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西郷どん

第46話(18/12/09)

 西郷決起の知らせに、三条は大変驚いていました。
 他の政府メンバーも、西郷の周りのものが勝手に暴走したのでは、と言うも、信吾が
知らせがあって、本当に西郷が立ったということを報告してきます。
 でも理由はわからないと。
 大久保以外はショックですわなあ。
 で、大久保は顔色ひとつ変えずに、天子に西郷討伐の詔を出して欲しい、と岩倉に言うのでした。
 ここら、前回から腹積もりを決めたのかしらんけど、前回の動揺っぷりからいきなり態度変わってて
びっくりするんですけど。演出とか変わるとコロコロキャラ設定変わるよなあ。
 
 一方西郷らの一行は、熊本城手前まで来てたのですが、いきなりここで城から火の手が上がり、
また、城内でも火が出たことに驚く。
 各所で発生しているらしいです。
 熊本の鎮台はわれわれを通さないつもりか、と皆気色ばむも、新八はこちらから手を出しては
いけない、といさめた。
 ところがこの2日後の深夜、事件は起きました。
 いきなり西郷らのいた場所に発砲があり、夜襲をかけられたのです。
 皆さすがもう手馴れてるから、次のシーンですぐに下手人が捕まってた。←
 仕事速い半次郎!
 連中は鎮台の人間で、自分らが聞いてるのは西郷とその一党は逆賊であるという話だ、
ということでした。
 天子から討伐の詔が出たというのです。だから通さないようにしてると。
 それを知らされていて、待ち構えててこんなことしたんでしょうね。
 皆びっくり。
 これで一同は、政府のあり方を正しにいくという名目は通じなくなり、戦うしかなくなったわけです。
 西南戦争ってぼんやりとしか知らなかったけどわかりやすいですね。

 西郷、大久保の考えはそういうことか、と理解したようで、道はただひとつ、押し通るしかないと
皆に言います。
 今回はもうそれしかないわけなんだねえ。
 こうして西南戦争に突入していったのです。
 日本最後の内乱だっけね。
 
 政府軍が次々福岡に集結しているということで、二手に分かれて食い止めよう、と西郷は指示します。
 そのひとつが田原坂でした。
 ここ、怪談の本(英語)にも出てきていて、読めないから(笑)意味わからなかったんだけどそういうことか。
 多くの戦死した霊がさまよう場所みたいな感じだったから何かと思ってたけど、ここで警視庁抜刀隊と
私学校のメンバーが対決することになったわけなんですね。
 この抜刀隊は多くが薩摩藩士であり、かつての仲間同士、兄弟が対立する不幸な場になって
しまったわけです。
 確か元新撰組の斎藤一も討伐側でいってたよねこれ。
 川路がいるのを半次郎はどういう気持ちで見ただろうねえ。
 川路もまたどんな気持ちだったのか知りませんが。

 両軍の激突は一進一退状態のまま十数日が過ぎました。
 信吾は、自分がいって止めたらこれ以上無駄な血が流れずにすむのに、いやいっそ兄の側に
いきたい…と言ってたら奥さんに、それはやめてくださいといわれた。
 死んで欲しくないというのかと思ったら、賊軍になって欲しくない、と。
 これが糸との違いだなあ。
 あの人はいろいろ思うところあっても全部飲み込んで西郷のやりたいようにさせたもんねえ。

 菊次郎のほうは政府軍の死体から弾を集めてた。
 皆も、武器不足だから弾ひろえーとか言ってる。
 この時代だと弾の再利用できるんだっけ?
 で、菊次郎、政府軍に足を撃たれた。
 まあ…そうなりますよね。
 そんで、弟3がここは自分に任せて先にいけ、と送り出すんだけど、政府軍に乗り込んで一暴れ
するのかと思ったら、チェストー!って叫んで蜂の巣にされただけだった。
 いやそれあーた。
 無駄死にって言うんですよ…。

 西郷が亡くなった兵らのもとにやってきました。
 信吾が死に掛けた時にはこなかったけど、今はもう亡くなった兵をいたわるためだから
こうして訪れてるんだろうなあ。
 その中に弟3の姿を見つけて、頬をなでてやる西郷。
 彼はどういう気持ちで弟3の最後に思いをはせたでしょうなあ。

 一方、鹿児島には勅使がきてました。
 柳原という人らしいですが。
 久光のほうから西郷にいってやってよー降伏するように言ってよということを言いにきた
らしいです。
 でも久光は、最初に視察団を送り込んだのは政府ですよね、それって視察?それとも刺殺?
としれーっと問うわけですよ。なるほど、私学校に密偵が送り込まれ、西郷を暗殺しようとした
出来事もこの人の耳には入ってるんでしょうね。
 柳原が無言でいると、答えないということはそれが答えですな、と言う久光。
 役者が違いますなあ。
 改心すべきは政府のほうではないのか、といわれ柳原は、西郷をかばうつもりか、と気色ばむも、
久光は笑って、自分は時勢に取り残された芋侍、ただ道理の通らぬことだけは承服するつもりはない、
ときっぱり言ったのでした。
 かっこいいわあ。
 久光はこうして最後まで意地を貫きとおしたのでありました。
 
 一方西郷らは、田原坂の敗戦で窮地に立たされ、人吉というところまで逃れていました。
 菊次郎は足の傷でしんどい状態なんだと思うんだけど、西郷の手でもう殺してください、というのを
西郷は無言で背負ってやり、皆に「もうすぐ里だ」と声をかけてあげてて、やさしいお父さんだなあと
思いましたね。
 
 そして木戸邸ではヅラが病気に冒されていて、「西郷、ええかげんにせんか」といって息を引き取りました。
 何をいい加減にせんか、だったんだろうねえ。
 
 そして大山は知事でありながら東京にて投獄されてました。
 西郷を助けたということらしいです。
 で、大久保がきたんだけど大山は、何があったんだと大久保に問う。
 友達だっただろ、と。
 でも大久保は、西郷は友達の前に大罪人だ、と答える。
 …七つの?(それ他社作品)
 大久保は、西郷が立てば各地の不満を持つ士族は皆立つ、あの男が生きていては日本は
治まらん、と言うのでした。
 大山はそうではないといい、お前に何があったのか知りたい、と言う。
 大久保、これを最後の戦にするためだといい、これが政府の答えだと。
 大山、それお前の答えやん、と言ったら大久保、俺が政府だといいました。
 そんな、俺がガンダムだみたいに言われても。

 大山、これでお別れか、といいました。
 物別れのほうでしょうね。
 もう理解しあえないと思ったんでしょう。
 と思ったんだけど調べたら、西郷に協力した罪で斬首だって。
 ほんっっと大久保なんでこんなことするんだろうね…自分の気にいらない人粛清してる
だけで、本当の日本の未来を考えてるとは思えない。
 
 一方鹿児島の西郷家には、家族のことを危惧した信吾の命により、陸軍が保護しますと
やってきていました。
 ところが糸は、敵の世話にはならないときっぱり断る。
 例え信吾であっても今は敵側だからということなんでしょうね。
 川口、これが西郷家の妻の心意気だ、わかるか、とか言ってるし。
 そんでお引取り下さいといわれて、軍のほうも何も言わずに帰っていきました。
 さすが信吾の部下、優秀ですね。
 ここで何が何でも命令どおりにとかいうやつならボンクラだわ。
 川口、軍を追い返すとは西郷家の女はおそろしーとか言ってます。さっきチャチャ入れてたクセに。
 で、糸と琴がフラフラーってなってたの笑った。
 がんばったんでしょうねえ。
 と、また別のやつらがきた。
 久武でした。
 武器と食料集めにきたらしいです。
 ここで皆は弟3が死んだと聞かされショックを受ける。
 覚悟はしていたでしようがつらいだろうね。
 さらに菊次郎も足を撃たれたと聞いて、糸はいてもたってもいられず、自分を連れていって
欲しい、と頼むのでした。
 ムチャ言うなあ。

 菊次郎は前線を離れ、野戦病院にいました。
 目を覚まして自分の右足がないことに衝撃を受ける菊次郎。
 多分壊死が始まっていたんでしょうね。
 西郷が、なんとしてでも助けろといったとかで切断することになったみたいです。
 まあ命大事だから仕方ないよね。

 当初2万人いた士族らは、3500人にまで減っていました。
 俵野というところまで追い詰められた西郷ら。
 そこに、村人らが食べ物を持ってきてくれました。
 世直しのために戦ってくれている、こんなにありがたいことはない、と感謝の気持ちで
持ってきてくれたようです。
 笑ったのはこのあと、西郷先生というのはとてもえらい人だと聞いております、と村人が
言ってると「目の前にいるよ」と言われ、西郷が「どうも」って言ったら皆平伏したところ。
 これは笑ったわ。
 
 西郷はわんこを放してやっていました。
 これいい話のように思えるけど、飼い犬を野良犬にしてるだけなんだよね…。
 生きていくの大変だろうに…。
 で、皆はメシも食ったし、政府に一泡吹かせてやるぞ!と張り切るのですが。
 西郷は皆にいたわりの言葉をかけたあと、もうここまでだ、解散するといったのでした。
 みんな、何で、といいます。
 こうして味方してくれる人もいるのに、と。
 西郷は自分の行くところ行くところが戦地になる、きりがないとみんなに言います。
 今日もらった握り飯の礼すら出来ない、と。
 もう東京には行けないという西郷。
 そうですねえ。
 九州からすら出られないんだから。
 …船チャーターしてたらまた違ったのかな?
 まあともかく西郷は皆に、生きたいやつは降伏して生き延びろ、死ぬ覚悟をしてるやつは
討ち死にせよ、自分の欲するところに従えというのでした。
 西郷にしてはもうやぶれかぶれっつーかすごいこと指示したもんだなあ。

 その夜西郷は決別するかのように、軍服を焼いていました。
 そこに、久武に連れられた糸がやってきて彼は驚く。
 糸は菊次郎との再会を喜びますが、足のことを心配してました。
 そしてまだ戦う気かという。
 菊次郎は戦う気満々だったけど西郷は、病院に残れという。
 病院なら政府軍も手を出してこないから、糸や熊吉とともに残れというんですね。
 菊次郎は、己の欲に従えといったじゃないか、という。ほかの、少年らも自分らも
戦うと言い出すんですね。
 それに対して若いやつらはダメだという西郷。
 半次郎も、若い者が俺らと運命ともにしようなんぞ100年早い、足手まといだとナイスフォロー。
 これからの新しい日本国を作っていけ、というわけですよ。
 これは命令だと。
 そうして若い衆は残ることになったのでした。

 夜、糸と最後の時を過ごす西郷。
 糸はひとつだけ言わせて欲しいという。
 西郷は、苦労ばかりかけたから文句聞くぞーって感じなんですが。
 糸は意外なことを言いました。
 自分の夫が西郷隆盛でなかったらどんなに良かったか。
 ただの人ならどんなに良かったか。

 なんか気持ちわかる気がしますね。
 西郷でなかったら静かに家族そろって暮らして、弟妹夫婦とも仲良くして、って
感じだったのだろうねえ。
 悲しいところですな。


 次回最終話。
 「おもしろきこともなき世をおもしろく」



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