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西郷どん

第38話(18/10/14)

 台風のために1週間あきましたね。
 話数大丈夫なんでしょうか。
 スペシャル番組みたいなのは20日放送だそうです。
 これが通常放送回から抜けた分何とかなるのですかね。

 慶応4年4月、西郷は江戸城無血開城に成功しました。
 その一方で彰義隊が活動を始めていた。
 まあなんか気持ちもわからんでもないけどね。
 長州の大村は自分の作戦なら半日で終わらせることが出来ると言い、西郷はそれに
従いました。
 この戦ばかりは手を緩めてはならないという気持ちがあったからです。
 彰義隊の他にも、新政府に文句言うのは沢山おって、ほとんど東北の人達でした。
 気持ちはわかる。
 戦が長引くにつれて大村は、色々なものが足りないと言い出した。
 兵の数だけでなく、金、食料、武器などです。
 そこで大村は西郷に、薩摩が動いて欲しいと言った。
 まあ薩摩だけ何も出さんというわけにはいかないでしょうから、西郷も二つ返事で引き受けた。

 薩摩では弟その1(吉二郎!!!!)が家計簿だと思うんだけど書き込んでいて、西郷の帰宅に
あわてて銭をカメに隠してました。
 多分これへそくりとかではなくて、いざという時のためのお金なんだろうね。
 あと川口まだ生きてる!
 まあともかく。
 皆は弟3の話を聞いてヒィって感じだったけど、信吾に「それ俺の話」と突っ込まれて思わず笑顔に。
 ただ薩摩の方もいろいろ大変だったようです。
 西郷が有名になったためにこのボロ家に、やれ親類だの知人だのが押しかけてきて金の無心
らしい。
 時代が変わってもこういうものは変わらんもんですなあ。
 で、吉二郎はその人らを無下に追い返すでもなく、お金を貸してやったりしてるようです。
 えらいなあ。
 糸も、大島にいる菊次郎のために送ってやる荷物をまとめながら、吉二郎はよくやってくれて
いると、褒めます。
 このドラマでいろいろ持ち上げられるキャラは死ぬかいなくなるかのどっちかなんだよなあ。
 突然に持ち上げられるんだもん。
 糸は、吉二郎は菊次郎を本土に迎えてやりたいと思ってるのではないか、と言います。
 でしょうなあ。
 出来ることはいろいろしてあげたいだろうし。

 西郷、久光に会いまして、武器と兵出してくれって言ってるよと説得。
 久光、結構あっさり承諾しました。
 ……亀が増えてる!親子になってるじゃねーか!

 そんで西郷が部下らに指示を出していて、信吾もそこにいるのですが。
 たまたま歩いてきた吉二郎がうらやましそうにしているのを見るんですね。
 家でもそんな感じだったから、信吾はうすうす気づいていたのではないでしょうか。
 朝、畑仕事にぼうっきれを持っていこうとした吉二郎を信吾は見つけて、話をするんだけども。
 素直に、侍としての道を目指したいのかと聞けばいいのに、畑仕事になんでそれがいる、と
声かけるのはちょっと意地悪じゃないのか信吾。
 吉二郎は信吾に棒切れをかまえて向かっていくけど、所詮場数が違うからかなうものではない。
それでも戦に行きたいという吉二郎に信吾は、自分のように傷が残ることが、耳が聞こえなくなることが
そんなにいいのか、好き好んで行くところではない、と言うのでした。
 吉二郎の思いを否定するわけではないけど、こういう人というのは、自分はケガしない、自分は
死なないとどこか思ってるフシがあるからなあ。

 西郷が家に戻ってくると、川口が「うるさいのがきてる」と。
 それは琴でした。
 皆が言わないから私が言うけれども、もっと家のものをいたわれ、というのですね。
 確かにそりゃそうだ。
 西郷は「皆よくやってくれてる、家を頼む」と言うけど、その感謝の気持ちを形にしたことがないって。
 一番我慢しているのが吉二郎だという琴。
 やっぱ女性だけあってよく見てますねえ。
 そんで西郷は、希望を聞くからと吉二郎に言うのですが。
 彼は、一緒に戦に行きたいと言い出した。
 みんなびっくりですね。
 自分だって侍だから戦場に立ちたいという吉二郎に西郷は、お前が思ってるような戦いではないぞと
念を押したうえで連れていくことにしたのでした。
 吉二郎としては満足でしょうが…いろいろと悔いの残る選択になりましたね。
 つーか吉二郎もいったら男手が熊吉と川口しかいなくなるな…。

 さて弟3人は先に越後へ出立することになりました。
 西郷は後から追いかけるからと言ってます。
 ここで熊吉が、吉二郎さァは昔…と話を始めたので川口が「早くいかんと船が出る」と話さえぎったの
面白かったな。
 
 そして数日後。
 敵はガトリング砲を出してきたという一報がもたらされます。
 ああ、るろうに剣心で武田が乱射してたあれか…。
 そんでどうしても西郷に前線にきてもらって兵士を鼓舞してもらいたい、ということで急ぎ西郷は
越後へ。
 そして軍議をしていた時でした。
 信吾がやってきて、吉二郎が撃たれたというのです。
 なんで西郷の弟、次々撃たれるんだよ…。
 自分の時と違うから見に来てやってという信吾に西郷は、兵の命は誰も同じ、といって軍議を
続けるのでした。
 つーか医者呼んできてやるわけにはいかんのですかね。
 
 このあと吉二郎出てきますが、鉄砲でなんで腹撃たれてんだよ。
 普通顔とか胸とかだろ。
 ともあれ、この西郷の冷静な判断によって新政府軍はからくも勝利しました。
 西郷は負傷した兵士らを見舞い、その中に吉二郎の姿を見つけます。
 吉二郎は西郷に、一緒に侍働きが出来て良かった、体に気を付けてといって息を引き取るのでした。
 こんなあっさり死んでしまうとはなあ。
 本人は良かったかも知れないけど、周りはやりきれないよね。
 やっぱり連れていかなければとか思ってしまうし。

 そしてこののちも戊辰戦争は続いて行くことになります。
 そのさなか日本は明治時代へと突入しました。
 あれですよ、民が少しは生活楽になるかと思ってたら江戸時代よりひどくて皆絶望したという時代。
マジで。(特に初期)
 で、明治元年10月。
 明治天皇は江戸城改め東京城となった城に入られました。
 大久保によって、京から江戸へ移動したのです。
 これからは東京で政治をやるべきだと。
 ただ狙いは、小うるさい公家を京都に置き去りにするのもあったらしい。
 さすが大久保です。
 西郷もそれを褒める。
 そして西郷は、頼みがあってきた、と言う。
 この、妙な沈黙がいい空気出してるなあ。

 西郷は、自分を薩摩に帰らせてくれと言いました。
 大久保は、新しい幕府を作れと言ったのはお前だ、新政府にお前がいなくてどうすると
驚く。
 でも西郷は、新しい国を作るために多くの犠牲を出した、と言います。
 多くの者を死なせてしまったと。
 だから、その責めを負わないといけない、それが民のための国を作るといううことだと。

 大久保からしたら納得いかんだろうね。
 新しい国を作っていくのに、自分の横に並び、常に一緒に進んでいくつもりだった無二の親友が
自分は退くというんだから、なんていうか、腹立たしくもあり、なんでだ、みたいな気持ちがないまぜに
なったと思う。
 西郷はある袋を出し、世界に負けない日本を作ってくれ、とその場を去って行きます。
 大久保が袋の中を開いてみれば。
 いつか西郷が斉彬からもらった、カステラのあの紙でした。
 この後の大久保の気持ちはなんとも言い表せないものがあると思う。
 西郷の気持ちも大久保の気持ちもわかるだけに辛いですね。

 薩摩の家に帰宅した西郷と弟ら。
 家族はニコニコと出迎えるけど、西郷の顔は晴れないよなあ。
 川口がハッと気付くの良かった。
 西郷は遺髪を吉二郎の奥さんに渡し、「すまん、死なせてしもうた」と言いました。
 
 私この「死なせてしもうた」という言い回しがすごく衝撃的でした。
 なんていうか、誰のせいでもないんだけども、長男として責任もって連れて行ったのに守りきれ
なかったという西郷の無念がよく出てるなと思って。
 最後まで立派に戦ったとか言われても、でもやっぱり誰も納得いかないと思う。

 糸はその後、床下のものを出してきました。
 それは、家計簿のようなものと大きなカメいっぱいの銭でした。
 なんか「無私の日本人」思い出したなあ。(映画タイトルは「殿、利息でござる!」)
 これは吉二郎がずっとためていたお金でした。
 西郷がいつ、何を思いついてもいいようにためていたのだそうです。
 西郷にだけは言ってはいけない、言えば思う存分働けなくなると。
 皆知っていて西郷だけが知らなかったのだ、と川口が言います。
 
 西郷はひっそり泣きました。
 まあそりゃ、自由に自分がやってる裏で、これだけ吉二郎が自分のことを思ってくれて
いたのだと思ったらね。
 そののち。
 西郷は髷を切り落としました。
 武士と縁を切るってことなんですかね。
 あの、大変な決意の中恐縮ですが、明治に入ったらもうほとんどの人が髷を切っていたので
それはあんまり…まあいいや。


 次回スペシャル第3弾。
 「昔の武勇伝は自分で話すと嫌われるので他人に話させろ」
 


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