多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→鎌倉殿の13人


鎌倉殿の13人

第31話(22/08/14)

 頼家の治療、ツボ押しなんですね。
 まあそれくらいしか当時出来ることなかったんだろうな。
 医者はあの「佐々木のじいさん」の孫でした。てか二役か。
 一応汗をかいてるから吉兆ではある、という医者ですが御家人らはもう「死んだな」って
感じですね。
 寝かされている場所は頼朝が亡くなった場所で縁起が悪いということで、時政と比企は
お互いに自分のところで頼家の面倒を見ると言い争いに。
 うんざりした義時は大江に依頼します。
 まあそこがよかろう。
 間違っても暗殺の心配はないだろうし。

 政子は自分が丈夫に生んでやれなかったといってますが、ここで比企の妻であり頼家の
乳母でもある道が、いえいえ自分がちゃんとお育てしなかったから、とマウントとってくるの
ほんとうざかった。
 比企の登場今回でラストなだけにウザさ全開ですね。
 比企はというと、一幡を跡継ぎにすべく朝廷に報告する、と言ってましたが義時がまだ頼家は
死ぬと決まったわけではない、と制する。
 そうですね。
 でも比企はもうどうせ死ぬやんみたいな態度です。

 ここで説明が入るのすごくわかりやすかった。
 源氏の血を引くのは頼朝、全成でその2人はすでに故人となり。(全成の息子については
おいときます)
 頼朝には今2人の息子がいてそれが頼家と千幡。そして頼家には一幡と善哉の息子がいる。
 頼朝─頼家 ─ 一幡(乳母が比企)
            善哉(乳母が三浦)
    ─千幡(乳母が北条)
 こうなってるわけですね。
 図は公式の方がわかりやすいと思うので確認して下さい。
 勢力争いのかっこうのネタになっちゃってるわけですな。

 義時は比企に思い通りにはさせない、と断言します。
 表だって言うあたりもう回りくどいマネはやめるって事なんだろうなあ。
 そんで三浦が義時にある書付を見せるわけですよ。
 そこには「頼家とつつじに男子が生まれたらこれを嫡男とする」と書いてあった。
 和田はこんなんあるなら確定じゃねーか!と盛り上がるのですが、義時はそれが
三浦が書いたニセモノだと気づいていた。
 何枚も出てくるからどんだけ書いてんだと思ったら20枚くらい用意してたの笑った。
 紙が貴重な時代に無駄なことすんじゃねえ!
 カレンダーの裏とか書き損じの裏に書いときなさい!

 今後どうしていくか義時には頭の痛い問題ですなあ。
 その一方で八田と葬儀の手配も忘れない。
 確かに本当に死んだ場合は速やかに焼かないと腐っちゃうからね…。
 八田は比企と北条どちらにもつかない、と言ってました。
 そういう人も大事なんじゃないかね。
 そんな中トキューサが…もとい時房が京よりの知らせをもってきた。
 京で修行していた全成の息子の1人が、父親の呪詛に加担したとして殺されたと
いうのです。
 義時は、表向きは頼家の命令となってるが比企の仕業だろう、と見抜く。
 まあこの状況でやるとしたら比企しかおらんもんね。
 源のなんちゃらに斬首されたそうです。

 義時は急ぎ北条の人間を集めます。
 いうてもいつものメンバーですけど。
 時政は激怒しており戦しかない、というも畠山が、今行けば相手は待ち構えてるから
やめた方がいいととめた。
 義時は実衣に他の子供の身を隠すように言うけども彼女は絶対に自分の手元
から離さないという。
 気持ちわかりますね。
 でもなんとかとりなして子供を保護することにしました。
 さて比企をもう滅ぼすしかないわけですがどうするか。
 義時は比企は一幡を次の鎌倉殿にしようとしているからまずこれを止める、と言います。
 次の鎌倉殿は千幡でいくと。
 もう元服も出来る年だから大丈夫というわけですね。
 りくが妙に意見が合いますねとウキウキだけど逆に気持ち悪いわ。
 実衣は全成も千幡がそうなることを望んでいた、と言います。
 それを提案して比企が受け入れなければ今度こそ挙兵、というわけです。

 義時はりくに本当に千幡が鎌倉殿になったとして1人では政をやっていけないから時政が
補助することになるが、本当に勤まると思っているのかと訪ねる。
 りくはもちろん、と言います。
 絶対これりくの傀儡になりそうだよね。
 義時もそれはわかってるんでしょう。
 
 義時は会議で比企に、関東関西をわけて、千幡と一幡でそれぞれ分担しては、と
提案します。
 比企はそれを笑って破り捨てた。
 鎌倉殿は一幡ただ1人と。
 しかも義時に投げつけてるし。
 義時は言いました。
 方々、拒んだのは向こうです、と。

 大江、泰時は受け入れられるとは思えないのにと不思議そうでした。
 泰時は父の後を追いかけて、あれ受け入れられると思ったん?と聞く。
 義時は最初から断わられるのを承知だったという。
 つまり大義名分ですね。
 おまけに鎌倉殿は一幡って言ったわけだから今まだ一応生きてる頼家への謀反の意志と
しても名分は成り立つわけです。
 
 8月末日。
 頼家が出家することになりました。
 頼朝もやったあれですね。
 眠ってる間に剃髪するやつ。
 頼朝は髷切り落としただけだったのになんで頼家は剃られてんだよう。
 
 政子はどうしても比企を滅ぼさなければならないのか、と義時に問う。
 彼は、頼朝は正しかった、敵を容赦せず先に仕掛けたといいます。
 確かに先に先にとつぶしてましたね。
 時にはそれが誤っていたこともあったけど判断誤ると自分が殺される世にあっては
仕方のないことだったんでしょう。
 一幡を殺さないで、と言う政子に義時は仏門に入ってもらう、と言います。
 誓いなさいといわれて誓う義時ですが、外に出たら泰時に、せつと一幡は
見つけ次第殺すようにと命じていた。
 災いの種になると。
 そりゃそうですよね。
 頼朝の横にいて今までを見てきたらそういう判断になると思う。
 せつと一幡は史実では暗殺された説と逃げ延びた説があったかと思うのですが、
このドラマでは前者取るだろうなと思ってたよ。
 せっかくあの暗殺タッグいるわけだしね。

 比奈は比企の館にいってました。
 情報を探るためですね。
 善哉も遊びにきてたんですが道が、一幡が鎌倉殿になったら善哉は仏門に
入ってもらいましょうとか言ってる。
 女性としてはやはり殺すのは忍びないって気持ちなんでしょうね。
 比奈は比企が屋敷の中に入っていくのを見て「おいとまします」って言ったけど
またきなさいねと言われて「私は比企の者ですから」というのを忘れませんでした。
 しっかりしてますね。
 そして館の中では比企が三浦と話をしていた。
 北条はいずれ没落し、一幡が上に立つから自分らの方に寝返らんか、というわけです。
 千幡がもし鎌倉殿になったところで三浦が取り立てられるとは限らない、と。
 そうかねえ。
 
 帰宅した比奈は急いで手紙をしたため、泰時に義時に届けてもらうよう頼みます。
 ここ
「急ぎですか」
「急ぎかな…そうでもないかも。でもやっぱり急ぎ」
 と比奈が二転三転するのが面白かった。急ぎにしとこう。
 あと、義母上って呼ばないといってたけど母親になるのは嫌なんでしょうか?
 そこはちょっとわからなかったな。
 
 手紙を受け取った義時は泰時に、比企が三浦に手を伸ばしている、と言う。
 あの男がどう出るか…という義時に泰時は、比奈を情報を得るため利用したのか、
と言う。
 なんで泰時が怒ってるのかわからないんだけども。
 この時代だったらそういうの普通のことだろうし、比奈だって理解してると思うんだけど。
 泰時は「そうまでして北条の世を作りたいのですか」と聞く。
 義時は「当たり前だ!」と強い口調で言いました。
 兄の悲願でもありましたしね。

 義時は時政に、もし千幡が鎌倉殿になったとして実質棟梁である時政が政を引っ張って
いかなければならないのだがその覚悟はあるのか、と問う。
 あるよーという時政。
 軽いな。
 義時も軽いと思ったようで指摘したら今度は重々しく「ある」と言われた。
 そういうことじゃないんだわ…。
 時政は大事なものが3つあると言いました。
 1つは伊豆、1つはりく、1つは息子、1つは娘たち。
 …4つあるんですけど。
 最後のやつ、子供達って言えばよかったのでは?
 こういうところが抜けてるというか。

 自分はこれらを守るのが天命だと思っている。
 なのに全成を死なせ実衣を悲しませてしまった。
 二度とこんなことがないよう守り抜くという時政。
 だったら呪詛なんか頼まなければよかったのに。結局自分の行動で死に追いやってるのには
気づいてないんだな。
 比企討伐について義時はもう一度比企と話し合ってみる、と言います。
 時政は諦めの悪い男だなと言う。
 ここでタイトル回収…と思ったけど違ったんだなあ。
 で、時政はその役目を自分が引き受ける、というのでした。

 時政は比企と会い、頼朝が平家軍に敗走した石橋山の戦いについて語る。
 あの時北条は頼朝につき、比企は何もしなかった。
 比企はあの時のことを今でも悔いていると言う。
 自分が頼朝についたら勝っていただろうと。
 そんなことはないと思いますけどね。

 時政はここらで手を打たないか、義時の案を受け入れてくれないかというも比企は
食い気味に「断わる」と。
 そして、九州だけを千幡がもらうという案ならというけどこっちは時政が食い気味に
「断わる」と言った。
 物別れですね。
 時政は去り際にいいました。
 あの時お前が加勢していても頼朝は負けていた、と。

 義時は詳細を聞かずとも戻ってきた時の時政の顔で理解したでしょうな。
 そして1203年9月2日。
 比企のところへ時政から和議の連絡が届きました。
 比企が提案したとおりでいいから進めてくれというものでした。
 比企は、こんなもの一幡が鎌倉殿になったらいくらでも破棄できる、と馬鹿にした様子で
出かける支度をする。
 軍勢を連れて行ったらものものしいから丸腰でいくと。
 やつも坂東武者ならば丸腰の人間を襲うような恥ずかしいマネはしないはずだと。
 
 時政の屋敷に着くと仁田が案内してきました。
 で、部屋に入るとそこには武装した時政が。
 まあどう見ても罠ですよね。
 わかっていたのに比企はナメてたから大変なことに。
 坂東武者が丸腰の人間を襲うのは恥だろうという比企に時政は、坂東武者は勝つためなら
何でもやるんだよ、というのかっこよかった。まあそうですよね。
 自分の身に何かあれば三浦も敵になるぞという比企ですが。
 義時があけた扉の向こうには三浦がいた。
「見くびってもらっては困る。北条とは二代に渡って刎頸の交わりだ」
 いくら刎頸の交わりでも時政をつれていこうとするのはどうかと思ったぞ三浦父よ…。

 そういうわけで義時は謀反の罪で討ち取る、と宣言します。
 ま、全成に頼家の呪詛を頼んだってのもわかってるわけですしね。
 この後の比企のじたばたというか、往生際の悪さはなかなかに面白かった。
 しかも取り押さえられてみれば比企はちゃっかり下に鎧をきていた。
 ある意味謀反の証拠ともいえなくはない。(苦しいこじつけですが)
 前にもありましたね。
 自分ひとりちゃっかり鎧を着こんでいたことが。比企とはこういう卑怯な男なのです。
今回はヤクザな坂東武者がそれを上回ったということで。
 そういうわけで比企は仁田によって討ち取られました。

 政子に義時は比企を討ち取ったことを報告します。
 そしてこの後館を攻めると。
 和田は気乗りしないなあと言ってたけど乗り込んでみればウキウキで最前線で
戦っておりましたが…。
 あと畠山の殺陣がムダにかっこよかった。
 見せ所をわかってらっしゃる。

 道や尼は北条めーと言ってましたが自分らのやってきたことを見ればこうなるのも
当たり前のことだと思うんですけどね。
 そして一幡を隠し出て行ったせつですが、トウにやられた。
 一幡はといえば善児がひっそりと前に座った。
 この演出すごいなあ。
 今までのことがあるからこれだけで怖いもんね。
 やっぱりこっちの説採ってきたよね。暗殺説を。
 ただ気になるのは善児が泰時を振り返ったこと。
 もしかしたら彼は一幡を父にすら黙ってかくまう気なのかも知れません。

 義時はトキューサからの報告を受けて、千幡に鎌倉殿になってもらう、と言います。
 政子は一幡は無事なの?と聞く。
 義時は「今居場所がわかれば、担ぎ上げてまた戦に持ち込もうとする人間がいるかも
しれないから、行方不明ということにしておきましょう」とうまいこと言い訳しました。
 これでよかったのですね、という政子。
 わかりません、と正直に答える義時。
 これしか道はなかったのだ、と言います。

 宗時がこれからの北条を語った言葉を義時は思い出していました。
 思えばあの兄ちゃんが一番今の現状を言い当てていたように思う。
 同時に、宗時がもし生きていたら頼朝ももう少し人を信じて、粛清もなかったのでは
ないか、と思うのです。
 
 そういうわけで政子に時政は比企を討ち取った、と正式報告をする。 
 そして一幡は行方知れずなので、千幡を鎌倉殿にという話をしています。
 泰時の目が泳いでいて政子はそれをちらっと見てたから、おそらく「一幡は行方
知れず」というのが嘘なのではと気づいてそうなんだよね。

 そこに部下があわてた様子で知らせにきます。
 頼家が奇跡の復活を遂げたのでした。
 医者がカメラに向かって、神仏の加護ですねといったあと横に避けたけどこのカメラワークは
古畑3期で三谷さんが良く用いた方法ですね。
 ウエイター役の八嶋さんが「いらっしゃいませー。お好きな席にどうぞ」と笑顔で言ったあと
真顔になって横にどくシーンです。
 まあそんなことはどうでもよろしい。
 目覚めた頼家はせつを呼んでくれと言ってます。何がなんだかわからないと。
 ここらのくだりも古畑の「嗤うカンガルー」と同じですな。(同じネタを使いまわしてるというの
ではなくて三谷さんのオハコって意味です)
 みんなは言葉もなく見守るばかり。
 そして頼家は自分の頭が剃髪されていることに気づきました。
 さあ、どうする義時。

 ここで思うのですが、今回のタイトルの「諦めの悪い男」というのは私は、死地より
戻ってきた頼家のことではないか、と思っています。
 言い方悪いけど何も知らずにそのまま死んでいれば幸せだったのに、みたいな意味でね。


 次回第32話。
「ハゲたお父さんと白髪のお父さんとお父さんのメガネ」



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