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鎌倉殿の13人

第18話(22/05/08)

 今回の見せ方はうまいなーと思いました。
 あれだけやらかしてて、こいつやべえ…と思われていた義経に対して、頼朝に振り回されて
かわいそうってなりましたからね。
 義経のやばいところを見せつつ、頼朝の横暴さも描く。
 さすがだと思います。

 政子らはすっかりふさぎこんでしまった大姫のことを気にして、八重のところで他の
子供らと遊ばせようとするも、大姫は心を閉ざしたままでした。
 てか八重も笑わせようとするのはいいけど、鼻の下に点をかくとか、すべったら
寒いだけの笑い取りにいくのはやめなよォ…。
 しかもそのまま政子に報告されても。
 絶対に笑ってはいけない鎌倉殿の13人じゃないかこんなの。

 その頃平家は瀬戸内海へ逃げていました。
 それを追う義経軍、範頼は九州から回って挟み撃ちする作戦でした。
 ところが食料が平家に奪われてしまい届かなくなり立ち往生。
 範頼は進軍できずにいた。
 困っていたところを三浦が、地元の武士から船を借りることに成功しました。
 平家と争っていた武士だから、敵の敵は味方、ということでうまく手を組んだようです。
さすが三浦ですな。
 そして義経の方も困っていた。
 海がしけてしまい、船を出すことが出来なくなっていたのです。
 梶原は自分の策を提案するも義経は、逃げるための作戦なんか考えても意味がないと
一蹴。
 その場を立ち去ったけど言い過ぎたと思ったのか、やってきた梶原に謝っていて、
まあ素直に反省するとこはいい子なんだよなあ、とちょっと思いました。
 ただ梶原も義経の言うとおりと褒めてたけど、この人もどこまで本音なんだか…って
気持ちはありますね。
 どこまで策を思いつくんだみたいなのをこないだ言ってたから、あっちの方が本音
だと思います。

 義経は今夜討って出るといいます。
 今なら3日かかる道のりが半日でつく、危険でない戦などあるか、と。
 自分の手勢だけで行く、という義経。
 梶原は快く送り出しました。
 まあさすがに同行しないか。

 危険視する畠山に対して梶原は、ここで死ねばそこまでの男だったということ、神に
選ばれた男なら成し遂げるでしょうといいます。
 ただこれ生き残った場合、神に選ばれた男が2人(頼朝と義経)ということで、なんかこう
よくない状況になりそうな気もする。

 義経はこの荒れた海に乗り出し見事奇襲に成功。
 平家は長門の彦島へ逃げることになります。
 ああ…長州藩、高杉のエピソードで有名な彦島。(検索してみてください)
 
 ところがこの快進撃は頼朝にとって疑念を生む結果になりました。
 義経が強すぎる、自分を脅かすのではないか、と。
 周りの連中も、次の鎌倉殿は自分と言ってるみたいですよーとか吹き込んでるしなあ。

 そういうわけで頼朝は、総大将を梶原にせよという手紙を送ったようです。
 義経はどういうことだ、と怒る。
 梶原は頼朝からの命令だという。
 そもそも前線に出まくる大将がどこにいるのか、と梶原がいったところで畠山が、
義経がいないと戦力が落ちるとフォローに入った。
 いい争いになったところで梶原、比企に考えを聞くんですね。
 比企も、義経は欠かせないでしょうと答えた。

 裏手に義経と梶原やってきて、うまくいったといってます。
 義経がいないと話にならないから出ました、という状況を作ったわけですね。
 総大将を梶原にせよという手紙を受け取った梶原が義経に話をしたのでしょう。
 そこでああいう芝居をしたと。
 義経はなぜ頼朝があんなことを言うのかと不思議がっていたでしょう。
 もしかしたら梶原はすべてわかっていたかも知れません。
 うすうす頼朝が義経を脅威に思い始めていることも。
 だったらわざと、命令に背く扱いにくい人間にしたてあげて排除を考えたかも
知れないですね。

 ともあれ帝を助け三種の神器を取り戻せばいいのだ、ということで戦の案として
義経は船のこぎ手を狙うという策に出ます。
 当時船のこぎ手はただの一般人なので、これを故意に殺そうとするのは武士として
恥ずべき行為、という考え方でした。
 
 てかCGで作られた船なんだろうけどめっちゃ密だなこれ。
 戦いがどうのこうのの前に船どうしぶつかって沈みそう…。
 船をいくつかくくりつけてまとめて動かすとかしてたんだっけ?
 どうだっけ。
 ともあれ。
 義経軍意外に苦戦しております。
 それを陸地から眺める範頼ら。
 彼らは陸に逃れてきた平家軍を捕縛するという役目があったので、加勢にいく
わけにはいきませんでした。
 範頼は殺してはならんぞ、と義時らに命令します。

 その一方で義経は船のこぎ手を殺せと命令してんだから皮肉なもんですね。
 そんなことやると笑われてしまいますという畠山に、好きに笑わせておけ、と。
 そして自分自身が真っ先に船のこぎ手を射掛けるのでした。
 見ていた三浦、そうきたかって感じだからこの人もどちらかといえば、勝てばいいんだよ
って考え方の人かも知れないですね。

 これを機に形勢逆転しました。
 義経は船から船へと飛び移り華麗に活躍。
 これがあの八艘飛びとかいうやつですね。
 かっこよかったですよ。
 さすが牛若丸。
 ただ、ワイヤーアクションバレバレの箇所があったのでもう少しなんとかして欲しかった。
(船と船を飛び歩くところじゃなくて、そのあとの、飛び上がるシーン)

 もはやこれまで、と悟った宗盛。
 いやービバルディの曲が冴え渡りますねー。タイトルは知らない。
 ここで女官達が静かに三種の神器を持ち、皆が見つめる前で海にドボン
 さらに安徳天皇を抱いた女官もドボン。
 これすぐ網で引き上げたら何とかなっていたのではとかちょっと思うんだけど。
 こんだけ周りに人がいてさあ。ただ見てるだけか。
 さしもの義経も焦りましたがもはや後悔先に立たず。
 こうして三種の神器と安徳天皇は海のもずく…ではなく海のもくずとなりかけましたが
神器のうち草薙の剣以外は拾い上げられました。
 
 義時に義経は死んだ船のこぎ手は丁重に葬ってやれと言います。
 まあこういう気遣いはできるんですよね。
 そして義経は言います。
 義仲が死に、平家が滅んだ。
 自分は誰と戦えばいいのかと。
 もう少し頭よかったら、地域の残党狩りとか証してあちこち行って、頼朝の怒りをかわない
ように(立場を狙ってませんよ、という意味で)できたかも知れませんが…。

 義経が、自分は戦でしか役に立たないと理解してるのがちょっとかわいそうだったな。
 こういう人って有事にはめちゃくちゃ才能を発揮するんですが、平時は問題児として
扱われがちですからね本当は。
 本来なら何もおきてない時に危機管理を固めるとしてアドバイスしていくのが有用な
使い方だと思います。使い方って言ったら失礼だけど。

 頼朝らのとこでは、宝剣を失ったから勝ったことにはならんって皆話してて、頼朝も義経が
帰ったらしかりつけてやるといってました。
 まだこの時はよかったんだなあ、まだ。

 義経、法皇から労をねぎらわれていました。
 宝剣が見つからないことも、探せば見つかるしいいよみたいな感じで言う法皇。
 まあ今まで奪われていたものが帰ってきたわけだしもえ。
 安徳のことも死んだとは限らないと。
 後鳥羽に譲位してるから軽いもんだね。
 それよりも義経の獅子奮迅の働きを聞きたい、と法皇は言います。
 めっちゃ気に入られとるなー。
 その一方で範頼は宝剣を探してるらしいですから気の毒です。
 義時らは酒を飲みながら雑談をしていて、和田たちは義経は船のこぎ手を殺したことで
評判を落としたというも、義時はそれも計算のうちだろうと。
 そうですね。

 梶原は頼朝に報告していたのですが。
 義経は確かに才能はあるけど、人のなさけをないがしろにするところがあります、と
もう完全に密告ですね。
 根に持ってたー!しっかり根に持ってたー!
 安達が、義経がいたから平家を滅ぼせたとフォローするも、京では義経の世であると
言われております、と梶原いらんことばっか言うなあ。
 時政は、一度二度戦に失敗したら身の振りかたもわかるんだろうがなあ、と経験から
ものを言ってますね。
 あと大江が、検非違使になったので京から離れられませんよ、と大事なことを指摘した。
 どうなりますかね。

 義経は川で遊んでいました。
 村娘にキャーキャー言われてて、それを弁慶が追い払っていたんだけど、なんで素性が
バレるんだろうという弁慶に、あなたがいるからですよとズバっという義時笑いました。

 義経は戦に勝ったのになぜ頼朝に怒られると不満を口にします。
 手紙がきたらしい。
 梶原があれこれ吹き込んだからね。
 頼朝がバカだなと思うのは、一方の意見しか聞かないことですね。
 頼朝からの意見はまったく耳を貸さなかった。
 義経は、兄の喜ぶ顔が見たいだけなのにという。
 そんな彼に義時は、検非違使の地位を返上してはと提案。
 それなら鎌倉に帰れるというわけです。

 そういうわけで義経、静御前と遊び始めた。
 この静さん、名前(役者の)だけで採用されてないか…いいですけど…。
 義経、立ち去ろうとしたら、義経の本妻である里がこっそり見てるのに気づいてびびってた。
 これは一波乱ありそうですねー。
 義経は義時に鎌倉で会おう、と声をかけます。
 完全なフラグですがな。

 法皇に鎌倉へ戻りたいと告げた義経。
 側にいてほしいのになーという法皇。
 ここで局が、宗盛を鎌倉につれていくという名目で行かせるなら、鎌倉にいくことも
出来るし、検非違使返上してないからまた京に戻ってこれると提案。
 安徳死なせて自分は助かっちゃってんのかよ宗盛。
 なんでも、泳ぎがうまかったそうで、それでつい泳いでしまったんでしょうね。
 いざとなると人は本能的に生き残ろうとするからね。
 局は、鎌倉に宗盛を連れて行ってもいいが、首をはねるのは京でなくてはならない、と
釘を刺します。

 そういうことで大喜びで義経、出立します。
 宗盛ももうやりつくしたから未練はないけど、よかったら息子と同じ墓にいれて欲しいと
義経に頼みます。
 彼もそこまでひどいやつではないから承知した。
 てか縛られてるのに動きながら話さんでも…。
 義経は宗盛に、兄弟と仲たがいしたことはあるかと尋ねた。
 宗盛はないという。
 ただ心を開いてなかったからそういうのがなかった、というんですね。
 でも信頼はあったと。
 うーん。

 頼朝は検非違使やめてないってどういうこと、と怒ってました。
 梶原は法皇と示し合わせたんでしょうね、といらんことを。
 頼朝の後を継ぐのは自分だと思ってるのではと言います。
 てか義経に自分の後を任せるっていったのも頼朝なんだけどね。
 子供が生まれる前だったけど。
 義時がフォローするも頼朝は怒り来るって、義経を鎌倉に入れるな、会わないと断言します。
 なんかなー。
 上総介と同じ道をたどってるのに気づいてないですよね。
 一番の勢力だと思って排除した相手が、一番自分をしたってくれてた、みたいなの。

 梶原は義経は天に選ばれた人だ、頼朝も同じである、そんな人が並び立つはずがないのだ
と義時に言います。
 天に選ばれるのは1人でいいってか。
 それこそ人間の傲慢じゃね。
 天が二人を選んでるのに片方排除しようとするのは。

 義経は腰越という場所に到着しました。
 ここで待てと時政に言われて納得いかない義経。
 宗盛は手紙を書いてはどうか、と言う。
 書けないと義経がいったら自分が代筆してあげるからと。

 そういうわけで宗盛は鎌倉入りしました。
 りくは会ったことあるのか。
 しかも、ここの暮らし一度もいいと思ったことはないとさらっと文句いってる。
 そりゃ時政もびっくりするわ…。
 宗盛は頼朝への手紙を預かってきたと渡します。
 そして御簾ごしに頼朝は宗盛の顔を見るのですが、自分の父の敵を討ったら、不思議と
宗盛の顔を見ても怒りはわいてこない、と回りに話します。
 …宗盛きたの無駄足じゃね?

 ただ、殺さないというわけにもいかないので斬首は免れないわけですが。
 あと頼朝は義経からの手紙というやつに怒っていた。
 自分の官位を知らない人間が書いたのだろうと。
 あちゃー、宗盛が代筆したのは悪手でしたか。
 そういうわけで頼朝は義経は京へ帰れと伝えろ、というのでした。
 かわいそうになあ。

 義経、宗盛とともに京を帰ることを承諾しました。
 その前に宗盛の息子と体面させてあげるんですね。
 これは立派な掟破りだけど、義経はもういいだろうって思ったんだろうな。
 何をしても頼朝に信頼してもらえないからこれくらいいいだろうみたいな。
 義時に義経は、かつて鎌倉を目指していた時この屋敷に立ち寄ったのだといいます。
 これから先は法皇に仕えて、源氏に恥じぬ生き方をすると。
 かわいそうになあ。

 そこに農民達がやってきました。
 里芋分けてもらってた人らですね。
 あの時義経はちゃんとお礼はするといってた。
 皆に沢山の里芋を振舞ってあげていて皆大喜びしています。
 あのあと突然海にいったからびっくりした、とか、富士山にもいった、とか懐かしい
話ばかりですね。

 
 次回第19話。
「晴れの日に雨傘さす奴には御用心」



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