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平清盛

第22話(12/06/03)

 このドラマが何で人気ないか、今回を見てちょっとわかった気がする。
 普通ドラマの主人公って誰もができないことを成し遂げていったり、成功をおさめていったり
するものだけど、清盛の場合、「俺は何々をする」→「出来ませんでした」の繰り返しが非常に
多いです。
 今回も、忠正を助けると宣言しておきながらどうにもなってないし。
 史実はどうだったのか知りませんが、忠実にしないといけないというわけでもないのだから、
例えばもっとつかみどころなくて読めないキャラでもよかったと思う。
 いつまでたっても大言壮語・有言不実行ばっかりの主役では、そりゃ魅力ないよなぁ、と思いました。

 さて。
 敗者となった頼長は、輿で逃げているのですがそこに矢が射かけられ、書物を拾っていた
ところに矢が首に刺さる。
 どう考えても普通これで死にそうな気がするが。
 崇徳の方も別のところに逃げてたんだけど、ここまでで良い、とついてきた武士らにいい、
好きに逃げよと言います。
 命を全うせよと。
 で、自分は出家したいというのですが、ここにはカミソリがないと言われる。
 …武士逃がす前に言えや!したら小太刀持ってる奴いたかもしんないだろうが!
 お前はもうちょっと考えて発言しろや!
 つくづく思うようにならない一生だ、と崇徳は自嘲するのですが、この人の場合こうやって、
考えなしの言動が破滅を招いた気がしなくもない。
 つーかつくづくあの時、鳥羽法皇と和解してたら…と残念ですね。

 信西らが清盛、義朝らの前に現れ、業績をたたえます。
 まあ犠牲はでかかったけどな!
 んで清盛、終わったぁー!と寝転んでいたら、近くに義朝も寝転んでいた。
 お前ら!家に帰るまでが保元の乱でしょうが!!!!
 清盛は、さすが義朝だ、と火責めのことを褒めます。武士の力を見せつけたと。
 つーかここで話をしながらなんでお互いに太刀を抜くんだよ。相変わらず何がしたいのか
わからんな。
 義朝は、友切という名を変えたい、友を切るというのは縁起が悪いという。
 それを聞いた清盛がニヤニヤしているので、義朝はあわててお前ではないというも時すでに遅し。
 …てか確かに義朝は清盛をさして言ってはないな…。
 はい、ここからコントタイムです!
 清盛は、お前の無精ひげは見苦しい、友切から髭切にせい、と言い出しました。
 お前も相変わらず名前のセンスがないな!
 それで清盛は帰っていくんだけど、「ひ、髭切なんて名前になんかしないんだからね!」と
言ってた義朝、ニヤニヤ。あ、こいつ気に入ってやがる!

 時子らは清盛の無事を喜びますが、まるで久しぶりにわが子に会ったよう、と喜ぶ時子に、
後ろの女房の突っ込みがウゼェェェェ!!!お前は新八の祖先か!名前は志村とか言うん
ですかぁコノヤロー!
 ただ、一つ気がかりがあるとすれば、忠正だと皆は言います。
 どこに逃げたやらわからないと。
 清盛の息子らが、探さないのですかと聞き。
 清盛は、棟梁としてそれは出来ないと言います。
 確かに、賊ですからね。探すことは帝に刃向うことになりますから。でも清盛のことだから
こっそり探してそう。

 義朝の方も、鬼武者(のちの義朝)に為義を探さないのかと言われていました。
 平氏も源氏も行動パターン似すぎだろ!
 
 その頃誰からも気にしてもらえない頼長は、父忠実の屋敷前に連れてきてもらって
いました。
 お付の人達が必死に助けを求めるのですが、矢に当たるとは、春日大明神のご加護が
なくなった証拠、不吉だから去れとつれなく言われてしまう。
 忠実としては、今頼長をかくまえば自分にまで累が及ぶ、藤原摂関の血が滅びてしまう、
という考えなのはわかりますけれども、忠通がいるわけですし、親として会ってやっても
いいんじゃないかと思いますけどねぇ。
 皆きっと黙っててくれると思うし…。
 忠実がもはや守ってはくれないと知った頼長は絶望の果てに舌を噛み切って自害。
 この人も憐れっちゃ憐れな人ですなぁ。
 忠実はまんじりともせず、朝を迎えるのですが、そこにオウムが飛んでくる。
 なんでこれが死にかけてるのかよくわからんのだけど、オウムは「チチウエ、チチウエ」と
言って息絶えました。
 そこで初めて忠実は、どうして一目会ってやらなかったのか、わが子よと嘆く。
 後悔するくらいならアッテやればかったのに本当に。
 あとそれ、オウムですから。
 ちゃんと頼長の亡骸に会ってやれよ…。
 でもここのシーンはさすが國村さん。迫真の演技に、胸に迫るものがありました。

 頼長の死が招いたのか、それからほどなくして彼の屋敷は焼打ちに合いました。
 その中で信西は頼長の日記を見つける。
 息子らが仕事をするにあたり諭した内容で、忠勤に励め、人に笑われても気にするな、
報いを求めるな、私が死んだあともし私が恋しくなったら朝廷に来い、私の魂はきっと
そこにとどまっているだろう、と、「私の御墓の前で泣かないで下さい。そこに私は
いません」という内容でした。(怒られるから!)
 これを読んだ信西、どう思ったですかね。
 まあ頼長も芯からの悪人ではなく、良い国づくりをしようとした結果が暴走したのは
想像に難くないです。
 そして、信西が今まさに権力を手にして暴走しつつあるのではないか、と私は思うのです
けども。

 清盛のところに、忠正が捕まえられたという知らせが届きます。
 盛国はこの屋敷に連れてくるなんてまずいことをしたなと言うけれど、清盛はけろっとして
自分がやらせたという。
 ところが忠正、何もしないから縄を解けとか言っといて、解かれた瞬間ダッシュ。
 お前人の話聞いてたか!?つーか何してくれてんだよ!
 これ以上生き恥を晒せというのか、という彼に清盛は、あなたは一門に欠かせない人だ、
と言う。
 つーか、出家して坊さんになって別人になったらどうよ。
 あと、別人として暮らすことにするとかさぁ。
 清盛は、自分は播磨守になったと忠正に伝える。
 とても豊かな国らしいです。
 だったらそこに忠正一家住んでもらえばいいじゃん。別人のフリしてさぁ。
 なんでこういったことには頭働かないのかね、清盛。

 清盛は忠正の減刑を信西に頼む、と宣言。
 まあこいつが言って本当にその通りになった試しはないので、多分聞き届けられない
でしょう!
 忠正に見届けて欲しい、自分がもののけの血が入った者でなく、平清盛であることを
という清盛ですが、多分無理でしょうな。
 一方義朝の方も、為義が見つかったという報告を受け、驚きますが、実はこれは由良が
やらせたことでした。
 自分は日頃から、鬼武者に、父を敬えと教えている、あなたが為義にそんな態度だと
示しがつかない、と。
 こいつはすごい教育ママだ!!!
 義朝が一言も言い返せなかったのはちょっと笑った。
 しっかりやり込められた方がいいな、こいつは。

 由良姫は、助けてもらう気はない、という為義に、義朝は殿上人になったということを
報告します。
 喜ぶ為義。
 報告はいいけど由良姫、なんか為義さん満足しちゃったよ!?これで思い残すことは
ないとか言い出しそうだよ!?

 崇徳の方は、一応ツテを頼って出家はしたものの、後白河へのとりなしは断られ、事実上の
謹慎みたいなことになってました。
 後白河のとこには得子がやってきて双六をしながら、己の独り勝ちと思っているかも知れないが、
法皇が望んだ世、乱れなき世に君臨するのは自分だとは思うなよ、と強烈な嫌味を。
 後白河としては得意満面だった鼻っ柱をボッキリやられて面白くないでしょうね。
 でも、ゾクゾクするとか言ってました。
 それ風邪じゃね?

 宗子は忠正に会い、このようなことになったことを謝りますが、忠正は、忠盛も若いころは
やんちゃをしていて、いつも自分が尻拭いさせられていたと話し始めます。
 そして清盛を引き取ってきた時にも、これは一生自分が尻拭いだと思った、と。
 気の毒すぎる!
 これは、とてつもないことをしでかすやつを兄に持つ、弟の定めよと。
 つまり、頼盛のことを皆が責めないようにと言ったつもりなんでしょうね。
 今日からあなたをフォロ正さんと呼びたい!(やめなさい)

 清盛は信西に忠正のことを説明。決して刃向う気があってしたのではない、平氏の血筋の
ためである、何とか罪を考慮して欲しい、と言うわけです。
 信西は任せろ、と言いますが、この人の任せろは大体、日本人の「検討します、善処します、
答えはすべてイイエです!」と同じだからなぁ…。
 清盛とは別の意味で信用できない。
 やっぱ今のうちに「逃げられた!」としておいて別人として播磨の国にでも住まわせた方が…。

 さて後白河以下、集まって審議が始まります。
 信西がもう独断場状態ですね。
 崇徳は流罪にする、と言い出す。
 皆は、上皇だぞと言うけれど、信西は、あれには子がいるからこの先また主権を握ろうと
画策するかも知れない、と聞き入れない。
 確かに間違っちゃいないですけど、遺恨は深くなりそうですなぁ。
 そろそろ、信西のやり方にはついていけないと脱落し始める人も出てくるのでは?
 そうして武士らの処分の話が出るのですが、さて、為義、忠正の処分は…?

 その忠正は、清盛の子らが遊びにきて、わー!て感じで楽しんでいます。
 忠正に昔作ってもらった竹馬ほ今も大切にして遊んでるんですよーと、無邪気な顔で
忠正の死亡フラグを立てまくる清盛の子ら。…恐ろしい子!

 そうして清盛は呼び出され、信西から沙汰を申し渡されるのですが。
 忠正とその子らの処分は、死罪でした。
 もういっそ斬首したことにして逃がしてしまえ!
 結局清盛、守る守ると言って何一つ守れてないんですけど…。


 次回、「えっ!?私の身を案じてくれるの?やったーっ」
 


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