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平清盛

第40話(12/10/14)

 冒頭のダイジェストでネタ晴らしするの、いい加減やめてもらえませんかね…。

 さて、港が完成しまして、宋との貿易も活発に行われていました。
 西光も大変満足した様子で、清盛は彼に宋銭を渡し、これからはこの金を使って
売買をし、京中にこれが流通するようにして欲しいと頼むんですね。
 今までは物々交換だったわけですから、これでやり取りをすれば便利になると。
 西光も、信西ならそうしたでしょうな、と言って帰って行きます。
 清盛はかけてある兎丸の兜に向かって、博多を京の隣に持って来たぞ、と語りかける。
 もう少し、過ちに気づくのが早ければ兎丸は死ななかったんですけどねぇ。
 そこに兎丸の奥さんと子供、あと奥さんの弟がやってきたけど、奥さんは笑顔がなかった
あたり、やっぱ清盛のやり方に対して不信感がぬぐえないのではないかなぁとちょっと思った。
 清盛はこの奥さんの弟、春夜に、厳島に後白河法皇と滋子が参詣するから、粗相がない
ように準備せよと言います。
 つまり平家の地位を盤石とするために、参詣してもらってお墨付きをもらおうというわけですな。
 
 一方滋子のとこには、高倉帝に嫁入りした徳子が、結婚して3年になるのに未だ子供が
出来なくてすみません、とか言いに来てたけど、齢14歳ならまだまだこれからだよ!
 つーかむしろそれより早い年齢で生むとあぶねーよいろいろと。
 滋子は、自分が厳島に行くから祈願してきましょう、と言います。
 厳島神社には子宝に恵まれる観音様があるらしいです。
 そうして、2人が参詣したことによって厳島神社は平氏の氏神だけでなく、国の神様として
認定されることになったのでありました。
 てーか船に乗ってくるシーンはカットかよおい。
(予算の問題だと思います!)
 ここでも清盛は後白河に銭を見せています。
 で、清盛はこの後盛国に、自分はもうすぐ58歳になると告げる。
 あれぇついこないだ50歳になったとか言ってませんでしたか。
 ともあれ清盛は、父が死んだ年を超える、自分にはこれから豊かに暮らすこの国の姿が
ハッキリ見える、とかいってましたが、犠牲が多すぎた気がするなぁ。

 一方で後白河の方は、自分がこれから作っていく国のビジョンがみえねぇとか言ってんだけど、
滋子は、後白河自身が思い描く世を作っていけばいい、という。
 そのため、平氏と後白河を取り持つはわがつとめ、と。
 滋子さん全力で死亡フラグ立てないで下さい!!!

 伊豆の方では、いつもの連中が集まって、京とここを行き来するだけでも大変なのに、京で
ずっと暮らしている平家にはわからんのだ、と愚痴三昧。
 さらに、そこにやってきた頼朝に対して、源氏の棟梁でしょうが、何とかして下さい的なことを
言うわけですよ。
 そんなこと言われても流罪になってる人間にどないせーっちゅーねん。
 頼朝はそのまま帰って行くんだけど、話を聞いていて追ってきた政子が、このまま朽ち果てていく
つもりですか、と余計なことを。
 そんなことは頼朝自身が一番わかっていることで、今一番指摘されたくないことなんじゃない
かなぁ。
 ズカズカ屋敷の中まで上り込んできてそれを言う政子にブチ切れた頼朝がすごかったです。
 つーかまあ、ある意味ショック療法なのかも知れないけど。

 一方重盛の館では、重盛の子らが芸事ならってんだけど、伊藤は伊藤で弓矢もちゃんとでき
ないとダメだ、戦の折には役にたたなければ、というんですね。
 でも、今はもう武力だけでは勤まらんと言われてます。
 私は伊藤の言うことももっともだけどなぁ。
 武力だけでは勤まらんと言われても、有事に備えてこその武士ではないかと。
 清盛が聞いたら「鍛錬はしておけ」くらいは言ったんじゃないかと思うんですけど。

 さてその清盛の館には西光が来て、昔信西に頼まれて清盛が演出したような、節会の
膳の支度をしてくれと言うけれど、清盛は、今自分は国づくりで忙しいから、そんな宮中行事
なんぞにうつつを抜かしているヒマはない、とばっさり。
 てか西光だって、清盛引退してるんだから重盛に話を持っていくのが筋だと思うのですが、
彼としては面白い趣向を凝らしたいという気持ちがあったんでしょうね。
 まあ清盛が断ったって別に悪いわけじゃないし、それで西光が逆恨みするのはどうかなと
思うんですけども。
 清盛、西光がまた信西を持ち出そうとしたのを見越して、信西ならば、国づくりが大事と
分かってくれたはずだ、と言います。
 そこまで言われたら引き下がらざるを得ないわけですよ。

 さて後白河の方は今様を歌っていました。
 自分のもとを去った人を恋い慕う歌なんですが、滋子が、誰のことを歌っているのですやら
とからかい気味にいってて、つくづくこの二人はいい夫婦だなあと思いました。
 後白河は今様を書き溜めているという。
 清盛の港のように役立つものではないし、歌声というものはのちの世には残せないもので
あるけれども、だからこそ今様が好きだと。
 自分を慰めてくれるものだ、と。
 滋子はそれが、後白河の目指す世ですね、と言います。
 そーかー?(コラ)

 滋子の心は滋子のもの。その、滋子の心はいつも後白河のそばに。
 後白河の世が絶えぬことが滋子の望みです。

 いい言葉だけど自分のこと「滋子」って言うなよ。(シッ)

 さて重盛が昇進したわけですが、それを良く思わぬ者が一人。
 成親でした。
 こいつも本当に実力がないクセに、相手引きずりおろそうとして、失敗したら「でも誰々さんが
やれっていったんですぅー」みたいな謝り方してくるからほんっと腹立つわー。
 で、西光がたまたまやってきたんですが、成親が声をかけていて、平家は慢心している、とか
ブチブチ二人で文句を。
 そういう二人の心情を察して滋子は彼らを呼び寄せ、酒をふるまいます。
 ここで、酒を注がれて戸惑ってる二人が滋子から「私が酌をせんと飲めぬか」とか聞かれて
「イヤイヤイヤイヤ」と声をそろえて言ってたのは笑いました。
 滋子は二人を褒め、今の世は平家の力ばかり強まって面白くないだろうけど、どうか平家と
後白河の仲を取り持ってほしいのです、私に力を貸して欲しいというわけです。
 この国トップの奥さんにそれを言われたら嬉しくないわけないですよね。
 自分の働きをちゃんと見てますよ、と言われたわけですから。
 もしこの先滋子が生きていたならば、この二人は本当に良い働きをしていってくれたのだろうと
思います。

 そうして後白河が50歳になった宴が開かれました。
 とても50歳には見えませんが…。(黙ってろ)
 ともあれ、平家も見事な舞を披露し、平家が後白河を支えているのだ、と改めて示されたのでも
ありました。
 清盛がお祝いを述べにくるんだけど、後白河がなんか複雑そうな顔をしているのを見てとった
滋子が、2人にお酒を注ぐのがよかったですね。
 そうすることで、この場の雰囲気が壊れないようにしたわけだから。

 後白河は、自分の目指す世に清盛は欠かせず、清盛の目指す世に自分も欠かせないはずだ
と言い、これからも共に登ろうぞと言う。
 要するに協力していこう、と宣言したわけですね。
 滋子もとても嬉しそうでした。

 滋子によって、幸せな日は続くかと思われましたが、ある時それは突然終わりを告げました。
 滋子が病(死因は明らかになってないようです)によって、35歳という若さで突如この世を
去ってしまったのです。
 後白河の嘆きはいかほどだったでしょう。
 知らせを受けた平家も大層驚きます。
 時子なんかは妹だっただけに本当に残念でならなかったでしょうね。
 でも、好きに生きて悔いなき人生だっただろう、というのが不幸中の幸いだったと思います。

 しかし時忠はさすがと言いますかなんというか、先のことを懸念していました。
 世を去るにはあまりにも優れた治天の君の妃だった、と。
 つまり彼女がいなくなったことで、平家と後白河の間に亀裂が入り始めるということです。

 清盛もそれはわかっていたらしく盛国に、滋子の死は朝廷の在り方を大きく変えていくだろう
と言っていました。
 それでも自分の政は変わらない、それが滋子への弔いだというのですが…。
 
 
  次回、「そして相対した時、どちらがそれにより備え、どちらがより上を行くか…
       その時この戦いが終わり、僕が頂点として立つ始まりとなる!」



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