多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→真田丸


真田丸

第30話(16/07/31)

 普段はタイトルとか気にも留めないんだけど、「黄昏」というタイトルはとてもあってるなあと
思いました。
 高く上がっていた太陽が沈みゆく、その間際の、空にあった時とはまったく違った弱弱しい
輝き、的なね。
 いいタイトルだと思いました。

 さてさて。
 地震に駆け付けたのは加藤清正。
 民を救い出して助けています。
 伏見城が倒壊したので、秀吉らは避難所を作ることになった。
 ユッキーは、父が言っていた木幡山がいいと提案する。
 父はそこに出城を作るつもりでした、と。
 ただ三成は、今はもう戦うための城を作っても仕方がない、住まいを作るのが優先と、
父には堀の普請に回れと命じた。
 難攻不落の城を作れといっておいてこれだよ。
 そりゃ父もやる気なくしますわ。

 真田屋敷ももちろん被害を受けていたわけですが、話を聞いてユッキー兄も呆れる。
 秀吉はとりあえず木幡山の避難所ができるまで大坂城に移りました。
 で。
 そんな中、スペインの船が遭難したとの知らせが入ってくるんですね。
 長宗我部元親がこっちへ回してきたって。
 で。
 積み荷が約70万石の価値があるということで秀吉は自分のものだなと言い出した。
 ユッキーはあわてて、船の積み荷を勝手に奪ってはダメですよ、殿下自身がお触れを
出されたじゃないですか、と指摘。
 すると、罪があればいいんだなと言い出す秀吉。
 バテレン追放令を出したのに、まだ残ってる奴らがいる、というから三成は、それでは
国外追放させます、というのだけど秀吉、彼らを捕まえて処刑せよと言い出した。それで
積み荷取り上げる理由ってわけですな。
 やってることがムチャクチャですがな…。
 せめて、積み荷は秀吉預かりということにしておいて、どさまぎでもらうということにしとけば
良かったのに…。

 細川の屋敷では、ガラシャらが、誰それが捕まったという話をしていた。
 そこになぜかいるきり。
 いやお前、寧の下女だろ。
 仕事はよ。
 なんで当たり前のように仕事さぼってここにいるんだか。
 そしてなぜその言及がないんだろう…。
 鬱陶しいわぁ。
 
 で、吉蔵が、捕まった人たちのところに自分も行くと言い出してて、ガラシャはあなたも
捕まってしまう、と止めるのですが、吉蔵は構わず行くと言った。
 ここできりがなぜか突然声をかけてきて、行けば死にますよと当たり前のことを言うん
だけど、吉蔵はそのまま行きました。
 この後吉蔵は捕まり、処刑されたそうですが、きりに関わった人皆殺されていくな…。

 ユッキーは大谷吉継に事情を説明していました。
 病がひどくなりつつある彼も、秀吉の状況に眉をしかめる。
 あと、家康の方も、秀吉は耄碌しているのではないか、と。
 正信、探りを入れますとかいってました。
 この後、忠勝を呼んでいるのですが…。
 稲に忠勝からの手紙がきたから多分、そっちから秀吉の話を聞かせろということなんで
しょうね。
 ここで、稲もおこうさんもおなか大きいのはちょっと笑った。
 まあ同じ時期に妊娠してますからねえ…。

 さて、ユッキー父は吉野太夫のとこにいってました。
 お前、何か目的があってわざと入り浸ってるのかと思ったら、本当にうつつ抜かしていたとは…。
がっかりだよ。
 でも吉野太夫が、秀吉はどうしているのかとしつこく探りを入れてきていて、これは
おかしいなとは思いましたね。
 普通遊郭の人間というのは当然旦那さん掛け持ちとかありえるわけですが、他のお客さんの
ことは言わないのがマナーです。いい気しないもんね。
 だからなんかあるだろうなあとは思ってたけど…。
 この時出浦が仕事終わったぞと父を呼びに来て。
 出浦と太夫、意味深に見合ってましたぞ。

 さて。
 明の使節団が秀吉のとこへやってきました。
 秀吉、すげー上機嫌で、金印までくれたとか言ってんだけど。
 西笑という坊さんが、明の言ってることを訳したら顔色変わった。
 明は、「お前さ、ちょっとうぜーからともかく兵ひけよ。負けたクセに」みたいな内容を言って
きてたわけなんですな。
 それで秀吉は再び兵を朝鮮へ派遣する、と断言した。
 ところがこの激高している時にもらしてしまうわけですよ。
 ユッキーはとっさに、拾がおもらししたとごまかし、三成とともに秀吉を連れて退室する。
 それはいいけど、おしっこアップにすんなよ気持ち悪いから…。

 加藤清正が朝鮮へ派兵されることになり、秀吉に呼ばれてやってきた。
 三成は、秀吉は今ちょっと弱ってるけど、おまえは顔に出やすいから、平然とした顔を
していろよ、と釘をさす。
 それで秀吉が登場するも、あまりにも老いさらばえていて、動揺する加藤に三成が咳払い
してたのはちょっと面白かった。
 でも、秀吉が三成と加藤を呼んで、ワシが死んだあと、くれぐれも拾のことをよろしく、と言った
時に加藤が号泣したの、なんか良かったなあ。
 彼らしいというか。

 ユッキー兄は一旦ここで沼田に帰りました。
 でユッキーは兄に嘘をついていることについて悩むわけです。
 春が声をかけたら、春には関係のないことだよ、というも、その後話し始めるあたり、おまえは
何がしたいんだと思った。
 ともあれ、ユッキーは人生であの人のような人になりたいと思った相手が二人いたという。
 その二人ともに同じことを言われた、「自分のようになるな」と。
 一人は家のために人の道を捨てた。(信尹)
 もう1人は家のために己の信念を曲げた(上杉景勝)
 だから、自分はそうならないように心掛けてきたけど、豊臣家に背くことは義に背くことで
あり、義を貫くことは厳しいことだと。
 でも自分が信じた道を行けばいいんじゃないかなと思うんですけどね。

 さて沼田の方では兄が、ここを難攻不落の城にするぞーと張り切っておりまして。
 矢沢が、長生きしたかいがあったと大いに喜んでいます。
 あと三十郎がユッキーのこときいてた。
 それと内記がきりのことを聞いていて、兄は秀次の死に心を痛めていたようだが
立ち直ったとかいってる。
 どう見ても心痛めているようには見えなかったんですが…。あとユッキーの結婚で
ショック受けていたようにしか見えないんですけど。
 秀次の死を「なんでー!」で台無しにした人ですよ?

 まあともかく、矢沢は「こうなったら床の上で死ぬわけにはいかん」と城改築に大いに
はりき…次のシーンで死んどるやないか!
 フラグ立てて一秒後に死亡とかどんだけ早いフラグ回収なんだよ!
 まあ80歳だったのでこの時代としては非常に長生きですね。

 ユッキー、朝、秀吉の寝室の見張りにきたのですが、中を覗くと秀吉がいない。
 あわてて皆で探します。
 片桐が女性の着替えをうっかり開けてしまって胃が痛くなってるの笑った。
 この人もう毎回やな。
 あと、ユッキーと三成で、障子の開け方が違うのはなかなか面白い。

 で、ふと見ると中庭にこなきじじいが。あ違った、秀吉だった。
 なんで庭石の上に座ってんだよおめーわよ。
 秀吉は、茶室に行こうとしたがたどり着けない、利休が呼んでいると言います。
 やべーなこれ。相当痴呆が進んでますね。
 三成は拾を元服させると言い出した。
 早い方がいいと。
 というわけで秀頼になりました。
 家康は、なんで5歳で元服?といぶかしんでおります。
 いよいよやばいのだろうが、確かな情報が知りたいということで正信、網を張って
おります、と答える。

 秀吉を天守閣につれてきたユッキー。
 秀吉は、城の周りに大きな、にぎやかな街をつくりたかったという。
 ユッキーは、望みはかないましたよ、というも、秀吉は半分だけだと。
 彼は清盛のように帝をここに迎えたかったのだという。
 うーんどうだろうねえ。
 あの時代もこの時代も確かに朝廷はおざなりにされていたけど、あれをやるとすごい
反発くらうからねえ…。
 ユッキーは、秀頼がきっと成し遂げて下さいます、と励まします。
 まさか皇室もこのあと京都から東京に行くことになるだろうとは思いもしなかっただろうなあ…。

 1598年の正月。
 秀吉は上杉景勝を呼び、会津へ移動して欲しいと伝えます。
 兼続が、何か自分たちに落ち度があったかと尋ねる。
 ああーかっこいいなあ兼続。
 三成は、陸奥の伊達を押さえられるのは上杉だけだと説明。
 このころ蒲生氏郷は死んじゃってたからねえ。ムカデのごとく突進して信長にも「前に
出すぎだ」って言われてたあの猛者が。
 ともあれ、秀吉は、それは表向きで、実は徳川を見張っていて欲しい、彼らが変な
動きをしたら関東へ攻め込んで欲しい、と伝えます。

 さて。
 3/15に大々的な花見が行われました。
 秀吉最後の大イベントだったらしい。
 大名の奥さんらを並べ立ててまさに絢爛豪華、といった感じでしょうか。
 ただ、真田家は離れたところにいました。
 ユッキー母が、公家の出じゃないのばれるのまずかったんだろうなあ。
 稲は相変わらずイヤミいっててうぜーけど。

 で、ユッキーのとこにきりがいきなりきた。
 いるのかって言われてて笑える。
 しかもいきなり何だと思ったら、キリシタンになりたいと。
 食い気味に「やめとけ」言われてるやん。
 つかなんでユッキーに言うの。
 お前の上司は寧だろうが。
 いちいちユッキーに絡んでこないで欲しい。

 と、ここで茶々が、花咲か爺が見たいといいだし、調子こいた秀吉、桜の木にのって
足を滑らしました。
 まあ茶々も、ここまで耄碌してるとは思ってなかったんじゃないかな、とは思うのですが…。
 落ちた時のカットで皆の顔が映るんだけど、なんできりが映るんだよ。おめー関係ねーべさ。
 三成とユッキーあわててかけより、秀吉を起こして「無事です」と言った。
 変な情報が伝わらないようにしたんでしょうね。

 ところが秀吉の受けた傷は深かったらしく(まあ当然と言えば当然)、その日から秀吉は
ほぼ寝たきりに。
 三成も、そろそろ覚悟しておいた方がいいかも知れない、と言います。

 その頃真田の屋敷では、稲がおこうから手紙(父からの)を受け取っておりました。
 で、彼女はこれをユッキー兄に渡した。
 自分は嫁いだ時から、真田の事情を探るように言われていたと。
 まあそれはこの時代は当たり前のことなんですけどね。
 秀吉の容態を知らせよと言ってきている、と。
 兄はなぜそれを自分に言う、という感じなんですが稲は、自分は真田家の人間だからと
言います。
 自覚が出てきたから的なあれはいいけど、なんか唐突だなあ。
 まあともあれそれで、この手紙は届かなかったことにする、と稲は言います。

 さて。
 ユッキーと兄会いまして、秀吉の話を聞く兄だけど、ユッキーは相変わらず、変わりはないと
答えます。
 兄は、もし秀吉が危ういならごまかすな、秀吉が死んだら誰が秀頼を支えるか、真田が誰に
つけばいいか見極めたいだけだと話す。
 家康も秀吉の様子を知りたがっており、徳川が事実を知ってどう出るかを確かめたい、と。
 兄も、なんも考えずに秀吉のことを聞いていたわけではないでしようからねえ。
 彼は真田家のためを思い情報を聞き出そうとしていた。
 そこでユッキーは迷いが生じたんだと思います。
 自分は豊臣家に仕える決心をしているから、義を通すにしても、真田家もまた守る必要が
あるわけだからどうしたものかという感じなんでしょうね。
 ユッキーは大谷に相談しました。
 彼は、自分で決めた道を進みなさいと言う。
 
 というわけでユッキーは兄のところにいき、秀吉の容態について話をした。
 すっかりやさぐれた父もおりました。
 加減が弱っているのは事実であり、もう自力で歩くことはできない、と話すユッキー。
 父はどうするのかなと思ったら、吉野太夫に話しにいきやがった。
 バカかこいつ。
 わざとの行動ならわかるんだけど、本気でこの人入れあげてると知ってがっかり。
 まあだんだんダメになっていく過程が書かれてるんだろうなあ。
 ともかく、吉野太夫は話を聞いて席を外そうとする。
 そこに現れたのが出浦。
 大夫を始末した。
 彼女は忍者でした。
 本物の吉野太夫は京にいるらしい。
 つまり真田から話を探ろうと忍者がもぐりこんでいたというわけですね。
 まあこのあたり徳川の者かな。
 父が気付いてなかったっつーのが残念だわー。

 出浦はこないだであった時に気付いたらしい。
 同類は目を見ればわかる、と。
 あの、オタク同士何となく行動を見ればわかる、的な(黙れ)。
 父、褒めてるけどオメーはマジで騙されてたんかーい!

 正信、死んだかと言ってるからやっぱあの忍者は徳川のものかよ。
 その頃ユッキー兄は、忠勝のもとへいってました。
 秀吉のことで重大な話があると。
 稲も忍者も情報を徳川には伝えてはいませんが、真田家嫡男の信幸が徳川に知らせた、
という事実が重要なのであります。
 信頼関係が強まるということなので。

 ユッキー父がしょんぼりしてたら母がきたのでいちゃついていたら、おこうと稲がそれぞれ
赤ちゃんつれてきてました。
 まあ家族だんらんがあるからいいじゃないですか。

 三成、片桐は秀吉から形見分けの品を受け取っていた。
 ユッキー何もらったの、と片桐が聞くんだけどここで秀吉、おまえは誰だと言い出した。
 これはきついな。
 三成は、お前は配下になって日が浅いからなと言ってたけどこれは、彼なりの慰め方
だったんじゃないかなと思いました。
 
 朝になり、秀吉が床にいないのでびっくりするユッキーだけど、屏風のわきから秀吉に
呼ばれた。
 「おそいのう市松は」とか言ってる。
 ここであの時の記憶なんだ、と思い出すユッキーもすごいなと思いました。
 「もしや…」と話を合わせてあげている。
 秀吉、「秀吉じゃ」と言いました。
 ただ、出かけるぞと言い出したので、横になった方がいいと止めるユッキー。
 ここでまた秀吉、はつらつとした感じから一気に痴呆老人に戻るのがすごい。
 いきなり変わるのがすごいんですよ。
 リアリティあって。
 記憶が戻っている時ははきはき歩いても、また途切れると歩けなくなったりするんですわ。
 すごいリアルなやりとりだわこれ。
 ユッキーは横になった秀吉に、明日城の中を案内して下さいと声をかける。
 茶々様とかるたをしましょう、寧様はいもをふかしておられます、と。
 どんな気持ちで彼は言ったのでしょうね。
 いい終わり方だなあと思いました。


 次回第31話。
 「古美門研介が誇る忍びの者!とかさ!」



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