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最後の弁護人

第2話(03/01/22)

 ある雨の日。事件は起きました。夫婦喧嘩の末に包丁で夫が妻に傷害を加える。
よくある風景ですが、これが今回の事件でしょうか。
 
 いきなりどこかへ電話している良子さん。口調から、実家のようです。
 えー…他人様の家に勝手に上がりこんだ末に勝手に電話を使用するというのは
刑法で言う不法侵入及び窃盗罪なのですが。いきなり何してくさりやがってるんで
しょうかこの人は。
 つーかこんなことしてるから銀行クビになるんだよとか思ったりするんですが。

 しかし有働はそんなことより娘が気になるようです。携帯にパスワードがかかって
いて読めないと言ってますが、そんなもん、×××で×××××すれば一発で××
××なのですがでもそれをすると××××××なのでやめておいた方が無難で
しょう。(わからんて)
 大体思春期の女の子のプライベートを暴こうとすること自体、「パパサイテー!」と
前と同じことになるかと。
 んでもって実は心優しい有働弁護士は、前回の赤倉君を雇ってあげていました。
口が悪くて娘のメールを盗み見ようとしたり部屋が汚かったりともうどうしようもないですが、
本当いい人ですね。
 さあ今回も依頼です。
 いつか神崎さんが「尚君が逮捕されても当局は一切関知しない。この電話は自動的に
消滅する」とか言い出すかハラハラしているのですが、多分その日はこないでしょう。

 今回の依頼は妻にはめられたという佐倉の弁護です。犬も食わない夫婦喧嘩で
争っていたところ妻が包丁で手を切った。しかし外に飛び出したため目撃者が、夫が
握っていた包丁を見て、夫が妻を刺そうとしたと勘違い、自分はハメられたのだと。
えー相談はこんな感じですやろか。それでは上沼さん、この場合はどうやっておますやろ。
と番組が変わったところで。
 唯一の目撃者は子供の悟君。名前からしてもう伏線バリバリって感じですが、
佐倉は妻冬美のでっち上げを悟が見ているはずだから証言させろと言います。
10歳の子供に、妻の犯罪を証明させろという夫。それは自己保身以外の何者でも
ないでしょう。
 たとえはめられたにしても、普通の神経を持つ親なら子供にそんなむごいことを
させるくらいなら、妻に頼んで嘆願書を出してもらうことを選ぶと思います。親としての
人間性を疑います。
 当然、良子も大反対。
 有働は何故こんな弁護を引き受けたのでしょうか。
 まあ国選弁護人だから拒否できる権利はないんですが。(身も蓋もない)

 さて冬美と悟に会いに来た有働。
 悟が異常に大人びていること、母親冬美の不自然な態度。これは誰の目から
見ても明らかです。一概に、佐倉の言うことが嘘と言い切ることも出来ないかも知れません。
つーかこの母親も最低だなと思うんですが。典型的な、子供の反抗に気づかない親
ですな。あれですよ、子供が万引きとかして捕まったら「私がこんなに一生懸命働いて
いるのは誰のためだと思ってるの」とか言う人ですよ。自分が一番大事っていう。
こんな母親にだけはなりたくないもんです。(それ以前に…とかいう突っ込みは不可)
 ちなみに悟くんが言っていた硝酸カリウムというのは、化学記号KNO3(3はOにつく)
で、食品添加物としてよく使われます。ソーセージとか作るときに、ヘモやミオに反応して
きれいな赤色となるためです。ただし、花火などを作るのにも使われるという、便利
なんだか危ないんだかよく分からない物質です。

 悟君は何かいろいろ抱えている様子。有働はガキと下らない言い争いをしているだけ
のように見えますが、実はきちんと相手をしています。
 弁護士は大人だろうがガキだろうが雇えること(いろいろ条件はありますが) 、しかし
自分はもう父親に雇われているのでこの案件に関して新たな依頼は受けられない
ということ。
 かなり真面目な内容だと思うのですが、馬鹿にしていると思った良子は有働を車から
下ろした上、無神経に人を傷つけていると罵ります。
 さて、間違っているのはどちらでしょう。
 良子さん、もう少し人を見る目を養いましょう。言葉の表面だけ見ていたらダメですよ。
 私としてはあいまいな言葉で子供の質問にごまかして答えないより、今は傷つく
真実であってもちゃんと答える方が思いやりがあると思いますが。正しいと思ってきた
ことが後で実は間違いだったと知ってショック受けるよりはマシだと思いますけどね。
「子供なんだから」というのは大人のエゴでしょう。そらー、入院中の子供に親が死んだ
などと、金田一少年の事件簿「金田一少年の殺人」にあったようなことをしろとは言い
ませんが。

 さて。そうこうしている間に悟がとんでもないことに。
 警察に爆弾(ただし爆発しない)を仕掛け、手紙をつけていました。
弁護士のおじさんに死ねといわれたから死にます、だそうで。
 だったらとっとと予告せず死ねよとか思ったり。こういう、あてつけめいたことを言う
奴に限って死にませんね。はははーん。つーかなんちゅークソガキだ。生きたくても
生きられない人がいるってーのに。
 とはいえ、これは子供から母親への挑戦状であるのは明らか。これで答えなかったら
冬美さん、あんたホンマもんの人でなしですぜ。
 つーか何気に赤倉君が出てこないんですが。雇われたはずなのに良子と行動している
のが残念です。もったいない。
 これで突然悟を捕獲してきて「有働さん、依頼は遂行しましたよ」とかゆーたらすげー
かっこいいのですが、そんな展開は無理そうですね。いやこんな時こそ昔のコネで
やんちゃぼーずどものネットワーク使って捜索かけるとかっこいいなとか思うんです
けど。ずらりと並んだヤンキー仕様バイクに囲まれて赤倉君が悟とやってくる。
まあそんなことしたら視聴者が黙っていないでしょうが。

 冬美さんはもう重症ですね。子供がいっそ死んでくれたらなんて口が裂けてもゆーたら
あきません。自分のしてきたことで子供が傷ついたのに、もういなくなってくれという。
さてここからどうするかが有働の腕の見せ所ですが。
 
 有働は悟に子供でも親を捨てられる、大人になれるという話をします。クソ真面目に。
そして自慢げにパスワードが分かったといいます。お前まだ努力してたんですか…。
そのパスワードは、亡くなった奥さんの誕生日だったのでした。

 こうして投降?した悟の元に冬美がやってきました。つーか今時「ぶてば?」なんて
言う子供はいないと思います。殴れば?とかじゃないんですか?この脚本書いた奴ぁ
何歳なんだ。お前はガンダムの見すぎだ。「殴ったね!?親父にもぶたれたことないのに!」
とか。

 裁判の証人として呼ばれた悟。検事が「自分の母親の人生を台無しにする気か」と
言いますが異議あり!そのように、証言に関し正当な発言を封じ込めようとする誘導は
明らかに違法性があるとみなされます!つーか子供相手になにしてやがんだこいつは。

 「子は親の鏡」という言葉があります。
 そして、「子は親の言うとおりにしない 親のするとおりにする」という言葉があります。
 どんなに「あなたのためだから」という言葉を子供にはいても、それが表面のこと
だけでしかなければ、子供は親の思った通りには育ちません。
 子供を叱る前にまず自分の行動を見直すべきでしょう。最後の弁護人、次回は誰を
助けてくれるのでしょうか。


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