多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→軍師官兵衛


軍師官兵衛

第29話(14/07/20)

 安国寺に信長の死を知らせる官兵衛。
 なんで敵にわざわざぶっちゃけてしまうのかと思ってたけど官兵衛は、安国寺が
秀吉を気に入っていること、秀吉が天下人になるということを聞いて興味を示すことを
計算づくだったんだろうなと思います。
 案の定安国寺は、この賭けワシも乗った!とか言い出した。
 敵味方両方の軍師が結託したら手に負えねぇ。

 そういうわけで安国寺、そうと決まったら善は急げと走ってった。
 おい、ジジイなんだからあんま無理すんな。
 その頃官兵衛は石田三成らに事の次第を知らせ、目下の急務は明智光秀を討つ
ことだ、と話す。
 くれぐれも信長の死を毛利に知られてはならない、と。
 こんな開けた場所で大きな声でしゃべっといて、敵のスパイがいるかも知れんのに
知られてはならんとか無理やろ…。
 皆は、今京に引き返したらここの守りがやばいとか、その他いろいろ言ってるけど、
そこに秀吉がやってきて、官兵衛の言うとおり今すべきなのは光秀を討つこと、と言う。
 そういうわけで皆の心が一つにまとまりました。
 
 安国寺の方は清水に、毛利の所有地は実質安泰ということになったから和睦に応じて
くれ、と話すけど清水は、それでは毛利に義が立たないから自分は切腹すると言うん
ですな。
 そうすれば毛利は無事和睦出来るし、ここの兵士らも助かると。
 清水にとってはこれははなからの負け戦だったわけですから、元から死は覚悟していたん
だと思います。
 この清水の死から、武士の切腹というのは単なる自害ではなく、名誉ある死として扱われる
ようになったようです。
 私はもっと昔からかと思ってたからこれはビックリしたなぁ。

 後は小早川の説得だけ、ということで、はやる官兵衛は夜道を飛ばし、小早川に会いに行く。
 お前はいいかもしんねーけど馬が夜目きくのかよ…。
 で、小早川のとこには先に安国寺がきていて、清水も承知したよ、早く和睦しようよ、と
説得してるけど、小早川は「えっなんで毛利にそんな有利なの。ドッキリかなんかじゃ
ないの」と疑っている様子。
 そこに官兵衛が入ってきて、信長がきたら和睦とかできねぇし、大きな戦いになったら双方に
犠牲出るし、そういうの嫌じゃん?と説得。
 小早川は官兵衛が無益な戦いは避けたいというのを知ってるでしょうから、そのために和睦を
急いでいるというのは説得力があるように見えたかも知れませんね。
 でも小早川は「私どもの一存では…社に持ち帰って検討します」とか日本人的な答えを。(おい)
 まあつまり、兄とかにも聞いてみないとなあ、というわけです。
 確かにこの決断は小早川一人でやるにはでかすぎる。
 でも、官兵衛は余裕綽々で、「じゃこの話はなかったことに」と引き上げようとするんですね。
 この余裕はさすが策士って感じです。
 官兵衛は去り際に、すべては天下のためだと伝える。
 この乱世を終わらせるためだと。
 清水を見捨てろというのか、という小早川に対しては、確かに清水は惜しい人材だけれど、
彼の命が和睦の証であり、この乱世を終わらせることになる、と言われては、小早川も心が
動いたんだと思います。
 必ずや乱世を終わらせよ、と言い小早川は和睦を受け入れたのでありました。
 一世一代の賭け、成りましたな。
 まあ官兵衛がなんか「計画通り…」って感じでニヤリってしてたけど。
 ここまでの出来事は、官兵衛が信長の死を知って数時間の出来事だったそうです。
 すごいな、電話とかネットがある今の時代でもここまで早急にまとめられるかどうか…。
 トップが死んだら弁護士に相談してるくらいじゃね?
 
 本陣に戻った官兵衛は、秀吉を天下人に押し上げよう、そのためにはなんとしてでも、
光秀を討たなければならない、3万の軍を一気に引き上げるぞ、とげきを飛ばす。
 そうして大急ぎで支度が始まりました。
 武具は船で送るらしいです。
 クロネコヤマトの当日便で送った方が早くね?(ありません)
 長政は、毛利に追われたらどうする、と驚くけど太兵衛が、元より追われたら自分らの
負けである、そんなことは気にしておれん、となかなか大胆な答えを。
 さらに、街道に松明をたかないと、ということで使者を出そうということになり、同時に、姫路にも
先に知らせて、双方から松明を出せば早い、ということになるのですが。
 長政が姫路に知らせる役を買って出る。
 これなら自分がやれるってことなんでしょうな。
 そういうわけで彼は姫路に向かいます。

 翌日、清水の切腹が行われていたのですが、見事だったようで、秀吉も感心していました。
 小早川も無念だっただろうなぁ。
 官兵衛は多分「舞とかいいからマジで。早く切腹して」って思ってたと思う。

 と、小早川のところに京より使者がきました。
 おっせぇぇぇぇ!お前んとこの情報網おっせぇぇぇぇ!
 まあこれだから官兵衛側は助かったんでしょうけども…。
 そうして小早川は、信長が討ち死にしたことを知るのでありました。
 
 その頃姫路にも信長討ち死にの知らせはやっと届いておりまして。
 官兵衛父は驚く。
 ここにはせめてはこないだろうけど、この機に乗じて明智光秀に乗じるものは出てくる
かも知れないから、念のため守りを固めよ、と。
 さらに、又兵衛に官兵衛のところへ念のため信長の死を知らせにいけと命じる。
 まあ官兵衛が先に知っていたとはわかるよしもなし、念のための知らせでありますから、
この官兵衛父の判断は正しい。
 さすが戦国の世を生き延びてきただけあって、危機管理がなっておりますなぁ。

 長政は山の中を馬を走らせておりましたが、途中で水がなくなったので、湧水を飲もうと
するんですね。 
 したらフラフラ歩いてる奴が先に飲みだして、突き飛ばされてて笑った。
 二人は一触即発の状態になるのですが双方、長政と又兵衛であることに気付いた。
 つーか又兵衛お前今主君突き飛ばしたぞ…いいけどさ。
 二人あわあわして、又兵衛が「ま、まずは水をどうぞ!」って言ってたの笑った。
 んで又兵衛は長政から、官兵衛が信長の死を知っていることを知らされる。
 無駄足にはなったけど悪くない無駄足ですよ。
 それで長政の使命を聞いて又兵衛は急いで姫路に引き返します。

 一方家康の方は伊賀越えやってたんだけど、こいつはわき役だったので案外
あっさり伊賀越えしてた。
 やっぱり忠勝に乗って飛んで帰ったんだな…。
 つーかお前、こっそり帰るのになんで背中に葵の御紋背負ってんだよ!バレるだろうが!

 光秀は安土城に入りました。
 そうして家臣らに手柄として、信長の持っていた茶器を分け与える。
 城一つ買える価値があるものらしいです。
 光秀は、信長がため込んでいたものは全部皆に配るって言った。
 この城も燃やすって。
 お前が燃やしたせいで貴重な学術的証拠が消えただろうがこのハゲ!!!(おい)
 
 どっかの民家に逃れていたおねのとこには、長浜城が京極高次に乗っ取られたという話が
入ってきました。
 この高次の息子が、一時期松江城にいたんですよ。どうでもいいですが。
 でもおねは、長浜城より、民が虐げられていないかを確認してて、優しい人だなぁと思った。
 そんでおねは皆に、案ずることはない、秀吉がすぐに光秀を討ってくれると声をかけるのでした。
 
 姫路では又兵衛とともに戻ってきた長政に一同ビックリ。
 長政は父に、官兵衛の命を伝えます。
 ここのシーン、官兵衛父は誰か呼んですぐにでも申し渡せばいいのに、あれこれ話を
しててちょっとやきもきした。
 まあそれはともかくとして、長政はすぐとって返そうとするのだけど、生まれてた弟を見て
ちょっと満足して帰っていった。
 又兵衛も付き添っていきます。

 光秀の方は一番あてにしていた細川幽斎から「えー一番の友達とか言われてもちょっと
引くわー。あと俺うちの馬鹿息子に家督譲ったし」という手紙を受け取って、「幽斎ィィィ!」
状態になってます。
 つまり、光秀が思ってるほど、親密度ゲージはあがってなかった、ということです。
 まああと幽斎自身、将軍の御落胤説があったんで、あんま下手に動きたくないってのも
あったのかも知れませんな。
 ハイスペック幽斎。あと、この幽斎のバ…ヤンデレ息子、忠興の嫁さんが、明智光秀の
娘、ガラシャです。忠興はキリスト教嫌いだったけど、奥さんなくなった時ちゃんとキリスト教
方式で弔ってあげたらしいよ!

 そういうわけでやばいと思った光秀は、朝廷からお墨付きをもらうことにします。
 これをもらうと自分に弓引く奴は朝廷に弓引くのと同じだよ、ってことですな。
 
 秀吉はその頃、偽造した手紙を作ってた。
 信長は死んだけど長男の信忠は生きて再興の機を狙ってるぞ、というもの。
 その手紙が各武将に送られたら、下手に光秀に寝返るわけにはいかないぞ、と思う
でしょうからね。
 戦は情報戦でもあるからなぁ。
 この時代なんか裏付けする方法は限られてるから、本当かどうか確かめるまでは
下手に動けなくなるし。
 官兵衛は仕上げにいってきます、と報告。
 秀吉は先に発つけれど、官兵衛ら黒田軍がしんがりを務めるということで、もし毛利が
追ってきた場合命をはって止めなければいけない。
 秀吉は死ぬなよ、と官兵衛に言います。

 さてさて。
 小早川ですが、和睦の書類にサインしといて、官兵衛が引き上げる時に毛利の旗を
貸してちょ、というのへ、毛利が織田に味方すると光秀に思わせるためか、と鋭い質問を
投げかける。
 まあ官兵衛だって、毛利がそろそろ情報つかんでるだろう、くらいは気づいていたと
思うんですよね。
 官兵衛は「いや自分らの不利になることは言わなかっただけだし。小早川だって同じ
立場だったら同じことしたっしょ?」と言う。
 追い打ちしたいならすればいい、今天下に近いのは秀吉だ、今ココで追手をかけて
遺恨を残すか、恩を売って乱世を終わらせるか、毛利の行く末を決めるのはあなただと。
 史実はどうだったかは知らんけど、ここは本当にヒヤヒヤしただろうなあ、お互いに。
 小早川は、元就の遺言で毛利は天下を望んではならんことになってる、本領安堵が
約束されたのなら、追い打ちとかする意味がない、と答え、明智を討てという。
 わしはお前に賭ける、と。
 お前ら賭けてばっかりだな!(シッ)
 官兵衛も、このご恩は忘れません、と引き上げようとする。
 したら小早川が呼びとめて、旗をもっていけと。
 あ、その約束でしたね…。
 さらに、堤を切って毛利が追手を向けられぬようにしとけと言うんですね。
 なるほど、これなら元春らにも言い訳が立ちますな。
 小早川も官兵衛の鮮やかなやり方に感心していたんでしょう。
 信長の死から数日も立たないうちに、すべての流れを秀吉に載せ替えた、と。

 さて中国大返しが始まりました。
 山の中を走る一同。
 新幹線も飛行機も予約は満杯だったようです!←
 
 毛利の方も和睦がなったということで皆陣を片づけてるんだけど、元春のとこに
知らせが来て、彼は信長が討ち死にしたことを知る。
 おっせぇぇぇぇぇぇ!お前が一番おっせぇぇぇぇ!!!
 小早川のところに怒鳴り込む元春ですが、小早川は、一度なった和睦を裏切る
わけにはいかない、と言う。
 ここで光秀に味方したら世間から毛利がどう見られるか、と。
 元春は、個人的に秀吉マジムカツク、と激おこぷんぷん丸です。
 でも小早川は、清水の死を無駄にするつもりですか、と説得。
 官兵衛は約束を守る男です、と。
 
 官兵衛らの方も、毛利は軍を引くといったものの、もしやってきたら死ぬ気でここを
守らないといけない、と言ってたら、旗が次々たたまれていって、毛利が引いたことが
わかります。
 後はいよいよ、秀吉のあとを追うだけでした。

 6月7日。
 光秀に朝廷からの命が下り、彼は朝廷の後ろ盾を得ることに。
 こっからどうひっくり返っていくんですかね。
 万事うまくいってると考えている光秀ですが、彼は、遠くにいて毛利とこう着状態で
一番引き返せない状態にある秀吉や官兵衛が、わずか数時間で策を練り、数日で
和睦をまとめ上げて今、自分ののど元に迫っていることをこの時知りませんでした。


 次回
 小心者は危険の起こる前に怖れる。臆病者は危険の起こっている間に怖れる。
 大胆な人間は危険が去ってから怖れる。
 byジョン=パウル



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