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軍師官兵衛

第39話(14/09/28)

 秀吉は官兵衛のことを上に建つ力量を持っている、と言ったけれども、私は官兵衛は
上に立つというよりあくまでも参謀の立場の方が力を発揮できる人じゃないかなと思う。
 史実では、天下を狙ってた、みたいなのはあるみたいですが、どうもこの人のKYやら
うっかりぶりを見るに、無理な気が。

 そういうわけで、官兵衛に12万石しか与えてないのも、自分が生きているうちに下剋上
されるとまずいから、みたいな理由らしい。
 優秀な部下もいるからって。
 そりゃあんたのとこみたく、イエスマンばっかりじゃなくて、きちっと自分の意見を言う
部下が多いですからなぁ。優秀でしょうよ。

 そういうわけで家康は、まあ秀吉疑ってるから気をつけた方がいいんじゃない、と官兵衛に
言うのでありました。

 その頃秀吉は茶々のとこにダッシュしてた。
 妊娠したらしいですよ。
 そりゃもう大喜びですわな。
 茶々も、この子は男だと思いますとか自信たっぷり。
 で、秀吉は彼女の住まいとなる淀城の普請を急がせるのでした。
 ここから名前、淀君と呼ばれるようになったんですねー。勉強になるわー。
 三成も、これで豊臣家は安泰と言います。
 喜ぶ秀吉。
 ようやった、ようやった、ようや
 …おい、「鍵のかかった部屋」の芹沢じゃないんだから途中で切るな!

 官兵衛のところにもその知らせは舞い込み、光は喜ぶのだけれど、官兵衛はうかない顔。
 彼にしてみれば、いよいよか…といったところでしょうね。
 …てか熊の助だっけ?出てこなくなったんだけど。この時代にはもう亡くなってるのかな。

 それはともかくとして、茶々も一応おねに報告にいってんだけど、それがまあ、イヤミたらたら
なわけですよ。
 腹立つなぁ。
 おねもニコニコしてたけど、やっぱその、思い上がった振る舞いは鼻につくんだろうなぁ。
 あ、それで名前変わりましたけどめんどいので、おねと茶々で通します。

 官兵衛は皆を呼び集め、「ワシ長政に家督ゆずっから!」と宣言しました。
 秀吉は天下を取って疑り深くなった、さらに、茶々の妊娠で、ますます警戒するように
なるだろうと。
 次の天下人と勝手に思ってる自分のことが気になるだろうから、黒田が生き残るためには
自分が隠居するのが望ましい、というわけですね。
 黒田の家臣も今となっては疑いのもとにしかならないと気づく井上。さすが頭いいな。
 長政は無理、というけど、お前は場数を踏んできたという官兵衛。
 …どっちかってと馬鹿数じゃないですかね…。(シッ)
 まあそういうわけで、あとは秀吉に報告するだけなのですが…。

 その夜、長政と糸が話をするシーンがあって、長政には良い嫁だなあと思ったんだけど、
こんなにいい嫁を離縁するんだから、まさに馬鹿殿だなぁとちょっと思いました。
 官兵衛もうっかりだったけど長政も相当のうっかりさんだ。
 そういうとこだけきっちり受け継がなくてもいいのに。
 官兵衛は官兵衛で、今回のことは自分が家督を譲られた時と似ている、といいました。
 小寺のところに斎が生まれて、もしや官兵衛父が小寺を乗っ取ったらと危惧している
小寺のことを読み取り、父は官兵衛に家督を譲ったと。
 その時でも官兵衛は右も左も分からず苦労していましたね。
 まあそのあとも父にいろいろ教えをこいながらやってきたんだから、長政もうまくいく…と
思ったけどなんだか突然の不安が。
 
 秀吉は官兵衛が隠居すると報告しにきてビックリです。
 官兵衛は、もう天下統一間近だし、家臣も育ってきてるし、あと北条だけだから何とか
なるでしょ、ワシいらんでしょ、って感じだけど、秀吉はダメだと。
 あの、次の天下人は官兵衛ってのはお伽衆の戯言なんだから、と。
 自分は官兵衛より9才も年上で、自分が働いてるのに官兵衛の隠居はダメと。
 どこのブラック企業だよオイ。
 
 そういうわけでその場は一旦それで終わりとなったのですが、邪魔な官兵衛に早くいなくなって
欲しい三成は、あいつがそういうんだから隠居させてやれよ、というわけですよ。
 したら秀吉は、関白を恐れない物言いが憎らしく思うこともある、けれども、自分と官兵衛の
ことに口を出すな、と三成を怒ったのでありました。
 あれだ、銀魂で言えば高杉の「二度と俺たちを同志なんて呼び方するんじゃねえ そんな
甘っちょろいモンじゃねーんだよ俺たちは」という意味だと思いますね。
 対立しているように見えても、お互いでしかわからない絆というのがあるんだと思います。
 きっと銀さんだって高杉がピンチの時には必ず駆けつけるのだろうと。

 家康の方も、官兵衛が隠居願い出たけど認められなかった、という話を聞いてて、さすが
先手を打ったな、と見抜いている。
 たた゜、官兵衛が隠居すれば秀吉の間違いを正す者がいなくなり、豊臣の屋台骨が
ゆらぐ、徳川としては早く官兵衛隠居してくれないかなーワクワクということらしいです。

 その頃の秀吉は、妊娠してわがまま放題になった茶々にべったりな感じでした。
 茶々もわかっててわがまま言ってるからタチ悪い。
 あと、茶々〜とか歌いだしてて秀吉うぜぇ。

 2月。
 事件が起きました。
 秀吉と茶々のことをからかう言葉を書いた紙が貼りつけてあったらしいんですな。
 まあフランスとかでも悪政を皮肉るのとかあったから…向こうは新聞とかで風刺やってたけど。
 ともあれそれで、秀吉は激怒し、門番だけでなく、やった疑いのあるものを片っ端から
皆殺し状態ですよ。
 これ絶対三成も便乗して、自分の邪魔なやつ片付けてたと思う。
 もし官兵衛が近くにいたら、官兵衛にも疑いをかけたかも知れませんね。
 その話がおねの耳に入るところとなり、彼女も非常に驚きます。
 このままでは豊臣家が危ういと考えた彼女は、急ぎ官兵衛に手紙を出した。

 その手紙を受け取った官兵衛は、秀吉をいさめにいく決心を固めるけれども
光は、今は秀吉は怒り狂っているから、下手をすると官兵衛は殺されてしまうのではと
心配する。
 それでも官兵衛は、長政の命の恩人であるおねの頼みだし、主君をいさめるのも家臣の
務めだ、といって発っていくのでありました。

 秀吉は、淀城できたよールンルン♪みたいな感じで入ってきた。
 そんな秀吉を官兵衛は鼻で笑うんですね。
 人は子が出来るとここまで耄碌するものだとは思わなかった、と。
 まあ家臣らがすごい怒るし、秀吉はビキビキーって感じなわけですよ。
 で、三成を牽制した官兵衛は、今生まれてくる子は世に望まれるだろうか、今まで秀吉は
敵をむやみに殺さず味方にすることで天下をとってきたはず、今回の一件で人々の心は
離れてしまった、皆が茶々、そして秀吉の子を待ち望む世にしなければダメだと厳しく
諫言する。
 それに、子が大きくなるころに秀吉がいなくなったとして、後ろ盾になってくれる人が
いないとやばいってこともあるわけですな。
 …まあ、秀吉と三成がどんどんやりたい放題だったから、秀吉なきあとの豊臣家が
どうなったかってのは歴史の通りなんですけども。
 
 で、周りはもうヒヤヒヤしてるわけですが秀吉は、これだから官兵衛を手放せない
のだと大喜びする。
 犯人を捜すのはやめだ、皆に金配って世の中を明るくするぞーと。
 それはいいけど官兵衛の目の前で変なステップやめて!
 なんか吸い取られる気がする!
 つーか岡田さんよく笑わずにすんだなこれ…。
 三成めっちゃ不満そうだったけどざまあって感じですね。この人でも多分怖くて忠告
できなかったんだろうし。
 ただ、官兵衛はうかない顔してたので、「金配ればいいってことじゃねーんだよサル」
くらいは思っていたかも知れない。
 
 そういうわけで秀吉は、隠居やめてよーと官兵衛に言うけど、官兵衛も、一度言ったことを
ひっこめたら男がたたないというので妥協案として、家督は長政に譲るけども、官兵衛は
これからもアドバイザーとして秀吉に仕える、みたいなことになりました。
 まあそこが限界ですかねぇ。

 そして5月、秀吉待望の跡継ぎが生まれました。
 名を「捨て」、と名付けました。
 これはこの時代の、「捨てられた子、拾われた子は強く元気に育つ」という迷信からです。
 この頃も依然、赤子の死亡率は高かったはず。
 迷信っていうかジンクスかな。
 おねも無事に生まれたと聞いて喜びますが、侍女らが、これでますます三成が茶々を
使ってのさばる、と。
 確かにそうなんですなぁ。
 
 長政がなんか官位を授かったついでにおねのとこにきてて、福島正則とともに再会を
喜ぶのだけど、おねが長政をまんま子ども扱いっていうのは面白かった。
 母にとってはいつまでも子供のままなんでしょうね。
 ただおねは長政らに、あまり徒党を組まないように、皆と仲良くね、と釘をさす。
 確かに、徒党を組んでるのは三成らの方ですからなぁ…。

 一方関東の方では、北条が「上洛とかやだもんねープー」とか言ってて、家康も
匙を投げていました。
 また大きな戦いが始まりそうですね。


 次回
 忠告を与えるよりも、与えた忠告を役立たせるほうが、いっそうの知識を必要とする。
 byコリンズ



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