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平清盛

第30話(12/07/29)

 どんだけ人死ぬねん。

 さて流罪になった崇徳上皇。皆もすっかり忘れていたであろうこの人は、讃岐でうどん食いながら
まったりしていました。(うどんないから!うどん県だからって嘘書かない!)
 まあ彼自身がここの生活になじみ、楽しんでいたのは確かであります。
 崇徳はなぜあのような大それた戦いを起こしてしまったのか、と深く悔やみ、自分が愚かであったと
反省します。
 一方後白河のところには滋子との間に子供が生まれており、まさに幸せ真っ盛りというところ
でした。リア充爆発しろ!(やめろというに!)

 清盛は館でイライラ。
 めっちゃイライラしてるから何かと思ったら、兎丸に頼んだ、後白河の皇子誕生祝が
やってくるのをまだかまだかと頼んでいたのでした。
 椅子だったんですが。
 おおっこの椅子座りごこちいーっす!(よーし廊下に立ってろ)
 清盛は、遅すぎる、後白河の機嫌を損ねたらどうすると怒るのですが、兎丸も数十年の仲
ですから「こっちだって必死で帰ってきた、文句があるなら博多を隣に作れ」とやり返す。
このあたりはいいですなぁ。
 つーか清盛、献上する椅子にお前が座ってどうする。
 
 というわけで清盛と重盛は後白河のところに。基盛は残ってたんだけど、そこに時忠が
やってきて、後白河にさ、子供生まれたけど次の天皇にしてもらうようにしようぜ!したら
俺らの地位安泰じゃん、と持ち掛ける。
 ところがどっこい悪巧みはできないもので、速攻で二条帝の知るところとなり、呼び出された
清盛は怒られます。
 んでその清盛は帰ってたくらみに参加したものを激怒。全員今の地位から解雇します。
 時忠は重過ぎる、と言うけれど、それくらいしないと示しがつかないってのはあると思う。
要するに今の二条の地位を転覆させようと企んだ、と思われても仕方ないんだし。
 で、基盛があとから清盛のところにやってきて、本当に申し訳なかった、これからは誠心誠意
働きたい、と謝る。
 そんな基盛に清盛は、自分の若いころに似ている、と言うのでする。
 出来のいい兄弟がいると、それに甘えて好き勝手したくなるんだよと。
 …………逆じゃないですかね……。基盛のマジメっぷりはどちらかというと家盛に……。
 ま、清盛も二条帝への示しとして解雇したわけであって、勝手な振る舞い(特に時忠)には
怒ってるだろうけど、それはそれって感じなんでしょうね。

 一方崇徳は写経をしていました。
 彼がしている写経のもとになったお経は大変霊験あらたかなものであり、それを全部やってる
もんですから、まあ受け取った方は「どんだけ念こもってんだよ」と思っても仕方ないかと…。
 というわけで案の定受け取った後白河は、「いやマジこれ呪われてそうじゃん?崇徳に返してよ」
というのでありました。
 彼がこれを返さず、処分するにしても受け取っていたら、のちの怨霊伝説は生まれなかった
かも知れません。

 基盛はあれから仕事に励んでおりまして、財をなげうっていろいろ作ったりしてるようです。
この頃は親も子もそれぞれで財産管理か…。(どこに感心している)
 基盛は、この後高野山にいきますと告げます。
 清盛はそれを送り出すのですが…。

 崇徳は戻ってきた写経に呆然。
 さらにそこへ、息子重仁が亡くなったという知らせが。
 足の病で亡くなったとしかwikiには書いてなかったけど、なんでしょうね。
 ともあれ大きなショックを受けた崇徳。
 うわぁーおめめが真っ赤だー!プール入ったなー!(入ってねぇよ)
 プールに入った後は目を消毒…あ、それどころじゃないですね。
 崇徳はこの世に災いをなす存在になる、と誓い呪詛をはきます。このあたりからテレビをつけた
人は「真夏のホラードラマ!?」とか思うかもな…。
 ここで崇徳が転がったので「あ、死んだ」と思ったら死んだのは基盛だった。
 え、どゆこと。
 高野山に行く途中で川を渡ろうとして、足を滑らせておぼれたらしいです。
 カッパだ!カッパの仕業だ!(オイ)
 呆然とする清盛。
 丁重な葬儀が行われた後西行が、言おうか言うまいか迷ったのだが、実は基盛が宇治川を
渡っていた時間に、自分は高野山で怨念の塊が空を行くのを見た、と告げます。
 はっ!怨念がおんねん!(言うと思ってた!)伊月先輩どうですか!(by黒子のバスケ)
 その怨念は讃岐より現れた、崇徳ではないのかと言う西行。
 …生きてる人が祟るとかあるんすかねぇ…。
 ともかく西行は、清盛は今までに亡くなった人の志も背負っていこうとしているが、それは
敗者の無念、怨念も抱え込むのと同じである、と言う。

 その頃崇徳はなんかすごいことになってた。
 屋敷が荒れ果ててるんだけど、誰からも見放されたってことなんですかね?
 つーかこの演出凄すぎるし怖いよ!なんか崇徳が可哀想になってきたよ!

 えーまだ生きてた藤原忠通が清盛のところにやってきまして、藤原家の作法みたいな本を
くれます。
 そして、うちのバカ息子をお宅のとこの娘さんの婿にしてよ、と。
 つまり、これからの世は武家の力を頼りにしなければ生き残っていけない、ということなので
あります。
 どうでもいいけど忠通さん、顎の汗ふいてよ!気になって仕方がないよ!

 そうして一年ののち、忠通はこの世を去りました。
 えー今回この調子で前回以上にポンポン人が死にます。

 清盛は平家の繁栄を祈願するために、厳島神社に経典を奉納する、と告げる。
 一族の繁栄は多くの犠牲の上に成り立つものであるから、命を落とした者の冥福を祈りたい、と。
 そういうわけで33巻もの経典が作られることになりました。
 豪華な作りなので用意する方も大変です。…小道具さんとか美術さんとか。
 しかも、お経書くのにやっぱりミスするのがいてちょっと笑いました。
 手紙とかだと、ミスした行を切って、紙を貼り合わせて書いたらしいですが、お経だとそうも
行かず、最初からやり直すしかないだろうなあ。
 盛国はさすが安心の出来でした。
 すべてがきらびやかに作られて行く経典。すごいですねー。

 そんな中時忠のところに検非違使がきて、二条を呪った容疑で出雲に流罪にする、と
つれていかれてしまいます。ええー…出雲に来るのこいつ…。(コラ)
 時忠は心当たりがない、と言う。
 つかこの頃からすでに崇徳のたたりがどうのというのがありそうですなぁ。

 というわけで経典は出来上がりまして。
 厳島へ一族そろって持っていくということになります。
 途中まではいい感じだったのですが、何故かいきなり暗雲にわかに掻き曇りってやつです。
 嵐になります。
 
 まだ崇徳は生きてゴロゴロしてたんだけど(オイ、怠け者みたいに言うな)なんかもうすごい
ことになってました。ハリポタのディメンターとすり替えてもわからんぞこいつ!
 
 西行はお経を唱えているんだけど、重盛か誰かが、経典を海に投げ入れましょう、そうしたら
嵐が収まるかもとアホなことをいってます。
 つまり崇徳のたたりではないかと思ってるわけか。
 お前な、投げ込んで何も起きなかったらどうするんだ。ドラクエみたく間違った選択をしたら
「それを捨てるなんてとんでもない!」とか表示は出てくれんのだぞ!
 清盛は、これは平家だけのものでなく、いろいろな人の魂が込められている。もちろん崇徳もだ、
これを捨てるのは皆の魂を捨てるも同じと反論。
 このまま何もしなくても沈めば同じですよとか言われてるけど、沈むの前提で話をするんじゃない!

 清盛は甲板にいって兎丸とかに呼びかけ、盛国にも昔の名、鱸丸と呼びかけ皆を鼓舞します。
 そういうわけで船は再び前進し始めます。
 そして夜が明けました。
 倒れていた崇徳のボロボロになった屋敷にも光がさしました。
 彼は外から聞こえてくる子供の声に、元の姿に戻ってました。
 つーか演出が過剰すぎるんだよなぁ…。
 
 これからほどなく崇徳は亡くなりました。
 何一つ、思うままにならぬ一生を崇徳は生き切った、とナレーション言ってますが、彼の
最期が穏やかであったことを願うばかりです。

 さて船の方も嵐を抜けまして、夕刻つくはずだったのが朝になりつつも、厳島神社に
到着。
 兎丸が戸に乗せられて運び込まれてきたのだけど、あの前回いい雰囲気になってた
子が必死で取りすがって心配してたのが良かった。
 あれですね、すっかり忘れてたけど昔人さらいにさらわれて船に乗ってた姉弟の姉さんの
方でしたね。
 結婚したらよろしいのに。

 で、経典を運び入れた清盛。
 ここで彼はあることを思いつきます。
 そうして兎丸に告げる。
 博多を都の隣に持ってくるぞ、と。
 これが安芸がにぎわう由来ですかね。


 ちなみに崇徳という言葉はのちの世によってつけられたようで、その名前には、「あなたは徳の
ある方なのだからどうか祟らないで下さい」という意味が込められているそうです。(ホントかは知らん)
 私も怨霊だのあれこれ言われてはいるけど、実はこの人自身は、後白河とは分かり合えずとも、
晩年は心穏やかだったのではないかと、死してから勝手に人々が災いを崇徳のせいにしたのでは
ないかと思うのです。人間はそういう、都合のいい方に結末を求めがちですからね。


  次回、「おまえが今、目の前にしているのはキラだが、新世界の神だ」



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