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平清盛

第47話(12/12/02)

 冒頭登場した清盛が後ろ姿だったのですが、首長っとか思ったら、着物がえらい襟足
盛り上げてあった。ホントそれ何の意味があるの!?

 さて清盛は源氏との戦いに備えて、維盛を総大将に据えるという。
 清盛の孫に当たります。
 皆は、まだ若いからやばいんじゃないのとか言うけど、清盛は、これしきの戦いを仕切れず
なんとする、と聞き入れない。
 そして伊藤忠清に維盛を支えるよう命じます。
 この采配からしてもう負け戦確定だよなぁ…。
 
 ともあれこうして清盛は、高倉上皇に追討令を出させて頼朝をとらえよと命じます。
 
 一方源氏の方はちょっとピンチな感じになってました。
 初戦を敗走して穴蔵に隠れていたんだけど、平氏の兵が何を思ったのか、発見したん
だけど見逃してくれるんですよ。
 なんでだろうと思って調べてみたら、この梶原景時という人はもともと義朝の部下だったようです。
義朝が負けた後は平氏に従っていたけれども、そういうつながりがあるから、一応平家に従って
頼朝と戦いはしたけれど、自分一人が見つけたのなら黙っていれば済むこと、とばかりに「ここには
誰もおらん」と言ったのでしょうね。
 のちに彼は頼朝によって取り立てられたようなのですが、義経追討に関して諫言したり、頼朝が
死んだあとは一族滅ぼされたりとなんかいろいろ大変だったようです。
 こういうわき役とか歴史バラエティ番組で取り上げれば面白そうなんですけどねー。

 ともかく。
 頼朝が挙兵したという話は義経のとこにも届いておりまして、義経は藤原秀衡に「おじさん、僕に
兵をおくれよ(マギのアラジンの声で)」と言うのですが、秀衡はダメという。
 情勢を見守るのも一つの方法だと。
 ここで弁慶が、矢の的の下に座って、的を射て見よ、と義経に云う。
 これで命中したら兵出して下さいよというわけです。
 ウィリアム・テルのDVDでも見たんか弁慶。
 ともあれここで弁慶が死んだら歴史変わるので、義経は見事的を貫くんですけど。
 皆がおおーとか言ってる中一人、失神して倒れる弁慶超笑いました。
 おめーが一番怖かったんじゃねーかよ!!!

 平家の方は維盛が戦の支度をしております。
 で、彼らが出ていくと清盛は新しい都の話を始める。
 皆は戦の理由はこの急な遷都にあるんだからひとまずおいて、戦いに専念してはという
のだけれど、清盛は聞き入れない。
 本当にどうしようもないなぁ。
 周りにイエスマンしかいなくなったら、一つコケた時全部コケますよ。
 清盛は、この国づくりを成し遂げることこそが勝利であると言います。
 そんなこといっても戦いで負けたら何もならんじゃんよ。

 一方頼朝のところには上総とかいう武士が2000騎を率いてやってくるわけですよ。
 態度が尊大で、馬上から降りもしない。
 そんな彼を見て頼朝は帰れと言う。
 武士としての道をわきまえないような者が二千騎いたところで何の役にも立たないという
わけです。
 これで上総はおみそれしました、と頼朝の下に着くのです。

 草壁隊長以下SIT が 仲間 に くわわった!(それ踊る大捜査線だから!!!!)

 頼朝は父のおかげで兵が集まると喜び、今こそ父の悲願であった武士の世を作ると言います。
 清盛も目指していたのに皮肉なものですね。
 そうして頼朝は鎌倉を目指すと言います。

「いざ鎌倉」という有名な言葉がありますが(「すわ鎌倉」と誤用されがちなので注意)
 のちに頼朝が作った鎌倉幕府でもし一大事が起きた時には、何を置いても御家人が駆けつける、
という故事から。落ちぶれていても武士、必ず駆けつけますよ、と武士の志を失っていない人が
言ったことが元になっています。

 鎌倉は攻めにくく守りやすい、ここを本拠地とする、と定めた頼朝。
 いよいよ平家との戦に備える時がやってきました。

 ちなみにその平家ですが、まだあーだこーだ言ってた!
 維盛はすぐに戦いに行こうというけれど、伊藤は日取りが悪い、今は十死一生という、戦いに
出ても死ぬ可能性が高い時期とされていて良くないという。
 武士はとかくこういうのを大切にしますからなぁ。
 でも維盛は聞き入れず強引に出発してしまいます。
 こういうのがダメなんだよなぁ。
 昔の清盛だったら絶対聞いてたと思う。

 源氏は10月になり鎌倉入りしました。
 政子がやってきましたよー!
 初戦で敗走したと聞いた時は尼になる覚悟をしました、という政子。
 冗談が出るような状況なら大丈夫ですね。
 で、そこに武田の武士らが合流。
 あの武田の流れになる人達かしらん。
 そういうわけでいざ戦いに出陣します。
 源氏の方はご飯も十分で和やかな雰囲気。
 一方平家の方はもう食料が殆どなくひどい状態。
 なんでこんなことになってんだよ。
 本当に参謀が優秀でも、その意見を聞き入れない、平和ボケがトップにいるとどうにもならんな!
 逃げ出す兵も後を絶たず、維盛は「でも名だたる武士が合流してくれるから大丈夫だもん」とか
言ってたら、なんと源氏の兵に阻まれて皆到着できず。
 バーカバーカ。
 維盛は、遊女を連れてこいと言い出しました。
 要するに食欲がダメなら性欲、と。
 バカを絵にかいたようなリーダーだなこれ。
 
 一方清盛の方は厳島神社で祈祷しろとか言ってましたけど。
 いやこればっかりは神様も祈願されたって困るだろ!
 清盛は、父の悲願を達成して武士の世をあやつに見せるという。
 それはつまり頼朝のことなのですが、その頼朝も同じことを言っているとは知るまい。
 どちらの目指す世が正しいのかは歴史が物語っています。
 まあ正しい正しくないで歴史を語るのは間違いだとは思いますけども、清盛の場合途中までは
良かったのに、平家の繁栄ばかり願ったのが間違いでしたね。
 民の幸せを願っていたらきっとうまくいったと思うんですよ。

 義朝と、のちの世を語り合ったことに思いをはせる清盛。
 うわぁ、まるでついこないだの夏の出来事のようだね!←

 源氏の方では、川を挟んで平家の軍がいるのですが、この先に沼があるから、そこから、
背後から攻め入ってはどうかという提案がなされ、皆こそーっと行きます。
 平家の方はそんなこともしらんと、遊女を招いてヤンヤヤンヤ。
 伊藤、呆れて出て行きました。
 そんなところへ源氏がジワジワ迫っていたんだけどここで、寝ていた水鳥がやってきた
源氏に驚いてばーっと逃げていく。
 鳥を脅かしちゃいかんだろ!(ムチャ言うな)
 それを平家は敵襲と勘違い。
 皆一気に逃げ出しました。
 伊藤があわてて「水鳥の音だ」と言うけれども時すでに遅し。
 所詮、本当の戦いを知らない連中というものはこういうものだ、ということでしょう。

 源氏はこの勝利に慢心することなく、東国の武士をまずまとめましょう、と言ってます。
 そこへ義経到着。
 あ、頼朝が変な顔してると思ったら会った事ないからか。
 確かに。
 有名人になるといきなり親戚が増えるよね!(義経は本当に弟だから!)
 弁慶、兄弟が再会できたことに大いに喜びます。
 喜ぶのはいいけどヒゲに鼻水ついてんぞ。

 平家の方では清盛が維盛にめっちゃ怒ってました。
 まあそうなるわな。
 ここで伊藤、こうなったのは自分の責任だから死んで詫びると言い出す。
 盛国や時子は驚いて止めるのですが、清盛はよく言ったとか言ってる。
 お前どこまで腐ってんだよ…。
 ここまで尽くしてきてくれた人に死ねというか。
 伊藤は最後に言いたいことがあるという。
 清盛がさっき、それでも平家の男かと維盛に行ったが、維盛はまごうことなき平家の子だと。
 というのも、戦いを知らず、吉凶の日取りも選ばず、進退を心得ず、遊女を入れて水鳥の音に
驚いて逃げる、それが今の平家の男の姿だというんですね。
 要するに戦うことを忘れてふぬけになってしまったということを言いたいんだと思う。
 清盛のように今まで死線ギリギリで渡り合ってきたわけじゃないからね。
 平家はもはや武門ではなく、清盛ももう武士ではない、伊藤は涙ながらに言います。
 こういう人を残しておかないといけないのにねぇ。

 清盛は伊藤の首を撥ねようとするけれど、剣を振りかぶった途端倒れた。
 そうして彼は思い出します。
 幼いころ忠盛が、心の軸を持てと言っていたことを。 
 その軸を持っていた頃、決して転ぶことはなかったことを。

 今回の話、平和ボケしてふぬけになるというのは今の世でも言えることだと思います。
 警察を例に挙げて悪いけど、例えば連合赤軍だとか学生と戦ってきた時代の人達は
ガッツあったけど、今は本当に昇進しか頭にない人が増えてるような気がする。
 別にああいう事件が起きて欲しいというのではなく、身をとして市民を守る職につく、という
ことがどういうことなのか、ちょっとだけ思い返して欲しいなと思いますね。


  次回、「そんなキラ 安っぽすぎますよ
       そんなの、もう全然カッコよくないっすよ」



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