多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→平清盛


平清盛

第14話(12/04/08)

 家盛、遅めの反抗期。

 清盛に、自分が一族を背負うと言った後、スタスタ行ってしまう家盛。
 おい、言いっぱなしかよ!
 庭にやってきて、この木でした、昔自分が落ちたのはと言い出す家盛。
 あの時宗子が清盛を平手打ちして「ワレうちの子に何してくれとんじゃ」と言ってました
っけね。(宗子そんなガラ悪くない!)
 あの時から宗子は清盛に対して負い目を感じている、という家盛ですが、親の心
子知らずというように、はた目からはそう見えても、実際宗子がどう思っているか、という
のはわからんもんですよ、家盛君。
 確かに清盛はどーしよーもない奴ですが、そんなだから「ダメだこいつ…早く何とか
しないと…」と家盛が思ったとしても、空回りしてる部分はあると思う。
 このままでは平氏は滅びる、と言って家盛は帰っていくのでありました。
 安心しろ家盛。
 そのままでも数十年後には平氏滅びてた!

 清盛は時子の歌にあわせて、今度奉納する舞を練習してるけども、イライラしてうまく
いかない理由を時子のせいに。
 時子も言い返してるから、まあお似合いの夫婦だとは思います。
 そこに藤原家成がやってくるのですが、今回の舞は、未だ祇園の件を坊主どもが納得
してなくて呪詛をしてるから、家盛に舞わせることにした、と告げます。
 つーかまだ呪詛してんのかよ!イギリス呼んできて「悪魔を呼びそうなイギリスのうた」でも
一緒に歌ってろよ!
 聞いていた時子は、「家盛なら安心」と空気読めない発言を。盛国にたしなめられて
ますが、さすがにお前ちょっとひどいぞ。ま、家盛との一件を知らないから仕方ないと
言えば仕方ないんですが。

 さて源氏の方です。
 おおっ、タカがいる!かわいいなぁ。
 つーかこのドラマ、鳥がよく出るな。脚本家が鳥好きなのかおい。
 龍馬伝では動物がやたら出てきて、セリフに猫の鳴き声がかぶってくるというすごいことに
なってましたが…。
 まあそれはさておき、為義が、今度の賀茂の祭りで警護を命じられた、義朝も来いと
言ってるけど、義朝は鳥羽院に仕える身だから行かない、という。
 この祭りは藤原摂関家のための祭りらしい。だから、源氏が行くのは不義理だ、と言いたい
ようですが、為義は源氏の嫡男なら来い、と。
 確かに正論はいて印象悪くしてたらいろいろ面倒なことになるでしょうからなぁ。
 由良姫も、為義の言うことに従った方がいい、と言うけれど、義朝は口出しするな、ときつい
口調。なんか…最近性格悪くなったな、お前。
 まあこっちも言い争いしてるんで、平氏と源氏、どっこいどっこいの夫婦だと思います。

 そうして祭りが始まりまして。
 藤原忠実は家盛が踊るのかよと文句言ってますが、あの事件で清盛に一目置いた鳥羽法皇は
ドヤ顔で「これが私の生きる道」…もとい「これが私の政だ」と言います。
 ここで頼長が、「あなたの政とは、身分いやしい者を引き立てることですか」とイヤミ。
 おーい、「新撰組!」から土方さん呼んできて!あっ、こいつだった!(新撰組も元は農民)
 それを得子が「私のことですか」と言うのが面白かったですね。
 頼長は、心当たりでも?と返してるけど、こいつの頭に隕石でも落下したらよろしいのに!
 天よー、こいつの頭に隕石ば落としてつかぁさーい!(龍馬伝にもJINにも出遅れた坂本辰馬かよ)

 んで家盛の舞が始まるのですが。
 これは四神の舞ですね。(朱雀、青竜、玄武、白虎)
 国の守護を神に祈る祭りじゃないかと思うんだけど、多分。
 それはともかく、それを見ながら忠実とか頼長はあれこれ言っております。
 特に頼長、何かよからぬことを思いついた様子。
 
 そうして平氏一門のところに驚くべき情報がもたらされます。
 頼長が、家盛の舞をいたく気に入って、家に招待したいと言った、と。
 あの気難しい内大臣がお招きじゃ、と言うので一門は大喜び。
 清盛はいろいろ悩んでいたんだと思いますが、街中をブラブラしていると、同じくブラブラしている
義朝と出会う。
 「義朝ではないか!」と声をかけると義朝が「義朝ではないか、ではないわ!」と頭をはたく。
 自分のおかげで流罪免れたんだぞてめぇ、と言いたいらしい。
 二人は酒を飲みかわしながら、頼長嫌い、みたいな話をしている。
 彼らみたいな人間には確かに、策略で昇進していこう、というヘビのような頼長は好かんで
しょうなぁ。
 と、酒が切れたと言っているとそこに、貧しい身なりをした女が、酒を買って欲しいとやって
きます。
 二人は、「こいつが買ってくれるそうだ」「お前が買え」とまたグチグチ言い争いを。
 お前ら一応嫡男なんだから、全部買ってやる、くらいの度量の広いところを見せられん
のか…。
 その言い争いを女はクスクスと思わず笑ったのですが、二人はその美しさに思わず見とれます。
 この女を巡ってのちのち二人が争うことになろうとは…。双方の奥さんが知ったら棍棒振り回して
追い掛け回していたことでしょう。

 宗子のとこに忠盛がやってきて、鹿骨のことについて説明するけれども、宗子は、自分はすべて
受け入れているとキッパリ。
 死んだ人には敵わないけれど、自分は自分という風に彼女も割り切ったんじゃないですかね。

 さて家盛の方はなんもしらんと頼長のところへ。
 頼長に、お前が平氏の跡継ぎになるのは正しい事だ、とか、優れた者が世に出るのは道理とか
チヤホヤされて丸め込まれてます。
 どうでもいいけどオウムかわいいなぁ。オウム飼いたい。

 そして1147年。
 清盛は自主的に謹慎してるような日々を過ごしていました。
 さすがに一門の存在を脅かす事件起こしただけあって、しばらくおとなしくしてないとやばい、
みたいに思ってるのかもしれませんね。
 で、時子の弟のマダオこと時忠がおるわけですが、これがまた、いらんことを清盛に言うわけ
ですよ。こいつが流罪になればよかったのに!
 ホント鬱陶しいな、この弟は!

 頼長の方は家盛に耳触りの良いことを言って丸め込んでいました。
 そうして、世にきらめくのは自分だと、思い知らせてやろうとたきつけるわけです。

 一年あっという間に過ぎまして、1148年。
 鳥羽法皇は熊野詣に出かけるらしいんですが、清盛はその一行から外されていました。
 まあ仕方ないのかもしれませんなぁ。
 平氏の中でももう、跡継ぎは家盛という雰囲気になってたみたいです。
 さらに、宗子が頼盛を産んで当時平五郎と名付けた時に、「三と四は他におりますゆえ」と言って
忠盛と忠盛弟をゲフンゲフン言わせた、その三男と四男がやってまいりました。
 まあこいつらはザコだからどうでもいい!
 何を言われたのか知りませんが、清盛のことはサクッと無視して、家盛に会いにきました、
お兄様!てな感じですよ。
 よーしお前ら覚えとけよ。
 つーか清盛もいるのに、サクッと存在無視して家盛言いまくって、一部空気重!って感じ
なんですけども。
 ここで忠盛弟が、跡継ぎをこの場でハッキリ決めてしまったらどうだ、と言う。
 家盛も、そうして欲しいと言います。
 ハッキリ決めてもらった方が安泰だと。
 オメーここで「じゃあ跡継ぎは清盛ね」って言われたらどうするつもりだったんだよ。まあ、自分に
決まるに違いない、という確信あってのことでしょうけども。
 ただ清盛は、一族の安泰だけ考えていていいのか、この世の中をよくしていくことも考え
なければならない、と言う。
 それはそれで正しい事ですね。
 でも、三男四男が「こんなのを兄と思いたくない」とひどいこと言い出します。
 お前らもうすでにイジメじゃねーか!
 お前らは青エクの雪男か!(雪男結構頑張ってるよ!?)
 家盛が自分と違って慕われていることを知ったからかわかりませんが、清盛はここで、自分は
後継者争いの座から降りると宣言して立ち去ります。
 彼なりに考えての結論だったでしょうね。
 ただ、清盛が譲ったことに対して、家盛が何とも思わず、当たり前だと思うなら、私は家盛も
そこまでの男だと思いますね。

 そういうわけでマダオ時忠は文句言いまくり。
 今からでも時子は家盛の側女にしてもらったら、とかひどいことを言います。
 こいつ早めに追い出した方がいいんじゃないのか。
 時子は、私の光る君は清盛様だけ、それは生涯変わりません、と言ってて、いい奥さんだなぁと
思いましたね。

 忠盛の方は家貞に、自分はずっと、世の中を変える男だと思い、清盛を跡継ぎにすることを考えて
きたけれども、家盛が後を継ぎたいと言った時に、心の軸がゆれた、と語ります。
 なんか気持ちわかりますね。

 頼長は家盛から事の次第を聞いたらしく、これで清盛も終わりと喜びます。
 そうして家盛には、鳥羽法皇が頼みにしている平氏の財力は、家盛が平氏を継げば自分のものに
なったも同然、と言う。結局政治に関しては鳥羽院は我々を頼らざるを得ないだろうし、と。
 ここに至ってようやく家盛は、頼長が自分を心から褒めたのではなくて、清盛と違って計画通りに
動いてくれるから、利用されたのだと気づきます。
 計画通り…!
 本当にどうしようもないな、この男は。
 頭領の座に目がくらみ、お前は平氏一門を売ったのだ、という頼長ですが。
 今からでも家盛が後継者を辞退すれば何とかなるとは思いますけどね。

 さて、熊野詣出立の日。
 宗子が外に出てみると、家盛が立っていました。
 彼は、自分が求めていたのは、宗子の笑顔だったと言います。
 跡継ぎになったと伝えた時に、純粋に母として喜んで欲しかった、と。
 そして清盛とも宗子とも、普通の家族でいたかった、と言います。
 おい、どうしたんだその、二度と帰ってこないかのような死亡フラグ的セリフは。
 
 そうして一行は京を出発、参詣を済ませて帰路につきました。
 3/15のことでした。
 清盛は庭で息子らが木登りしてるのを、かつての自分と家盛に重ね合わせて見てました。
 それはいいけどお前、落ちないように助けてやれよオイ。
 家盛の方も、何やら清盛との思い出に浸っていましたが、突然馬から落ちてしまいます。
 どうしたんだ!そんなすごいボケはやってないぞ!(コケたわけじゃないから!)


 次回、「おまえにだってわかっているはずだ。
      人間には明らかに死んだ方がいい人間がいる。
      害虫は殺せるのに、何故害のある人間を殺すのを悪とする」