士が何を言ってるか、とほざきます。
 龍馬、一応戻るの認められてたような…。うわぁさすがは徳川の人達、情報遅いですね!
 つーか脱藩浪士しか言うことないんかお前らは。
 ドーラン塗りすぎの岡本さんよ!(そこは指摘するとこじゃない!)

 自分達は長崎にいかないといけない、先を急いでんだよ、という岡本らに龍馬は、それなら
長崎で話をつけよう、と言います。
 ここでなんか龍馬がカメラの外で動くんだけど何したかわからん。カメラもうちょっと引きで
とっておこうよ…。

 4/27のこと。
 引田屋では、取引をうまくまとめた弥太郎が、大洲藩の人達と飲みまくっておりました。
 すばらしい、うちにも欲しい人材だと言われてまんざらでもない様子の弥太郎。
 調子乗りまくってます。
 笑い過ぎです。
 そんなところに慌てた使いがやってきて弥太郎に、いろは丸沈没の件を報告。
「ふーん…」といった直後に大洲藩の人達に酒を噴き出す弥太郎。
 やるとは思ってましたがやられた方が気の毒です。
 
 弥太郎は、大洲藩がいろは丸の代金3万両弁償してこいと言ってきた、と龍馬に
激怒していて、さらに彼自身も、1万3千両の積み荷があった、と言ってます。
 聞いていた後藤は、金は弥太郎が払え、とさらりと言いやがりました。
 コラァァァァ!!!
 後藤はそんかし龍馬や弥太郎には今後自分の言う通りに動いてもらう、と言うのですが。
 龍馬は、金は紀州に払わせる、と言い出しました。
 ぶつかってきたのは向こう、泣き寝入りするつもりはない、と。
 
 勝てるわけがない、という弥太郎。
 龍馬は、これは日本で最初の、蒸気船同士の衝突事故である、これから蒸気船は増え、
同じような事故が起きるだろう、と言います。
 つまり彼が言いたいのは、そういう事故が起きた時に必ず初めての事故が引き合いに
出される。土佐は紀州に対して泣き寝入りした、と言われるということなんですな。
 事故の過失割合に関わらず、力の弱い者が引き下がった、土佐がそういう風に思われても
いいのか、と。

 後藤は弥太郎にも紀州との談判に加わることを命じます。
 そのかわり、失敗したら龍馬は腹を切れと。
 後藤に言われて加わることになったのに、弥太郎も失敗した時は切腹とか言われてます。
 巻き込まれ過ぎです。
 まあ龍馬としてはこういうような場面ほど闘争心燃やしそうですから、多分大丈夫だと
思います。

 長崎にある紀州藩邸では、岡本が勘定奉行の茂田とかいうのに報告してます。
 …あんた…時代劇に出てもやっぱりまきまきなのか…中尾さんよ…。
 まあねじってはありませんでしたけども。
 さすがにこの時代でねじってたら問題になりそうだ。

 大浦達は弥太郎から話を聞いてびっくりなんですが。
 弥太郎自身にもまた、策があったんですね。
 彼は、もしも荷を大阪で売りさばいていたとしたら、いくらの値がついたか知りたい、と
言う。
 確か今でもこういう賠償額の出し方あるんですよね?私ちょっと疎くてわからんのだけど。
売れていた場合の利益で損害額算出するようなやり方。
 ともあれ、大浦は、紀州からもしお金を取れなかったら土佐から払ってよね、みたいなこと
言いますが、失敗したら弥太郎自身切腹なのでそんな場合じゃありません。
 弥太郎、大浦と小曾根に、ワシが紀州からぶんどる、と宣言。
 半分以上ヤケになってます。

 と、お元のところに龍馬から手紙が届けられるのですが…。

 さて5/15。半月経過してますな。
 談判が、聖徳寺というところで始まりました。
 龍馬は列席してる陸奥に、お前は紀州藩士だからもし面倒なことになるようだったら
さっさと退席していい、と気遣います。なかなか優しいな。
 陸奥は、自分の父伊達宗広は、昔勘定奉行をやっていたが、自分が9歳の時に失脚
させられた、そんな紀州藩がどうなろうと知らん、と頼もしい限りです。
 弥太郎の方は落ち着きがなくて、イライラしてて、出て行こうとしたんだけど、紀州藩が
来たのに気づいて戻ってくるのがいい。

 そういうわけで第一回の談判が。
 紀州の方はしれっと、いろは丸の方がぶつかってきた、明かりもつけてなかったと、
いろは丸水夫が言ってた、と、とんでもないことを言いだします。
 そりゃあ皆怒るってもんでやして。
 その水夫とは誰か、と弥太郎がいっても、「知りませーん」です。
 龍馬が、このままでは水掛け論になる、と強制的に弥太郎黙らせました。
 彼は、明光丸が先にいろは丸の存在に気づいて避けようとしたが避けきれずぶつかった、
というのはウソではないかと言いだす。
 あの衝突のあと明光丸に皆移動してる時に龍馬、航海日誌読んでたらしいです。
 皆が大変な時に何一人呑気なことしてんだよてめぇは!
 
 ともあれそこには、見はりの記録がなかった、という龍馬。
 で、航海日誌をその場で皆確認するんだけど、そこには書いてあるんですね。
 自分が見た時には確かに名はなかった、あとから書いたんだろう、という龍馬ですが、
紀州藩は改ざんなんかしてないもんね、ランボさん知らないんだもんね、みたいな感じで
帰ろうとしやがります。
 龍馬はさらに「ならどうして2度もぶつかった、最初の衝突だけならいろは丸は沈まなかった、
正しい指示を出せなかったのは見はりがいなかったからだろう」と鋭いつころを突いてきます。
やりますねぇ。
 さらに弥太郎も、賠償額として、船の代金5万両、荷の値が3万3千両、しめて8万3千両の
賠償を求める、と言います。
 ここの顔は面白かった

 …っていうか…さりげなく船の代金上乗せされてやがる…。荷は売れた値段で考えると
しても…。
 弥太郎、恐ろしい子!

 ここで紀州藩が気色ばんで弥太郎に向かっていったのを陸奥だったかが、体をていして
止めるのがよかった。心根はやさしい人なんですよねー陸奥。ツンデレなだけで。
 今度弥太郎と陸奥とでダブルツンデレを披露していただきたいところです。被害者は龍馬で!

 紀州藩は、そこまで言うなら長崎奉行の裁定を仰ごう、とか言って帰って行きます。
 まあどちらの味方か分かってるからこその発言だと思います。
 大岡越前か金さん呼んで来い!あの世から!

 龍馬は今日はここまででいい、と言いますが、皆はおさまらない。
 でも、龍馬は次がある、という。
 何か策がありますね。

 さてさて。
 引田屋で文句を言い合っている紀州藩の人たち。
 他にも店はあるでしょうによりによって引田屋。
 文句を言いながらまずい酒を飲んでいると、何やら唄が聞こえてまいります。
 船を沈めたその償いは 金を取らずに国をとる………
 みんなあわててなんじゃこの歌はー!って感じなんだけど、お元や大浦がしれっとして、
いやぁ、街で今はやってるんですよと言ってたの面白かったです。

 そしてそれは町中にも広まり、子や外国人らも喜んで歌うようになりました。
 グラバーや小曾根もこっそり歌ってたの、よかったなぁ。
 ここで流れる音楽もかっこよかったです。
 一方海援隊の方は一生懸命資料を調べていました。

 茂田の方も、唄がはやってるという報告を受けるのですが。
 岡本は、このままほっておけない、この調子だと世間にあの事故は紀州が悪いと
思われる、と報告。

 でもって後藤の方も、紀州が怒っていると龍馬に言います。
 龍馬は、必ず紀州の方からまた談判を申し入れてくるから、その時には後藤も
立ち会って欲しい、と頼みます。
 なんで不始末を自分が何とかしなければならないのか、と不満な後藤。
 つーかお前が弥太郎になんとかせい言うたんやろうが!

 土佐が日本を変える要になるのだから、紀州ごときにひるむな、と挑発する龍馬。
 さらに、これは単なる事故の談判ではなく、土佐と幕府の衝突でもあると発言。
 この行方は薩長だけでなく、諸藩も息をひそめて成り行きを見守っている、土佐が勝てば
全国から喝さいを受け、一気に流れは変わる、と。

 後藤考えてます。
 つーかお前もちょっとは考えろや、説明される前に!
 勝ち目はあるのか、と聞いてくる後藤。
 ワシは負け戦はしません、と龍馬は答えました。
 負け戦もそれなりに楽しめますよ…うん。

 龍馬は三吉に手紙を書いて、もし自分に何かあった時は、お龍を土佐の自分の
家族のところへと逃がしてやってくれと頼んでいます。
 自分はこのことでまた恨みを買うかもしれない、と。
 それはいいんですけど、お龍さん、また銃の練習してんですけど。
 こっちの方がなんか怖いんですけど。
 お龍さんの恨みも買わないようにしろよ、龍馬…。

 さて5/22のことです。
 龍馬の予想通り、紀州の方から二回目の談判を申し入れてきましたよ!
 でも後藤はなぜかいませんでした。
 なんでだろうと思ってたんだけど、これは後でわかって、なるほど!って感じでした。

 今回は紀州側は、ねじねじこと茂田が立ち会います。
 あの唄を流行らせたのはお前達だろ、と言われてしらばっくれる沢村と陸奥ですが、
言い訳がわざとらしすぎます。
 さて弥太郎が決着をつけるといって、書状を読み上げようとするのですが。
 岡本の方が、いろは丸がぶつかってきた、回避すべきはいろは丸の方だった、
2回目の衝突はいろは丸を助けようとして起きただけだから紀州藩悪くないよ、とか
言いやがります。
 わぁ、まるで先日の尖閣諸島の…(もういい)。

 茂田は、いろは丸側に非があるのだから、これ以上のやりとりは時間の無駄、
それでも納得しないならお上に決断を願おうと言ってきます。
 ここで黙っていた龍馬、やっと口を開きました。
 船どうしの事故は、万国公法で決着をつけるべきである、と。
 ヘンリーとかいうおっさん(おっさん言うな)が作った本らしいのですが、各国共通の
決まり事が書かれていて、これから日本が世界に認めてもらうためには、まずこれを
守らなければいけない、と龍馬は主張。
 それでも幕府に判断をゆだねるというのであれば、紀州は野蛮人の集まりだと
世界から笑われる、ひいては帝の名を汚すことにもなる、と。
 そこまで言われたらお上に…とは言いづらいですよね。
 紀州は人の話も聞けん、無能の集まりですと言ってるようなものだから。

 茂田は、まだニヤリと笑っています。
 公法持ち出してくるとは思わなかった、ならそうしよう、って言うんだけど。
 陸奥らが安心したのもつかの間。
 茂田は言い放ちました。
 誰がこの法をもって裁くのだ、この日本に裁きを下せるものはおらん、と。

 これがいわば茂田にとっては最後の切り札だったんでしょうね。
 たとえ龍馬がこれを持ち出してきても、裁ける人間がいない、と。
 ところが。
 お前がそう来るなら俺はその逆の逆の逆だぁー!とばかりに龍馬、考えていました。
 陸奥にある人物を呼ぶように言う。

 やってきたのは「いつまで待たせる!」とブリブリ怒ってる後藤と、ヒゲのおっさんでした。
 後藤に頼んで、ヘンリーという外国人を連れてきたらしいです。サーの称号ついてたから
かなり偉い人なんでしょう。説明が足りなかったけど。

 船の衝突はどこでも起きる、したがって、航海法にのっとった裁定をすることがルールである。
 ヘンリーはそう言いました。
 してやられた茂田。
 龍馬に、お前は何者やと尋ねています。
 さっき才谷と名乗ったでしょうが!もうボケたんかおっさん!

 龍馬はニッと笑って「わしらはただの脱藩浪士ですきー」。
 こないだのこと、かなり根に持っていらっしゃるようです。

 そういうわけで今度こそ弥太郎、きちっと読み上げることができます。
 明光丸に見張りはいなかった、そのため間近にいろは丸が接近するまで発見できなかった、
明光丸が2度ぶつかったのもそのためである。

 こうして紀州藩は、合計8万3千両の賠償支払いを認めたのでありました。
 喜んで皆に報告する沢村達。
 皆もめちゃくちゃ喜びます。
 せっかくだから「勝訴」の紙を持って走り込んできてほしかったところです。
(これ裁判ドラマじゃねぇし!)
 皆は弥太郎がすごい、弥太郎は4万上乗せして賠償金分捕ったと褒めてて、なんだか
あまり褒め言葉になってないような気もしますが。
 弥太郎もまんざらではない様子です。
 いろは丸が沈まないで商売できていたら稼げたお金をぶんどっただけ、と。
 なかなかどうして、やり手です。
 皆がさすが弥太郎、と言ってるのへ「さわるな、なれなれしい」って久々のツンデレを
発揮しててよかったです弥太郎。
 「で、でも私の方がツンデレは上なんだからね!」と陸奥言いませんでした。チッ…。

 これをもって海援隊の名声は日本全国に伝わりました。
 この頃はツイッターで「海援隊すごいなう」なんてのはなかった時代ですから、全部
口コミです。そう思えばすごいですなぁ。
 薩摩では西郷が、長州ではヅラが知らせを聞いて喜んで…って出番一人3秒くらいしか
なかったがな!
 この後容堂出たよ!なんでおめぇだけ出番長いんだよ!(これから関わってくるからだよ!)

 京へ行くと宣言した容堂。
 後藤にも上洛するように命じます。
 で、さくっと支度をするかと思えばまた酒だよこのじじい!
 もうそろそろ、酒を水とすり替えててもわかんなくなってんじゃないのか!
 でも今回は珍しく、飲まずに手紙に酒ばらまいてました。
 何しとんじゃジジイ!

 海辺で龍馬、三味線片手にあの唄を歌ってました。
 そこにお元がやってきます。
 どうでもいいけど風が強すぎて二人の姿がめちゃくちゃボケてるんですけど。
 あと酒をお元についでるけど、飛んでる砂が入ってそうです。

 龍馬は、お金が支払われたら唄を広めるのに協力してくれたお元にもいくらか
受けとって欲しい、というのですが、彼女は、自分はいらない、という。
 龍馬は自分の希望、大嫌いなこの国、私の人生を変えてくれるのはあなたでしょ、と。
 龍馬もまた、お元を助けてやりたいと思ったとか、まーた恋愛フラグ立ててやがります。
 国に帰ったらお龍に撃たれるな、こいつ…。

 そこに何やら忍者のできそこないみたいなんが現れました。
 刺客らしいですがハッキリいって風が強すぎてよくわかりません。
 お元が思わず「坂本さん!」と呼び、才谷じゃないのか!と刺客が言ったのを聞いて龍馬は、
紀州藩が差し向けたものだと気づく。
 つーか、13人の刺客呼んで来い!高杉もついでに呼んで来い!(出演がダブってます!)
 
 龍馬、徳川御三家ともあろう紀州が、談判に負けた腹いせにこんなことをするのか、と
強烈な皮肉。それもまた唄で広めてやれば面白いと思うんですけど。
 というわけで刺客は逃げていきました。
 あの世から三味線片手に出撃準備していたであろうギター侍こと高杉さん、残念!

 この後ナレーションが「龍馬暗殺まであと6ヶ月」とまたカウントダウンしてましたが、
まだ半年あるんだからカウントダウンするの早すぎやしませんでしょうか。




 次回「出番が少なくてもギャラはおんなじ」
 絶対見てくれよな。




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