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新撰組!

新撰組スペシャル 土方歳三最後の1日(06/01/03)

 1年ぶりの新撰組です。
 NHKで大河ドラマの特別編がこのように作られ放送されるというのは珍しいことだ
そうで、いかに新撰組人気が高かったかわかるというものです。

 舞台は函館。1869年、新撰組としては末の時期にあたり、いわゆる「戊辰戦争」の
真っ只中です。
 この頃我らが一さんは何をしていたかというと、新撰組最終回でもやっていたとおり、
歳さんとは行動を別にして戦っておりました。(この時点で既に山口次郎と改名済)
 近藤勇が斬首されてからの行動は、歳さんら仙台へ向かう組(あの野田秀樹こと勝海舟が
北へ行ってくれといってたやつです)と、一さん単独行動に別れるのですが、一さんはその後
ちゃんと会津若松で歳さんと合流。
 この時に歳さんがケガをしていたため、一さんが新撰組を率いるリーダーとなります。
 まあその後いろいろござんして、歳さんらは函館へ。一さんは本当に少数の兵でゲリラ戦を
繰り広げながら戦うのですが歳さんの戦死より約8ヶ月くらい前に守っていた城が落城、
一さんの戊辰戦争は終了しました。
(その後も、会津の人たちに義理を感じてしばらく行動をともにしていた、というのは有名な話)
 あとはるろうに剣心で描かれているとおりです。
 それから、有名どころで伊庭八郎という人間がおります。この人は、幕府軍に伊庭八郎あり
と恐れられた隻腕の剣客で、榎本らとともに箱根で戦い抜き、戦死したそうです。(こっちも
るろうに剣心で月岡という絵師がその絵姿を描いているということでちょっとだけ出てきます)

 さてなんか関係ないことを書きましたが本編に戻って。
 
 1869年というと確か明治2年じゃなかったかな。こういっちゃなんですけどね、やっと元号が
コロコロ変わる時代が終わった時期でもあります。こんなん全部覚えてられっかぁぁぁぁぁ!!!
文久とか元治とか慶応とかなんやねん、日替わりならぬ年替わりかドアホ!
 ぜいぜい。
 
 何とか逃げ延びていた隊士らと合流したけれど出てきた途端文句を言われる土方。
立つ瀬がないのでしゃがんで(イエローカード)。
 ボロボロになったけれど旗とともにサムライダマシイはまだまだ健在なのですね。
 
 大鳥とか榎本とか出てきてるけど、このあたりはさっぱりわからんのでどうでもいいです。
幕府軍を率いてとかなんとか言ってる。ということは新撰組の味方ですかね。
 ここで「この人は〜」とか簡単な解説がでりゃいいのに。
 つか大鳥圭介って漫才師の名前じゃなかったんですね。(お前今歴史研究家を敵に
回したぞ)

 土方さんも随分丸くなったナーとか言われてますけど、もともとの地が出てきたんじゃ
ないですかねぇ。ホントに怖いのは一さんだよ。奴も鬼斎藤と呼ばれてたらしいですから。
 最近入ったという隊士のうまいフリで、初めてこの番組を見た人でも楽しめるよう、土方
さんの歴史解説が始まりました。うーんうまいねぇ。あらすじ説明が。
 ここから回想。
 歳さんの口から山南さんの名前が、尊敬の念を持って発せられたのも久しぶりやな。
やっぱいい人でしたもんねぇ。常にニヤニヤして(おいおい)。

 新撰組の噂話があれこれ出てますが、まあどうしても伝え聞く話だから狼藉者だの
いやいや京の人たちには優しかっただのいろんな話が飛んでますね。どれも本当ですが。
 にしても、歳さんに相談なしで降伏するって決めちゃっていいんですか榎本さん。
 っていうかこの場に及んでなお、話がつかめてない私って一体。
 
 歳さんは歳さんで最年少の隊士の子を助けようと、多摩に自分達の戦いっぷりを
伝えてくれるよう頼んでいます。一番強い動物はぬえだとか言うてるし。あんた、クマとか
トラとかいった後ぬえかよ。なんでいきなり伝説上の生き物になっちゃうんだよ。
(注:ぬえはトラツグミという鳥の別名という話もあります。この鳥の声が「ぬえ」であるとして
恐れられたということです。鳥にしては珍しく夜から朝にかけて活動していたからでしょう)

 おおおっ!いきなり回想シーンだ!
 皆揃ってますよ!永倉さんとかニヤニヤとか源さんとか総司とか!キャッホー!
いいですねぇ、こうして夢とはいえメンバーが揃うのは。
 私は、世の中で一番恐ろしいのは金だと思います。(動物の話だってんだろ)
 山南さんさすが!一番怖いのは人間の心、といってしめてます。うんうん、そうですよねぇ。
…別室に近藤さんいるのけ。あーでもジャニーズと契約終わったから出られないよねぇ。
ということで、「別室にいるけど、天然理心流ついだからこっちにはこられない」と強引に
オチをつけました。
 推理小説とかでもよく使われますよね。話題に出すことであたかもその人物がちゃんと
存在しているかのような錯覚を持たせるという。…誰が推理小説の話をしろと。

 でさ、本編に戻るけどさ、土方さんに用事を託された少年。
 白い布外せよ。夜にそれは目立つっての。
 あと、多摩まで走りぬけと激励したやつ。どつかれてよろめいてるやん、少年。力加減
したれよ。

 幕府軍が降伏すると聞かされてショックを受ける歳さん。総攻撃で全滅を避けるために
降伏だとか。
 最後まで戦う意志を決めた新撰組と、兵士の命を助けることにした幕府軍。確かに、
どちらが正しいかなんて誰にも決められません。生き方が違えば考え方も違うのだから。
 ただ土方さんは近藤の名誉挽回というのを背負ってるから、ここで戦いをやめるわけには
いかないんでしょうね。生き延びろといわれてもその選択肢は最初からなかったと思います。

 一さんが!登場です!待ってました!
 近藤の首を持ち帰ったんでしょうかね?
 …あ。容保公もいました(オマケか)。
 立派な戒名がつきましたなぁ。貫天院殿純義誠忠大居士。天を貫き幕府を支え、忠義に
厚く誠を貫いた人、という意味のようです。分かる人が見れば誰の墓かは分かったでしょうね。
(テレビでは貫天院殿純忠誠義大居士となっています)
 そして歳さんは一さんに守りを託したようです。これは時期的に1868年の会津での
邂逅の話かな?

 ってこの時点ではまだ5月の話じゃなくて1868年のことをやってるんでしょうか。
なんか段々わからなくなってきた。
 函館にいるとか言ってたしなぁ…。
 どうでもいいけど榎本よ。お前は酒のつまみにサンドイッチを食うのか。味覚おかしいぞ。
 ああやっぱ五稜郭に入ったといってるので、先ほどの近藤さんの一件は回想なんでしょう
かねぇ。もちっと時系列にやってよ、混乱するから。
 榎本、単なるドアホかと思ってましたが、なかなかに食えない男。
 いや、食えないというよりは、土方よりももっと先を見通していたというべきかな。
「もうこれ以上、私以外の誰も死なせない」ってのはかっこいいですね!
 どちらかというと、榎本はハリポタでいうリーマスのような感じですな。一歩引いた
ところから常に全体を見ている、みたいな。
 …でもワインのウンチク語ってる場合なのかおい。つか飲みすぎ。
 私はワインは、フルボディとか白よりもロゼが好きです。うん、どうでもいいから。

 ってええ!?歳さん、榎本を近藤と重ねてたの!?そりゃ無理あるでしょ。
 あっちはストレートしか投げられない直球勝負、こっちはチェンジ、カーブその他を駆使して
くる曲者ですぜ。志は同じであってもやり方が違うと思う。
 そりゃあ榎本じゃなくても「勝手に重ねられても困る」でしょうなぁ。だけど、隊士のことを
思い自分の命を賭してなんとかしようとするところは似てると思う。
 なんか牛を飼うとか言い出したよ榎本。とりあえずさぁ、戦わなきゃ、現実と!
 こうして榎本はムツゴロウ王国を築いたのでありました…。(嘘です)
 でも榎本の演説は歳さんにとっては逆効果だったみたいですね。闘志に火をつけ
ちゃったみたいです。こう、ガソリンかけてボゥーっとね。
 
 なんか歳さんと打ち明けてからの榎本がガキみたいで面白い。
 つーかこのショットが多いな。30分くらいこの2人のシーンですよ。
 歳さんの計画は名づけて桶狭間戦法だそうです。
 おぉぉ。言葉の意味は良くわからんが、とにかくすごい自信だ!!! (ばーいキン肉マン)

 にしても榎本、大鳥がいたのに気づいてたんだね。さすが(笑)。

 さあ、3人がまとまったところでいざ決戦!
 あれ?歳さん、シェイクハンド知らなかったんだ。意外だな。握手は友好のあかしですよ!

 様々な思い出を振り返りつつ土方歳三いざ出陣。
 彼の脳裏にはきっと、新しい未来が見えていたんでしょう。
 もう少しで手を伸ばせば届く、近藤の悲願であった未来が。

 しかしながら函館山から不意打ちをくらい、残っていた新撰組はほぼ全滅の形。
 榎本に「生き延びて夢の地を開拓しろ」と約束して、引き換えしてきた土方はまた戦場へ。
 そして彼は最後まで武士として戦って死んでゆきました。
 名前だけで敵をすくみあがらせた鬼の副長。
 彼は最期に何を思ったんでしょう。
 ああでも最期に、近藤が迎えに来たというのはちょっと嬉しかったですね。
 近藤のことだから「やっぱり洋装は似合わない」とかいって、歳さんも「俺もそうかなと
思ってたところだ」とか言ったのかも知れません。

 こうして新撰組は最期の隊長となった相馬主計が降伏し、その長い使命をおえました。
 この後榎本は降伏しましたが、助命され後の政府を支えました。このドラマのような約束を
土方さんとしたためかは知りませんが、のちの東京農業大学…だったかな、を設立して
います。

 新撰組というと、「新時代に逆らったアナクロ」とか「無頼漢」だとかあまり良いイメージを
持たない人が多いようです。また、「悲劇の侍達」と言われることもあります。
 さて、どうでしょうか。
 彼らから見れば、「どう思われようが関係ない」ってところかも知れません。
 信じるもののために戦い、仕える主君を守り、忠義のために死んだ、それだけで満足
なのかもしれないですね。
 そういう生き方が出来た彼らをうらやましく思うとともに、こんな人達がいた歴史を
誇らしくも思います。

 
 


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