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どうする家康

第16話(23/04/30)

 この話の何がつまらないって、キャラクターをおのおの動かす力がないってことだな。
 スケバン刑事で知られる和田慎二先生は、そのキャラクターが出てこない時でも、裏では
こういう行動をしていて、と一人の人間として動かすことを心がけておられました。
 鎌倉殿でもそうでしたね。それぞれがちゃんと意味のある動きを割り当てられてる。
 この話にはそれがまったくない。
 スポットが当たらないところではただ突っ立ってるだけみたいになってる。
(もちろん演技はありますが)
 だから、今までいた家臣を押しのけて夏目が唐突に家康の側近になってるのに
ものすごい違和感があります。次の展開知ってたらもうバレバレもいいとこで、ヘタクソ
だなあと。

 冒頭のあれやこれやは源三郎という人がなんかとっ捕まってます。
 この後の展開見たらとても、ただしごかれていただけとは思えないし、逃げ出そうとしていた
のになんか洗脳されてる雰囲気があって矛盾しまくりなんだよねえ。

 家康が、娘に扮装していた男に襲われたのだけれどその男は、皆遠江の民は自分と
同じことを思っている、武田がこの地を支配してくれたらいいのにと言う。
 その言葉から家康は、武田に洗脳されまくってることに気づきます。
 金をばら撒いていい扱いしてやりゃ、そりゃそっちの生活がいいように思えますからね。
 進軍した時、民を蹂躙してた映像があったはずだけどあれはなかったことになったのか…。
 家康はまだ少年なのを見て放免しろと言います。
 またこいつが現れる時、敵となっているか味方となるかは今後の自分らの行動しだいだと。
 珍しくまともなこと言ったな。
 ちなみに彼の名は井伊直政。今後も出てきます。
 てか忠勝が、直政のセリフまねてたらどつかれてたけどなんでなんだ。

 家康は改めて、武田と今川領を切り取る時お互いに両側からと言ったはずなのにと
文句言ってるけど石川は、切り取り次第と言った、と指摘。
 つまり武田はほしければどんどん進軍して、家康が切り取った遠江も手にする可能性が
あるというわけですね。
 家康は信玄と比べて何が足りないというけど、全部って言われてる。
 ドストレートですな石川。
 あと信長からの伝言で信玄だけは怒らせるなと。

 その頃半蔵は家康の母から、自分の息子であり家康の義弟にあたる源三郎の様子を
確認してほしいと頼まれていた。
 息災であるという手紙はきたけれど、源三郎の字ではないと。
 旦那さんは息災で何よりとか言ってますが…。
 何かあったのだ、場合によっては救い出してきてほしいと頼まれ、半蔵は甲斐の国へ潜入。
 そこで、ボロボロになってる源三郎を発見します。
 すぐさま家康に報告した半蔵。
 家康もこれは捨て置けぬと考える。
 今まで全然語られてませんでしたが、武田と盟約を結んださいに人質としていったのがこの
源三郎に当たるらしい。
 外交カードなのにこんなボロボロにするやつがあるかよ…。

 そして三河もまずいことになってきていました。
 夏目の報告によると、家康の家臣ら何人かが少しずつ武田側へ寝返りつつあったのです。
 家康はここで謙信に書状を送ると言い出した。
 大久保はやめたほうがいいと止めるも、手紙を送るだけだといってきかない家康は強引に
文を送った。
 ところがそれは信玄の手のもの(というか千代ですけど)によって差し押さえられてしまった。
 千代は、盟約は家康のほうから破棄したと見ていいでしょう、と告げます。
 バカだなあ。
 信玄がどれだけ情報網張り巡らせてるかわかってないのがなんとも。
 
 戦は避けられないと知る家康。
 まあどうしたところで最初から遠江を切り取るつもりだったのだろうと家康は言う。
 自分がおとなしくしていようが源三郎を取り替えそうが最初から戦をするつもりだったのだと。
 それで源三郎を奪還する気になったんでしょうね。
 信玄もその情報を得たようで源三郎のところに来て、今夜奪還に来るようだぞと告げる。
 何から何まで見透かされてんなあ家康。

 んで半蔵らがやってきたんだけど。
 信玄も静かにやればいいものをって言ってたけど確かにその通りだよね。
 静かに奪還すればいいのになんでわざわざ爆発起こしてひきつけるようなことをしてるんだろう。
 陽動作戦って一人おとりになる人がいないと意味がないのに…。

 ここで大鼠が千代と立ち回りを演じることになったけど戦う女性きれいだなって思いました。
 ともあれ、半蔵は何とか源三郎を救い出してなんやかんやで戻ってきました。
 家康は人質にひどい仕打ちをして、許せないと怒るが、源三郎は違うという。
 家臣らと同じに扱ったまでと。
 鍛錬を受けていて、その一環でボロボロになっただけだと。
 信玄の息子、勝頼はもっとひどいしごきを受けていたと。
 いやだから。
 人質をそういう鍛錬に加えることがおかしいんだけど。
 脚本家が何のための人質かわかってないのがなんとも。
 同盟を結んだからにはお互い人質を出し、それを丁重に扱うことが大事なのに。
 成長して国許に戻されたら、外交の切り札にもなるしね。
 みんなと同じに扱う、の定義が違うわ。
 アホらし。
 それに同じ扱いをして鍛錬していたというなら、逃げ出そうとしたのはおかしいでしょ。
 拒否権がないとおかしいんだから。
 矛盾しまくってるなあ。

 信玄が源三郎のところに来た時、半蔵らが奪還に来るから逃がしてあげようといったらしいです。
 だったら戦わずにそのまま送り出せといっとけばいいのに。
 あと大鼠も何とか生還しました。

 家康は家臣らを集めてどうしたらいいか聞きます。
 信玄からの言伝があったと。
 いやこれ源三郎が言ったあと信玄が言うって繰り返さなくていいよ。なんだこのクソ演出。
 信玄だけでいいでしょここ。
 ともあれ、戦で負けたくなければ家臣になれ、手を差し伸べるのは一度きりという内容
でした。
 家臣らは、まあ家臣の家臣になって信玄にこびへつらって生きるのもいいでしょうなーとか
今まで大切にしてきた岡崎や三河も奪われてしまいますなーと言ってて。
(このあたりは本気じゃないと思う)
 忠勝は、戦えば十に九つは負けるといったが、その十に一つを桶狭間で成し遂げたのが
信長だ、殿もそうなろうといいます。
 みんなも、知恵を出し合えば信玄に及ぶでしょうと。
 頼もしいですね。
 
 信玄はからだの不調が出てきているようですね。
 我が生涯最大の戦となると死亡フラグ立ててんなあ。
 信長との戦いを前にまずは家康を蹴散らす、と一同を鼓舞するのでした。

 ロゴにとつぜんムカデが出てきて気持ち悪いからやめてほしかったなあ。




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