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平清盛

第25話(12/06/24)

 なんか今回は面白かったですよ。

 1159年の事。
 由良が仕えていた統子が頼朝を蔵人に取り立てておりました。
 これが将来黒い服に身を包んでメスを投げまくるお医者さんに…!(なりません)←これ
ゲットバッカーズの赤屍さん…ってもう説明しないとわからないだろ!
 その由良は頼朝に、義朝を支えよと言っておりました。
 病状は思わしくなく、寝付いたままのようです。

 でもって信西は租税の整理中。
 つーかこれ棒使ってやらんといけんの。面倒くさいな。10本を1本分、みたいなの用意
すればもっと楽になるような気がするんだけど。
(千円札10枚で数えるんじゃなくて、1万円札1枚用意する、的な)
 信西は、大学寮を再建しようとしていました。字面からわかると思いますが、才能がある
人間をそこで育てるための施設です。
 信西の様子に相変わらずせわしないなーという清盛ですが、奥さんは、今が自分の知力を
振るえる時だからやりたくてたまらんのでしょう、と。
 確かに今だからこそ、この世の中を変えていける時ではあるんでしょうが。

 ここで少し昔話が入ります。
 1155年、まだ鳥羽法皇かな、生きていた頃、宋の国から坊主が来たらしいです。
 坊主が上手に屏風にびょっ………。
 えー、その坊主は、生きた観音様を拝みたい、つまり大変に素晴らしい才能のある人を
求めてわざわざこの国にやってきたらしいのだけれど、誰も言葉が通じず困っていた。
 ところがその時に信西が宋の言葉で語りかけ、坊主は大変に驚き、宋の話をいろいろとする。
 そうしたところ打てば響くがごとく、信西はすらすらと答えて見せた。
 遣唐使が再開され、使節に任命された時のために学んでいるのだと。
 坊主は大変に喜び、信西こそ生きた観音様である、と拝んだらしいです。
 また、鳥羽法皇も大変に感心したと。
 清盛はこの話を聞いて、もうあきれるとか言ってましたが、遣唐使の話に関してはワクワク
してる感じっぽいですね。

 一方で朝廷では、後白河の子が二条天皇として座についたのですが、後白河は別に
政治に関わらなくなったわけではないので、真っ二つに対立する状況になっていました。
 信西は信西で、いらん人間解雇すれば大学寮を再建できるという感じなのですが、公家らと
しては、自分らの地位を守りたいわけですから、そんなもんいらんやろ、みたいな。
 あれれー、この構図、現代でも結構見た事あるよー?
 二条側はやりたい放題している(ように見える)信西に対し、反感を強めていた。
 一方、後白河の御付き人である、藤原信頼というおっちゃんがいたんですが、後白河はこれに
近衛大将の地位をくれてやれ、と信西に言う。
 が、信西は大した手柄立ててないのにそんな地位をやることはできないと突っぱねる。
 この人強引なように見えて一本芯の通った政治をしてはいるんですが、それが性急すぎて
周りの人が理解できず、ついていけないという感じなんでしょうなぁ。
 何とかしろ、と後白河の分からず屋が譲らんので、信西は部下に絵巻物を届けさせる。
 それは昔中国であった、妲己だっけ、帝が傾倒して国を傾けたという話でした。
 絵巻物なら興味持ってくれるかもしれん、みたいな感じなんですが、なんかいまいち伝わら
なかった様子。
 ううーん…。

 その頃義朝は由良の調子がよくないのと、地位のこともあって落ち込んでいました。
 それを見かけた清盛が、もし奥さんに宋の薬がいるのならば自分が調達するから
いくらでも言ってくれ、と声をかけるのだけれど、義朝は、お前なんかの助けは借りない、と
突っぱねる。
 別に清盛は見返りを要求してはいないのだから、こういう親切は受けておけばいいのにね。
 まあ、差をつけられる一方なのがくやしくてたまらないのでしょうけども。
 清盛は、忠盛が為義に闇討ちをうけたときのことを話し、今平氏は信西の知力を利用
している、すべては朝廷に対して武士が知恵らを得るためだ、と話すのですが、義朝は、
そんなやり方が武士と言えるか、力でのし上がってこそだと反発。
 しかし清盛は冷静に、それが通用しないというのは、こないだの戦いの後始末で思い知った
だろう、と言う。
 義朝!清盛に諭されたらお前おしまいだぞ!

 義朝は、妻の病は自分のふがいなさだ、すべてに恵まれたお前とは違う、と言います。
 それも違うと思いますけどね。
 清盛は自分の出生という枷を背負い、一門からいろいろ白い目で見られつつもここまで
自分の力でのし上がってきたんだから、すべてに恵まれているとは言えない。
 そこらへん、勘違いしてるなあ、と義朝は思うんですけども。
 
 さて、2月19日のこと。
 この日は頼朝にとって忘れられない日になりました。
 この時初めて清盛と会ったらしいです。
 宮中の宴みたいなので、頼朝が清盛の杯に酒を注ぐ役目を負ったのですが、緊張のあまり
頼朝は酒をこぼしてしまう。
 こぼすっていうかこれもううっかりって量じゃねーよ!どんだけドボドボ注いでんだよ!!
 謝る頼朝ですが、そこで清盛は、「もっとも強き武士は平氏じゃ。お前のような弱きものを
抱えた源氏とは違う」といきなり言い放つ。
 この時頼朝は、悔しさのあまりキッと清盛をにらんだんですね。
 そうしたら清盛は笑った。
 その真意が分からない頼朝が歩いていると、義朝が騒いでいる。
 由良が危篤状態に陥っていたのでした。
 清盛に薬をもらってくる、という義朝を止める由良。
 平氏に頭を下げてはならん、と言います。
 いや頭下げなくても清盛なら「友」のために快くくれると思うんですが。(そういう問題ではなく)
 
 いかなる時も義朝は、源氏の御曹司として誇りを持って生きてきた。
 そんな義朝を自分は心より敬っている。
 こんなことで志を曲げてはならない、と由良は言います。
 お前の命には代えられない、と言う義朝も良かったなぁ。
 由良は、どうか自分を誇り高き源氏の妻として死なせて下さい、と言うのです。
 で、「と、父が」と最後言った。
 最後にそのボケを持ってくるんじゃねぇぇぇぇ!!!!最後の言葉がそれかよ!!!
 由良らしいけども!!!!
 ここで「あ、死んだ」と思ったら、それからのち10日後に亡くなったらしいです。
 紛らわしい!
 まあそれきり意識を回復することはなかったらしいので、間違いとも言えませんが。

 さて、藤原信頼の方は、信西のせいでとプンプンです。
 認められたければ自分で努力する、というのはこの時代の公卿には関係ない話の
ようですな。
 信西はそういうのも嫌ってたんでしょうね。
 そこに、二条天皇側の連中がやってくる。
 仕える相手は違うけれども、倒すやつは同じ、ということらしい。

 その信西は嬉しそうに、清盛が持ってきた品をあれやこれや見てました。
 そこに民がやってきて、食料を分けてくれという。
 信西は気前よく配給してました。
 こういうひとはたびたびあるらしいです。
 信西を良く思わない連中も、こういうのを知ってたらなぁ…。
 なんていうか、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」という言葉がありますが、周りの
連中はまさにこれだったんじゃないかと思います。
 自分達によくしてくれないから悪政だ、やりすぎだ、と決めつけて、本当に今の世の中に
必要なものは何かを理解しようともしない。まあ、自分らの地位だけが大切な連中だから
理解すらできないかもしれませんが。

 清盛はいたく感動して時子にその話をしています。
 明子が危篤だった時には、宋の薬を手に入れることすら出来なくて朝廷を恨んだ、
だから信西の国づくりにかける、と。
 自分は高みに上り、あいつも上ってくるのを待つ!と楽しそうな清盛。
 えー清盛さんに残念なお知らせがあります。
 その「あいつ」こと義朝さん、絶賛やさぐれ中です!
 常盤御前のところにいる義朝ですが、もうここにこないでと言われてショックでヨロヨロと
帰って行きました。
 ふられた!はい、ふられたよー!!!!

 常盤としては、ここにはいつも辛い時があると来るけれども、逃げ場になりたくない、由良を
失った悲しみはここでは癒せない、という気持ちかららしいです。
 それが伝わってるようには思えませんけども…。
 突き放すにしてももう少し後が良かったんでは。
 このままじゃ義朝さん、人生のズンドコだよ!(どん底な!)

 その義朝を信頼が呼んで、由良が亡くなったのって、信西が平氏をひいきして、源氏に
煮え湯飲ませたから心労になったんだよね、と強引に信西のことに結び付けてます。
 で、信西を殺したらお前領地とか思いのままだよ!と言い出す。
 どうせあんたらが牛耳って何も渡す気ないだろうに…。
 義朝は大層驚いて、そんなことはできないといって逃げ帰ってしまいます。
 この時点で信西にこの話を耳に入れていたら、後々の運命はまた変わっていたかも
知れないのになぁ。

 信西はその頃、すごい嬉しそうな感じで税の計算をしていました。
 そこに清盛がやってきて信西の様子にビックリ。
 つーかなんか信西、ゲッツ!みたいなポーズになってるが大丈夫かお前。
(ちなみにテレビ雑誌にはここのシーンが採用されていた。なぜよりにもよってこのシーンを
選んだのかは不明)
 遣唐使をよみがえらせるめどが立った、と信西は喜ぶのです。今すぐでなく、数年内の
話になるけれども、それでも何とかなりそうだと。
 今はもう宋の国になってるから遣唐使じゃないけど。(どうでもいい!)
 清盛、その話を聞いて、昔高階とともに舟をこいでいたことを思い出します。
 あの頃は清盛も「海賊王に俺はなる!」とかアホなこと言ってたなぁ…。
 
 で、信西は遣唐使で宋の文化を取り入れれば、もっと良い政治ができると喜び、清盛の
出番だと言う。
 熊野へ行け、と。
「よしきた、水軍を集めるのだな!」
「さようなことではない!」
「えっ」
 ここの会話超笑った。
 えっ、とか言ってる清盛が。
 信西曰く、大願成就の前には熊野詣と決まっている!ということらしいです。
 
 その頃義朝はボケーっとしていました。 
 そこに頼朝が来て、清盛とはどういう人物ですか、と尋ねるのです。
 義朝は、初めてであった時の話をしてやる。
 馬の勝負で清盛が転げ落ちてギャーギャー泣きわめいてた時の話ですな。
 清盛にとっては黒歴史だろう。
 その時に義朝はこういった。
「もっとも強い武士は源氏である。お前のような情けない武士を抱えた平氏とは違う」
 そう言い捨てて義朝はついぞ振り返ることはなく、馬を進めた。
 ニヤニヤした顔を見られたくなかったからなんですな。
 勝負に負けても清盛は立ち上がってきたから嬉しくてたまらなかったらしい。
 生涯に一度会えるかどうかの友に出会ったのだと。

 そして頼朝も、その話を聞いてようやく腑に落ちた、と言う。
 あの酒をこぼした席でどうして清盛があのようなことをいい、どうして自分に対して
笑っていたのか理解したと。
 正清も、きっとあの時の義朝と、その清盛は同じ顔をしていたんでしょうな、と言います。
 清盛もまた、頼朝が意味を理解してくれることを信じてわざと、自分が言われたことを
返したんでしょうね。

 ここのシーン、縁側に出て義朝が嬉しそうな顔をしてるんだけど、とまっていた鷹が、
「え、なにこの人」みたいなちょっと挙動不審だったのが面白かった。

 清盛、熊野詣に出かけていきます。
 そうして12月9日に、紀伊国に着き、宿泊しておりました。
 清盛は家貞に、新しい国づくりに欠かせない2人のことを考えていた、と言います。
 それは義朝と信西のことなんでしょうね。
 まあその2人、対決しようとしてるけどな!(ネタバレいくない)

 信西はまたまた税を数えていたのですが。
 いきなり屋敷が揺れ始めます。
 地震じゃー!テーブルの下に隠れるのじゃー!!!(ねぇよ)
 源氏が屋敷に乗り込んできたのでありました。
 待て、次回!


 次回、「人間は幸せになる事を追求し、幸せになる権利がある。
      しかし一部の腐った者の為に、不意に、いとも簡単にそれが途絶える」
 

 


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