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真田丸

第20話(16/05/22)

 松がユッキー父、兄とともに真田の里に帰ってきました。
 母の喜びようといったらまあ、死んだと思っていた娘が生きていたのだから嬉しいのは
当然ですね。
 おこうも、これでまた皆と暮らせると喜ぶのだけど、兄の表情は複雑でした。
 このあとおこうに謝る兄。
 離縁を言い渡されておこうさん、少し黙って「わかりました」と承諾。
 すごい出来た嫁だなと思いました。
 驚いたけど考えあってのことでしょう、そして言い渡すまでに悩まれたのでしょう、と。
 この人本当にいい嫁さんだなあ。
 ただ、何がいけなかったのでしょうか、と問う。
 兄はそこで、おこうさんに問題があっての離縁ではないこと、徳川との結びつきのために
どうしても稲を迎えなければならないことを説明する。
 というかおこうさんが側室になって、稲は正室という立場ではいかんのですかね。
 ユッキーだって梅は側室という立場だったのだし。
 それがよくわからない。
 
 皆も、縁談の話をきいて、おこうがあまりにもかわいそうと怒る。
 父、自分は断ろうと思ったんだけど兄が、徳川との結びつきのためにどうしてもというから、と。
 お前なー…。
 で、里に帰るおこうのために父は、佐助に文を持たせて事の次第を先に知らせようとするの
ですが、佐助が動揺していたのがなんか良かった。
 忍びの卵だからまだそういうの隠せないんだろうなあと。
 佐助が立ち去る時SE入ってだそ。

 このあと皆が別れの言葉を言うのですが、松がおこうに「正直あなたのことはよく覚えて
いません」って言ってて、ズコーッ!って感じだった。
 まあこういうことを言っちゃうのが松だったなあ、と。
 
 それからしばらくしてのち、稲が嫁入りしてまいりました。
 忠勝がお付の人に変装してきていて、優しいお父さんだなあと思いました。
 ただ甘やかすだけではなく、しっかり礼儀作法も教えるいいお父さんですよ。
 どっかの、甘やかし放題で上の人への口のきき方がなってない、偉そうな態度してる
娘を注意しない親より断然マシだ。

 泣いている忠勝を見てユッキー母、ずいぶんと家来衆に慕われてるのですね、って言ってて、
さすがに父は気付いていたと見えて「あれは稲の父親だ」と言うのですが、ばれたくないだろう、
という思いをくみ取ってそのままにしてて、優しいなと思いました。
 同じ父親同士、心境がわかるんでしょうな。

 稲に、何か不便があれば言って、という兄ですが。
 よろしいのですね、と念押しするからどんなとんでもないことを言うのかと思ったら、
ここ寒いって言い出したよ稲。
 そっちかー!
 で、なにか羽織るものを、と下女に申し付けたところ兄、大変なことに気付く。
 その下女が、おこうさんだったのです。
 なんとか信幸のそばにいたいと頼むおこうさんに対し、薫がかわいそうに思って、稲に
仕える立場ということでおいてあげたそうです。
 何とも美しい夫婦愛ですな。
 来るなと言われて無理やりついてきたあげく、何の役にも立たないどころか、ユッキーに対して
ひどいことしかしないきりとは大違いだ…。
 
 天正16年4月。
 帝が聚楽第にやってきましたよ。
 これはすごいですね。
 大名は帝の前で秀吉に忠誠を誓ったわけだから、これを覆せばすなわち朝敵ということになるわけです。
 このあと秀吉、つかれたーって足投げ出して座ってて、彼らしいなと思いました。
 武士じゃないからこういうだらしないカッコできるんだろうねえ、ためらいもなく。
 家康もちゃっかりいますよ。
 で、秀吉、風呂にひゃーりたいと言うと三成も「風呂にひゃーるがよろしいかと」と言ってて笑った。
 思わずつられたんですかね。
 周りがニヨニヨしてて面白かったです。
 で。
 家康は駿府城に戻ってきて、北条と伊達がしたがったら秀吉の天下かー面白くねー、と文句。
 ただし秀吉には跡継ぎがいないという悩みがあった。
 天下を誰につがせるか、頭がいたかろう、と。

 年があけて天正17年。
 寧と阿茶局と茶々が話をしているのですが。
 茶々が無心でぼりぼりと菓子食べてて笑える。
 で、菓子が無くなったのでもってきてと頼むのですが。
 頼んだのがきりかよ。
 なんでお前ほとんど仕事してないのにこの人らのそば仕えできるほどのし上がってんだよ。
 と思ったけど秀次が口利きでもしたかな。
 それで、菓子を持ってくるというきりに茶々が「私も行きます、新しいお菓子があるかも」と言ったら
きり、「ありませんけど?」って。
 お前天下人の奥さんになんつー口のきき方してんだよ。馬鹿なの。
 茶々が目丸くしてましたよ。
 それで「行って確認してみる」っていってたけど…。
 こいつよく秀吉に斬られないな。こんな失礼なことばっかり言って。

 阿茶は茶々がいなくなったあと寧に、あの様子、茶々は子供ができたのでは、と言う。
 寧は、今まで秀吉が子をなしたことはない、と言うのですが…。
 羽柴秀吉の頃に子供いなかったっけ?

 それからしばらくののち、本当に茶々は懐妊していたことがわかりました。
 この時秀吉54歳。
 さらに、茶々がお参りをしたことで、懐妊したことは人々に知れ渡ったようです。
 三成は渋い顔。
 なんでも、門に落首(落書き)をしたものがいると。
 これ画像見たら筆跡からして一人で書いてるけど、それはスタッフさんが一人で用意したって
だけであって、設定では複数でやってるってことなんだろうね。
 ともかく。
 懐妊を「本当に秀吉の子か?」と揶揄するような内容だったため、こっそり消してしまえと
三成、門番に命じたそうです。
 ところが、片桐が通りかかりそれを見つけてあわてて秀吉の耳に入れてしまったため、
秀吉は激怒、犯人を捜し出して首をはねよ、ということになったらしい。
 このおっさんいらんことばっかりするな…。
 それで三成は忙しいから、ユッキーと平野に犯人を捜せ、と命じたわけです。
 これ平野が、手柄立てようとあれこれ口出してくるのうざかったな(笑)。

 ともあれ。
 現場にやってきたユッキーはまず、落書きの内容を書きとめます。
 そしてこれは消し炭で書かれている、あれはいつも持ち歩くものではないから、このために
わざわざもってきたのでしょう。さらに、ハシゴも用意してあったはず、そうなると一人ではない、と
推理。
 んー、犯人は複数ですねぇ〜なぜなら、一人で灯りをもって、消し炭で落書きを書く、というのは
大変だからです。んん〜古畑源次郎でした。(おいやめろ)
 
 ユッキーそこにハシゴの段のかけらを見つけました。
 どうやら犯人はハシゴを踏み外し、あわてて逃げたものの折れた木片を落としていったようですな。

 ユッキーひとまず話を三成に報告。
 彼は刀狩で召し上げた刀をどう使うかということで、釘を作ろうと言ってた。
 それも、刀から釘を作るのに、2万本作れる職人よりも、同じ量で1万本作る職人の方がいいと。
量より質を求めたってことですね。三成らしい。
 大谷も、大仏用に使うというのなら百姓も刀を出しやすいだろう、と賛同する。
 で、ユッキーの報告。
 賊は門番の見回りの時間をはかっていて、その合間にやったのでしょうと。
 門番に話を聞いてみる、ということでユッキーと平野は門番のところへ。
 番人は18人いて、いつも9人がつめてるそうです。
 ただし、一人具合が悪いと今日きてない人間がいる。酔っぱらって転んで背中いためたから
昨日すぐ帰ったって。
 ユッキーははしごのかけらを出して、賊は地面に落ちたはず、ケガをしている可能性があると
指摘。
 その休んでいる門番というのが道休といって、門番の間でもだらしがなく、いつも酒を飲んでいる
人間として知られていた。
 ただ、住まいにはいなかった。
 なんでも、本願寺へ逃げ込んだらしい。
 もともと坊主だったみたいですね。
 こいつ…。
 ユッキーらは会いにいくも、頼ってきた人間を助けるのがわれらの仕事と言われ、あわせてもらえない。
 平野はすっかり道休の仕業だ!と決めつけてるけど、ユッキーは決めつけるのはまだ早い、と言います。
 それでユッキーは三成の力で何とか、道休にあわせてもらえないか、と頼みます。
 ここで三成は秀長に頼みにいきました。
 秀長は本願寺と交流があるらしい。
 彼は、本願寺も秀吉にたてつくのはまずいと思ってるから、自分がとりなしたら受け入れてくれる
だろう、と言います。
 この人がもっと長生きだったらなあ…。

 そういうわけで会える手筈になったのですが。
 案内してくれた坊主によると、道休は乱暴者でどうにもならず、一年前に寺を追い出されたらしい。
その後どうしてるかわからんかったけど門番をやってた、と。
 よくそんな怪しいやつ雇ってもらえたな。
 で、書いたのはお前だろう、という平野を無視してユッキーは道休の話を聞く。
 道休は、ずっと酒を飲んでいたと言います。
 いつも見回りをせずに、酒を飲んでいたと。
 つまりそこを賊につけ込まれたってわけですね。

 自分のような人間は居場所もなく、生きてる価値もないという道休。
 それでも、自分は落書きはしていない、と言います。
 ただ、酒を飲んで酔っ払って背中を痛め、そのせいで長くは生きられないと。
 まあ因果応報と言いますか…。
 さらに道休は言う。
 そもそも自分には無理なんだ、字が書けないから、と。
 ああこれは決定的な証拠ですねっていうかお前それでよく坊主やれたな。

 三成に報告するユッキー。
 三成も、坊主のクセに字かけないのか、とあきれている。
 大谷は、たかが落書きだろう、目くじら立ててどうすんだ、とあきれていました。
 三成、それを秀吉の前で言えるか?と言ったら大谷が、今からいってくるとばかりに立ちあがったので
あわてて止めたのは笑いました。
 自分がしかるべき時に言うから、って。

 さて。
 秀吉激怒してまして、役に立たない門番を全員牢へつなげと言い出した。
 どうにもならんなあ。
 ここに官兵衛がいたら、子供が産まれてくるめでたい時に殺生は辞めた方が、といさめるんでしょうけど。
 平野は、犯人を見つけないと今度は自分らが同じ目に遭う、とあわてる。
 お前が決めつけで捜査してるからだろーが!
 困ったユッキーは秀次に頼みます。
 きりがまたいたけどこいつはいなくてもいい存在なので置いといて。
 ユッキーは、落書きをされるということは民から秀吉は慕われているということ、その信頼を
裏切ってはなりません、と伝えてはどうかと提案。
 ちなみにきりの提案はカスの役にも立たなかった。

 ところが秀吉は秀次に、おまえは何もわかってないと激怒。
 まあこれは人選ミスですわな。
 秀長が言ったならともかくこのチャラ男じゃあなあ。
 秀吉、自分はコケにされても構わない、サルだのハゲネズミだの言われてきた、しかし
息子をコケにするのは許さない、とすごい剣幕です。
 これで女の子生まれたらどうするつもりだったんだ…。

 なすすべもないまま門番ははりつけにされてしまいます。
 ユッキー、三成に何とかならないのですか、と怒るも、彼は無言で酒を飲んでました。
 ユッキーが退出すると外には三成の奥さんがいて、三成が今夜はいくら飲んでも酔えないと
言っていた、と伝えるのです。
 酒が粗悪品ということか…!←違う
 ユッキーこの言葉で、三成とて何も感じてないわけではない、というのは理解したんじゃないですかね。

 茶々のおなかが大きくなっていって、秀吉はあれこれおもちゃを用意したりと上機嫌です。
 ユッキーこまり果てていると寧が通りかかり、うちの旦那のことで迷惑かけて申し訳ない、と
謝ってくる。
 ユッキーは「とんでもないことでございます」と返してた。
 正しい敬語使っててびっくりした。
 それはともかく。
 あの噂はともかく、自分の子であるか誰より疑ってるのは秀吉かも知れない、という寧。
 ここできりがまた、秀吉は怖いと皆言ってる、と余計なこと言うわけですよ。
 そんなもん寧だって知ってるんだからわざわざ言うの失礼だろうが。
 本当に空気読まないな。
 寧は昔と変わってない、あの人はずっと怖い人だった、でなければ天下など取れません、と
言うのでした。

 その頃秀吉はますますひどくなっていて、くじ引きで当たった町人をはりつけにしていけ、と
言い出していた。
 こんなんしたらますます犯人見つからんだろ。
 大谷もありえん…とあきれた様子。
 そこに道休が死んだという知らせが。
 皮肉なことに、門番がはりつけにされたその夜に同じく世を去ったらしいです。
 ユッキー、何か思いつきました。
 大谷がすぐ「聞こう」と言ってくれるのがいいですね。
 ユッキーはこの際だから道休に罪をかぶってもらおうと言い出します。
 死んだから好都合なのだと。
 首を犯人として差し出すことにしましょう、と言います。
 ただしばれたら命はないと。
 首を切るのは大谷がやってくれました。まだまだユッキーには無理だったかなぁ。

 そういうわけで三成は秀吉に、「落書きをした犯人は道休という人間で、本願寺に逃げ込んで
いた、それを伝えたところ本願寺からこれが送られてきた」、と首を差し出します。
 ところが秀吉は、道休の親類を探し出し首をはねろ、隣近所は家を燃やせと言い出した。
(史実では実際親類、隣近所が首はねられたりしてるらしいです。)
 三成ここで、もうやめて下さいと諌めた。
 てか誰も触れなかったんだけどここはやっぱり、生まれてくる子のために殺生はもうやめるべき
くらいは言った方が良かったんじゃ…。
 ユッキーが口添えしようとすると三成、真田には関係のないことだ黙ってろ、と制した。
 優しいなと思いましたね。
 咎がユッキーに及ばないようにしたんだろうなあ。
 三成、これはもう度が過ぎると言い出しました。
 乱心しているのは秀吉の方だと。
 秀吉が三成に切腹を申し付けようとしたところに寧がくる。
 いい加減にしなさい、と怒った。
 あんたが怒れば怒るほど、うわさは本物なんだと皆思う。
 産まれる子はあんたの子なんだからどーんと構えておきなさい、と。
 どうしても心配なら茶々本人に聞きなさいというわけです。
 秀吉が、そんなこと怖くて聞けるわけないだろと言ってたら茶々がきた。
 寧と申し合わせていたのかも知れませんね。
 
 茶々、では私の口から言いましょうと言い、おなかの子の父はユッキーですと言った。
 おぃぃぃぃぃ!
 そんなわけないでしょう、と茶々言ったけどお前、冗談で人が死ぬとこやぞ!
 茶々は真顔になって、秀吉の子だと宣言、帰っていきました。
 お前はいいけどユッキーの寿命縮んだぞ!
 秀吉、寧にとりなされて茶々のとこへ走って行きました。
 良かったですねえ。
 やはり最後は寧が出てこないとダメでしたか。
 寧はお礼を言う三成に、京と大坂の人が喜びそうなことを何かしてあげて、という。
 ユッキーが、お金をばらまいては、と言う。
 三成、品が無いというけど寧は、それは秀吉らしくて良い、ということで三成、さくっと手筈を
整えるように言いました。
 納得したことはさっさと準備に入るから偉いですね、三成。

 結局落書きは誰の仕業かわかりませんでしたが、まあこの後は起きなかったことでしょうね。
 それから3ヶ月ののち、茶々は子を産みました。
 その名を捨。
 夭逝しちゃう子ですねえ。
 にしても今回は三成の熱さが見えてよかったと思います。
 あとおこうさんの夫婦愛も良かったです。


 次回第21話。
 「愚問だねぇ既に17通りの戦略を思いついてる…が、君にはひとっつも教えてあげなぁ〜〜〜い」



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