多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→軍師官兵衛


軍師官兵衛

第18話(14/05/04)

 上月城の悲劇もさめやらぬうちに、三木城は完全なこう着状態に入っていました。
 半兵衛と官兵衛は、付城という、いわゆる監視場所を作って、毛利が兵糧を運び
こもうとするのを絶つ方法で行こうと提案。
 ここは三成が任されることになります。
 彼のことだからしっかりやってくれるでしょう。
 で、こっちは大丈夫そうなのでと官兵衛は、宇喜多直家の調略に入りたいという。
 彼が信長についてくれたら、攻めがやりやすくなるからです。
 秀吉は、ついでに姫路に寄って光とあってくればいいよと言ってくれました。
 できた上司だなぁ。

 別所は、賀相とか呑気にしちゃって、信長は上月城を見捨てたけど毛利は見捨てないから
とか言ってる。
 …つい先日志方城が見捨てられたばかりのような気がするのですが…。
 
 荒木は信長に先日のことを申し開きにいっていました。
 藤太夫の降伏を受け入れたのはあの時点で兵を3000程失っており、指揮する大将もケガを
していたから、もしここで藤太夫を殺していたら、残りの兵は死に物狂いで反抗してきた、そう
なっていたらこちらもさらに被害を出すことになった、だから自分の選択は間違っていない、と
きちっと言ったんですな。
 多分信長としては下手に言い訳を並べて許しを請われるよりも、こういう考えがあってこうした、
という風に言われたら、ミスをとがめることはせず許していたと思うんですよ。
 仙千代は横でギャーギャー責めたてているけど、信長はこれを許しました。
 つーか仙千代ってこんな人だったかなぁ。まあ後の蘭丸が出来過ぎた人だったのか…。
 信長はさらに、播磨の戦いでは秀吉の風下につくをよしとせず、やる気を出さなかったやつも
いるようだと釘を刺す。
 要するに、自分の義を通した荒木より、お前らの方が人のこと言えんのか?って言いたかった
のではないかと思います。
 この後信長は荒木を許した理由について、あいつは、肝が据わっていてきちんと申し開きをする、
これからの世に荒木は欠かせない奴だと語るのでした。
 これを皆の前でいってあげていれば、荒木は絶対に裏切らなかったかもしれないのに…。

 というわけで荒木、ほっとしております。
 まあこの気持はよくわかるわ。
 下手すりゃ切腹とかになってた可能性あるんだし。

 官兵衛は久しぶりに姫路でまったりしておりました。
 そこに善助とお道が赤ちゃんを連れてくるのですが、はしゃぎっぷりが孫を取り合うジジとババって
お福に言われててちょっと笑った。
 部下の赤ちゃんをこんなに喜んでくれたら嬉しいでしょうなぁ。
 ただ、善助に似なくてよかったとか相変わらず空気読めてない官兵衛。
 あとは無事長政が戻ってこれれば、とか言ってるけど余計なフラグ立てんなおい。
 長政は長政で、おねがついてるから大丈夫だと思いますが。

 さて本願寺との戦いはもう完全にこう着状態に入っており、歴史調べてみたら10年くらいは
戦いがこう着してたので相当長いなと思うんだけど、毛利の他にも兵糧をこっそり運び込んでいる
奴がいたんですな。
 その様子をどうやら、クサを忍び込ませていた宇喜多直家はいち早く情報として手にしたようです。

 その直家に官兵衛、会いに来たんだけど、まーたのらりくらりですよ。
 毛利は大友に攻められ、国内では謀反が起きている、宇喜多も裏切るかも知れないからうかつに
動けない状態だ。
 毛利が出てこないとなると三木はすぐ落ちるでしょう。
 そうなったら信長が直々に出てきて毛利攻めが始まる。
 その時になって信長につくといっても遅いのですよ。
 官兵衛はそう説くけれども、直家は、織田勢の勢いが勝ってるとは思えない、西にばかり気を付けて
いると、背後を突かれるぞ、と官兵衛に忠告するのでした。
 それがまあ兵糧のことなんでしょうけど、官兵衛はてっきり小寺のことだと思ったようです。
 あながち間違いではないな。

 この時点で毛利、大友に攻められと言ってたけどこれは過去のことでしょうかね。
 大友が強かったのは、宗麟の時くらいなんで、それがモトナリ・モーリと休戦の約束したのに
あっという間に裏切られたという、珍しいもの大好きキリシタン宗麟ですよ。遊び過ぎて、部下の
立花道雪に「今度酒宴するからおいでよ」とドッキリで呼び出されこんこんと説教食らったことも。
(このあたりは殿といっしょとか、うっかり戦国4コマかいこをご覧ください)
 
 で、小寺ですけども、お紺が亡くなってからすっかり意気消沈してしまって、官兵衛父は今何かを
企むような状況ではなかったというけど、企む状況ではなくても、そそのかされやすい状況のような
気がするんですけども…。
 官兵衛は、直家の言うことは小寺かと思ったけど、違うならじゃあなんなんだ、って感じです。
 お前はもっと情報キャッチのアンテナを広げなさいよ…。

 荒木のとこへ中川という部下があわててやってきて、本願寺にこっそり兵糧を運び込んでいたのが
自分とこの部下だと判明したという。
 見つかって斬りあいになった時に織田の連中を斬って逃げた模様です。
 誰にも話してない、ということで、中川、万が一信長にバレた時のことを考えて兵糧と戦の準備を
しておくとか言い出した。
 荒木はあわてて、そんなことより逃げた奴を探し出せと命じる。
 そらそうでしょうなぁ。
 つーか、荒木が気の毒だったのは、官兵衛とか半兵衛のような優秀な部下に恵まれなかった
ことでしょう。
 先を見通して考えることをせず、常に目先の失敗をごまかすことだけしか考えてない。
 そう、某バスの手配を忘れたからといって遠足を中止にさせるために、ニセの自殺予告を
送った社員のような…。(そのネタやばいから辞めて下さい)

 その頃信長は、高山右近と、宣教師オルガンチノが持ってきた地球儀にすっかり夢中になって
いました。
 世界が丸いというのは日本ではまだ知られていなかったことでしょうからねぇ。
 イスパニアが世界一周を3年かけて果たしたそうです。
 イスパニアは今で言うスペインで、伊達政宗なんかは、もうちょい後の時代ですが、部下の
支倉さんを派遣して、何かことを起こす時に味方になってもらおう、と策略したりしています。
 天下統一の夢のため虎視眈々と狙ってたんですな。
 これが大阪の陣あたりとかぶってたため、徳川家康は大いに彼を警戒したという。

 さてさて。
 もう今回のここのシーン、信長がキャッキャしながら話を聞いていて、なんか史実の信長も
新しいものは好きだったしそういう、地球は丸いという考え方を柔軟に理解する頭をもって
いたから、さぞ彼の話は楽しかっただろうなと思いました。
 海外では日本は、黄金の国ジパングと呼ばれてるらしいですが、大体銀の輸出国として
知られてたのに黄金の国とはなんだね!(落ちついてください)
 この時代、島根の石見銀山からとれる銀が、世界の銀産出量の1/3を担っていたのです。
 だから当時の地図にも「shimane」という名がある。

 信長は、世界を見てみたい、自分自身で世界が丸い事を経験したいとワクワクして
いました。
 で、ご機嫌なので、オルガンチノがキリスト教の布教をしたいというのを許すわけです。
 と、細川藤孝がやってきて、荒木に不穏な動きがありますよと告げる。
 信長は信じないんですね。
 この細川藤孝の別名は細川幽斎。将軍の御落胤という話もあり、何でもできるスーパー
歌人です。親が偉大過ぎて子がヤンデレちゃったという。
 とりあえず息子に「お前も和歌やった方がいいよ」とすすめておいて、息子が「いや僕
才能ないんで、家名を穢してはいけませんから」と断ってきたら「大丈夫!お前ごときが
穢せるものじゃないから!」って言うのはどうかと思う。そんなだからますます息子が
ひねくれちゃったんだろうが!

 信長は話を聞いて、荒木は謀反をするような男ではない、と庇います。
 それで、縁のある光秀と、仙千代にちょっと見に行ってこいよお前、と言うのでありました。
 秀吉も荒木が謀反の話が出ていると聞いてびっくりです。
 毛利の調略ではないか、と言うけどどうもそうではなさそうで、もしそれが本当ならまずい
ことになるという秀吉。
 荒木が毛利に寝返った場合、高山右近らもつくことになる。
 そうした場合播磨は、左右の敵から狙われることになってしまうというわけなんですね。
 この上直家が出てきたら、こないだの毛利のようにほうぼうから狙われる危険な状態に
なってしまう。
 やばいですね。
 それで、官兵衛は自分が話を聞きに行くというけど、半兵衛が今は危険と止める。
 つーか官兵衛もいい加減学習したらいいのに。
 何でもかんでも言って歓迎してくれる相手ばかりじゃないと。
 今までひどい目にあわなかったのは、相手の力量が上すぎたってのもあると思うんです
よねえ…。
 それで秀吉は自分が信長のとこにいって確認してくる、と言う。
 官兵衛はやっと、直家が言っていたのはこのことか、と気づきます。
 おっせぇよ。
 官兵衛が直接行くとやばいということで、井上がこっそり探っていることになりました。

 そして荒木のとこでは、光秀と仙千代がきてるんだけど、仙千代は頭からもう、謀反だと
決めてかかっているから、言い方が居丈高だし、こうだろう、ああだろうと反論を認めない
感じなんですよ。
 これはよくないな。
 光秀は、まあまあとなだめつつ、中川に、兵糧が運び込まれてるっていうのについて確認
したりしてんですな。
 まあ、食料が必要だろうからって感じで。
 したら仙千代が、先日本願寺に兵糧を運んでいて、見つかった時に逃走したやつが
織田勢に取り押さえられた、そいつは中川の部下だったぞ、と痛いところをついてくる。
 やっぱり捕まってバレてたかー。
 光秀は、もっぺん信長にあって申し開きをした方がいいんじゃないかという。
 まあ…この場に官兵衛がいたら、うまいことまとめてくれたかも知れませんが…。
 
 そうして安土に行くという荒木をなんと、家臣らは止めるんですよ。
 中川とかは先陣切って、今いったら殺される、信長は過去そうやって門徒とかをだまし討ちに
してきたではないかと言う。
 一度疑った者を許すとは思えないと。
 いや前回藤太夫の件許してもらえたじゃん…。
 
 仙千代は、中川の手のものが兵糧を運び込んでいたことを信長に報告するけど、光秀は
ここでも荒木のことを庇っていた。
 ただ信長は、逆心がないならなんで荒木が来ないと。
 で、秀吉が荒木のとこに行きたいと言い出す。
 今毛利に寝返られたら播磨がまずいということで。
 信長も、自分の世に荒木は欠かせないと言います。
 だからそれを誰か本人に伝えてやれよ…。

 荒木の方は心ここにあらずという感じで、自分が天下人になったらどうする、とかだしに
言ってた。
 あの安国寺がまた動いてて、毛利はとにかく今の領土にしか興味ないから、信長を
討った後は好きにすれはぎいい、みたいなこと言ってるらしい。
 これ絶対毛利の都合のいい甘言じゃないですかぁ!
 絶対騙されてるよ。
 毛利だって約束を確実に守る確証はないのに。

 そういうわけで、中川らは荒木を散々脅しまくり。
 右近が、信長はそんな人じゃない、新しき世を望んでましたよといさめる。
 そして、荒木には義がないから天下統一しても人がついてこない、と言う。
 でも家臣らは、お前は信長に気に入られたから庇ってるだけじゃん、と。
 それで荒木はついに、信長を討つと宣言してしまいます。
 今なら味方は現れるはずだと。
 そうして各方面に手紙を出すことにするのでした。
 あれだ、今で言うなら「●●クラスタさんRT」みたいな。(軽っ)

 毛利では荒木が寝返ったとしって喜び。
 本願寺の顕如も心を決められたと喜び。
 そして小寺は書状を受け取って大いに悩み始めるのでありました。
 官兵衛も井上から報告を聞いて驚きます。
 次回、大きな波乱に彼は巻き込まれて行くことになります。


 次回
 絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ。
 byカミュ



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