多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→西郷どん


西郷どん

第40話(18/10/28)

 政府では今後の方針について話し合いが紛糾していました。
 大久保は早急に武士の世を終わらせたい。
 ヅラは急いては事をし損じる派でもっと慎重にと言っている。
 どうしようもないから西郷呼んで来いって流れになるわけですね。

 そんで岩倉と大久保は鹿児島にやってきました。
 帝からの勅使で久光に東京へ来るように、という内容でした。
 しかし久光は仮病使って「いやーこの体では無理っすわー」と断る。
 岩倉も大久保ももう仮病だっていうのはわかってますから呆れるばかり。
 
 西郷は大久保に久光を東京に呼ぼうとしたのは何かあるのではないか、と尋ねる。
 大久保としては、帝が呼んでいるという建前で久光を東京に呼びつけ、廃藩置県の
きっかけにしたかったようですね。
 薩摩が鹿児島として正式に県になれば、諸藩も従うだろう、的な。

 このころ新政府は深刻な財政難に陥っており、300の藩がそれぞれ民から取り立てて
いる税を、藩を解体して直に政府が得られるようになれば、と考えたのが廃藩置県の
きっかけでした。
 まあ政もそれぞれバラバラだったから、全部政府が取りまとめればというのもあったので
しょうが。
 簡単にはいかないですわな。
 大久保が早急に進めようとしているから、皆も、あまり早く進めると薩摩の武士らが
反旗翻す可能性もある、とびびってるわけです。
 それで西郷を呼びよせようということになった。
 西郷も話を聞いて、反乱は無理と思わせるような強い軍がいる、それだったら帝直轄の
軍にしたらどうよと提案するわけです。
 帝を守る名目であれば兵も集まるし、天下ににらみを利かせることができる、といわうけです。
 それを西郷が率いれば少なくとも反乱しようとする人はいないでしょうね。
 で、名前は「御親兵」。
 いよいよ廃藩置県に向けて具体的に動き始めますかね。

 鹿児島では半次郎が皆を鍛えていたんだけど、皆はもうすぐ侍の世が終わるかもしれない
のに、とテンション下がりまくり。
 そこに西郷がやってきて、御親兵の話をします。
 皆は、これなら侍の働く道があると大いに盛り上がる。
 信吾が設置を考えているポリスとあわせて、良い労働口になるわけですね。
 そうなったらもう鍛錬あるのみですよ。さっきまでのテンションダダ下げはなんだったんだ。
 確か明治のころの警察官はこういう理由で薩摩と長州出身が多かったと聞いていますね。
 ただ、大きな戦ばっかりで腕の立つ警察官があまりいなかったために、警視庁づきの警察官と
しては新撰組の生き残りである斎藤一他、旧幕府軍が採用されたりしています。
 ま、腕は確かってことですね。

 西郷家では満寿が、大久保に東京へ来いと言われたけど断ったという話をしてました。
 向こうで世話を焼く人がいるからわざわざ自分はいかんでもいいでしょう、と。
 糸が、ならなんで東京に呼ぼうとしたんだろうというと、多分薩摩にはもう戻らないという覚悟を
決めているのではないか、と。
 …それよりまずなんで西郷家に満寿さん来てるんだろう…何度も引っ越しして家離れたのでは?
 まあいいけど。

 その大久保は久光を説得していました。
 でも久光は寄る年波には勝てないので無理ですぅーって行く気なし。
 政府の考えはわかってる、どうせ自分がいって薩摩の動きを押さえるつもりだろう、と言うのですが。
 大久保はとうとう本音を言った。
 いつまでそんなことしてるのかと。
 怒る久光に大久保は、自分はもう薩摩に仕えているのではなくて、帝に仕えてる身だから、
あなたに対してへりくだる必要はないみたいなこと言うわけですよ。
 そんで時世に取り残されますよ、と言って去っていった。
 一応新政府に席を設けて待ってるとは言いましたが…。
 久光、大久保を引きとめようとするも彼は去っていった。

 久光はここで初めて、自分の立場を理解したんじゃないでしょうか。
 もはや大久保は自分の部下ではなく、好き勝手出来る立場ではなく。
 むしろ自分が本当に置いて行かれようとしているのを大久保は助けようとしてくれていたんだと。
 この後どうなるんでしょうね。

 西郷は菊次郎と、これからは武士も百姓も同じ、好きなところにいけるという話をしていました。
 だったらとぅまを一度呼び寄せてあげてもいいような気がするんだけどなあ。
 それと、雪降ってきてたみたいだけど鹿児島でも雪降るの?

 ともあれ。
 明治4年2月。
 西郷は熊吉とともに東京へやってきました。
 ああ、ちょんまげまだしてる人がいるなあと思ったけど、断髪令はこの夏でしたか。
 まだこのころは出てないんだね。
 この断髪令というのは、ラストサムライ見て誤解している人もいるかも知れませんが、散髪しようぜ!
という命令であって、髷を切れというものではありません。ラストサムライで無理やりまげを切られるのは
演出であり、ああいう風に強制されることはなかったはずです。
 なので久光もまげをしたままだったし、岩倉も実はまげをしたままでした。確か海外で衝撃を受けて
そこで散髪したはず。(次の話の使節団のあと)
 ただ外国人の旅行記見ると、無理やり切られたみたいなのもあるんかなあ、と。誤解した警察官が
見つけ次第切ったり、とか。ここらの真偽はわからんです。

 政府の面々が大久保邸に集まっていました。
 伊藤、大隈、板垣とそうそうたるメンバーがいますね。板垣はこのころ大参事という肩書だったようです。
大参事がのちほど大惨事に…(板垣暗殺)←そんなに面白いダジャレじゃなかったな。
 えーと。
 で、食事が始まるわけですが。
 この政府の中でも主導権争いが起きていた。
 ま、いろんなとこから集まってるわけですから当然ですな。
 皆どこも自分の思うとおりにやりたいだろうよ。
 西郷はこんな豪華な料理を皆毎日食べてるの、すげーみたいなこと言うけど皆笑ってるし。
 贅沢三昧だったもんねえ。
 そんで、御親兵の話題が出るんですが、ヅラたちは時期考えないとやばいねーと。
 ただ大隈とかは、軍を持つと金がかかるから何とかして欲しいと言い、そんで大久保は
早く藩を廃止して税金を政府に、というのを話すのですが、そうなると「いや藩取りつぶしはまだ
早いのでは」と言う者が出てくる。
 御親兵を設置したから金がかかる、その金のためには税を取り立てないと、そのためには
藩を取り潰さないとという流れになるわけだけど、それはまだ早いというから堂々巡りになる
わけですね。
 めんどくさい。

 その後西郷と大久保とでお茶してんだけど。
 大久保は何飲んでるの。
 紅茶とたくわんの組み合わせなの?
 味覚死んでるの?
 大久保は西郷に、あれが政府の実情だと話します。
 西郷も、まあ今まで命を尽くしてくれた藩を取り潰すというのは簡単には腹をくくれない、それが
人の心だと言う。
 それで薩摩が陣頭にたって進めるしかない、と言うわけですか。
 そんで西郷はひとつ聞かせて欲しい、と大久保に質問する。
 その組み合わせはうまいのか、と。
 確かになんでこの組み合わせで茶しようと思ったんだ。ぼてぼて茶かよ。

 新政府は鹿児島を筆頭に御親兵を結成し、その数8000人となりました。
 …多すぎるやろ…。
 半次郎らが訪ねてくると西郷は長屋に住んでいた。
 ここの住人のお房という人も、役人は贅沢してるのに西郷は立派と褒めてます。
 あと、煮物出してきた。
 やあやあこれはうまそうですなあ。
 
 で、政府はまだ御親兵の話で紛糾してた。
 「会議は踊る」じゃないんだからさ…。
 西郷はしれっと、俺達が給料減らして質素にやりくりすれば、あわてて廃藩置県して税を
かき集めんでも御親兵の金は何とかなるでしょ、というけど途端に皆はだんまり。
 今の政治家そのものだなあ。
 そんでまた昼食になり、皆は豪華な仕出し弁当を食べてる中、西郷は作って持って来たと
いうおにぎり食べてます。
 うわ、うまそう…。
 最初イモ食べてるかと思ったんですが、薩摩だったらジャガイモじゃないよなあ。

 そんで夜は夜で岩倉とか宴会しまくりですよ。
 バカじゃないの。
 しかも大久保に、西郷が足並みそろえようとしないから何とかしろと言ってるわけですよ。
 大久保は西郷のところに向かいます。
 長屋で彼は快く出迎えてくれたのですが、戊辰以来酒は絶っているとい言います。
 そうなんだ。
 西郷は大久保に対して、自分は贅沢をするためにここにきたのではない、政をするためだと
こたえる。
 今の政府は横山が抗議してた通りのことをしてると。(前回切腹した人です)
 ただ大久保は、か弱い民の手本になるというのはただのきれいごとだ、贅沢をするのは
異国にナメられないためだと言います。
 そうですかねえ。
 大久保は100年先の民の暮らしを見据えねば、と言う。
 …150年先は国が傾きかけてますけどね…。いや明治政府のせいではないですが…。

 翌日。
 西郷は雨を見上げてました。
 熊吉が、島津雨が降らんですね、東京の雨は気がめいる、と言います。
 確かになあ。
 熊吉は島津に戻るならいつでもいってください、と言ってくれました。
 いいやつだ。
 このあと西郷、傘を開いて歩いていくけどお前…片手で開かなかったか?(左手は弁当持ってる)
 和傘って片手で開けなかったような…振って開くという粋な開き方もあるにはありますけどね。

 さて大久保はひそかにヅラを呼び寄せていました。
 ろうそくがやたら多い上に二人の距離が遠い!
 なんだこの部屋。
 大久保はヅラに、自分に協力して欲しい、と言います。
 このままでは後藤らに押し切られ、廃藩置県が出来ないと。
 ヅラはそれは出来ないと突っぱねます。
 様子をみようよーと。
 大久保は、そうすれば土佐と肥前がつけあがる、今三条に近づいて政府を掌握しようとしている、
そうなれば主導権を握られ、廃藩置県どころか他の政策もうまくいかなくなると脅すわけです。
 自分らでやるしかない、手を貸して下さいと。
 ヅラは西郷が確実に動くなら、という条件で手を貸すことにしました。
 
 ここのやり取り見てると結局、皆西郷を頼りにしながら、事が運ぶと邪魔者扱いにしてると
いうのがよくわかりますね。
 もちろんドラマの中だけの話で実際はどうだったかは知らないけども、少なくともこの作品では
都合よく使える英雄だったんだろうな、と。

 数日後。
 廃藩置県の詔が帝より出され、これをもって全国に廃藩置県がなされることになりました。
 が、面白くないのは後藤らです。
 皆怒って、こんな政府やめてやると出て行こうとする。
 給与なくなるけどいいのかな?
 岩倉は慌てて止めようとするも、大久保は「足手まといはやめて結構」とケロッとしたもの。
 ヅラは、なんで西郷がいないんだ、と騒いでる。
 西郷がいないと廃藩置県しようとしても御親兵が動かせない、まずいことになるぞ、と。
 雰囲気が険悪な状態になったところで西郷が、遅刻しちゃったーテヘペロとやってきました。
 御親兵の鍛錬の様子を見てきたらしいです。
 のんびりしすぎだ!
 そんな彼に皆が、俺らやめっから!薩摩と長州で好きにしろと言って出て行こうとするのですが。
 西郷は、薩摩と長州だけじゃ無理、政府は一枚岩であってこそだ、民が安心して政治が任せられると
思える状態でないとまずい、と言います。
 我々には戊辰戦争で失われた命が乗っているのだと。
 そういわけで西郷が言うなら…みたいな感じで一応皆席についた。
 うーん…。

 気が付けば雨も上がってました。
 ここらあたりは小説的な描写だよね。(悪いというのではなく)
 西郷、大久保に「実は来るの迷ってた」と打ち明けます。
 やっと心決まったと。
 大久保、自分のやり方は間違っていただろうか、と言うのですが西郷は、お前はそれでいい、
これで良かったと皆が思える日本にするのが大事、と言うのでした。
 ここまではよかったんだろうけどなあ…。
 2人、握り飯食べてましたがうまそうでよかったですね。

 そして明治4年4月。
 廃藩置県がなされ、日本は新しい形になったのでした。


 次回第41話。
 「海外の日本料理店の味はだいたい学食レベル」



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