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鎌倉殿の13人

第20話(22/05/22)

 1187年平泉。
 義経が奥州に戻ってきました。
 藤原秀衡はこれを歓迎します。
 義経が頼朝のとこにいった時自分がすぐにも兵をあげてればなーとかいう秀衡ですが、
平家にもいい顔してたのはダンマリですな。
 まあさすが老獪といいますか。
 頼朝は義経が奥州にいると知り、奥州藤原氏と義経が手を組んだらまずいといってます。
 義時はあれほど言ったのに、と怒っていました。
 まあいうてもほかに逃げる場所なければ奥州に戻るしかないんだよねえ。

 大姫が成長してやっと笑顔を見せるようになってきたらしいんだけど、万寿が持ってきた
セミの抜け殻に顔を曇らせてしまう。
 セミの抜け殻のこと誰も知らなかったのか…。
 義高も義経から、人には言わない方がいいぞって言われてたもんね。
 周りの人らが知らなくても仕方ないか。
 政子がそれを頼朝に報告すると、頼朝はたいしたことと思ってないようで、大姫を入内
させるといってきた。
 今の帝とも年が近いし丁度いいだろうと。

 その頃奥州藤原では秀衡が最後の時を迎えていました。
 はやっ!
 数分前ピンピンしてたじゃないか!
(歳月が過ぎたんだよ!)
 後継者には泰衡を指名した秀衡。
 その兄である国衡には自分の妻、つまり母にあたる人と結婚するように言ってます。
 かわいそう…。
 これは血縁関係を深めて、兄弟間で争いが起きないようにするための策らしいです。
 兄ではなく義父になるみたいな感じ。
 当時は普通だったんでしょうね。
 そして義経は大将軍に命じられてました。
 いざという時は義経のもと皆で力を合わせろ、と。
 そういえば義経の類まれな戦の才能を見抜いたのは秀衡でしたね。

 自分にもう少し時間があったら鎌倉に攻め込んだのに、という秀衡。
 こうして奥州の最大の勢力は消えたのでした。
 秀衡なきあとの奥州藤原なんか怖くないもんね。

 秀衡逝去の知らせを受けて義時は義経に会いに行くと申し出ていた。
 頼朝は生かして連れて帰るなという。
 災いの根を残すなと。
 ただし、じかに手を下すなとも。
 泰衡と国衡は仲が悪いからうまいことやって義経を討たせろというわけです。
 そうしたら頼朝が、よくも討伐対象とはいえ弟を勝手に殺したなーという名目で
奥州に攻め込むことが出来るから、と。
 できるだけ戦力保持して勝ちたいのはわかるけど注文が多いな!

 八重のとこにいく義時。
 孤児となった子供達を沢山引き取って育てていました。
 金剛もいて、お土産は、お土産はとしつこく聞いてたのかわいかった。
 
 奥州に旅立つのですが善児がしれっと外にいた。
 梶原から何かの役に立つだろうってことでついていくよう言われたらしい。
 てかしゃべったからびっくりしたよ。(失礼だな)
 結構しゃべった!
 そういうわけで次のカットではもう奥州についてるわけですが。
 やっぱり飛行機は早いね!←
 泰衡は義経は渡さない、と言う。
 彼を守るのが秀衡の遺言であったからと。
 もうすでに義経ははむかう気はないのだといってます。

 外に出たら義経が畑仕事をしていた。
 嬉しそうに害虫を追い払う話をしている。
 そこには里と、生まれたらしい女の子もいました。
 ここ善児が意味深に見てるんですよね。
 狙ってるのかと思ったら違ったという。(後でわかります)
 義時は、あれほど奥州いくなって言ったやんという感じですが義経はひょうひょうと、
もう頼朝どうこういうつもりはないから案ずるな、ただしこちらに手を出したら絶対に
許さん、と笑顔で脅しかけてきた。
 こういうのうまいなあ義経。
 義時は善児に義経どうだったと聞く。
 善児は爪の間に土が入ってた、あれは百姓の手であるといいます。
 殺りましょうかと言ったけど義時は余計なことはするなと止めた。

 そしてふと義時は静の話をします。
 義経、なんのことだという。
 当然静の話なんて伝わることないから知らないですよね。
 義経が逃げおおせたあと静は頼朝の軍に捕まった。
 最初は義経の言いつけどおり知らぬ存ぜぬ静ではないといっていた彼女でしたが、
里の母親になじられてカチンときたのもあったんでしょうね、自分は静であると言い出した。
 政子がかばってくれようとしたのにね。
 静であれば舞が舞えるはずであるということで踊ることになったのですが。
 大姫がなんとかしてあげて、と言ってます。
 優しい子ですね。
 ここで楽曲演奏のために集められた面々が面白い。
 畠山が、武芸たしなみつつ腕も磨いてきたといってて、これ工藤だっけ、武芸はせず
こっちばっかやってたと言ってて笑えるんですが。
 三浦がいるんですよ。
 なんでいるっていう義時にも笑ったんだけど、静みたいからきた、適当にやればいいんだろ
って言う三浦にも笑ったわ。
 しかもそれに対して、適当にとは、音楽侮るなって畠山怒ってるし。
 怒るポイントそこかよ。
 ここのギャグパートは面白かった。

 さてさて。
 最初はヘタクソに踊っていて頼朝以下皆、これが本当に静か、ニセモノではないか、と
感じていたのですが。
 静はやはり腹に据えかねたのでしょうね。
 歌を詠み踊り始めた。
 おなかに子がいたから母親として生きるより、義経の妻として生きる道を選んだのか。
 それもかなしいですね。

 「しづやしづ しずのおだまきくりかえし むかしをいまに なすよしもがな」
 簡単に言うと、静と義経が呼んでくれたあの時に戻りたいという意味です。
 「吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」という歌も詠んでいます。
 これは解説しなくてもわかるかと思いますが、それほどまでに静は義経のことを
信じ慕っていたのだとよくわかりますね。
 
 政子は女性の覚悟である、と言っていました。
 
 この後静は子を産むのですが男であったため殺されてしまいます。
 その時登場したのが善児でした。
 皆汚れ仕事したくないから任せるんだね。
 だから善児は里の子をじっと見ていたのだ、とわかります。
 これも殺せと命じられるかな、くらいの気持ちだったかも知れませんね。

 静は釈放され京から出たがこの後どうなったかは誰も知りません。
 かわいそうな女性ですね。
 政子が同情していたからひっそりかくまってあげたかも知れない。
 そう考えるのは自由だと思います。

 義時から話を聞いた義経、頼朝への怒りが尾さえ切れなかったようです。
 義時、うまくはこんだと言ってたからわざとだろうなあ。
 そして義時は泰衡に会い、義経が国衡と組んで鎌倉へ攻め様としている、と話したの
でした。
 泰衡はあわてた様子で、鎌倉に盾突くつもりはない、だから義経を受け入れるのは
いやだったんだといってます。
 義時は、これはもう義経を殺してその首を頼朝に届けるしかないですね、というのでした。
 このやりとりを聞いていた藤原三兄弟の末っ子頼衡が、お前は何を吹き込みにきたんだ
って感じで義時に切りかかってしまう。
 それをしとめたのは善児でした。
 強い…。
 まあこれで頼朝の使者である義時に刀を抜いてしまった以上、なんとしても義経を
殺さないと藤原の行方がやばい、と泰衡は痛感したはずです。
 
 泰衡どのー!って義時がいうから「これがお前らのやり方かー!」って言うと思ったら
違った。(どこのおかずクラブだよ)
 
 作戦がうまくいったので義時は善児に先に帰ってこれを渡せと手紙を託します。
 
 その夜。
 義経が畑を見ていると秀衡の幽霊が現れた。
 畑の土をすくい、それをぱらぱらと落としたあと、天を見上げる秀衡。
 何が言いたかったんでしょうね。
 土、つまり人間にとって大事なものを大切にしない頼朝はいずれ滅びるぞ、という
盛大なネタバレなのか(ネタバレ言うな)、命運が尽きようとしている警告か。

 義経は里に潮時だと話していました。
 里はついてきたくなかった、とぶちぶち文句を言っています。
 でも静のことは聞いてたけどざまーみろだわと余計なこと言い出した。
 ほんと性根悪いなこいつ…。
 しかも京での襲撃は自分が指示したものだという里。
 激怒した義経は短刀で彼女の胸を突き殺してしまう。
 我に帰ったときにはもう里は事切れていました。
 里には全然同情できないな。
 それは墓場までもっていくべき秘密だったでしょうよ。
 今さら頼朝に、実は妻に騙されてたみたいなこと言ってもどうしようもないだろうし。
 あそこで行家が余計なこと言わなければなあ…。

 義時が馬にのって鎌倉に帰ろうとしていたのを弁慶が呼び止めた。
 義経が呼んでいると。
 秘密の抜け穴を通って出たとこは小さな小屋でした。
 義時はそばに里と子供のむくろが横たわっているのに気づく。
 どうせ死ぬからと思って子供も殺したんでしょうね。
 義経はお前が今回のことを計画したのはわかっていると話した。
 わざと静のことを、口をすべらせたように見せかけて、頼朝への憎しみを燃え上がらせる
よう仕組んだのだろうと。

 で、外には泰衡の軍が来るわけなんだけども落とし穴に落ちてんですね。
 もしかしてあの畑に細工したんでしょうか?
 秀衡の霊を見て、策をめぐらせた可能性もありますね。
 まだあきらめるな、みたいな感じで出て来たとも受け取れますな。
 義経は義時に、そこまで頼朝に憎まれていると思ったらもうどうでもよくなった、
自分の首ひとつでここを守れるならそれでいいと。
 彼は知らないのでしょうね。
 頼朝が自分の死をきっかけにして藤原に攻め込もうとしていることを。
 だからこそ義時が奥州には行くなと止めた意味を。

 義経は見せたいものがあると義時に言う。
 それは鎌倉の攻め方でした。
 最初に陽動作戦としてわざとらしく兵を差し向けておいて、そちらを警戒している
間にここから船で鎌倉港に乗りつけるという義経。
 ただし、三浦の領地から丸見えになるから、その時は三浦を味方につけておくと
いう義経。
 三浦が損得で動く人間であることを見抜いていた。
 さすがですね。
 義時はいたく感心します。
 義経も、梶原ならこのすごさをわかってくれるはずだ、と言っていた。
 彼は知る芳もないのでしょうね。
 その梶原が自分を裏切った(密告した)ことを。

 義時は頼朝あてに届けて欲しい、とさっきの攻め方をかいた手紙を預かりました。
 彼はこの時義経に頭を下げていたけどこれは本当に心からのものだったと思う。
 義経は外で弁慶が戦ってる、とにこにこしながら見てました。
 彼らしい、と思います。
 そして、戦って死ぬのを見せず、笑顔の義経で終わったのもいいと思う。
 これなら、討ち取られた、とか、それは他人の首だった、とかモンゴルに逃げたって説も
否定しないもんね。

 鎌倉に戻り義時が報告すると、梶原は義経の策に驚きます。
 守りを固めないといけませんね。

 それからしばらくののち、義経の首が届けられました。
 頼朝は今までの戦の話を聞かせて欲しい、と語りかけ落涙するのでした。
 後悔するくらいなら討つなよ。
 裏切られることを恐れて滅ぼすより信じればよかったのに・。
 信長なんかそうなんですよね。
 何度裏切られても部下を信じていた部分があります。松永とか度々裏切ってたし。
 村木に関してもかなり粘り強く交渉させましたからね。(最終的に黒田官兵衛が
幽閉されたアレ)
 信じる力が頼朝には足りない。
 また、当時保存技術とかなかったので(塩漬けとかはまだのちの世)、義経の首は
腐っていて誰のものかわからなかった可能性もあり。
 ここから、首は偽物で義経本人は生きてる、みたいな説が生まれたのでしょうね。

 
 次回第21話。
「お母さんだって忙しいんだから夕飯のメニューに文句つけるの止めなさい」



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