多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→龍馬伝


龍馬伝

第46話(10/11/14)

 1867年9月。ついに龍馬は土佐に戻ってきました。
 いろいろ割愛されていますが、このころ龍馬がバタバタしている時に、薩長がすっかり倒幕に
なってしまって(正しくは討幕の方ですが)、息抜きの意味もあって帰省したんじゃないかなと
思うのですが。
 血を流させずに徳川を政権の座から引きずり下ろす、そのためにはどうしても容堂を動かす
必要がありました。

 その容堂は屋敷内に運び込まれてくる銃にビックリです。
 同棲を始めた彼女の荷物が思いがけず多かった、みたいなリアクション。(わからん)
 後藤はこの武器はどうしてもいる、というのだけれども容堂は、その武器は薩長か徳川か、
どちらを向いて使う気だ、といった感じ。
 後藤が、もはや徳川に威光はないといったころで、聞きゃしません。
 龍馬を会わせたい、この銃を持ってきた男です、といっても容堂はそのままスタスタ去って
しまいました。
 ひょっとして龍馬が誰か思い出せないんじゃないのか、このおっさん…。

 後藤は龍馬に、容堂には今日会うのは無理だ、みたいなことを告げます。
 もう薩長は待ってくれない、猶予はない、という龍馬に、後藤としても何としても容堂に会わせたい。
 さてどうなりますことやら。

 んで坂本家。
 低い声で誰かが声かけてくるので、あれ?案内役か?と思ったら、龍馬がわざと声を変えていた
だけだった。
 乙女が出てうれしがってるんだけど、おねぇやん、その両手、さっきまでぬかどこをこねくりまわして
おられたのでは…。
 みんなも再会を喜び…おおい、こんなところにQ10がいるぞ!
 どうしたんだ!バイトか!?(正式な出演者です!)

 仏壇に手を合わせてるから何かと思ったら、後妻さん、亡くなられてたみたいですね。
 うーむ。
 勝手なことばかりしていたワシを許してください、という龍馬に、お母さんはちゃんとわかってて
くれる、という乙女。
 あんたの結婚の方こそ結局どうなったんよ…。

 今度戻る時には必ずお龍を会わせる、という龍馬。
 今回は容堂に会うために戻ってきたと聞かされて一同ビックリです。
 あれだ、久しぶりに都会から戻ってきた息子に喜んでいたら「俺は海賊王になる!」とか言い出された
家族の気分、みたいな。
 後藤とも知り合い、という龍馬に皆は、事情を説明してもらいたがるのですが、龍馬はどこから
話したらいいのか…と困った様子。
 初めから話して終わりにきたらやめればいいんだよ!(落語か!)
 もしくは龍馬伝DVDを見てもらうんだ!

 そこに弥太郎の家族登場。
 大宴会になりましたがな。
 母が、弥太郎はちゃんと役に立ってますか?と聞いてくるので、もちろん、とフォローする龍馬。
 まだまだフォローが足りんな!
 図に乗ってないか、見下すことしてないか、となおも心配する母。
 ああ、まあここのところ見下し全開でしたけども。
 父も、弥太郎はそんなもんでは終わらん人間だ、日本を支える気概を持たないと、とか言ってます。
 それはわかったからお前はもう酒をやめろ。足元フラフラじゃねーか!
 龍馬が、弥太郎には弥太郎の生き方がある、と言ってたのがよかったですね。
 
 その頃弥太郎は空気読んでクシャミをするようなこともせず、もくもくと帳簿をチェックしてました。
 人が来たのでササッと隠して帰ろうとするんだけど。
 その人たちは弥太郎が何かしているのをとがめたわけではなくて、弥太郎が主任を下されたことを
とても残念に思っていること、ほかにも同じ思いの人は多いことを伝えます。
 これからの世の中は、刀ではやっていけない、ソロバンでわたっていく時代だと。
 だから自分らに弥太郎がやっていることを手伝わせてほしい、というわけです。
 弥太郎の頑張りをちゃんと見てくれていた人がいたってことですよね。
 よかったー!

 土佐の方ではもう喧々囂々な有様でした。
 後藤があきれてタバコ吸ってるくらい。
 薩長に味方すべきだとかなんとか。
 
 龍馬が土佐に戻ったという噂は一晩で広まったらしいです。
 なんかヤンキーの凱旋みたいだな。
 浜に仲間とやってくる龍馬ですが。
 あれぇ…この浜、高杉と龍馬が話していた浜に似てる…。

 土佐はどちらと闘うんだ、と聞かれて龍馬は当然徳川だ、と答えるわけですが、そこに上士どもが
やってきましたよー!
 因縁つけてます。
 うぜぇ…。
 龍馬はもう、お前らが足元にも及ばんようなとこにいってるっつのに。
 龍馬はとりあえず膝をつくわけですが、それを見て満足そうな上士に、土佐ではまだこんなバカバカ
しいことをしているのか、と笑う。
 長州の奇兵隊を見てきて、それが幕府軍に勝ったのを見た龍馬にとっては、未だ、やれ下士だの
上士だの、どっちがえらいだのやってるのを見てると、やってらんないって感じなんでしょうね。
 高杉がここにいても笑っただろうなぁ。三味線で都都逸の一つくらいかましたかもしれない。

 後藤の方は容堂に面会。
 龍馬に会って欲しいと頼み込みます。
 今のこの世の中の流れを作ったのは龍馬だ、と聞かされて驚く容堂。
 薩長を結び付け、土佐と薩摩の盟約をとりなしたのも龍馬という後藤。
 どうしてそれを黙っていた、というのですが。
 私はここのシーンで、徳川にたてつくことばかりしていたから報告しづらかったのかなぁ、と思って
いたのですが。
 後藤がいきなり、龍馬が妬ましかったから、と言い出したのはビックリした。
 ええー…そっち…?

 下士の分際で吉田東洋に認められ、脱藩しても次々と大志を成し遂げる、龍馬が妬ましくて
仕方がなかったのだ、と。
 それはあーた、最初からできないできない言うとりゃ、なーんもできませんよ。

 龍馬の方は上士とシェイクハンドしてました。
 こうやって、皆が手をつなぐための銃、と。
 この後上士すたこらさっさと逃げていくんですが、最初からケンカふっかけんなよ…。

 ともかくそういうわけで後藤は容堂に、どうしても龍馬に会ってほしい、と頼み込むわけです。
 そしてついに!
 辰馬が地球に戻ってきましたよ!←意味のない一文を入れるな!
 もとい、龍馬がついに容堂への目通りを許されたのであります!

 久しぶりじゃのーと声をかける容堂。
 …お前ひょっとして、思い出すために、龍馬との面会に時間かけてたわけじゃないよな…?
 
 5年前、勝の書生をしていた時にお目にかかった、と忘れている視聴者のために説明して
くれる龍馬。
 あのときは脱藩浪士だというのを隠してよくもしらじらしい口をきいてくれたのう、とチクチク
イヤミも忘れない容堂ですが、龍馬の方が上でした。
 この発言を全面スルー。
 フォロー一切なしでお願いがある、と言い出します。
 容堂が言ったんだから受け止めてやれよォォォ!!!言葉のキャッチボールゥゥゥゥ!!!!

 ともかく、龍馬は、大政奉還のために、建白書を書いてくれ、と頼みます。
 容堂は、直訴をするなら、それが受け入れられなければ切腹しなければならない、という。
 龍馬は、ざれごとだと思うのなら、自分はここで腹を切る覚悟です、と言う。
 容堂は、昔お前それで騒ぎ起こしたやん、というんですな。
 龍馬の戯言で、自分が吉田東洋を切った、と触れ回って城下大騒ぎになった、と。
 さすがにこれには龍馬フォローしました。
 どうしても武市さんを助けたかった、と。

 容堂は、あれに切腹を命じたのは自分、仲間の下士を殺したのも自分、そんな自分が
憎くはないのか、と言います。
 憎いですって言われたらお前、どういうリアクションすんだよとか考えてる間に龍馬
「憎いです」って言っちゃったよ!ちょっと考えようよ!

 でも龍馬がいったのは容堂のことじゃなかった。
 下士が上士に虐げられている、土佐の有様が憎い、と言った。
 けれども自分の母は、憎しみからは何も生まれない、と教えてくれたといいます。

 人を憎んでもどうにもならない、憎むべきは260年以上続いてきた古い仕組みです、と。
 まあなんていうか、実際のところは江戸時代ってそんな悪い時代でもなかったんですけどね。
開国で揺らぎはしたんですが。
 この後にやってきた明治政府のことを龍馬が知っていたらさてどうなっていたことか。
 歴史っつーのは皮肉なものです。

 思わず立ち上がる龍馬。
 幕府も藩ももういらんです、と言います。
 この国は新しく生まれ変わらんといかん、それが大政奉還です、と。

 武士という身分もなくなると聞かされて、周囲が「何ィ!?」と反応してるのがちょっと笑ったんだけど。
 お前ら、大殿様さしおいてリアクションしてんじゃねーよ。
 容堂が何もリアクションとれなかっただろうが。

 庭先に座っていたはずなのに、いつの間にか後藤のそばまで来ている龍馬。
 これ、「だるまさんがころんだ」じゃないんですけど。
 こぇぇよお前!

 容堂は、どんなに自分が恐ろしいことを言っているのかわかっているのか、というけれども
龍馬は、この国は武士が力でおさめるものではなくて、志あるものがおさめていくものだ、と言う。
 そして刀を前に置き、船中八策の紙を出してきます。
 どうか決断を、と。
 つまりそれが聞き入れられなかったらその場で腹を切る覚悟ってことですな。
 しかも後藤が自分まで刀をおいてご決断を、というのがカッコよかった。
 前半すごい悪役やってたけど、この人だって土佐の行く末をちゃんと見てたわけですからね、
彼なりに。

 容堂は、武士や大名がなくなった世に何が残るのか、と尋ねる。
 人々の笑顔じゃないんですか、笑って暮らせる世の中。

 龍馬は顔をあげていいました。
「日本人です。
 異国と堂々と渡り会う、日本人が残るのです」

 この後容堂は、「刀をしまいや」というのですが、龍馬たちが刀をつかむより早く「しまえー!」と。
 お前が早く言い過ぎなんだよ!ちょっとは待ってやれよハゲ!(ハゲちゃうわ!)

 というわけで容堂、スタスタ帰っていきました。
 あの…龍馬が出した八策は…。読む気ないんかおっさん。

 というわけで龍馬、自宅に帰ってメシをさかさか食べております。
 結果がどうなろうとあとはもう容堂次第ですから、肩の荷は下りたってとこでしょうか。
 ここで兄が、自分が死んだらこの家誰が守るのかって言い出します。
 それはおめぇ、どっからか養子を…って乙女が自分が守るとか言い出したよ。
 もう嫁にいったのは黒歴史か!なかったことになってんのか!
 兄は龍馬についで欲しいらしいのですが、乙女は、今龍馬の行動を止めるようなことを言っては
ならない、と止めます。
 つーかあの、以前から思っていたのですが、龍馬がメシ食ってる時にそういう深刻な話を出すの
やめてもらえませんか?
 いつもそのせいで龍馬、食事を中断してる気がするのですが。

 龍馬は兄に、もう少し待って欲しい、と言います。あと少しで大仕事が終わる、と。
 まあドラマも終わりますけど。
 その時がきたら必ずこの家に帰ってくる、と龍馬はいいます。
 だからもう少し待ってくれ、と。

 そうしてうっすら明けて来た朝のこと。
 容堂は後藤に、建白書を出して慶喜の怒りを買ったら、山内家はお取り潰しになるかもしれない、
と言います。
 そんななったら倒幕になってどうせ徳川家もなくなるから大丈夫!(大丈夫チガウ)
 後藤は、容堂が覚悟をもって建白書を出すのであれば、異を唱える家臣は土佐にはひっとりも
いません、と言います。
 それはいいんだけどなんで「ひっとりも」って言った?

 このあと容堂は後藤に酒を注いでやり、後藤が返杯をしていて、なんかいいなぁ、と思いました。
 容堂も腹据えたんでしょう。

「武士の世を、終わらせるかの」

 一つの藩を収めるだけの人間が、将軍に建白をするということは、途方もないことだった、ナレーションの
弥太郎が言っています。
 今の世に例えるものはないのですが、知事が政府に物申したとしても処罰されることはないですよね。
けれどもこの時代は将軍といえば帝の次の次の次(わからん)くらいに絶対的な人だったから、怒りを買えば
当然家はお取り潰し、切腹を命じられる、なんてこともありえたわけです。
 いくら徳川が弱体化していたとしても、まだ政権返上してないわけですからね。
 
 そうして容堂は龍馬に、建白書を渡しました。
 あの持ってきた銃も9千両で土佐藩が買うけど、あれは徳川には向けない、あくまでも土佐藩を守るための
ものだ、と言います。
 
 そして容堂は龍馬の横にやってきました。
 自分がこれを必ず書くと信じていたな、どうしてだ、と尋ねる容堂。
 龍馬は、容堂が武市の牢に来た時のことを話します。
 今のように、武市と同じ地べたに座り、お前はよい家来だったといった、と。
 この時の容堂の顔が微妙な表情なんですけど。
 忘れてたのか今思い出したのか、それともこっばずかしい思い出だったのか…どれなんだ。
 
 武市さんはその時のことを涙を流して喜んでいた、という龍馬。
 あれぇ…そういえばキミ、こっそり会いにきたんだよね?
 武市の最後を知ってることばらして大丈夫なのか。
 まあ今更容堂が知ったところでどうかなるものではないでしょうが。
 容堂、「べ、別にあんたたちのこといい家臣と思ってるわけじゃないんだからね!」みたいな微妙な
顔で、何も言わずに去っていきました。
 ホント、どうしたんだ容堂!

 このあと後藤から手を差し伸べて龍馬とシェイクハンドしてたのもよかったです。
 また一つ、大きなヤマを越えました。
 高杉がきっとあの世からガッツポーズしていたと思います。

 龍馬が浜辺にいると、乙女がやってきました。
 明日京へ立つ、という龍馬。
 あれ?江戸へは?
 ともかく、いよいよ正念場という龍馬に、乙女は、命だけは大事にしなさいよ、と言ってきます。
 決して死んではいかん、と。
 お前の周りは敵ばかりに思える、という乙女。
 さすが観察眼鋭いですのぅ。
 容堂は願いを聞いてくれた、後藤も今は味方だ、と龍馬はいうけれど、確かに土佐では龍馬のことを
守ってくれる人はいるでしょうが、一歩出てしまえばいまや、龍馬を邪魔だと思っている者だらけ
ですよ。
 特に、龍馬が結びつけた薩長でさえ、高杉なきあとは一気に討幕へ傾いてしまって、龍馬が今ここで
容堂を通じて建白書をだし、慶喜が受け入れてしまえば(実際受け入れるのですが)、あげたこぶしを
振り下ろす場所がなくなって、それが一気に龍馬憎しへ向かってしまうわけです。
 龍馬とてそれを知らないわけではないと思うのですが。
 それでも彼は、日本の未来を優先したんだろうなぁ。

 龍馬は、この仕事を成し遂げたら、お龍とともに、蒸気船に乗って戻ってくる、と言います。
 したらみんなで世界旅行じゃー!と。
 おおい、死亡フラグ10本くらい立ったぞ今!

 砂浜にグニャグニャした線を書くから何かと思ったら、アフリカー!とか言い出す龍馬。
 …ちょっと、ヘタリアのイギリス連れてきて!似顔絵とか絵の得意なイギリス!
 乙女も書いてんだけど、波で足元めっさぬれましたよ。地図も消えましたよ?
 銀魂のヅラみたいにざっばーん!と来る波から地図を守ってほしかった!
(乙女ねぇやんに何を期待しているんだ)
 出立は来年春、早く春がこんかのー!とワクワクしている龍馬。
 このあと乙女が久しぶりにとかいって枝を木刀に見立ててチャンバラやってんですけど、龍馬の
枝がバッキリ折れて、なんちゃー力じゃ!とか言ってるのメチャクチャ笑いました。
 乙女ねぇやん強ぇぇー!
 この後二人とも足元めっちゃ濡れてました。
 衣装さん泣くわ!


 この時、龍馬暗殺まで約40日。

 


 
 次回「最終回より最終回一歩手前の方が盛り上がる法則」
 絶対見てくれよな。




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