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鎌倉殿の13人

第33話(22/08/28)

 今回はまた一段とブラックだったというか。
 すごいですね。
 
 実朝、さっそく例の頭蓋骨を受け取る儀式してます。
 これずっと源氏続いてたら伝統になってたんだろうなあ。
 そのうち骨崩れ落ちそうですが。

 そしてその頃頼家はのんだくれてました。
 寺で飲酒いいんだっけ。
 まあ注意できる人はいないか。

 さてさて。
 時政は今や御家人のトップに上りつめていました。
 地位でいえば実朝が総理、時政が東京都知事みたいな感じなんかな。
 正確には違うかもだけど。
 なんか儀式取り始めの宣言読み上げてるけどこういうの噛むとかなかったんですか
ねえ、当時。
 まあ今とは話し方がかなり違うそうだけど。
 時政は全国の武士のトップに起請文を出させてはどうか、と提案していました。
 特に西。
 なんか…そこまでやるのもなあ。
 しかも時政は比企が死んであいた武蔵守の座も自分がやると言い出した。
 ここは地理的にはとても重要なとこなので、まあ地位につけばそれなりの権力が
もてるわけです。
 そこを時政がもらうと言い出したなら御家人の反発必至ですね。
 だから回りも一瞬固まったわけです。

 三浦は義時に、時政や北条の評判がよくないことを知らせます。
 まあそうでしょうね。
 やりたい放題、これでは比企の二の舞なわけだし。
 なんで時政は自分が同じことしてるってわからないんだろう。
 ここで笑ったのが、三浦が「最近お前ら誰ともすれ違ってないだろう。嫌がって避けてる
からだ」って言ってトキューサが「すれ違っ…すれ違ってない!」って言ってたとこ。
 めっちゃ笑った。

 りくはごきげんでした。
 まあ今が天下だからね。
 そして次は実朝の嫁さんを京で探すと言い出した。
 それを探すのが京にいった平賀であると。
 
 京では後鳥羽上皇に平賀が会ってました。
 京の模型作ったらしい。
 で、ボロ小屋は鎌倉だとか言ってる。
 それはいいけど一部屋まるっと使ってどうすんだよこれ。
 そんで嫁の話を平賀がすると、まあ名付け親は自分だし、いい人見つけてやるよと
言うわけですが。
 その考えが時政からだと知っている後鳥羽は実はひそかにブチ切れてた。
 平賀が退出した後入ってきたのは源のなんとかってやつでした。
 あの全成の息子暗殺したやつです。
 んでそいつに源氏は自分の忠臣である、それを田舎侍ごときにいいようにされるのは
もってのほか、実朝が北条に取り込まれないようにしろということで監視役としてこの
源…ああ仲章か、それを鎌倉に送り出すのでした。
 京のイケズ怖いねー。
 
 鎌倉では、頼家から手紙がきたといってます。
 退屈だから誰かよこせやっていうのと、安達の息子を引き渡せということらしい。
 あの、嫁さんくれつって怒られた安達の旦那ね。
 まだあの一件諦めてないんだなこの人…。
 で、ほっとこうぜということになりまして。
 その頃頼家は三浦と接触していた。
 彼もまあまあ暗躍してますなあ。
 頼家は忘れてないとして一幡、せつの墓標みたいなものを作ってました。
 そして、自分の存在を忘れられないためにこうしてケンカを売ってやるのよと言います。
 三浦には善哉、つつじは息災かと聞いた。
 まあここはね、信頼してるんだろうなと思います。
 頼家は、頼朝は石橋山で敗れてから一月半で鎌倉にて挙兵した、自分もまた鎌倉に戻ると
決意を新たにします。
 そして鎌倉を火の海にすると。
 いやそれはしたらだめでしょ。
 三浦はそのとおりに伝える、と。
 この人ならやるな…。
 三浦はここで余生をだらだら過ごすより、ハデに戦って散るのも悪くないですな、と言う。
 おやりなさいと。
 頼家は力を貸してほしいといいますが三浦はきっぱりと断わるのでした。
 ま、負けが見えてること考えたらそっちがわに乗る理由はないでしょうな。

 三浦からの話を聞いて時政は挙兵するだろうか、というけれども三浦は、兵が集まらない
でしょうとキッパリ。
 手を打った方がいいだろうかという大江。
 八田も鎌倉殿は2人もいらねえだろって感じです。
 てか八田が1人すみっこにいるあたり、戦隊もののブラックポジションかよって気がしなくもない。
 義時はしばらく様子を見ようと言います。
 警護を増やすと。
 それは八田に頼みました。
 もしこれで不審な動きがあれば覚悟をきめましょう、と。

 泰時はまた怒ってます。
 頼家を殺すのかと。
 北条なくして鎌倉は成り立たない、北条がいなくなればまた戦乱に陥り、頼朝が望んで
いたものはすべて消えるという義時。
 まあ半分は正解ですね。

 政子は本当は実朝に跡をついでほしくなかったことを三善に打ち明けていました。
 好きなことをしてほしかったと。
 まあわかりますね。
 今までが血なまぐさかったからね。
 和歌を教えてあげてほしい、と言っている政子でしたが…。
 そこに実衣がきて、武士に大事なのは政のことを覚えることだから勝手な口出しをしないで
ほしい、とピシャリ。
 乳母でしたもんね。
 怖いなー。
 結局こういうとこがやっぱ御台所には向いてないといわれるゆえんではないかと。
 大局を見ることができてない。

 そして実朝を指導するのは京からきた仲章でした。
 いやそれあなたの息子を殺した男ですけど。
 わかっててつけてんの、実衣さん。
 三善が和歌を指南してるとこにも入ってきて、全否定したあげく仲章に和歌習ってくださいねーとか
言っててなんか陰湿だなあと思ってしまった。
 以前の快活さはなくなってしまいましたね、実衣。

 政子は修善寺に差し入れを持って頼家に会いに行くのですが、足立に面会は拒否されて
しまった。
 北条の人間だからと。
 ちなみに今は畠山と話してるそうです。
 いやその人も北条っちゃ北条…。
 政子は達者でいるのがわかれば十分、と言ってました。
 いい人だなあ。

 頼家は畠山に政子をもう母と思ってない、と言ってました。
 その手には猿楽の面が。
 何かありますね。
 で、頼家は畠山と安達に、武蔵を時政が手に入れようとしているぞ、という話をするのでした。
 ああ彼らはまだあの話知らないんですっけ。
 これはもしかして畠山が謀反というか、離脱する伏線になりそうですね。
 畠山は皆に頼家が朝廷と通じている可能性があることについて話します。
 あと武蔵の話については時政にうまくごまかされた感じですね。
 という話をしていたら八田が入ってきた。
 京に向かおうとしていた猿楽の一人を捕まえたと。
 持っていた所持品から文を書いた扇子が出て来たんですな。
 三善が読むのですがそこには上皇に対して、北条追討の院宣を出してほしいと書かれて
いました。
 もうこれはフォローのしようがないですね。
 義時ははっきりと頼家を討ち取ると宣言しました。
 政子には今は知らせないと。
 で、泰時また激怒ですよ。
 またこのパターンか。
 泰時は手紙出しましょうとかのんきなこと言ってる。
 そんで修善寺に行くというんですね。
 時房は、あれ絶対逃げろって言いますよ止めないとって感じだけど義時はほっとけと。
 つまり義時だってむざむざ甥っ子死なせたくないから逃げたら逃げたでしゃーない
みたいな展開にしたいんだろうね。
 あれはかつての私なんだ、と言う義時。
 頼朝にあれこれ振り回されて、頼朝の非情な命令、行動が理解できなかった時の義時でしょうね。
 散々こんな人間にはなりたくないと思ったはずなのに、今その頼朝の行動が理解できて、
そのようにせざるを得ない気持ち、やるせないだろうなと思います。

 善児の家を訪ねた義時。
 留守のようでした。
 時房が、自分は義時にとって何ですかって聞いたら考えたこともなかったといわれてしまう。
 時房は決意を語るのですが義時は聞いちゃいませんでした。
 そこに、あってはならないものをみつけたからです。
 宗時が大事に持っていた巾着袋でした。
 なんでこれを大事に保管しとくかなあ善児。
 ということは義時、梶原から預かった袋を善児に渡す時、本当に中見てなかったんですね。
 まだそれくらいの良心はあったのか…。
 すべてを悟った義時。
 時房は善児を切るかというけども彼は、まだあれは使いどころがあるからととめるのでした。
 確かに。
 そして、自分に善児が責められるか、とも。
 今まで自分の都合で敵を殺してきた義時に、善児が誰を殺していたとしてそれを恨む権利は
ないってことですね。
 そこにトウが帰宅しました。
 善児は一幡の墓を眺めてました。
 ちゃんと作ったんだなあ。
 でも暗殺者としてはもうだめですよね。感情が芽生えてしまっては。
 義時、善児に仕事だといいにきました。

 その頃泰時は頼家に逃げろといってたけど、彼がそれを素直に聞くはずもなく。
 猿楽始まるから見ていきなよおーって誘われてました。
 上皇の肝いりだと。
 なるほど、連絡を取り合うのにこいつら使ってたわけですね。

 義時は和田のとこに飲みにいってました。
 小難しいことを考えずに飲めるからと言ってたけどわかるなあ気持ち。
 そこには運慶もいました。
 いやー数ヶ月ぶりですね!(違う)
 運慶と会っていたのは八重が死んだ時以来ですね。
 そこに巴が布を持ってきた。
 道端で木製の仏を拾ったそうで、修復してほしいと運慶に頼んだらしい。
 普通はこういうことしないんだぜという運慶。
 そりゃそうでしょうね。
 当時でも有名な人なわけだし。
 でも和田と巴の人柄は気に入ってると思う、運慶。
 それで直してあげてんでしょうね。
 ちなみに価値はほとんどない仏像らしい。
 まあそりゃそうだ。
 なお義時とは15年ぶりだそうです。
 そんなに経つのかあ。
 運慶は義時に、お前は悪い顔をしてる。悪い顔だが迷っている良い顔だ、と言います。
 いつかお前のために仏像を彫ってやりたいとも。
 これもしかして最終回、運慶が亡き義時のために仏像を彫ってるシーンで終わったりして。

 さて修善寺では猿楽が。
 演奏してる人らが雑面かぶってるのびっくりしたけどそれがもともと普通なんですね。
 追儺で方相氏の面に似てると思ったけどあれはあれでまた違うものなのかな。
 で。
 泰時も納得ならん感じで猿楽を見てるんだけど、笛を吹いている演者の指が動いて
いないことに気づいた。
 同時刻たまたま外に出た鶴丸はそこに転がってる死体を発見します。
 泰時はそれが刺客であると見抜いたのでした。
 といっても善児ですけど。
 あんたは殺すなと言われてるということで泰時簡単にぶっ飛ばされた。
 弱いなあ。
 
 見せ場はこの後ですね。
 室内に逃げ込んだ頼家を追って行く善児。
 ふすまが倒れると頼家がたっていて刀をすらーっと抜く。
 めちゃくちゃかっこいい演出だと思います。
 それに善児とも対等にやれてるし。
 やや善児優勢ですね。
 そして善児が追い詰めかけた時。
 彼は机の上を見た。
 一幡、という札があったのでした。
 頼家が弔っていたのは知らなかったんだろうね。
 それに動揺した善児は逆に反撃されてしまう。
 頼家のトドメをさしたのはトウでした。
 
 泰時が目を覚ました時すべては終わっていました。
 泣いてるけど父を恨むより、大言壮語しながらどうにもできなかった弱い自分を恥じなさいよ。
 頼家、23歳だったそうです。

 善児の方はトウが殺していた
 まあ目の前で良心を範頼の巻き添えで殺されたわけだからね。
「ずっとこの時を待っていた」ってなるよね。
 今なら殺害の折りに反撃されて死にましたって言えるし。実際そうなんだけど。
 善児も頷いてたあたりわかってはいたんだろうな。
 自分の運命を。
 ところでトウさん、父の仇!って勢いよく切って、母の仇、というセリフは小声だったの
なぜですか。(演出だよ)
 タイトルの「修善寺」、「終善児」にかけたという指摘もあってなかなか興味深かったです。
 
 まあなんていうか…善児のやってきたことは絶対に許されるものではないんだけども。
 もしかして地獄に行く手前に一幡がいたりして、「我もいく」って言ってたりして、善児が
頼家に一幡を黙って押し付けて一人歩いていく、そんなことがあってもいいんじゃないかなーと
鬼滅の刃の兄妹鬼の結末を見て思ったわけです。

 
 次回第34話。
「結婚とは勘違いを一生涯し続けることだ」
 


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