多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→真田丸


真田丸

第35話(16/09/04)

 前半きりがうざすぎて、なんなんこれって思った。
 敵方の人間が平然と真田家にいる上に、それに任せるユッキーもちょっとおかしくないですか。
 すべて細川に動き筒抜けだったらどうするつもりなんだろう。
 徳川を裏切ることを普通に話してて、密告されるとか考えないのかと。
 ここがすごい不自然だと思いました。
 さすがに無理あるわ。

 真田の人間を集めて兄、我々は上杉につくことにした、と説明します。
 ただし、上杉についたことがわかったらまずいから、今すぐ大坂を出ろというわけです。
 上田に逃げろと。
 春は、私の父は知っておりますでしょうかと聞くもユッキー、大谷吉継は徳川に近いから耳には
入れていない、と。
 しかもユッキー何を血迷ったか、きりに女性陣を頼むとか言い出した。
 うわ、裏切り者に任せちゃったよ…。
 春が、母のことは私にお任せ下さいって言ってたのがかわいかったです。
 正室なんだからこっち頼りにするの普通だよなあ。
 しかもきり、あなたは細川の人間でしょと言われて、いざとなったらしらばっくれるから、と。
 いやお前世話になっておいていざとなったら裏切るってどんだけ人間の屑なんだよ…ひどすぎ。
 ガラシャがかわいそうすぎる。

 稲は兄と父に、忠勝から真田が裏切るそぶりがあったら知らせるようにきていると伝えます。
 でも自分は今真田の女であるから、知らせることはしないと。
 いい嫁さんですなあ。
 おこうさんも嬉しそうにしてて、ここで稲、ちらっとおこうさん見て笑ってくれたらもっとよかったのに
なあ、とはちょっと思いました。

 さて、大坂城で。
 片桐が三成の植えた桃の木を手入れしておりました。
 ユッキーがやってくる。
 で、寧がやってきたので声をかけるユッキー。
 ここでいきなり寧が、きりのことを褒めだして、ろくに仕事してなかったのになんでこんな
ほめられてるんだろうと。
 ここ数話でいきなり、きりは仕事のできるすばらしい人扱いになってて気持ちが悪い。
 ともあれ、この後ユッキーは庭から城を眺めながら、昔の出来事に思いをはせていました。
 ここのシーンは良かったなあ。

 さて、上杉の方はというと。
 兼続が、徳川の兵は10万いると報告してました。
 で、景勝は、戦う気があるものは身分に構わず取り立てよ、嫌がる人は…逃がしてやれと言ってて、
兼続がまた飽きれた顔してて笑いました。
 ギャグマンガ日和のうさみちゃんみたいな目になってるよ!!!!

 徳川では、家康が秀忠を先に行かせて自分は後からゆっくりいこうという話をしていて。
 秀忠には正信をつけるというんですね。
 家康がどういうつもりでこの発言をしたかわからないけど、秀忠は、自分は家康に信用されて
いないと思ったらしくて。
 まあ念には念を入れて、知恵袋付き添わせておこうというつもりだったんじゃないかなーと思うん
だけどねえ。
 秀忠は、やる気なくしたーと文句言ってたのですが、それを励ましたのが茶々の姉妹である江でした。
 秀忠をめっちゃ励ましています。
 この江のキャラ面白くていいなあ。

 大谷は美濃まできていました。
 三成が来るらしいと聞いて、会うと三成、秀頼を奉ることにしたと言う。
 それで、大谷に味方してもらいたいと。
 勝てると思うのかと聞かれて三成はやってみないとわからないと言う。
 他の奉行は家康の策によってもう政に関われなくなったようですね。
 上杉討伐も家康の言いがかりだから、何とかしなければ豊臣の世は終わってしまうと。
 その夜泊まった三成は、大谷から、勝てるかわからんような戦に命を預けられないと叱られます。
 必ず勝つという誓いをもて、と。
 この言葉を聞いて三成は涙します。
 おそらく大谷は最初から三成に味方するつもりでいて、それを三成もこのセリフで悟ったん
じゃないかなあと。
 で、策としては、まず秀頼の名を使って家康を老衆から外す。そうすれば、上杉討伐は家康の
勝手な戦いということになるから、秀吉の遺言を無視しているとして、全国の大名に弾劾状を送り付けて
家康討伐に決起するよう呼びかけるというわけです。
 
 大谷、三成らは、大名の妻子を大坂城へ集め、人質としていました。
 この時に徳川の妻子らはちゃっかり逃げ出したらしい。
 何の意味もありませんがな…。
 見張りどうしてたんだよ。
 一方、金吾の方は戦に乗り気ではなかったのですが、江雪斎が、戦になったらなるべく動かずに
おとなしくしていることだ、と言ってて、そっちの方が難しいと突っ込んでいたのは笑った。
 ここで江雪斎がいきなり、自分は徳川のスパイですとぶっちゃけトークですわ。
 なるほど、裏切る伏線がうまいことできましたね。

 大谷の屋敷にやってきた春、真田の動きを話します。
 裏返るのではなく表返るのだ、と言っててちょっとかわいかった。
 大谷は、自分のところにいれば大丈夫、というのですが…。
 まあ真田の妻だからそういうわけにもいかんだろうなあ。

 真田の女性陣は大坂からまだ逃げ出してなくて、何やってんだこいつらと思ったんだけど、
細川の屋敷から火があがっているのを稲らが見つける。
 きり、ガラシャのとこにいってくると。
 だからお前やっぱりスパイと言われても仕方ないだろ。
 なんで周りも許してんの。
 おかしいだろ。

 ガラシャは屋敷に火を放ち自害しようとしていました。
 キリスト教は自殺が禁じられているので、家臣に殺させる手筈ですね。
 そこにきりが乗り込んできて、話を聞くと、だったら早く自害しろとかいってて、こいつ本気で
頭おかしいと思いました。
 で、家臣がガラシャを障子越しに突いて殺すと、追手がきたからといって自分は助けにきた
佐助とともにあっさり脱出。
 この人きた意味ないどころか、ガラシャの非業の死がコントにされてて腹立つわ。
 室賀といい、秀次といい、人の死を侮辱するのもいい加減にして欲しい。

 稲は細川屋敷の火事を見て、人質を殺す気だろうか、私の父は徳川の家臣だからまずい、
早く沼田へ逃げましょう、とおこうさんらを急き立てます。
 三成の方は、細川の屋敷が火事と聞いてびっくり。
 まあ自分らがやらせたことではないからなあ。
 で、佐助ときりが捕まえられてるわけですが。
 三成、こいつらは真田のものだから放してやれ、と縄を解かせる。
 きりになんであそこにいた、と聞いたら、話せば長いんですがと言ったから、もういい、と
諦めるところはさすが三成、判断が早い。
 ここで三成は、ガラシャの死の様子を聞きます。
 人質を死なせたのが広まるとまずいなと言ってますが。
 きりがまたしゃべって歩くんだろうなあ。
 大谷は佐助に、真田に密書を届けて欲しい、と頼みます。

 大谷は、もう自分は病で思うように動けんから、手紙で後方支援をすると三成に言います。
 どっちにつくかはっきりさせてない大名を自分らにつかせると。
 大谷今までの手紙も、大事な内容だからこそ自分が書くことに意味がある、と代筆はさせて
なかったらしい。
 しかしもう筆が握れないので三成が代書しています。
 三成の労働2倍っ!
 まあそれでも夜を徹して書いててえらいなあと思いました。
 コピー機があれば…!

 さて、あちこちで兵が挙兵し始めました。
 真田らは犬伏に陣を張っていた。
 いつごろ上杉につくかなーという話をしていたわけです。
 ユッキーは、自分たちに上杉攻撃の命令が下った時がいいでしょうという話をしている。
 兄は、先に上杉に話を伝えておいた方がいいのでは、と。
 そこに佐助が大谷からの手紙を携えてやってきたのですが。
 その手紙を見て三成、大谷が挙兵したことを知った父、伏見城攻めが始まってるとわかり、早すぎると
怒った。
 徳川と上杉の戦いが始まったら、真田としては家康の首を取るつもりでいた。
 その後三成らが挙兵していたら、大混乱が起きていただろうに、という計画だったようです。
 そんなん言われても、三成だって真田がどうするかわからんかったんだから、連絡取り合ってなかった
時点でしゃーないやろ。
 問題はこの後家康がどう動くか、です。

 父はユッキーと兄を別室に呼ぶ。
 父は、この戦はすぐ終わるものではない、下手をすると年単位でかかるだろうと言う。
 まあこの時代といえば応仁の乱とかあったから、年単位という感覚は普通だったと思います。
 父は、もう放り出して上田に帰って城にこもろうと言い出した。
 上杉に加勢することも忘れると。
 もーすぐ放り出すなあ…。
 父としては、徳川にも豊臣にもつかないということらしい。
 自分たちの城に攻めてきた者が敵だと。
 戦いが数年続けば自然、兵の指揮も下がってくるから、その隙に武田領を取り戻すという作戦の
ようです。
 でもユッキーは、父の考え通りにいくかどうかと言い出した。
 合戦のやり方がもう変わったと。
 昔のように各地で小競り合いではなく、一つの軍が巨大な力になってるから、それがぶつかり
合えばもっと早く決着がつくでしょう、というのですな。
 ユッキーの見立てでは数ヶ月だった。
 まあ、もっともっと短い時間で決着がつくとは、誰も思ってなかったから仕方ないんですが。
 ともあれ、決着がつけば豊臣か徳川、どちらかが覇者になるのは間違いない。
 その時に、どちににもついてなかったのはまずいと。
 誰と組んでも真田は勝てないというわけです。
 この言い方は正しいね。

 ほかの大名と組めばその後でも勝った方と戦える、という父にユッキー、「もう夢物語は
終わりにしてください」と怒鳴った。
 豊臣か徳川、どちらかにかけて生き残るしかないと。

 んでその頃家臣の1人、綱家が待ちきれず、覗きにいった。
 覗きにいったのはいいけど、そんな正面から堂々と扉開けたら「あっちにいってろ」と怒られるの
当たり前やろが!
 もの投げつけられて歯折れてました。
 そらそうだ…。
 なおこれ、史実だそうです。お前何やってんだよ。

 さて話はまだ続いておりまして。
 豊臣がいいか、徳川がいいかの話ですが、兄は、徳川も馬鹿にできないと言う。
 多くの大名をあっという間に取り込んできたと。
 その人心掌握がすごいですわなあ。
 父、くじで決めようと決めさせようとしたんだけど、兄はどちらも豊臣のくじだと見抜いていた。
 父が、最初から豊臣につくのありきでくじを引かせようとしたことを兄は見抜いていて、それを
否定した。
 すごいですなあ。
 まあ父としては徳川にはつきたくないだろうしな。

 私は決めました。
 私は決めました。
 私は決めたー!

 兄、大事なことなので3回言いました。
 兄はユッキーと父に、二人は豊臣につくように言いました。
 自分は徳川に残ると。
 それが最善の道であると。
 どちらが勝っても真田の家は残るという兄。
 父もいたく感心します。

 えー今の時代からだとこの感覚は分かりづらいかも知れませんが。
 昭和の頃くらいまで日本人というのは、代々受け継がれてきた家を守ること、家名を守る事、
子々孫々に継いでいくことが大事という考え方の人が多かったです。
 だから、結婚して子を成して、その子の代に家を引き継ぐ、これが最優先事項であったわけです。
 明治以降になるとそれが、武士だけでなく、華族、財閥、普通の家にまで意識が引き継がれていきます。
(かなりざっくりした説明ですが)
 なので時代劇でもよくみられるように、家を継続することに人々はとてもこだわり、御家お取りつぶし騒動など
もってのほかだったわけです。
 
 ユッキーはこの策に、兄弟が敵味方に分かれるのは…という。
 でも兄は、敵味方ではないと。
 豊臣が勝ったらお前たちはあらゆる手を使って俺を助けろ、もし徳川が勝ったら俺はあらゆる手を使って
お前達を助ける、いつかこうしてまた3人酒を酌み交わすことができるように、というわけです。
 かっこいいですねえ。
 例え徳川と豊臣にわかれても、常に真田はひとつと。
 兄がこのあと、自分は徳川に近いから、(徳川に残るのは)自分しかできないことと言ってて、
今回にーちゃん株を上げたなと思いましたね。

 んでこの後、豊臣が勝てば秀頼がこの世を盛り立てていくだろうと。
 徳川が捨て場もはや上杉は敵ではない、結局どちらが勝っても戦の世は終わるという話を
ユッキーはする。
 つまりこれが最後の戦いになると。
 そういうフラグをね、立てるから大坂の陣とか始まるわけですよ!
 ともあれ、その先は我々が真田を背負っていくという話で、ばば様の言葉を思い出す二人。
 いやー本当に、まさにこれが真田の未来を決めた話し合いだったわけですね。
 
 んで韓信という武将を知ってるかと兄、父に聞く。
 話を聞いた時に父のイメージと重なったんだって。
 世にいう、背水の陣の戦いをした人です。
 あれでしょ、後ろに水あるから水飲み放題、兵糧攻めにはならないよってやつ。(違う!)
 川を背にして後退すれば死しかないから死に物狂いで戦った、という話だそうですが、兄は
それだけじゃないという。
 敵もまた背後に回れない、つまり、後ろから襲われないから安心して前の戦いに集中
できる、ということらしいです。
 なるほど。
 さらに、川を背にして戦うことで敵は、あいつら戦しらんぞーと油断するのもあったらしいです。
 その隙に、敵の背後に忍ばせておいた味方が挙兵して挟み撃ち、と。
 ここで父が、韓信はバカだと言い出した。
 背水の陣の狙いはもう書物になってる時点で見抜かれてるから、こうやって記録に
残したら意味ないだろうが、と。
 さすがですなあ。
 兵法は秘をもって良しとする、といった感じかな。

 さあいよいよ第二次徳川フルボッコ作戦が始まります。(ちーがーうー!)
 
 
 次回第36話。
 「ここで奮わずしていつ奮おうか!」



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