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西郷どん

第19話(18/05/20)

 1859年、西郷がこの島に流されてきてから数ヶ月が経過していました。
 村では、サトウキビを絞る道具の歯車が壊れてしまってなかなか大変な様子。
 西郷はとぅまのサトウキビ収穫を手伝っていました。
 女には別の仕事があるぞ、米をたくの手伝ってやってくれ、とか言ってるけども、まあ
とぅまがやりたい仕事をやらせてあげればって思うんだけどねー。

 この米は西郷が大久保からもらったものでした。
 彼も苦労して手に入れたものだとは思うんだけど、それを子供らにおむすび食べさせる
ためにふるまってしまうとは、西郷本当に人がいいんだなと思いますね。
 ただ、島の皆はやはり良いことだとは思わないようで。
 とぅまのじいさんが歯車修復してる時に西郷やってきて、鉄ならそうならんというも、
鉄はなかなか手に入らないと言われてしまう。
 西郷が薩摩に頼んでみると言ったらやめてくれと。
 また、米のことも子供たちに夢を見せるのはやめてくれ、どうせあなたはこの島を去る人
ですから、と言われる。
 そらそうですよね。
 ずっといるならともかく、罪人としてここにいるのだからどうせ去ってしまうからと無責任に
あれもこれも口出しされたらたまらん、という気持ちがあるんだと思う。
 じいさんも悪気があるわけではなく、今までの経験からだろうね。
 西郷としてもそう言われたらどうしようもないでしょう。

 彼のところに木場が手紙を持って来てくれたのだけど、読もうとしたらとぅまが取り上げた。
 西郷は手紙を読むたび暴れるから、暴れないと約束するなら渡してあげるって。
 それこそ関わり合いにならなければいいのに…とか思っちゃうんですけどね。
 で、西郷が手紙を読むと、鉄の工具に関しては今薩摩からにらまれるのはまずいから、
上申するのはちょっと待ってくれ、と書かれていました。
 大久保も何とかやろうとしてるんだろうねえ。
 これ以上薩摩藩の印象を悪くするのはまずいので、ということでした。
 何とか薩摩に戻せるように考えてると。

 西郷はとぅまに、鉄の車輪送ってと頼んだけどダメだった、斉彬が作ったあの工場ならすぐ
つくれるのになーと話して聞かせます。
 とぅまは、民とは自分らはどうせ入ってないんだろう、というも西郷は、この島の人達も
薩摩の民だと。
 おっ、前回から反省したな!
 とぅまは西郷に、あなたはいつか薩摩に帰る人、同じ夢は見られないと言います。
 まあそれはそうでしょう。

 西郷はヒマでもあったので子供らに学問を教えていました。
 こういうのはいいんじゃないかなあ。
 砂糖を年貢として収める時にごまかされないよう算数出来るようになっておくのは
大事だし、他の村との取引でもそれは大事だと思いますね。
 昼間は畑を手伝い、その後は子供らへ学問を教える西郷を、島の人達は、あいつは何を
してるんだと不思議そうに見ていました。
 西郷からしたら手伝うのは当たり前だったんだろうけど、今までの流人はそんなことした
ことがなかったんだろうね。

 と、島民の前に、隣村の人達が鎖に繋がれ田中に連れられてやってきた。
 砂糖を隠し持っていたから見せしめだという田中。
 じいさんやとぅまらは、嘘に決まってると噂し合います。
 厳しく対応しておかないとごまかすやつが出てくるからってことなんだろうね。
 しかしひどいなここの島の状態は。
 本当にこれで島民がどんどんいなくなったら結局困るのは田中だと思うんだけど。
 西郷が田中に声をかけていたのをみかねてじいさんも、これ以上ここに関わるのはやめて
欲しい、島に災いを持ち込まないで欲しいと言います。
 とぅまの兄は薩摩藩にこの現状を訴える、というも、じいさんは、父も同じようにして帰って
こなかったのだからやめろと。
 つーてもこのままいてもなんも解決しないのは事実ではありますね。
 西郷もこの状態こそ大久保に言って何とかしてもらえばいいのに。

 そんな中、田中がやってきて、じいさんにお前砂糖を隠し持ってるだろうとか言い出した。
 ガサ入れ始めて、自分が隠し持っていた砂糖をこそっとツボに隠し、ここにあったぞーとか
言うわけですよ。
 やり方が汚い。
 つーてもこんなことして何の意味もないような気がするけども…。
 じいさんととぅまの兄、連れていかれてしまいます。

 西郷は木場から話を聞いて駆けつけようとするも止められた。
 彼は西郷の正体を知っており、大久保から見張ってて欲しいと頼まれてここにいる人でした。
 騒ぎを起こしたら大変なことになるからどうにかこらえて欲しい、ということらしいです。

 田中がじいさんらを捕縛して拷問してるのは、砂糖を隠し持っていた、ということを認めさせ、
藩に「砂糖の収穫が少ないのは島民らが隠し持っていたからでした」と報告したいかららしい。
 素直に不作で取れませんでした、と言えばいいものを自分の印象を悪くしたくないがために
こんなことをして、後のこと全然考えてないんだなあ、と。

 いよいよ島民らも腹に据えかねたと見えて、代官所に焼打ちに入ってました。
 西郷がかけつけてきて、とぅまを止めるも、薩摩に帰るお前は黙ってろみたいなこと言われた。
 そらそうですわな。
 ここにとって西郷は所詮よそからきた客人みたいなもんだから、お前に何が分かるってことに
なるわなぁ。
 ちなみに代官所破りは重罪と言われてるけど、磔になるのかな。
 まあともかく、島民がわーっと代官所の中に入って行くのですが、西郷は木場にとめられていた。
 木場の気持ち考えたらなあ…。

 とぅまは田中に、じいに会わせてやるからついてこい言われてます。
 牢屋の中にはぐったりしたじいさんと兄が。
 その前で田中は、とぅまのことが気に入ったからアンゴになれと言っている。
 アンゴって前の話では嫁みたいなことと思ってたけど妾の意味もあるんだね。
 島での嫁って言ってたもんな。
 そんなものになるくらいなら死ぬ、というとぅまだけど、田中はニヤニヤ笑いながら、なら死ね、と。
 出来ないのわかってて言ってるんだろうなあ…。

 そんな中止めに来たのが西郷でした。
 こんなことはやめろ、と田中に言います。
 田中は自分に刃向かうのは薩摩に刃向かうのと同じ、と言うも西郷は、だったらその薩摩の
名を貶めるようなことをするな、民を助けることこそ政だろうがと。
 正論すぎて部下動けず。(西郷を捕縛するようにと言われてた)
 つーか西郷も、大久保通して久光に告げ口したるぞくらい言っても良かったのに。
 あ、正体はナイショだから言えないか。

 人として許せないものは許せないという西郷、牢の鍵を壊してじいさんらを助け出してやりました。
 田中は絶対許さんと激おこ状態で屋敷に戻ってきて、薩摩藩にチクる手紙を書こうとしています。
 そこにやってきたのが木場でした。
 大久保より書状をもらってると。
 これを読んで、上申書を送るのを考え直して欲しいというのです。
 そこには西郷の正体が書いてありました。
 というか田中は西郷をどういう人間として知ってるんだろうね。
 わからんけども、大久保の手紙には、斉彬の懐刀として働いていたとか書いてあったんだろうか。
 だったら勝手にあれこれ言うのは、自分にもお咎めくるかも知れん、と小心者の田中なら思う
だろうから、チクるの諦めるだろうね。
 結局この一件が薩摩藩に知らされることはありませんでした。

 島の人はあの騒ぎ以来西郷のことを、良い事をして流されてきた人なのかも知れない、と思う
ようになりました。
 要するに邪魔だったから追いやられた、的な。

 西郷のことで気持ちが揺れるとぅまのとこにユタがやってきました。
 とぅまはユタに、あの男が私の夫だろうか、と尋ねます。
 未来が見えるだろうというユタ。
 とぅまは、自分があの人に寄り添っている未来が見える、その先には、私一人がここに立っている
姿が見える、と言います。
 つまり、この先西郷はやはり島を出ていくんだろうなあってことですね。
 だからといって夫にするのはやめる、と言えるようなものでもないんだろうし。
 とぅまは結末を知りつつ、それでも西郷を選ぶことにしたんでしょう。

 夜、西郷のとこにとぅま来ました。
 そしてアンゴにしてくれという。
 西郷、それは出来ないと断りました。
 要するに、アンゴは無理だけど妻になってねというすっげえ面倒なシーンだった。
 前回アンゴって嫁の意味って言ってたじゃーんと。
 まあいいわ。
 そういうわけで西郷はとぅまと結婚することを決めたのでした。
 ここの会話でどうやら島にきて一年経過してるっぽい。
 結婚式で幸せそうなとぅまを見てお母さんは嬉しそうで良かったと思う。
 未来のことを知らないわけじゃないだろうけど、とぅまもそれを承知で選んだのは分かってる
だろうしね。
 じいさんとか兄は複雑な感じだったけど、まあこういうのは母親の方が分かってるでしょう。

 とぅまは西郷に名前をつけて欲しいと言います。
 結婚すると名前が変わるらしい。
 マジかよ…来週からの名前表記面倒だな…。
 西郷は、愛、と名付けます。
 名前の下に加那がつくので、とぅまの名はこれから愛加那となるらしいです。
 愛じゃなーい!恋じゃなーい!(その、愛かな?じゃない)
 で、西郷は本当の名を教えて欲しいと言われ、西郷と教えます。
 ただその名は捨てた、菊池としてここで生きると西郷は言いますが…。
 大久保が薩摩へ戻せるようにするって言ってたじゃん…。
 でも彼がここでずっと生きることを選択してたらそれはそれで幸せだったんですかね。
 西郷のことだから、薩摩の窮地を見過ごせず飛び出していくような気もするけどね、結局。


 次回第20話。
 「人は死んだら生き返らない」

 


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