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平清盛

第9話(12/03/04)

 唐突に、どこの世界でもはみ出し者はいる、というナレーションが。
 清盛が昔よく出入りしていた賭場に、高貴な身なりの男が現れています。
 はたしてその男とは…。
 秋山さん!秋山さんじゃないですか!
 ライアーゲームの賞金でさらに賭けをしようってんですか!どんだけ賭けが好きなんですか!
(別に彼は賭けが好きなわけではない)
 宮中のはみ出し者となるとはみ出しようも並はずれている、とのことですが、どちらかと
いうと使う資金が並はずれてる気がしますが。だって別に秋山さんみたく負け知らずじゃ
ないし…。
 ちなみに彼の名は雅仁。
 後で出てきますが、歴史的に一応重要な人物です。(一応とか言うな)

 一方清盛のところでは、子供が生まれていました。
 清盛の喜びようといったらありません。
 実生活でも子供が生まれたとのことで、間違いなく「リア充爆発しろ」の例だと思います。
 忠盛も、その知らせを聞いて大いに喜びます。
 というわけで、清盛の館では宴が開かれているわけですが…。
 盛国、意外に酒癖悪い!
 家盛も駆けつけてきてお祝いを言ってるんですけど、清盛がしみじみと「思えば家族やお前には
いろいろと迷惑をかけた」と言うのを聞いて、それ以上言うと怒りますよ、と言います。
 大事な家族なんだから何をいまさらって感じなんでしょうなぁ。
 つーか清盛さん、その反省はもっと早くにして欲しかったです。
 ナレーションの頼朝が、平氏はもとより兄弟仲が良かったらしい、と語ります。
 それに引き替えねじれているのは宮中である、と。
 弟討伐の命令を出した頼朝に言われたくないと思うんですが。
 
 崇徳帝は即位から15年立っても鳥羽上皇に疎まれ続けていました。
 さらに、結婚した奥さんとの間に子がいなかったことも、より孤独感を強めていったようです。
側室はもたないんですかね。
 んで、その崇徳帝の弟となる雅仁は奔放に生きていて、それが冒頭から登場している
秋山…雅仁である、と。
 高階(学者の方の)が探しにきたので何かと思ったら、彼は乳父になったらしい。
 よくこんなんの乳父かって出たな。
 高階は、バクチなどは負けるようにできているのです、といさめます。
 大丈夫だよ!ライアーゲームでは負けなしだからこの人!(そろそろこのネタやめよう!)
 まあ高階自体も、崇徳が疎まれている以上、次は雅仁が帝の地位につくのでは、と下心
ありきで乳父になった部分もあるみたいですね。
 庭に出てカタツムリを扇子に乗せて遊んでいる雅仁。
 どうでもいいけど手をちゃんと洗えよ?
(カタツムリには人体にも危険な寄生虫がいることがあるので、触ったくらいでは問題ないですが、
遊んだ後はしっかり手を洗った方がいいです)
 
 清盛の方は祇園女御に、生まれた子、清太を見せにいってました。
 …まだいたんだこの人…。(シッ)
 彼女は、これでもう思い残すことはない、故郷に帰れます、と言う。
 彼女にとっても、白河のせいで宮中に不安な空気が漂っているのは、なんとも息苦しかった
のかもしれません。
 で、双六を出してきて清盛にやろうと言う。
 これは面白い遊びだ、と言う祇園女御。
 賽の目の出方一つで、遅れをとっていたものでも良い目を出せば勝ち上がれる、と。
 ここまであからさまな伏線的セリフを言う人も珍しい。

 一方その頃、すっかり世間から忘れ去られた感のある義朝ですが、木登りしてました。
…本当にあんたは何してるんですか…。野生に戻ったんか。
 そこに地元の武士みたいな人が来て、最近荘園の連中(幕府や朝廷が管理しない農地を
所有してる連中)がうちの土地を荒らしてるから力を貸してくれないか、というわけです。
 一体全体何を見てこんな姿の義朝を信用できると思ったのかわからんのですが、ともかく
義朝はそれを引き受け、頼んだおっさんは、解決してくれたら源氏の支配下に下る、と約束
するわけです。
 それはいいけどいつになったら義朝の恋愛フラグは立つんだ。頼朝が生まれんじゃないか!
(ちゃんと生まれるから大丈夫!)

 清盛は佐藤のとこに言って子供が生まれたと報告してます。
 …清盛が今の時代に生きてたら毎年の年賀状は子供の写真で、携帯の待ち受けも子供の
写真だな…(悪いとは言いませんが)。
 で、その佐藤は宮中にて璋子に、崇徳はさびしがっていると伝えます。
 
 清盛は鳥羽上皇が崇徳を疎んで得子ばかり寵愛している、という話を聞いて、佐藤に
お前は何がしたいんだと言うけれど、佐藤は、崇徳を救いたい、そのために璋子には目を
覚ましてもらいたい、と。
 何やら展開が昼ドラめいてまいりました。
 
 1139年5月のこと。
 均衡を保っていた宮中の力関係が崩れる出来事が起こりました。
 得子がついに、男の子を生んだのであります。
 つまり、皇位を継ぐ子ということで、俄然得子の地位はあがります。
 鳥羽に早速お祝いを言いに行った清盛なのですが、鳥羽がコナンに麻酔針を打たれた
小五郎のようにフニャーとしてるので、疑問に思い家成に尋ねると。
 上の人に関心を持つのは結構なこと、今度得子が子供誕生のお祝いの席を設けるから
来てよ、と豪快にはぐらかされたのでありました。

 その宴の席が開かれまして。
 得子が子を抱いて現れるのはいいけどなんか抱き方が怖い!落ちそうだよ!
 得子は歌のうまい佐藤に、この場にふさわしい歌を詠んでと頼むのですが、ここで佐藤は
なんと大胆にも、崇徳が以前詠んだ歌を詠みます。
 それは、この席に呼ばれない崇徳の心境を思いやって、別の意味にもとれるあの歌を
詠むことで崇徳の心境を伝えよう、という佐藤なりの心遣いだったわけですが、鳥羽にして
みれば「テメー空気読めよ、何が不満ですかぁコノヤロー」みたいな感じになるわけで。
 場の空気がザワザワとなったところに、もっと空気読めない雅仁がゲラゲラ笑いながら
登場。
 怨み深い兄らしい歌じゃーんとか言いながら、赤子を抱かせて下さい、と言う。
 でもって泣かせて喜ぶ雅仁。
 本当に心がひねくれてますなぁ。
 ちょっとお前、ライアーゲームに行ってもまれて来い。
 雅仁は、鳥羽と得子、そして璋子の関係に比べたら、自分のすることなどかわいいもの、と
言います。
 その挑発に乗って、皆の目の前で「私は璋子に地獄を味あわせたいだけ」と言っちゃう
得子も得子ですが。
 璋子は鳥羽を傷つけたことを反省してない、と得子は言うけれど、それは鳥羽と璋子の
事情であって、あーたが口出すこともちょっと筋違いのような気がしますが。
 女こぇぇ…。
 璋子は璋子で、人をいとしく思う気持ちがわかりません、ただ白河が言うままに嫁いで
きたんです、とさらに墓穴。
 おいぃぃぃぃ!!!純粋にお祝いに来た人が気まずいったらこの上ないよ!
 皆絶対コレ「帰っていい?帰っていい?」とか思ってるよ!
 場の空気を壊すだけ壊して雅仁、立ち去って行くのですが、藤原頼長も帰るとか
言い出しました。
 お前はお前で空気読めよボケ。
 常にマイペースかよ。
 忠実も、こんなに面白い宴は初めてだ、と盛大な嫌味を言って帰って行きます。
 つーかあんたら、摂関家とはいえ、一番偉いのは鳥羽なんだから、そんなこと言ってたら
また蟄居させられますよ。上司にイヤミとか一番空気読めてないのはお前らだろ。

 そういうわけですごいお祝いの宴になったわけですが。
 清盛は、これが子供の誕生を祝う席か、と怒る。
 こんな者たちにこの国は治められてきたのか、と。
 高階もそうだ、というけれど、思えばこういう気持ちが、清盛を改革にと駆り立てたのかも
しれませんなぁ。
 高階は、この国に物申す気なら、雅仁のことを知らなければいかん、と言います。
 その雅仁ですが、またどっか行ったらしいです。
 もうあいつの首に鈴つけとけ!
 
 鳥羽の方は得子に、「今でも璋子のこと好きなの?マジふざけんなよ」と問い詰められて
いました。
 もうヤンデレだからしょうがないじゃんこいつ。
(偉い人に向かってなんてことを)
 
 佐藤の方は璋子をナンパしてました。
 知らずに人を傷つけてしまうのは、あなた自身が傷ついているからです、とか言って。
 ちょっと誰か!佐藤の奥さん呼んできて!大急ぎで!

 清盛の方は市にいって雅仁を探しています。
 すると物陰に、丸裸にされた雅仁が。
 賭けで大負けしたらしい。
 お前皇子のクセに身ぐるみはがされてんじゃねーよ!
 清盛は自分の館に連れて行きます。
 気持ちが落ち着いたのか、勝手に清盛の家を物色している雅仁。
 お前ホント、ライアーゲームに帰れ!
 雅仁は清盛に、お前だろう、白河の落胤というのはと言ってくる。
 生まれがすでにバクチだ、負けて損をするのが成り行きよ、という雅仁に清盛は、生まれは
替えることが出来なくても、生きる道は替えられる、となかなかいいことを言います。
 最初の頃忠盛に説教されまくりだった清盛がまさか人を説教する側に回るとは!
 清盛は、雅仁が不謹慎にケタケタ笑うのを、ダダをこねる赤子の声に聞こえる、と諭します。
 お前は一度耳鼻科に行け。(なんてことを)

 すごろくを見つけて勝手に持って来た雅仁、これをやろうと言い出す。
 お前は人の家でどこまでもフリーダムだな!
 負けた者が勝った者の願いを聞くんだぞ!と得意げです。
 あんたさっき大負けして身ぐるみはがされたばっかりだろうが!
 仕方がないので応じる清盛。
 そこに幼児が走ってきたので誰だこいつ、と思ったら清太らしい。
 さっき生まれたばっかりですやんか!!!!こんなに成長が早いなんてこの子は妖怪か!
(数年経ってる設定!)
 雅仁は、自分が勝ったらこの子を連れて帰ると言い出します。
 よーし、雅仁を簀巻きにして庭にほうり出せ。
 つーか「お前が負けなければ良い」とか言う問題じゃないだろ雅仁!
 ペットとかじゃないんだから簡単に人様の子を連れて帰るとか言わないの!
 結局世話は親がすることになるんだから!(何を言っている)

 焦る清盛。
 ゲームはそれでも五分五分みたいな感じらしいんだけど、次に清盛が賽の目で10を出さないと
負けるらしいです。
 恐ろしくなりサイコロがふれなくなった清盛は許しを請うのですが、調子に乗った雅仁ほど
始末に負えないものはありません。
 早く振れ、と急かす。
 と、ここでいきなり清太が取って振ってしまうんですね。
 出た目はちょうど10で清盛の勝ち。
 怖さを知らん赤子だな!お前の運命決まるとこやったんやぞ!
 でも父の勝負強さを継いでいる、というべきでしょうか。
 雅仁は邪魔しおって!とか怒りますが、もともとあんたが勝手に勝負しかけてきたんであって、
さっきまで得意げに「お前が負けなければ良い」とか言ってたんだから、その通りになった
からつーて怒るなよ。
 清盛は、清多を傷つけるのなら雅仁の命を取る、と一歩も引きませんでした。
 
 そういうわけで雅仁はジャイアンのごとくすごろく盤を放り投げ、「親子の絆はもろいもんだ、お前にも
白河の血が流れてるんだからうちと似たようなことになるぞ」と言って帰って行きました。
 ホントこいつ帰り道で誰か簀巻きにして転がしとけ。

 この、のちの後白河となる雅仁と清盛、長いすごろく遊びが始まったのでありました。
 
 
 次回、「ミサとはこれからもっと親密にし、僕に心底惚れさせておく必要がある」



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