多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→最後の弁護人


最後の弁護人

第3話(03/01/29)

 ホステスの部屋に侵入し、現金約2万円を奪って逃走したとされている被告北浦希。
注目が集る中彼女には、無期懲役の判決が下りました。
 一体何故こんな重い懲役刑が下ったのでしょうか。
 ちなみに映像を見る限り、手口としてはプロの犯行と思われます。それで余罪があるに
してもせいぜい5年から10年。数件程度の荒らしなら3年がまず普通です。何かからくりが
ありそうですね。

 それにしても有働弁護士事務所にかかってくる電話を有働弁護士がとれるのは一体
いつの話なんでしょうか。最終回あたり、それも終了間際のような気がします。ある意味、
おじゃ魔女どれみの主人公どれみちゃんが最終回までにステーキを食えるかどうかと
同じような問題でしょう。
 ところでこの北浦って役の人、「リモート」に出てきたスネイルと似ているような気がする
のですが…まあ私は大体芸能人の見分けがつかないので、多分気のせいだと思います。
ちなみにキャベツとレタスの区別がついたのも最近です。

 さて、北浦さんの「私はやっていない」という主張を受けて有働は調査に乗り出します。
犯行現場での矛盾点を早くも見つけ出し、灯油1リットルと引き換えに良子に話しました。
つまり、侵入の手口はプロでありながら、中に入れば免許証を落としたり、家人が出かけて
すぐ侵入するなど素人っぽい点が見受けられる。
 これから博士はある人間の名をあげました。その人間が侵入した。ということは、北浦
さんは犯人ではないということです。

 有働の車からいつの間にか降りていた博士は、神崎さんと、有働の奥さんのお墓に
きていました。
 そこで神崎さんは弁護士をやめた理由について「どんな凶悪な犯人でも弁護士だけは
味方。それは正しいのでしょうか」と言っています。有働の奥さんがなくなられた理由に
何か関わっていそうですね。もしかして、奥さんが弁護したにも関わらず懲役刑を
食らった人間がお礼参りでもしたのでしょうか。それで奥さんが亡くなったとか…と
思ったのですが前回、奥さんは自殺したようなことを言ってしましたね。
 真実は分からないものの、リモートのような何か重い過去がありそうです。最近の
ハヤリなんですかね。最終回に向かうにつれ話がシリアスになっていく傾向が結構
ありますが、みているこちらまで暗くなるのでちょっとやめてもらいたいところです。
まあ最終回に向けてどんどんバカになってもらっても困るんですが。

 博士が窃盗犯であると指摘した「のみけん」、有働らが訪ねていったところ、誰かに
殺されているのが発見されました。まさに死人にくちなしです。これは真犯人が
別にいて、北浦に罪をかぶせるために関係者の口をふさいだ、ということでしょうか。
しかしのみけんがよく犯人と分かりましたね。この殺人にも何か裏がありそうです。
 ところが有働は警察で驚くべき真実を知らされます。実は先日強盗事件があり、
その犯人として追われていたのがのみけんだったのです。つまり、同じ日、同時刻に
二つの場所へ侵入することは不可能。つまり、のみけんは北浦さんの代わりに
ホステスの部屋へ侵入したわけではないということになります。それとも、のみけん
を殺して逃げた、強盗犯の片割れが見つかれば何か事実が明らかになるので
しょうか。
 うむ、そこらの2時間温泉慕情殺人事件とかよりよっぽどトリックもしっかりしていて
面白いドラマですね。ちなみにああいった2時間ドラマもので、たまにはがけっぷちに
1人で犯人を呼び出したりしない主人公を見てみたいものです。

 裁判が始まりました。証人として呼ばれた北浦の恋人と称する男は、高価なスーツ
を身にまといホストクラブに勤めている前島という男。…福山雅治ですか?えらい
似てますが。女に貢がせて悪びれないなんてあんちゃん悲しいよぉー。ああいうのは
無理をさせずに貢がせるもの。
 ま、それはともかくとして、このクソ男に貢いだあげくの借金が400万。それが今回の
犯行動機と検察はみています。2万しかとれなかったんじゃ意味ないと思いますが。
うーん…ちょっとこの動機じゃ甘いような気がするんですが。会社に勤めているので
あれば、400万くらいなら返せない額じゃないですよ。ボーナスもあるしね。確かに、
その借金があるにも関わらずホストクラブで遊びまくっているのなら、雪ダルマ式に
増えていきますから、1年後なんかにゃとんでもないことになりますが。金利計算は
面倒なんで各自でお願いします。

 そんな尋問のやりとりに嫌気がさしたのか、北浦は、自ら「自分がやった」と言います。
何か…悲劇のヒロインを演出している部分がある気がするのは気のせいなんでしょうか。

 博士がやってきたので、有働は娘がいかすと言っていた(笑)ケーキ屋さんに行きます。
が、お休み。娘がここに先日いたというのは嘘だったみたいです。
 先に門限破りを謝っておいて、大きな嘘を隠しておく。
 赤倉の言葉にピンと来た有働。
 ここに事件解決のヒントが隠れていたようです。
 つまりこの事件は大逆転するのかも知れません。
 なかなかやるな、このドラマの脚本家。えーと…金田一でもありましたね、コモリウタ
という順番で人が殺されていくというやつ。結局最初疑われた人が本当に犯人だった
事件。最初疑われてその容疑が晴れればもう疑われることはない。ちなみにこの手の
錯覚は、詐欺師やマジシャンがよく使う手口ですので皆さんご注意。3つあるうちの
マッチ箱、最初の一つがからっぽだったとしても、あとの2つまでからっぽだとは思わない
ことです。

 裁判が始まりました。前島をかばって自分がやったという北浦に対し、有働は事件
と同時刻に起きた強盗殺人事件を持ち出してきます。その犯行現場の手口は、のみけん
の手口ではなく、誰かが逆にのみけんに罪をなすりつけようとしたことが分かります。
侵入時に犯人が怪我をしていることから、北浦の左手首の包帯を有働はとってくれ
と言います。
 ケガなんてしてない、前島の注意をひくために演じたという北浦。うわーいたたたた…る
金がないならホストクラブ通いをやめたらどうなんでしょうか。それで付き合いがなくなる
ホストなんざ、所詮金目当てでしかなく本当の恋人じゃないですよ。

 その包帯の中から…鍵が転がり落ちました。
 つまり真実はこうでした。
 のみけんに空き巣を依頼した北浦。のみけんは空き巣に入り、免許証をわざと落として
きた。その一方で、強盗殺人の現場にいた北浦は隙を見て被害者を殺し金を奪った。
そのあとのみけんまでも殺害し、あとは警察が来るのを待っていたというわけですな。
鍵は貸し金庫のもの。金はそこ。
 空き巣という鉄壁のアリバイを作れば、警察によって証明されるわけですから、同時刻の
犯行についてはその犯人とされることはありません。空き巣も初犯なら大抵執行猶予
がつきますし、となれば無罪放免のようなものです。あともう少しで完全犯罪が成立
してしまうところでした。
 取り押さえられ、有働をののしる北浦。
 「あなた私の弁護人でしょ!」という北浦に、涼しい顔で有働は言いました。
 「あなたは空き巣などしていないといった。私はそれを証明すると言った。依頼人の
無実を証明するのが弁護人の務めですから」
 かっこええー!

 なるほど、これで冒頭の判決が分かりました。
 
 お金のために犯罪を犯すことは愚かです。
 自分で抱えきれる限界以上の幸せを掴み取ろうとしてはいけません。そんなことを
すれば必ず、どこかで帳尻を合わさなければならないことになります。
 金のために人の命を軽々しくうばい、あまつさえその罪から逃れようとしても、
誰かが必ずそれを暴きます。因果というものは、めぐりめぐって返って来るものです。
 最後の弁護人、次回は誰を助けてくれるのでしょうか。


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