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西郷どん

第37話(18/09/30)

 歴史好きからしたら、この結末は異論アリアリだと思うけど、私は物語としてこの終わり方は
悪くはなかったんじゃないか、と思いました。
 あと唐突に思い出したけど、西郷、子供の頃の傷がもとで右手上まで上げられない設定
どうなったの?前回・前々回元気よく指揮をふるってましたけど。

 江戸城総攻撃が3/15と決まりました。
 篤姫と会った西郷、懐かしげな顔を見せます。
 ここ幾島もいるんだけど、年老いた演技うまいなあ、とちょっと思った。
 で。
 西郷は篤姫が自分を呼んだ理由を慶喜の命乞いだと思っていたようですが、篤姫は
違うと。
 むしろ、慶喜の首一つでなんとかこの戦をおさめてもらえないか、徳川家はそのままに
しておいてもらえないか、と言うのです。
 もともと慶喜のことで二人とも人生始まったようなものですからなあ。
 斉彬は慶喜を次の将軍にさせるために篤姫を送り込んだ。
 西郷はそのお手伝いをした。
 斉彬は今の状態をどう思っているだろうか、という篤姫。
 まあ…あの時すぐに慶喜が将軍になっていたら、斉彬が後見人みたくなって、決して
ムチャはさせなかったのでは、と思いますけども、慶喜はがんとして将軍にならなかった
だろうね逆に。
 今こうなったのは時代の流れだから。
 
 斉彬が何とか手をまわして将軍にしようとしていた慶喜を今は二人が逆に亡き者に
している、滑稽なことですなあ。
 篤姫、言いました。
「西郷、最後の頼みがある」(「ハッ!さいごーさいごのたのみ!」「伊月、黙れ」←黒子のバスケネタ…)
 徳川だけは救って欲しい、という篤姫に西郷は、あなたをそこまで追い詰めてしまって申し訳
ないけれども、この戦は止められない、慶喜を討ち、徳川を打ち砕かないと終わらないのです、と
こたえます。
 でもその徳川ももう力ないような気もしますがね。
 やっかいなのは凶信者のほうだよ。(これは後でわかる)
 西郷は二人に、総攻撃は15日と決まりました、早く江戸城から逃げて下さいと言います。
 篤姫は自分はここに残る、ジッチャンの名にかけて……徳川の名にかけてとか言ってました。

 幾島咳き込んでて、血をはいてたけどおまーさんこれ、労咳じゃないの?
 これが最後のお勤めとか言ってますけど労咳は感染する病気だよ…。いろんな意味で大丈夫か。

 月日は流れて江戸城総攻撃の前日。
 慶喜、本読んでました。
 この人、寺で隠居って言ってましたよね。
 だったら江戸城攻撃されても関係ないような気がするんだけど…。
 
 勝が薩摩藩邸にやってきましたよ。
 西郷が帰宅するのを待ってた様子。
 ここ、勝はタバコ吸ってるけど刀は左にある。
 武士にとって、刀を左に置くと言うのはいつでも戦闘態勢にある、ということで、逆に敵意がない
ことを示す場合は入り口で刀を預けるか、右手側に置きます。
 西郷も座ったけど半次郎らが臨戦態勢だもんなあ。
 
 勝、ストレートに江戸を火の海にするのはやめてもらいたいと話します。
 条件としてこれを、と出してきたのは。
 徳川は降伏する、慶喜は謹慎する、江戸城は明け渡す、武器も全部提出する、ただし
武器を一気に取り上げてしまうと、反発する輩が江戸城乗っ取る可能性もあるから、少し猶予を
くれというものでした。
 また、慶喜に加担した奴らの処分も何とか寛大に、と。

 虫がいいのはわかっているが、勝者のたしなみくらい知ってるだろ、という勝。
 要するに、もう徳川には戦う力がないのは明らかなんだからこれで手打ちでいいじゃないか、
民を犠牲にしてまでやらんとならん戦なのか、と言いたいのだろうね。
 勝の言葉に西郷は自分が今までも民のために、を掲げて戦ってきたことを思い出し、半次郎と
川路を呼び、明日の総攻撃は取りやめだ、と告げるのでした。
 えらいあっさりでしたな。
 いいけど。
 回想入ってたし…。
 んで西郷は至急京にいって、帝にこのことを認めてもらう、と言います。
 確かに帝に認めてもらえば公家らも文句言えないですしね。
 慶喜を討つ勅命も取り消してもらわんといかんし。
 勝はいいのかい、とあっさりとした様子に面食らった感じでしたが。
 西郷、一つだけ譲れないことがあると言いました。
 慶喜のことでした。
 勝はここで、自分も一応幕臣の筆頭としてきているから、主の命は守らんとならん、でも
西郷びいきの男として俺が言う、会いに行けばいいじゃねーか、お前さんらのけんかは
お前さんらでカタつけろと。
 なんかここらの言い方かっこよくて好きだな。

 江戸が焼けないで良かった、おかげで上野の桜が見られるという勝。
 礼を言うのは早いという西郷ですが、江戸っ子はせっかちだからねえ。
 勝、この分じゃ上野に銅像立てないとな、と後世の伏線回収しています。お前…本当にせっかちすぎるぞ。
 
 この後帝に話にいったのか知らんのですが夜になって、寺の前に駕籠がひっそりとやってきた。
 つーかここ、中に入っていくのを延々映す必要はあったかな…。
 西郷は、慶喜に会いに来たのでした。
 慶喜は覚悟決めてるようで、その脇差で俺を殺すんだろ、とか言いますが、西郷はその脇差を
前においた。
 なんで戦わず逃げたのか、と鳥羽伏見の戦いのことを問いただす西郷。
 慶喜は、自分はロッシュから逃げたのだと言います。
 フランスのロッシュは慶喜に、形勢不利ならばフランスが力を貸す、軍勢や武器を支援して
あげる、その代わり薩摩をくれと言ったと。
 薩摩は薩摩でイギリスと手を組んでやってくるぞみたいなこと言ってきたようですね。
 やっぱりイギリスとフランスの代理戦争みたいなものだったわけか。
 結局勝った方が日本を乗っ取るということになったから、自分に出来ることはもう逃げること
しかないと思い逃げたのだという慶喜。
 まあ言ってることはムチャクチャではあるけども、この人はこの人なりに日本を守ろうとした
わけですね。

 西郷はそれを聞いて笑ったのです。バカにして、じゃないよ。納得いったって感じで。
 今ようやく分かった、慶喜ではなく、ヒー様こそがあなたなのですね、と。
 だろうなあ。
 徳川の血を引いていたのがあなたの不幸ですね、という西郷。
 まあヒー様はずっと、自分は将軍の器じゃないと言い続けていたもんね。
 
 西郷、最後の将軍としての覚悟をこの牛男、見届けました、よくぞ逃げて日本を
守ってくれた、おやっとさぁでしたと告げる。
 まあ甘い結末かも知れんけど、ドラマの中でこの二人が分かり合えてよかったと思いますよ。
 
 そんで西郷は新政府の連中に勝との会合の話を報告しました。
 岩倉、虫がいい話だなというけど、大久保は西郷が話を受けると決めたのならそれでいい、と。
 ここでヅラが待った、君たちは徳川の悪行を忘れたのか、慶喜の首をはねないと屈辱は
晴らせないと言い出します。
 お前はすみっこでカツラップでも歌ってろ。
 武器を残したらまた戦になるというヅラに西郷、その時は自分が責任もって慶喜を討つから、
と言ってこの場を治めました。

 慶喜のとこに勝がきて、帝は許してくれたという報告をします。
 慶喜は勝や山岡をねぎらいますが、勝は、苦労したのは自分ではなく西郷だ、と手柄を譲る
のでありました。

 さてさて。
 1868年4月11日。
 江戸城明け渡しの日です。
 慶喜は水戸預かりとなったのでそっちへ引っ越し。
 江戸城の中では薩摩藩の連中がいろいろものを運びだしていました。
 西郷は篤姫と会ってました。
 慶喜を斬るんじゃなかったのかと言われ、斬れませんでしたとこたえる西郷。
 まあそういう人ですからなあ。
 で。
 徳川の家を守ってくれたこと以上に臨むことはないという篤姫、大量の本を西郷に見せます。
 それは、徳川がこの260年の間の政治やその他いろいろについて書き留めてきた資料でした。
要するに国政の対応集みたいなもんですね。欲しい。
 新政府への足掛かりになるだろうという篤姫。
 そりゃ260年もの平和を築いた資料だからものすごい宝ですよ。
 惜しむらくは明治政府がこれを生かせないほどのボンクラだったことですが。
 西郷、二宮尊徳の農政の書を見て感激しています。これがあれば日本中の百姓がどれだけ
助かるか、と。
(昔の小学校ではどこにもあった銅像の二宮金次郎です。)
 西郷に篤姫は、我らはいつでもお前のことを見ているぞと言って去って行きました。

 んで皆が西郷の姿がないので探していると。
 弟3が大変じゃー!といって皆呼びにくる。
 倒れてると思ったら本読んで寝てるんですよ、西郷。
 弟3が皆から怒られてて笑った。
 信吾、ようやく兄は寝れたんだと言ってるの感慨深いですね。
 …西日顔にあたってるからふすま閉めてやれよ…。

 こうして無血開城は解決したのですが。
 それでは納得いかない奴らがいた。
 徳川親衛隊……幕府軍の忠義厚い方々です。
 寛永寺に蟄居していた慶喜の護衛をしてたんだけど、彼が水戸に移ってからも彼ら彰義隊は
寛永寺にいたんですね。
 そんで新政府のやり方には従えないと反発し、あちこちの藩で不満を持つ同志を集めてどんどん
でかくなっていった。
 まあ過激派ですね。
 新政府側でも彰義隊の存在は問題視していて、このまま大きくなっていったら戦になることは
間違いない、と思っていた。
 さらに、会津藩らも呼応して動き出しちゃったから面倒なことに。
 江戸城明け渡しで、軍艦の引き渡しを拒否した榎本武揚も彰義隊に加わったようです。
 めんどくせぇ。
 ヅラは、だから幕府軍を叩き潰しておけばと言ってるけど、ほとんどの幕府軍は慶喜に従って
解散したんだからしゃーないべよ。
 と言うわけで、彰義隊に関しては殲滅するしかないという話になりました。
 ただ大久保、やるには兵も軍も足りん、と。
 ヅラ、いい手があるようです。

 西郷は家臣の忠義を甘く見てたなあ、何とかせんとと言ってたら、大村益次郎がやってきた。
 一気に片を付けましょうって。
 ヅラが打っていた手とは大村のことでありましたか。
 少数で幕府軍を迎え撃った人です。
 大村自分のやり方なら半日で戦は片付きますと言う。
 アームストロング砲をこことここに置くって。
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねーか、完成度高けーなオイ。
 
 飯屋で西郷と勝、話してますが勝は、せっかく江戸で血を流さずに済んだのに、と残念がってる。
 西郷は、彰義隊のあと、会津、奥州藩と戦うと言ってます。
 大変だなあ。
 勝、なんにせよ死んじゃいけねーよ、龍馬が夢見た新しい国を作ってくれ、と言う。
 なんか…死亡フラグが立った気がする。
 ナレも、気張れ、死んだ龍馬が泣くぞとか言ってるし。
 うーん。


 次回第38話。
 「戦のあとには烏が哭く」



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