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西郷どん

第30話(18/08/12)

 いよいよ倒幕に向けて動き始めた西郷は、まずは朝廷と幕府を切り離さなくてはならない、と
考えていました。
 それで、近衛の力を借りようと赴くのですが。
 あ、世代交代してるな。
 あのおっさん隠居してるわ。
 ただ、こちらもアテにはならなかった。
 今の帝は慶喜にべったりで、他の人の意見なんか聞き入れる状態じゃないようです。
 世間知らなさすぎるのも困り物だなあ。
 西郷はこのままだと日本は慶喜の思い通りになってしまう、どうかお力添えをと言うも、
近衛は昔井伊の件で泣きを見ているからまた同じようなことになったら困る、と及び腰。
 ヤモリのように京を処払いになったらかなわんと。
 そのヤモリから手紙がきた、とまたうんざり顔。
 西郷にも見せてくれるのですが彼はそこで初めて、岩倉具視という人物を知ります。
 
 岩倉は落ちぶれた今でもほうぼうへ手紙を出しまくっていました。
 幕府が朝廷の威を借りて好き勝手するようなことが起きれば、朝廷と幕府は切り離さなければ
ならない、そういうことをあちこちにいってまわってました。
 この人は西郷の遙か前からそれを見据えていたんでしょうな。
 で、処払いされてしまったと。

 大久保は知り合いでしたね。
 殿からですってお金渡しにいってました。
 岩倉の手紙をもらって帰ってきたらしい西郷、読んで感銘を受けたらしくて、大久保に
岩倉とあわせて欲しい、と頼み込みます。
 大久保としては、お前本当に幕府倒すつもりかよ、それにあいつアテにならんよ、みたいな
感じなのですが…。
 まあでも岩倉はあの和宮の縁談に尽力した人であり、西郷としてはそれほどにすごい人物
なのだから是非会いたい、ということのようです。
 確かに、すべきことをなす力、というのについては岩倉はすごいものがありますからね。
 変わり者だけど。
 持ってる資料がどっかいっちゃったからなあ…。岩倉のこと書かれてたんですけども。

 ともあれ。
 なんでヤモリと揶揄されているかというと、常に金づるを探してコソコソしてるかららしい。
 
 というわけで大久保に連れられて岩倉の家にいった西郷ですが…。
 珍しく大久保が「いかん!」とか大声あげるから何かと思ったら、侵入者対策の罠があって、
それに西郷がひっかかっちゃって、それを助けようとして結局二人とも罠にかかるという展開
だった。
 君らは何をしているのか…。

 岩倉、なんか特別だとか言って飯をふるまってくれました。
 いつもお金もらってるからたまには気を使ったのかな。
 でも、毒が入ってるぞと言われてメシ吹く2人笑った。
 岩倉の冗談らしいけど。
 毒を盛られるかも知れないから自炊してるらしいです。でもえらいですねぇ。
 岩倉は西郷のことをよく調べあげていました。長州とのことや、ふきとの因縁など。
 西郷が感心するくらい調べていた。
 この人今の世にいたらいい探偵になっていただろうなあ。
 ともあれ。
 西郷は、力を貸して欲しい、幕府をつぶさないとと思っている、と考えを話します。
 岩倉が手を出してくるから金渡したら「よっしゃ任せとき」って言ったけど、こんな安請け合い
するのは逆に怪しいぞ…。
 大久保も、金せびられるばっかりで得にはならんよ、と忠告。
 うーん。
 
 で。
 岩倉がなんか始めるとか言い出したから何かと思ったら。
 賭場が立った。
 自分の屋敷を賭場にしてるのか…。
 貸し出せばいい金になる模様。
 まあこの時代こういうのはご法度だったんで、ここなら役人の目も届かないし、ちょうど
いいんだろうね。
 つーか音楽が。
 いかにもルパン出てきそうな音楽になった。
 あっ、いたな、このドラマにルパン!(龍馬の中の人が昔実写ルパン三世やってた)

 つーか。
 西郷、賭けやっちゃうのかよ。
 にしてもすがすがしいくらいの負けっぷりですよ。
 1/2の選択で常に負け続けてる。
 私のような負けっぷりだ!
 あまりの負けっぷりに大久保が、イカサマではないかと言い出す始末だし。
 そんな中、一人勝ちしてるやつがいるんですね。
 ほっかむりしてたけど西郷は桂だと気付く。
 すげえよあんた。
 顔、あごくらいしか見えなかったぞ。
 つーかなんでヅラもここにいるんだろう?
 生活資金でも作ってたのかね?
 ヅラがいることを大久保にいったら、大久保が大声出しやがったので、ヅラはさっさと退散してしまう。

 あわてて追いかける西郷と大久保。
 で、岩倉の家のすみっこで三人は話し合うことになるんだけども。
 まあヅラは怒ってるよね。
 なんとか帝に頼もうとしたのに西郷が無視した、と誤解してんだろうなあ。
 長州が西郷の働きで救われたとは知っているから、それについてはお礼を言うけれども、
今後君達とは馴れ合うつもりはない、と出て行こうとするヅラ。
 つーか。
 他の大河ドラマだと、薩長同盟に動いてるのがヅラだったりするから、反目するヅラというのは
新鮮で面白いですね。
 
 去ろうとする彼に西郷は、慶喜はまた長州討伐をするつもりでいる、と告げます。
 だから長州と薩摩は手を組みたい、と。
 幕府をつぶさなくてはと思っている、そのためには薩摩と長州が手を組む必要がある、と
西郷は言います。
 そうしたら、幕府に不満を持っている諸藩も集まってきて大きな力をつくれるはすだ、と。
 岩倉が隠れて話を聞いてるんだけど、まさに彼が手紙を書いたとおりになってるんだけども
どう思ったでしょうかね。

 でもヅラは信じなかった。
 帝から許しをもらえると思っていたのに禁門の変は起きてしまった。
 どれだけ命が奪われたか、死んでも薩摩なんかと手が組めるか、と。
 ここで珍しく大久保が怒った。
 冷静な大久保が珍しいですね。
 長州の帝への思いは、つれない女に男が思いを寄せるようなもんだ、と皮肉。
 この挑発で怒ったヅラが刀を抜いた。
 落ちつけぇぇぇぇぇ!
 エリザベス、エリザベスを呼んで来い!(いません)
 大久保も抜いちゃったよ。
 つーか大久保の構えなんか変だな…。
 バットじゃないんだから…。

 で、岩倉が入ってきて、もう帰って、と追い払ってて笑った。
 刀抜いてる人らの前に何事もないかのように割り込んでくるんだからすげえよ。
 興をそがれましたな(笑)。
 ここ本当になんていうか、スッと、はいはいもう帰って〜お開き〜って自然体で良かった。

 ヅラは出ていくんだけど西郷は岩倉に、朝廷と幕府を切り離し、薩摩と長州が組んで政権を
奪いとることが出来れば、と自分の考えを伝えます。
 大久保はそんなことしたら薩摩が孤立するだけという。
 話をしようとするとまた金を要求してくる岩倉に呆れて大久保は帰ってしまうんですが…。
 岩倉、西郷にお庭方を命じるとか言い出した。
 この屋敷で庭も何もねぇよ…。

 その頃慶喜は、京から江戸にいったん戻ってという公方方の手紙を笑ってスルーしてました。
 まあ実質日本のトップだもんねえ。
 ふきにも高価なオルゴールやせっけんを買い与えていたけど、ふきの顔は晴れませんでした。
 
 岩倉の家では西郷が掃除とかしてました。
 グーグー寝てる彼を見て西郷は、本当に命狙ってるやつなんかいるのかなあ、と言ってる。
 で、納屋を掃除し始めた時に。
 彼は美しい着物を発見します。
 公家だった時にきてたものですね。
 今もきれいにされているということは、欠かさず手入れがされているということ。
 また、つづらの中から大量の手紙を発見する西郷。
 それは方々にあてて、「幕府が朝廷の権威を借りて好き勝手し始めることがあれば、朝廷と幕府を
切り離さなくてはならない、幕府を倒すのもやむなし。そのためには長州と薩摩に手を組ませる」と
書かれているものでした。
 起きてきた岩倉に西郷は、なんでこんなすごい考えを眠らせているのか、と尋ねる。
 岩倉は、所詮は夢物語だと言いました。
 結局、自分の考えを語りつつ岩倉はどこか心の片隅で信じ切れてない部分があったんじゃ
ないかなあ。
 だから手紙出してないんでしょ。

 西郷は、帝は岩倉を友と慕っているのですから、何とかしてこの手紙を見せたらどうでしょうか、
というも岩倉は、本当に帝が自分のことを友と思ってくれているならなぜ自分はこんなところに
住む羽目になっているのか、という。
 確かにね。
 西郷、あきらめてはいかん、と自分の島暮らしの話を聞かせるも、結局帰ってくれと言われた。
 岩倉からしたら西郷は自分の夢をかなえてくれるかも知れない、と思える人だったんでしょう。
 けれども、そう思ってしまった自分が許せなかったのではないかと思います。
 自分がどうあがいても無理だったんだから、今回も無理に決まっている、期待するな、みたいな
感じでね。

 大久保は話を聞いて、自分が出会ったころはまだ京に戻れるみたいな自信をもっていたんだよと
西郷に語る。
 今はもう無理だと覚ったんたろう、的な。
 西郷はそうだろうか、という。
 着物はきれいに手入れされていた、必ず岩倉は戻れるはずだと言います。
 そんで西郷は。
 皆を連れて岩倉の屋敷にやってきました。
 一足先に大久保がやってきて、お金渡すのはこれで最後って言ってたんだけどもしかしてこれは後の
伏線だったんだろうか?

 西郷曰く皆に手紙を読ませたら岩倉の考えに共感して、是非話が聞きたいと押しかけてきたんだという。
岩倉にした嬉しいことだったでしょうねえ。
 半次郎が、キンカンから遠ざけろとか言い出すから何かと思ったら禁門の変のことだったらしい。
 キンカンて。
 
 でも岩倉は、あれは皆嘘、自分は所詮帝に忘れられた人間だと言い出しました。
 皆を前にしてますます実感してしまったのかも知れませんね。
 ところが西郷、ある人物を連れてきていた。
 それは、岩倉の息子でした。
 ああ、離れて暮らしてたんだっけ。
 息子、周丸は帝より京に戻るお許しがついに出たのです、と言いました。
 さらに、岩倉自体も戻れることになったらしいです。
 「自分は忘れてはいないぞ」と帝は言ってくれた、との言葉を聞いた岩倉。
 御所のある方を向いて「岩倉は息災でございます!今すぐ会いたいです」と頭を下げた。
 どれほど嬉しかったでしょうね。
 このいいシーンで鐘の音がゴーンって鳴って、いいオチついたなーって感じですが。

 岩倉、パッと立ち上がって「よっしゃー!話聞かせたろ!木戸銭よこせや!」ってやってて笑った。
 岩倉が復帰する時には薩摩がバックアップするでしょうから、強烈なパイプが出来ましたね。


 次回第31話。
 「何事もノリとタイミング」



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