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最後の弁護人

第9話(03/03/12)

 とある埠頭にて。カップルが襲われていました。まあよくあるアレですね。ガキどもが、
集団になったり武器を持ったりすると、自分が世の中の神になったかのように勘違い
するアレですね。こういう奴に限ってノッてる時は「俺たちをなめんなよ」とか言ってる
クセに警察に逮捕されたりすると「俺たちまだ未成年だしさー」と言うんですよね。
 少年法が改正されて14歳未満にのみ適用、とされたのを知らないようです。まあ
たまにはニュースくらいみた方がいいと思いますけどね、未成年と言いたいのなら。
ちなみに強盗、殺人など、重罪であると警察もしくは検事が認めた場合には、逆送と
いって家庭裁判所から普通の裁判所に送られ、成人と同じ裁判手続きになります。

 今回の事件はそのカップルを襲ったアホアホガキ集団の主犯格、佐藤の弁護です。
まあ殺人をやっていなかろうが何だろうが、人を傷つけて平然としている頭の悪い
ガキは見なかったことにして執行猶予なしの実刑判決食らわしたほうが世の中の
ためじゃないかと思うのですが、ただ、法から見れば犯した罪に相当する判決を
下すべし、でありこの少年がもしも被害者秋葉さんを殺害していないのであれば、
人権無視ということになってしまうわけです。まあ感情だけで人を裁いてはいけない
わけですが、ミスを装って10年くらいぶちこんでやってもいいような気がします。

 さて、有働の裏づけ調査が始まりました。被害者荻野みゆきさんを訪ねていって
会社の上司に怒られていますが、大体事件の解明にあたっては被害者からも話を
聞くのが普通であり、警察ならOKで弁護士なら不可というのはおかしいと思います。
というかそもそも関係のない上司が怒ること自体、「あんたあの子のなんなのさ」って
感じです。ミナトのよーこ横浜横須賀ー。
 しかし有働は何か引っかかっているようです。それは、神崎さんから電話がかかって
きた時の、「検察側の書類に不自然な点がある。あの時のような」という言葉でした。
どんな不自然な点なのでしょうか。まあどこかの警察がやっちゃったような、加害者と
被害者の名前を間違えて書く、ということでないのは確かだと思います。

 ただ、ちょっと疑問なのですが、有働は荻野に「あなたの証言で、殺人か傷害致死か
変わる」と言っていましたが、ちょっと違うのではないかと思います。クソガキ(別に
う●こでもいいのですが、お食事中の方のことも考慮させていただきます)佐藤は
特殊警棒で秋葉さんを殴っています。この場合特殊警棒というのはあまり持ち歩くような
アクセサリーではないので(私の勘違いで、今東京のトレンドが警棒持ち歩くことだった
なら知りませんが)、明らかに誰かを傷つける目的で持っていたと考えられ、傷害致死は
適用されにくいと思われます。裁判官も人間なので、そういうもので殴りつけておいて
「殺すつもりはなかった」と言われても、マイケル富岡の口調で「ダァーウト!なんだねー」
と言うでしょう。
 ちなみに赤倉君は助手として乗り込んだにも関わらず知らないようですが、無罪と無実
の違いとは、無罪とは罪になるようなことを犯しているにも関わらず罪に問われないこと、
無実とは犯罪自体やっていないこと、です。つまり無罪とは、限りなく透明に近いブルー…
ではなく、限りなく黒に近いグレーも含むということです。

 第1回目の公判で有働は正面から堂々と検察にケンカを売ります。このあたり見ていて
非常に気持ちいいのですが、あの検事さんの頭髪が第1回目に比べてちょっと薄くなった
ような気がしないでもありません。
 「違法捜査で手に入れたとおぼしき証拠がある」、有働は検察にこういいましたが、それは
どういうことなのでしょうか。と言うのも白々しいので言っちゃいますが、まあつまり起訴
したからには検察にも意地があるわけで、そこをさっさと「すいません」と言えばいいのですが
やっぱプライドが邪魔をして言えないので、「見たような気がする」を「見た」ということに
したり、「10時30分」を「10時」にしちゃったりすることがあるんですな。
 ただ誤解しないでもらいたいのは、現実の検察及び警察はこのようなことは絶対になく
きちんと捜査をしてくれているということです。一部の不祥事で全体が悪のような雰囲気が
ありますがそんなことはないです。また、ドラマなので善悪を際立たせる必要があるので
検察が悪役になっちゃうわけです。検察が主役だったら弁護士は多分悪役照会の方が
されることでしょう。

 再度現場に戻って検証する有働。神崎さんがからかいまじりに「そこで寝ても死角になって
見えないから凍死しないでね」と言って去っていきます。有働はその言葉に何かヒントを
得たようです。いいですね、毎回毎回ヒントをくれる人がいて。現実もこんな風に一時間で
解決したらいい、と太陽にほえろという刑事ドラマが流行っていた頃熱血刑事に憧れて
警察官になった人はぼやいていたそうです。せめて、現実とドラマの区別をつけてから
就職された方がよかったかと思います。
 さあ、有働が動き出しました。

 ところで今回赤倉クンはまったく話の流れからずれちゃっているわけですが、何か
撮影スケジュールでも合わなかったのでしょうか。

 さあ再び公判開始です。コンビニのオバちゃんにナシつけた検察は自信満々。ところが
どっこい、有働は荻野を召喚します。わはははは。さしずめ、上海ゲームであと10個
くらいでクリアーとか思っていたら直前になってとれるコマのデザインを見間違えていて
手詰まりに気づいたというところでしょうか(誰にも意味わかんねーよ)。
 有働は、110番通報者の声を取り上げて疑問を投げかけます。死角になって見えない
はずのカップルの暴行が何故通報者に見えたのか。
 裁判長、ほとんど目立たないのですが、話を進行させるために有働に「弁護人が何を
主張しようとしているのか分かりません」とフるなど、なかなかいい味出しています。
たまには裁判長を主役にしたドラマがあってもいいかなと思ったのですが、判決を出す
だけなので、5分で終わってしまうため意味がないことに今気がつきました。
 
 有働は、成人男性の携帯電話所有率、携帯ではなく公衆電話からかけられていること、
通報者の推測位置などをあげていきます。
 そして、荻野と秋葉が恋人同士ではなかったことを指摘しました。何故なら、その関係
を示すのは荻野の証言のみ。それどころか別に噂の出ていた人間がいた。
 どうでもいいことですが、荻野さんの顔が白すぎるのが気になります。クビと顔の色が
くっきりハッキリ違うのですが、ここはやはり「(化粧に)異議あり!」と指摘してあげる
べきでしょうか。
 それはともかく、有働は110番通報したのが、荻野の上司であったことを暴きます。
そして倒れている男性を見たのにも関わらず救急車を要請していないこと。推理小説
でもよく指摘されますね。救急車を要請していないというのはあらかじめその被害者が
死亡していたことを知っていたか、助かられては困る人間が通報したということです。
 秋葉が死んで助かる理由とは?

 荻野とその上司山岸は、秋葉にゆすられていたのでした。まあ大体小心者で先に
げろしちゃうのは男ですね。案外女の方がふてぶてしく最後まで平然とウソついていたり
するものです。
 私は止めたんだ、と山岸は言いましたが、止めたから何なんだ?隠匿に協力した
以上、殺人の共犯であり、荻野と同じ判決が下ります。ばかですねぇ。

 こうして事件は真相を暴かれました。荻野、有働に向かって「うらみますから」とか
ゆーてますが、うらみたいのは佐藤であって、そもそも人を殺しておいて弁護士を恨む
こと自体お前ナニ勘違いしてんの?って感じですけど。相当頭悪いですね…。
 というか、佐藤はすっかり影がかすんでしまってお前もう無期でいいよって感じです。

 さて。
 神崎さんのところに電話がかかってきました。
 有働の妻を殺害した男が、模範囚として仮出所したとの知らせでした。
 ちなみに佐野史郎さんが役をやっておられるので、狂人じみた、ストーカーちっくな
犯人の役だと思われます。役者で話の内容が読めてしまうようじゃあこの脚本家も
まだまだですな。
 ともあれ、有働の妻を殺した男。過去に何があったのでしょうか。
 
 自分の罪を隠匿するために人を殺す。これほど身勝手な犯罪はありません。
ましてやその罪を他人に着せるなど、誰が見なくとも法は見ています。暴かれない
犯罪などないのです。
 最後の弁護人、次回は誰を助けてくれるのでしょうか。


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