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真田丸

第18話(16/05/08)

 せっかくの感動のシーンにきりがいて、何この人って感じだった。
 本当に空気読んで下がることしないよねーっていう。
 ああやって、ユッキーに対して大事な人みたいな展開にしていくつもりなんだろうけど、すごい
邪魔です。
 正室いるんだからさ。

 ユッキーから手紙がきた、と兄が父のとこへ手紙を持ってきた。
 父上を大名にしてくれると三成が確かに約束してくれました、というものでした。
 ところが父は気に入らないという。
 大名というのは力づくで勝ち取るものではないのか、というのです。
 もう意固地になっちゃってんだろうなあ。
 今までこれで乗り切ってきたんだから、みたいな。
 ユッキー兄が懸命にフォローするも、上洛しない、と言い切る父でした。

 一方ユッキーは、阿国が指導している松(藤)の姿を見ていた。
 彼女は以前、夫から渡されたにおい袋を大事に持っていたのです。
 それからしてもユッキーは、彼女が松であると確信したでしょうなあ。

 ユッキーは悩んだあげく、利休のとこにいってました。
 人は悲しいことがあれば記憶を失って別人のようになることがあるのか、と。
 利休なら解決してくれると思ったらしいけど、自分にもわからんことはある、とバッサリ
言われてて笑った。
 そりゃそうだ。

 一方真田のとこにはなんと!
 兼続がきてた。
 景勝の命令により、ユッキー父を説得しにきたらしい。
 なんていい人なんだ…!
 というより多分、ユッキーを大坂城に置いて帰らざるを得なかったの、良心がとがめたん
でしょうなあ。あと、真田への加勢も禁止って言われてたし。
 まあ戦での加勢は禁止されてるが、助言とかは禁止されてないから言いに来た、と。
 大名として取り立てるかわりに、それ拒んだら秀吉は攻め込んでくる、あまり甘く見るなと
いう兼続。
 彼は景勝が秀吉に真田のことをとりなしているんだよーと教えてくれます。
 上杉の顔もつぶすことになるからはよ行けというわけですな。
 いい人だ。

 とりに相談したユッキー父。
 とりは、嘘でもいいから頭下げて従うフリしとけ、そのかわり秀吉の威光が少しでも陰ったら
寝首をかけば良いとアドバイス。
 さすが年の功ですなあ。
 卑怯者で何が悪い、というのはいい言葉だと思いました。
 この戦国の世を生き抜いていくためには大事だもんなあ。
 というわけで父、上洛を決めました。
 兄も安心してて、おこうさんと話をしてて良かったなーと思いました。
 この夫婦がなあ。
 次回はなあ…。
 
 さてユッキーの方は懸命に藤に話しかけるも、藤は、自分は松ではないという。
 これでも阿国の次に踊りが上手いと言われている、という藤ですが…。

 阿国に話をきくと、ふらっと3年前くらいに現れて拾ったんだという。
 話は合う、とユッキー納得し、引き取りたい旨を告げます。
 阿国はあんなに踊りの下手な子はいないから引き取ってくれるのはありがたい、と言った。
 おい、阿国の次に踊りうまい人。おい…。
 このあとユッキー、きりと話をしていて、頼みがあると言ってたから、てっきり、きりが藤を
上田に連れ帰ってくれるのかと思ったら全然違ったわ。
 寧に頼んでみる、ときりは言うのですが…。
 いいから帰ってくれよ上田に。
 きりが頼んだのは、記憶の戻らない藤を寧の下女にしてもらうことでした。
 と、そこへ秀吉が大喜びで、太政大臣になったぞーと飛び込んでくる。
 めっちゃ喜んでた。
 寧も、それはおめでとうございます、と喜ぶのですが。

 茶々のとこで「そんなに嬉しくない」という秀吉。
 きっさまぁぁぁぁぁぁ!!!!!
 要するに、偉くなってこの世を統一するためには、肩書が必要だからもらったけど、いずれ
平定されたらこの位は天子様に返すつもりだ、と語る秀吉。
 それは本当に素晴らしいことだと思いますね。
 武士にしてみたら「あいつは田舎者だから肩書のありがたさがわからん」ということになる
かも知れない。
 でも私は、百姓出の秀吉だからこそ、やれ肩書だ、名誉だとこだわらずに済んだのかなと思う。
(ただ晩年の朝鮮出兵は確かにどうかと思ってますが)
 それを見ていたユッキー、どう思ったでしょうか。
 にしても寧と茶々の、秀吉のリアクション落差には笑いましたわ。
 急にシーン変わりすぎてめっちゃ笑った。

 さて。
 ユッキーに父が来るぞ、とそのノリで告げた秀吉。
 ユッキーはビックリ。
 秀吉は、対応を考えているという。
 こういう目が笑ってない状態で軽く言われるの怖いなあ。
 
 その頃真田の地では、ユッキー父、秀吉だってどう転ぶかわからんし、と言っており、出浦が
いざとなったら自分が明智光秀になってもいい(秀吉を暗殺してもいい)もみたいなこと言ってたけど
なんていうか、大坂の様子を見ているとだんだん真田側が「井の中の蛙」だなあと思えるように
なってきた。
 今までは、真田すごい、戦い方見事、と思ってたけど、だんだん「いや秀吉に逆らうのはまずいだろ」とか
「さすがに(上洛しないのは)意地になりすぎだろ」と思えてきた。
 こういう描き方はすごいと思います。
 
 そして天正15年12月。
 ようやっとユッキー父こと、真田昌幸、大坂へやってまいりました。
 まずは兄貴と久しぶりの対面を果たしたユッキー、すごい嬉しそうです。
 でも兄は、父が怒ってる、こんな古寺に一泊とは、とユッキーに伝える。
 ユッキーは三成に言ってみます、と答えてたけど、あれだけ上洛渋っててこの対応なんだから、
秀吉が怒ってることに気付いた方が…とはちょっと思いました。
 ある意味真田も恐れを知らんな、的な。
 板挟みのユッキー大変ですな。

 父は桜?を見てた。
 旧暦の12月?
 河内桜…にしちゃ色変だな。まあ私も植物を知りませんのであれこれ言うのはなんですが、
桜が咲いてるように見えましたけども…。

 父は大坂城を見ながら、お前ならあの城どう攻めると聞いてきた。
 ユッキーちょっと引いてたな。
 好戦的なのはいいけどいくらなんでも…と思ったんですかね。

 書庫にやってきたユッキー、三成に住むとこの手配をと言われたけど退けられた。
 まあそれはしゃーないですね。
 あと大谷が、父の上洛を喜んでくれた。
 それはいいことですな。
 てかあの、このドラマ始まってから大谷吉継をこの書庫でしか見てないんだけど、この人は
ここに住んでるのか。
 
 この後ユッキー、きりと干し柿食ってたんだけど。
 まずきりは食い物を食いながらしゃべるな汚い。
 あと、ユッキーの頬についてたのをとって食べてたけど、それは見ててぞわわわっとするほど
気持ち悪かったのでやめて下さい。
 ユッキーは、松のことを言ってないと相談にきた模様。
 うまく進めていけばいいんじゃない、と言ってたけど、手を握っていくとか気持ち悪かったですわー。

 真田の方では薫が、置いていかれた、ととりに怒ってた。
 危ないから置いてったんですよ。
 でも薫の「一言言って欲しかった」というのへとりが「あなたに一言いえば、三言四言返ってくる
でしょ」と言ってたのは笑いました。確かに!

 この後ユッキー、吉野太夫の座敷に父、兄らといて、秀吉の取り計らいと言ってたから、え、そんな
男だっけ?と思ってたら、実はユッキーが太夫に頼んでこの場を設けたということがわかる。
 三成らに会計回さないでってこっそり言ってたからね。
 つまり、古寺に泊まらせる代わりにこういうもてなしをする、気配りのできる男だよ、とごまかしたわけだ。
 ユッキー偉いなあ。
 父がトイレいった隙に兄は秀吉について聞く。
 ユッキーは、この戦の世を終わらせようとしている人だと答える。
 兄は生まれてくるの遅かったかもなと言ってたけど、兄さんは意外に好戦的なのかなあ、とちょっと思った。
 今までの言動からしてみたら、平和が好きそうだと思ったけど。
 なんか今回はちぐはぐだな(各キャラの性格が)。

 でもこのシーン、裏読みするとちょっと深いのかなと思いました。
 ユッキー父は太夫に「一緒に飲みませんか」とすすめていた。
 大夫は戸惑ったようでした。
 こういった人たちは一緒に飲むということがないし、身分を軽んじられることが多かったから
今までこのように、丁寧に話しかけられたり同席を求められたこと(秀吉のように下心で言われた
ことはあっても)はなかったのではと。
 それは同時に、ユッキー父がこのような席に慣れてないことを示すのでもあるんだけど、周りの
人を大事にする人柄が現れてるなと思いました。

 翌日、三成が献上品を見に来たんだけど、毛皮は臭いとか散々な言いよう。
 片桐は懸命なフォロー。いい人だ。
 三成、箱を派手なものに変えようとか言ってて、ユッキー父は黙ってそれを受け入れる。
 何となくだけど気持ちわかりますね。
 トイレにいった時に大坂城見てたから、ユッキーらの手前大きなことを言ったけど、実は秀吉に
かなわないと痛感してるのはこの父なのかな、と。

 そして大坂城へ参上すると、なんと挨拶をしたのは秀次。
 これわざとだろうなあ。
 あてつけですね。
 ユッキー兄激怒ですよ。
 こうなったら秀吉にあわない限り帰らないと言い出した。
 父上をないがしろにしやがって、と。
 父も秀吉なんて器の小さい大馬鹿者だ、と言うけど、誰が聞いてるかわからない、とユッキーヒヤヒヤ。
 気持ちはわかる。
 そこに大谷吉継がやってきましたよ。
 彼は義の人ですから、素直に、上田城の戦いで徳川軍を退けた真田昌幸なる人物を見に来たと
感動しているわけです。
 少しは父の気持ちも晴れましたかね。

 ユッキー、茶々に頼み込みました。
 うまいことやったな。
 秀吉は、えーって感じだけどここでユッキー、父は帰って戦支度をするつもりだ、そうなると、上杉、
北条、徳川と手を組んで攻めてきますぞと言う。
 恫喝するのかという秀吉に、しております、というユッキー。
 緊張感あったけど思えば秀吉、ユッキーのこういう正面から言ってくることは気に入ってるかも知れないな。

 ただし、秀吉、父と兄に会うことは会ったんですが。
 今後は徳川の家臣となって働けと言い出した。
 それなら北条がせめてきても真田の地は徳川が守ると。

 私ここ見て思ったんだけど、秀吉の計算違いがあるとすれば、徳川と真田の因縁を軽く考えすぎて
いたことかなあ、と。
 今までの戦いはすべて、真田の地を徳川が勝手に北条へあげようとしたことから始まったこと。
 だからこそ問題になってたのに、今回のようなことになったら徳川は必ず、自分の家臣になったんだからと
沼田を北条に差し出そうとするはず。
 したらまた真田は立ち上がると思うんですけどねえ。
 ここらがねえ。
 ま、この後の展開もまた面白いところですが。

 家康の方は、あのユッキー父が頭下げに来るってよーははーって感じだな。
 
 ユッキー父、こんなことがあるか、とショックを受けている様子。
 わしはどこで間違った、と言っている。
 あれだよ、恋愛シミュレーションゲームで、割と最初の選択肢間違った時点でバッドエンド的な。
 ユッキー兄が、間違ってないとフォローするのが良かったです。
 大名となって領地を守ったのです、というユッキーも。

 そしてユッキーもう一つ伝えることがあると言います。
 それは藤のことでした。
 きりが連れてきた藤に会って喜ぶ二人ですが。
 記憶がないということで、真田の地でのことを話す一同。
 ああ男衆ばかりだからダメだこれ…。

 父の話:お前はわしがおんぶしてやると必ず背中にしょんべんした。
 兄(松にとっては弟)の話:姉上にはよく泣かされた。
 きり:木に登って通る男の品定めをした。
 ユッキーけ干からびたカエルをくれた。
 ちょっと待て。ろくな思い出がないんですけど!?
 松、ひどい人みたいじゃないか!
 藤もあきれ返ってます。
 ところがここできりが、足の裏ががさがさと言い出したことで松は記憶を取り戻した。
 いやそんなどうでもいいことで思い出すって何なんよ。
 せめてにおい袋の話にしてくれよ。
 何でもかんでもきりを絡めないで欲しいんだけど。
 でも記憶取り戻して最初にいったのが、きりが手鏡を借りパクしたって話だったのは笑った。
 本当にきりもどうしようもない女だな。

 この後徳川の駿府城にいったユッキー父、家康に頭を下げてました。
 とりの言葉、松のことがあったからそこまで嫌と言うほどでもなかったんじゃないかな。
 どうせ裏切る気満々だろうし。


 次回第19話。
 「正義は特撮ヒーローものと『少年ジャンプ』の中にしかないものと思え。」



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