多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→平清盛


平清盛

第42話(12/10/28)

 もう毎回クライマックス!(どこの少女漫画のあおりだ)

 さて、後白河以下皆で集まって、平家を討つという話が。
 皆は、あれほど財も力もある平家をどうやって、というわけですが、彼はここに、多田
という源氏ゆかりの人間を呼んでいて、あと、反比叡山の坊主どもも呼んでいて、その
寺の領地をやるからということで兵士を集めよという作戦なのでありました。
 何もかもが甘い!
 彼らの考えとしては、もはや国を手中にした平家は、いまさら攻めてくる者がいるとは
思うまい、ということらしいです。
 頼政なんかは、今の世になっても武芸を怠るな、と重盛の子に教えていましたが、彼の
考えは正しかったということですね。
 西光は、「今の平家は隙だらけぞ」と。
 えっ好きだらけ!?確かに平家好きな人いっぱいいるけど!将臣先輩!つーて。
(そのスキじゃねーし、その平家はコードブレイカーの方だし…!)

 成親は成親で、白い布を持ってきて白旗を作らせよというから、テメーはヘタリアのイタリア
かよとか思ってたら、これで源氏の旗とするらしい。
 白旗…。いやいいですけども!
 そうか、これを皆で崖の上でぱたぱた…と振るのでありますな!(イタリアァァァァ!!!!)

 てか、多田に対してムチャ振りしすぎだろう、成親。
 しかもこの後皆で誓いの酒を飲んでいるのだけど、瓶子(へいし)が倒れたのを、平氏が倒れたと
喜んでいる。
 ガキかてめーはと言いたくなるかと思うのですが、昔はこういう、言葉をひっかけて縁起を担いだり
というのはよくあり…瓶子をメッチャ打ち据えてる西光がこぇぇぇ!!!見ろ!皆ドン引きやないか!
 てーか一生懸命作った人が可哀想だろうが!

 ともかく、後白河はまず清盛を呼びつけよう、と言う。

 一方伊豆では、政子が頼朝のことを気にかけているのですが、時政は平家ゆかりの人と婚姻話を
まとめてきたという。
 まあこの時代では、親の言う通りに嫁いでいくのが当たり前でしたから、頼朝が気になるとか言われたら
時政も、清盛のことを考えて忘れろって言うでしょうな。
 っていうか時政が政子を平手打ちした後何言うたかわからんかった。
 おおっと、お約束を言っておかねば!
「殴ったね!親父にもぶたれたことないのに!」←今殴ったのが親だろうが!

 後白河の作戦が始まりました。
 彼はいきなり比叡山に軍をやって、明雲をとらえさせる。
 拷問にかけ、領地を取り上げるという前代未聞の仕打ちに、内裏でも、これはやばい的な空気が
漂うのですね。
 そりゃそうだろうな。
 基房と兼実も、いくらなんでもやばい、みたいな雰囲気だし。
 明雲には伊豆へ流罪の命が下されます。
 これは…頼朝と手を組むフラグ!?(違います)
 話を聞いた清盛は何かがおかしい、とさすがに気づきます。
 ムチャをするのは後白河のいつものことだが、今回はなんか違う、的な。
 そんでもって、明雲がいよいよ伊豆へ連れて行かれるという時に、頼政が警護をやっていた
らしいんだけど、寺の坊主どもがやってきて力ずくで明雲を奪い返していきます。
 まあここまでは後白河も読み通りだったらしくて、ニヤリ、計画通りといった感じらしいです。

 西光はこの結果をもって、山法師どもを討ち取れと重盛に命じる。
 しかし重盛は、そんな恐れ多いことはと言うのですが、後白河の命令とあっては無視することも
出来ない。 
 というわけで、清盛に聞いてみませんと、となる。
 これもムチャを言えば相談するだろうという後白河の計算だったっぽい。
 それでいよいよ清盛が上洛してまいりました。
 清盛は、明雲のこともあるし、これ以上山法師を刺激するのは得策ではない、と言うけれど、
後白河はしばらく京にとどまって、一門で話し合えという。

 そういうわけで清盛、六波羅の平家の館にやってまいりましたが、何か変だと感じている清盛は、
裏がある気がするから皆慎重にと言います。
 久しぶりに出てきた頼盛は、疑いすぎだ、というけれど、大体お前の読みはいつもはずれるじゃないか!
 清盛は、今は静かにして後白河の出方を探ると言います。
 そこに頼政がやってきました。
 皆すっかり忘れていたけど、明雲を取り戻されてしまったのは自分の警護がふがいなかったからだ、
と詫びる頼政。
 しかし清盛は、今までちゃんとやってくれているし、今回のことは気にしないで欲しい、よく頑張ってくれた、と
ねぎらいの言葉をかけるのでありました。
 まあ清盛の狙いもあったでしょうが、失敗した時にこういう言葉をかけられたら、そりゃ「どこまでも
ついて行きます」って思うでしょうなぁ。かつては敵方であったとしても。
 あと清盛も、頼政には一目置いている印象を受けます。

 そういうわけで頼政、一層忠誠心を固めていたところに、多田がやってくるんですな。
 タイミングが悪かった!
 どうでもいいが来た時にフルネームで言われたから「多田・クロード・行綱」って聞こえて、クロード!?
とか思ったよ。蔵人か。ゲットパッカーズの赤屍かキミは。(なんでだよ)

 多田は平家打倒の計画を知らせて来たのでありました。
 先日の命令はどうなったと清盛を呼び出し捕縛して、これを人質に六波羅を攻めるという、
ハッキリいってしょーもない計画らしいです。
 …御所に、山法師ともども平家の兵が清盛取り戻そうと乗り込んできたらどうすんだよ。
 頼政が力を貸してくれれば、計画はうまく進むでしょう、という多田。
 頼政の息子も、今こそ源氏が再起する時だ、と言うけれど、頼政は、自分は年を取ったから、
戦う気も力もないと断る。
 これはどちらにも波風立てないうまい断り方ですね。
 多田は、計画を打ち明けたからには、自分は関係ないでは済まされないぞ、というけれど、頼政は
一つ忠告しておくという。
 
 ろくに戦ったこともないような連中が、酒の席で思いついたような計画で倒せるほど、平家は甘く
ないですぞ、と。
 これ現代にも通じますね。
 酒の席でワイワイ盛り上がってやろうやろう、となったことって大抵ポシャるという。
 
 一方伊豆の頼朝のとこには、政子が結婚するという知らせ…おい、こいつ「誰政子って」って
顔してるぞ!髭切を爪切つった女だよ!
 頼朝は藤九郎に、よくあんなやかましい女と結婚しようとする男がいるものだ、と言う。
 オメーだよオメー!今全国の視聴者が突っ込んだよ!全員新八なみに突っ込んだよ!
 藤九郎は、残念です、と言うんですね。
 政子が来てる時頼朝は楽しそうだった、と。
 あるならば見てみたい、鮮やかに明日が変わる刹那を、と言う。
 その時期はすぐそこまで来ていました。

 さー、白旗を振るイタリア軍…じゃなくて源氏の白旗を上げる軍勢がそろいましたよー。
 やんややっていると、成親を訪ねて、経子が来たという。
 成親らは、さては計画が平家にもれたか、とヒヤヒヤするのですが、経子は単純に、もうすぐ
家成の法事だけどどうしますか、清盛も今は京にいますから盛大にしましょう、という話をしに来た
のでありました。
 この子はまったく裏表ないですなー。
 ホッとしたと同時に、毒気を抜かれたような感じになっていた成親と西光がちょっと良かったです。
 彼女が帰っていったあと、私は親不孝者ですな、と成親が言ってたから、ちょっとくらいは良心と
いうものを持っていたらしい。
 しかし西光は、野良犬の声にうっかり耳を傾けたばっかりに、と失礼千万。
 うまくいっていた時には清盛をほめちぎっていたクセに、自分の権力を勘違いして、清盛から
退けられたと見るや、手のひらを反してこの叩きよう。小物よ。

 さて重盛が、後白河が早く御所にこいってさ、と清盛に話を伝えるのですが、清盛は嫌な予感が
するという。
 信西が首を取られた夜のような、嫌な気持ちがすると。
 そういうのって大体当たりますからなあ。
 そこに、多田がやってくる。
 彼は後白河側不利と見るや、さっさと寝返ることにしたのでありました。
 はやっ!
 義朝が見たら怒りのあまりあの世から蘇ってきそうだな。

 多田は、平家打倒の企てがある、と知らせてきます。
 清盛をとっ捕まえて、それを人質に六波羅を攻めるつもりだと。
 証拠として、成親が用意させた白旗を見せます。
 この布の出自を探れば、計画が本当だとわかるはずだ、ということらしい。
 以前源氏が使ってた旗と同じ布を使ってるということなんかな。
 重盛も話を聞いてビックリです。
 清盛はなんとなーく感じ取ってたって様子ですね。

 さて。
 1177年、6月1日。
 頼朝にとっては昨日と変わらぬ今日がやってきました。
 政子の方は嫁入りらしい。
 ってか歩いていくの!?山道を!?
 すごいな…。
 まあ貧しいから仕方ないんだろうけども。

 一方京では、成親が重盛に呼び出されていました。
 家成の法要の件でということらしいけれど、彼は中庭で白旗が焼かれているのを見て
愕然と近寄る。アホかテメー。平然としてろよ。認めたも同然だろうが。
 そういうわけで成親捕縛。
 西光も捕縛されていました。
 後白河の方は、多田の兵がまだつかないのか、と怒っていたのですが、そこに成親と西光
捕縛の知らせが入ってきます。
 はい、アウトー!

 西光の方は清盛の前に連れ出されていたのですが、無頼の高平太とか、お前それ2話のネタ
やんというかなり古いあだ名を西光が言ってみせて、清盛ブチ切れですよ。
 いやむしろよく覚えてたなって感じなんだけど。
 西光、兵に殴るけるされてるんだけど、その間に何か言ってるらしいんですが、何言ってるか
サッパリわからん!わからん!お前の話はわからん!
 ああ、なんか、義朝が挙兵して信西を討ったけれども、もしあれがなかったとしても、いずれ清盛が
信西を討っていただろうと言いたいらしい。
 それはないでしょう。
 彼らが目指すものは同じだったから。
 で、西光は、今清盛がやっている国づくりは、志があるものではない、単に自分を虐げてきた
存在に対する復讐だ、というのですね。
 まあ動機はそうだろうけども。
 この後清盛が走ってきてとび蹴りみたくしてんだけど、形相がすげぇよ!てーか久しぶりのL走りだよ!
 
 一方政子の方ですが、嫁入りを邪魔するかの如く豪雨に襲われまして。
 そんでふらりーと頼朝の屋敷に来たのでありますよ。
 そうしていきなり髭切を抜いちゃった。
 驚く頼朝。
 政子は、清盛にここで平家の繁栄を見ておれと言われたのは、こんな暮らしをしろということかと
強い口調で迫る。
 その意味だとしたら何故この刀を渡されたのか、と。
 武士の魂を忘れるなということではないのか、というわけですね。
 で、あれやこれやのモノローグが語られるわけですが、その間西光はずーっと清盛に蹴られてる
わけですよ。
 早く終えてあげて!西光死ぬぅ!
 
 そういうわけで頼朝、清盛が何を言いたかったのかを理解する。
 政子は、それが言いたかっただけだと立ち去ろうとするんだけど、頼朝はそれを引き留めて、「自分を
つれていってくれ」というわけですよ。
 え…政子の嫁入り先に?(違います)
 明日へ連れていってくれ、と。昨日とも違う、今日とも違う明日へ。
 よーし、デンライナーを呼べ!時間旅行じゃあー!

 政子は、連れて行けとは女々しい方じゃ、と笑いながら、ともに参ろうぞまだ見ぬ明日へ、という
のでありました。
 いい夫婦になりそうだなぁ。…かかあ天下の。
 そうして頼朝は立ったのでありました。
 立った、立った、頼朝が立った!(byペーター)
 
 一方清盛の方は重盛が止めていました。
 てーか最後の一蹴、めっちゃスカってた気がしたんですが。まあいいや。
 清盛は、引き回しの上朱雀大路で斬首せよ、と西光の処分を言い渡しました。
 罪人の殺し方ですな、これ。
 彼がつれていかれた後に、木の棒が落ちていたんだけど、これは信西が使ってたやつかな。
 清盛はそれをへし折りました。
 これは信西の志とも決別、という意味合いでいいのかな…。
 でもなんか西光があの世にいったところで、信西大笑いしながら迎えそうな気がする。
失敗したの、とか言いながら。

 頼朝は明日を見つけ、清盛は明日を見失いかけていました。
 2人の明日はどっち!?


  次回、「いいですか…。Lがキラに勝てば、あなたは無罪
       キラがLに勝てば、あなた方はそのまま裕福な人生」



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→平清盛