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どうする家康

最終話(23/12/17)

 あんまりこういうこと言いたくないけど…。
 ここ数話よくなってただけに、なんでこんな終わり方にしたのって感じです。
 蛇足とはまさにこのこと。
 最終回だからって力みすぎですね。

 戦に出る支度をしている家康は阿茶に何か言っておきたいことがあれば言え、これが
最後かもしれんと言う。
 阿茶は逆にこれが最後とは思ってない、といった上で鯉の話をと言います。
 家康いわく、それは秀康と五徳の婚礼の時だったということらしいです。
 お愛にも語ってましたね。
 でもあの時は家康が笑い転げていたけど、(この後明かされるけど)別にそう面白い話でも
なかった。

 信繁は戦況が不利なことにいらだっています。
 後藤又兵衛もやられたか…。あれはわれら四天王の中では最弱…!
(そんな四天王いません)
 信繁は父の言葉を思い出していました。必ずひっくり返せる時がくる、と。
 あと気になったのが激を飛ばしている茶々の顔がめっちゃ白塗りだったんだけど。
鼓舞する意味で白塗りならわかるけど、普通のメイクのつもりならやりすぎですよ。

 家康は家臣に、敵から見えるように印を前に出せと命じます。
 挑発ですね。
 当然信繁らは突っ込んでくる。
 家臣らが戦うためにいなくなって、そんなわけあるかー!って思いました。
 陣の中に家康と正信だけってそんな馬鹿な展開があるかい、と。
 ちなみに信繁が切りかかったところで暗転して結局何があったのかわからず。
 なんだこのアホみたいな脚本。

 いよいよと悟った茶々と秀頼は、千姫を家康のもとに送り届けるよう、初に命じます。
 千姫は一緒にと言うもそれは聞き届けられませんでした。
 こうして家康のところにやってきた千姫は必死に秀頼と茶々の助命を嘆願する。
 なんか武家の姫さんとしたらこういうのってもう理解してるもんかと思ったけどそうでも
ないのかねえ。
 秀忠は命じようとした家康に対して、自分が将軍として命じるといいます。
 最後にこれくらい背負わせて欲しいと。
 そして秀頼は死ぬべしと申し付けるのでした。

 千姫が泣き喚いてたけどこの人、逆の立場だったら果たして家康の助命を嘆願
したかって思いますね。
 しないだろうなあ。
 なんか茶々に助けてもらったから豊臣側になったっていうのはわかるけど極端すぎませんかね。

 このあと皆自害するけど、茶々の演説は別にいらなかったなあ。
 つまらない国になるとか言ってましたが江戸幕府は一応250年くらいほんとに戦のない世を
築いてますからね。

 そうして安寧の世が訪れました。
 あのばあさん生きてるの笑うわ。
 餅のエピソードのばあさんね。
 家康が餅を食い逃げしたから銭を取り立てに追いかけたとかたるばあさんですが、
それでも他のやつらが家康の悪口を言うのは許さない。
 面白いですねえ。
 そして義時…じゃなかった天海が家康の偉業を正しく伝えよと書き記させていた。
 都合の悪いエピソードはなかったことに、良いものばかり残せと。
 鳥居と別れの杯を交わした話に対して「そういうの。」っていう天海面白いなあ。
 
 秀忠が入ってきて、あまり立派なエピソードばかりでもなあ、と言うも天海は、あの、武士の
憧れとして君臨している頼朝だってかっこいい話ばかりだけど実際はどんなもんかわからないと
いってます。
 まああなた前回見てましたもんね…。
 あと、人ではない、大権現!と言うのも面白かった。
 いうても当時の人々の記録で、抹消された負のエピソードとか大体明らかに
なってんですけどね。

 そしてナレが春日局であったことがわかります。
 家光に語って聞かせていたのでした。
 全然聞いてないけど。
 後ろで聞いてたの正信だった。
 笑いました。
 家光は熱心に絵を描いてた。
 うまいもんじゃのう。

 春日局がきたのは、家康の見舞いのためでした。
 もうめっきり寝付くことが多いらしい。
 阿茶が世話をしているようです。
 っていうか正信が移動するのに背負ってもらっていたのは笑った。
 こういうちょっとした演出は良いと思います。面白いから。

 正信は家康に、長きにわたり真にご苦労様でした、と伝えます。
 阿茶は本当に家康は幸せだったのだろうかと言います。
 今となっては多分、本当に欲しいもの、求めていたものは死なないと手に入らないって
いうのは皮肉なものですね。
 
 1616年4月17日。
 家康が木彫りをしていると声がした。
 瀬名と秀康がでてきた。
 まあこういう展開だろうなと思ってたよ。
 失礼ですが、故人と主役を語り合わせることで物語の補完をしようとするのは
一番やっちゃいけない悪手だよ。
 脇役が死ぬ間際に挨拶にくるとか語りにくるとかはありですけどね。
 あとは朝ドラのようにわざと幽霊をアドバイザーとして出す手法をとるとか。
 そういうのでなければこうやって最終回に、自分は本当はこうだった、ああだったと
死者と語り合わせて説明させるのは蛇足ですわ。

 まあいろいろ言いましたが。
 三人が語り合っているとそこに家光が、絵がうまくかけたのでと持ってきた。
 彼は瀬名と秀康に気づき挨拶をして立ち去っていきます。
 見えてんじゃん。
 まあそれでもいいけど。
 秀康はその絵を見て、瀬名に見せて笑った。
 瀬名は、案外あなたの本質をわかっているかもと言います。
 かかれていたのはウサギでした。

 家康が起こされて目を開けると家臣らがみんなあわてた様子でした。
 今日は秀康と五徳の祝言の日だというのです。
 あわてて起きる家康。
 だが家臣があわてているのはそれが理由ではなかった。
 信長からもらった鯉三匹が池からいなくなったというのです。
 持ってきた時秀吉が、ちゃんと世話しろよ、何かあったら…と散々脅しをかけてましたね。
 誰がやったんだとあわてていると、渡辺が信長もくるみたいですよと報告してきた。
 言い方が面白かったなあ。
 このあと懐かしい面々が出てくるのは良かったですね。夏目は相変わらず名前間違え
られてたけど。
 でも半蔵とか正信とか直政が出ないのがもったいない。
 散々引きずってきた鯉のエピソードをやりたいのはわかる。
 でもそれより家臣みんなを出してあげて欲しかった。
 中途半端すぎるんですよね。

 鳥居のじいさまがどうのの話になって家康が食ったのかと言うと、食ってないと思いますとか
言い出した。覚えてないと。
 でもさらに問い詰めると多分食ったとか言い出した。
 そこに織田が到着したとの知らせがあり家康はいよいよか、って感じになるんだけど、
鳥居のじいさまは自分の首ひとつで済むのならと差し出そうとするけど、家康は切らなかった。
 家臣とたかが鯉を引き換えにすることは出来ない、と。
 正直に言う、という家康。
 鯉を食って何が悪いと。

 すると一同が、その言葉を待ってましたと。
 お前ら…やったんか…。
 死んでしまうより食ったほうがいいって料理に使ったようです。
 家康は、信長に謝るのは自分だと怒ってるけど家臣はしれっとした顔で、信長は美濃攻めに
忙しいから来るわけないと。
 良かったといったあと良くないわって言ってるの笑った。
 このあと家臣一同がお礼を言っていて、家康がこちらこそ感謝申し上げるといってて。
 そこで家康が今のじじいの姿に戻ったのは、死ぬ間際に見た走馬灯ってやつなんでしょうね。
 にしてもここに持ってこなくてもと思うし、それだったら正信らのエピソードも思い出してあげてよって
思いますね。
 正信、半蔵、直政との雑談みたいな感じでいいのに。

 ともあれ秀康と五徳の結婚式が始まり、海老すくいで盛り上がります。
 瀬名はそれを見ながら家康にこんな幸せが続くような世の中にして欲しいといいます。
 家康は自分には無理と言ってたけど、まあそりゃこの時には思いもしなかったでしょうね。
 というわけで終わりました。
 グダグダすぎる。
 余韻も何も感じない終わり方でした。

 撮影の舞台裏みたいな特番で、家康は光り輝く存在ってテーマがどうのこうの
松本潤さんが言ってたけど、そこからもう解釈違いですね。
 家康は聖人君主ではないし、歴史的にも無理がある。
 もしそれを本当に描こうとするならば、視聴者を納得させるだけの話を作る力量が必要で
それが出来てないからキャラぶれ激しい家康になってしまいましたね。
 もったいなさすぎる。



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