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真田丸

第31話(16/08/07)

 ユッキーが秀吉に、呼び鈴を渡して退出しようとすると、それを何度も何度も鳴らす秀吉が
すごいリアルでした。
 ていうか、室内に誰か控えているという風にはできないのかな。
 その方がいいような気がするんだけど。

 三成は病に臥せっている大谷のところへ行き、秀吉なきあとのことを万事うまくいくように進めて
いるのだけど、大谷は、自分は奉行から外して欲しいという。足を引っ張るだけだと。
 でも三成は認めませんでした。
 そんで、一応秀吉の遺言としては、奉行と老衆の10人で合議をしてこれからを決めていく
ことになっていた。
 家康が好き勝手しないよう、老衆だけでは何も権限がないようにしておいた、というわけですね。
 家康も同意して花押を書いてるわけですけども。
 徳川の屋敷ではいよいよだなとか言われている。
 ここで面白いのが、阿茶局、正信は家康が天下を取ることにノリノリだったのに対し、家康は
そうでもなかった、というところです。
 おそらくこのドラマの家康としては、天下取りたい野心はあるけど、自分がしゃしゃり出たら
他の大名が怖いからなあ、任されたらちゃんとやるけども、みたいな感じなのではないかと。
 そういう話をしていたらなんと三成がやってきた。
 同意はもらったけども、ゆめゆめお忘れなきよう、とわざわざくぎを刺しにきたらしい。
 秀吉なきあと三成は、朝鮮から兵を引き上げる役目があるので九州いくけど、その間きちんと
伏見のことを見てて欲しいというわけです。
 家康が、それなら自分が九州に行こうかといったら、あの兵に謀反をそそのかす奴がいても
困るから、と。
 完全に疑ってかかってますなあ。
 正信なんかは三成が帰ったあとに、あの遺言反故にしてしまおうか、新しい遺言があれば
問題ないだろとか言ってます。

 ここちょっと疑問だったのですが、のちに出てくるような、言ったままをそのまま書かせた、
誰のサインもない(秀吉と書きはしたけど)遺言があったからといって、それが効力があるのか、
しかも、「新しい方が有効」という決まりがこの時代にもあったのか、ということです。
 今の法律では、正式な遺言状であれば、日付の新しい方が有効となりますが、こういった
痴呆の進んだ老人に書かせた、名前しか入ってない(日付、印鑑がない)ものは無効とされます。
 あと正信が、遺言を「いごん」と言ってたのも気になる。弁護士はこういう言い方するけど、この
当時から「いごん」だったのかな。三成らは「ゆいごん」と発言してたけど。
 このあたりのズレがね…。

 ともあれ三成は釘を刺してきた、と大谷に報告、改めて大谷とユッキーに、秀頼が関白になる
までどうか、力を貸して欲しいと頼み込みます。

 それからしばらくして家康が秀吉のところにやってきました。
 片桐に対して、大事な話があるから誰も通すな、と皆入ってしまう。
 ここで片桐が無能だなあと思ったのは、三成とか誰かを呼ぶでもなく、ぼけーっとそこに
立ってるだけだったこと。
 これで秀吉が万が一にも暗殺されていたらどうするつもりだったんだか。
 役に立たない部下だなあと思いますよ本当。
 三成もこんな人を一人で見張りさせちゃダメだろ。

 その間に正信は秀吉に、老衆らに今後の事を任せるという遺言状を書かせていた。
 家康は良心がとがめたのか、窓の方見てるのは良かったなあ。
 
 で、三成。
 新しい遺言書持ってるんだけどこれは取り上げたんでしょうか?
 わからんけど。
 片桐を怒っています。
 片桐は、三成が承知のことかと思ったとか言ってるけど、だったらなぜ確認しないんだと。
 こういう人がいると本当困るんだよなあ。大事なことを勝手に事後報告してきたりするから。
 三成、めっちゃ怒ってます。
 ただ、まだ手はあるという。
 この徳川家が書かせた遺言書にもう一筆、秀吉に書いてもらおうとしたのです。
 てかこんなもん、秀吉の家臣が立ち会ってないから無効って言えば済むことなのに。
 ちょっと説明足らんよなあ。
 三成は秀吉に書かせようとするが、秀吉「眠い」と言い出した。
 三成が「眠くない!」って言ったのは悪いけどちょっと笑いました。
 これは原稿とかで修羅場中の人に言ってもらえば…!
 大声を聞きつけて寧がやってきて、三成に激怒。
 気持ちはわかる。
 三成は、これも豊臣家を守るためと詫びます。
 まあ彼は彼なりに何とかしようとした結果だからなあ。
 片桐のせいでこんな大事になってしまった…。

 寧は、秀吉は秀頼に会えたのか、というけどユッキーは、茶々がやつれた姿を見せたく
ないようだと答える。
 寧は、秀頼がどう思うかは本人に任せればいいのに、と言いますが…。

 茶々の言い分としては、確かに秀頼は会ったら秀吉の大きさをしるだろうけれども、
元気な時にはうまく隠せていた、醜さ、卑しさなども感じ取ってしまうだろう、6歳の子は
侮れないという。
 ただ、そういうのを子供心に感じ取るだろうけど、子供は子供なりに自分で折り合いをつけると
思うんですよ。
 だから、「こういうのも気付いてしまうから」と遠ざけるのは、秀頼のためにはならないと思う。

 真田の屋敷では父、すっかり腑抜けておりました。
 秀吉が死んだあと、家康も死ぬなんてことはない、また戦いの日々なんてこないだろうなあ、
的な。
 気持ちはわからんでもない。
 出浦はいつでも用意はあるというようなことは言ってました。
 と、ここで忠勝が稲の子供をあやしていたっていうかめっちゃ泣かれとる。
 稲が、顔が怖いからとズバッと言ってて笑いました。
 ここでユッキー母が、間違えておこうの息子の名を呼んで叱られています。

 ユッキー兄、稲とおこうから、いつになったら子供が二人いると知らせてくれるのだ、と
問い詰められていた。
 別に側室に生ませるケースだってあるんだから、言ってもやましいことはないのにね。
 ここでユッキー父が、「先延ばしにしてもいいことはなーんもないぞ」って言って、皆にじとーっと
見られていたのめっっちゃ笑いました。
 お前が言うな!

 このあときりが唐突に出てきていて、ユッキーに餅ふるまっていたけど、また秀吉の悪口
ですよ。
 茶々の時もそうだったけど、よく知りもしないのに人のことを悪くいいまくるのはどうかと
思うし、秀吉はあんたが仕えてる寧の旦那なのによく悪口言えるなとあきれるばかりです。
 しかも、ユッキーが人に呼ばれて立ち去ったら、その食べかけの餅を食べてて、気持ち悪い
ったらないですよ。
 変態ストーカーの類じゃん完全に。

 秀吉のところに家康がきた、と言われて呼ばれてきたユッキー。
 家康は、先日は手荒な真似をと謝る。
 やはり良心の咎めるところがあったんでしょうね。
 ユッキーはロウソク短くなったのを取り換えています。
 火を絶やさぬようにって言われたらしい。
 これが消える時自分の命も消える、と秀吉は信じているそうです。
 O・ヘンリーかよ。
(最後の一葉、という小説がある)
 絶対これ何か関わってくるなと思ったら本当に関係あったから笑った。

 ともあれ、家康は戦は嫌いだと言い出します。
 伊賀越えも一度でたくさんだと。
 確かにあれはすっごい笑いどころでしたなあ…。
 つか本音っぽいところがなんとも。
 そこに小早川さんとこに養子に出されていた金吾君がやってきました。
 秀吉、目を覚まして秀頼を頼むと言います。そしてまた眠りにつく。
 なんつーか、もうそれしかなくなってるんですね、秀吉。
 それでユッキーと家康が顔つきあわせて話をしようとしていたら、金吾がロウソク消しやがった。
 二人が「あー!!!!」って言って、秀吉も「ひぇー!」ってなるのすっごい笑った。
 何やってんだよてめーはよ!

 その夜から秀吉の意識は混濁状態になりました。
 …完全に金吾のせいじゃねーか…。

 ユッキーは茶々のとこにきたんだけど、あの局さんが、茶々は会うの嫌がってるという。
 今まで数多くの人の死に関わってきたけど、直接の死を目の当たりにしたのは、捨が初めて
だったと。
 あの時から、いたく死を恐れているというのです。
 確かに、死は穢れでありますからねえ。
 という話をしていると、茶々がスッとでてきた。
 今夜なのですね、と。
 この人、腹が据わるとあっさりしてるんだよなあ。
 茶々、秀頼を連れてあってくると言います。

 その頃三成は水垢離をしていました。
 加藤、福島は…って思ったけどあれは朝鮮にいるのか。

 秀吉の死を前にして、決意を固めたはずの茶々は動揺して近寄れませんでした。
 そんな中、秀頼が、自分がいってくると秀吉のもとへ。
 強いですなあ。
 秀吉が目を覚まして秀頼と語りかけたので、茶々も安心してそばにいく。
 気丈に笑顔で語りかけています。
 すごいですねえ。
 でもやっぱり秀吉の様子に泣きそうになって寧が慰めてて、この二人はいいなあって感じでした。
 あと、呼び鈴を秀頼、良い音ですとか言ってました。

 その夜うなされた秀吉は、浅井の息子の幽霊を見ます。(万福丸とかいう子)
 っていうか、家康がおいた、信長からくれた鎧完全に縁起悪いじゃねーかよ。
 大河ドラマでまさかホラーを目にすることになるとは。
 叫び声を聞いてみんな駆けつけてくる。
 秀吉は三成に家康を殺せと命じます。
 その前にその鎧片付けようよ。
 こええよ。

 三成はその足でユッキー父のところに向かい、家康暗殺を頼むけれども、この話は
なかったことにと言われてしまう。
 父、断ったのかと思いきや。
「明日家康の死の知らせが届いても、うちかんけーねーから!」
 つまり、そういうことでした。
 かっこいいですねえ。

 次のシーンでさりげなく座ってる出浦に、家康打ち損じても命を捨てるな、必ず帰ってこい
みたいなこと言う父、いいですねえ。
 出浦は、一番烏が鳴く前に帰ってくるという。
 あと、佐助には、万が一自分が戻らなかったらお前の手で家康を討て、と言っていた。
 
 この後秀吉はユッキーの手を取り、「頼む」と言います。
 ユッキーはまた秀頼のことだろうなと思っていたら、三成のことを頼む、と秀吉は言ってきた。
 ここ、秀吉は決して意識が混濁していたわけではなく、秀頼のことはもちろんだけれども、
周りに厳しくしすぎて誤解されている三成が心配だったのではないか、と思うのです。
 こういう言葉があってユッキーは、豊臣家にずっとついていくのかなと思いました。

 ユッキー兄の方は徳川家を訪れ家康に、実は子供二人いるんだけど、忠勝に言いにくい
から何とかしてよ、という情けないお願いをしていた。
 お前な…。
 天井裏には出浦がいたのですが、この時小瓶のふたを抜いた音に兄、気付いた。
 素人に気付かれる忍びっていったい。
 家康は気付いてないようで、まあとりあえずとりなしてやっから、というのですが。
 秀忠が、私もお江を嫁にもらったんですけどこっちもやっかいでーとか言ってる。
 お前らな…。
 でも兄は聞いてなかった。
 どうも気になることがある、と家康のもとへ。
 そして、さっき変な音がした、自分の屋敷で忍びが火遁の術を使っていた時の音に
似ている、というのです。
 あの時の状況見てたの、ここに生きてくるのかー!
 そして忠勝が出浦の存在に気づき、出浦ピンチ。
 途中までは良かったんですよ。
 忠勝をうまいこと退けたり。
 ところが、屋敷内で兄と遭遇、つい油断したすきに忠勝にやられた。
 忍びとして油断しすぎだろ…。
 兄はまあ徳川についた人間だからしゃーないにしても、出浦はちょっと慢心しすぎだな。
 何とか逃げ出したようですが。
 
 ユッキーが父のところへ、家康の屋敷にクセモノが入り込んだようです、とやってくるも
そこには渋い顔をした兄が。
 父がやったと気付くユッキー。
 いろいろ面倒くさいことになりましたなあ。
 で、出浦が帰ってきたんですが。
 死んだような描写だけど、この人このあともずっと生きるので、重傷でしばらく出番が
なくなるということなのかも知れないですね。

 その頃秀吉は最期の時を迎えようとしていました。
 見張り番はまたまた使えない片桐さん!
 全力で居眠りしてます!
 もうこいつ放り出せよ…。
  
 秀吉、鈴を鳴らそうとするも鈴は机から転がり落ちていた。
 なんでだよ。
 その鈴を取ろうとして秀吉、力尽きる。
 最後に望んだものが手に入らないとは。
 何ともみじめな最後でした。
 ここ、小日向さんずっと目を見開いたままなのすごいなあ。


 次回第32話。
 「貴殿がお味方であれば…いや、詮無き事でござった」



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