多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→新撰組!


新撰組!

     

第25話(04/06/27)

 知らない間に新見さんが切腹していたことについて腹を立てる近藤。確かに破った
方も悪いが、故意にはめた方はどうなのでしょうか。
 もっともです。
 歴史には「ここがこうだったらこれはこうなっていなかった」という分岐点がいくつも
ありますがまさにここでしょう。
 新撰組が外だけでなく身内にも厳しい集団として軍隊のようになっていくのは。
 そしてここで近藤が、新見の切腹をしぶしぶでも了承していなければここで浪士組は
解散だったかもしれません。

 近藤君の場合、土方という優秀なブレインがいましたけど、それは多分近藤君が
土方とはまったく違ったリーダーのタイプであり、土方はリーダーというよりもこういう
裏方に徹底するのが似合っていたからうまくいけたのでしょうなぁ。
 今よくビジネス書で、部下はこう使えだのこういう部下がいいだの出ていますが、
それからすると彼等はまったく理想的な集団だったのかもしれませんね。

 ところで梅ちゃん、芹沢とはニュートラルな関係と言っておきながら、一緒の墓に入れて
やるといわれて喜ぶのは…。
 まあ女心なんでしょうねぇ。
 あと鴨さん。一さんを用心棒代わりになんてひどいー。恩義があるから庇うでしょうが。
 でも史実の一さんならそうやって恩義があるからと乗っていても、きちんと情報は
近藤さんに伝えそうな気が(笑)。きっちり恩義を返したら立場的にはもう関係ないとか
思いそうですし。
 なんか三谷@一さんってどうも生真面目な性格ですね。装っているのかと思ったら
そうではない。控えめだけど例えばケツ持ちというか…。でもこういう人だからスパイ
として見破られずに済むのかなぁ。
 逆に総司君の性格はまだまだこれからというところですね。
 もちろんどういう解釈があってもいいのですが、結構ニュータイプの受け取り方・人物像
という気がするので、これからどう成長していくかは面白そうです。

 どっかの一角で鴨さんらが休憩していますがすんげーきれいな風景です。(嵐山らしい)
 一杯に広がる紅葉に、流れる小川。この小川ってのがもー、透き通って底までハッキリ
と見える。綺麗ですねぇ。これぞまさに京都。
 今では残っていないのでしょうが、こういう風景を贅沢に、毎日眺めていたからこそ、
京都の人は雅な感覚を磨けていけたのかも知れないですね。そうだ京都行こう。
(お前はJRの回し者か)
 その風景(紅葉)を血のようだとあっさり言ってくれる一さん。あーあーさすが斎藤さんだよ。

 その頃、八月十八日の政変で、松平容保公に褒美をもらいに行っている近藤君達。
すると容保公が思いも寄らぬものをくれました。
 ちなみにここで自分が考えたってあっさり言っちゃってますが、天皇が考えた、ということ
にしてよりありがたがってもらったという説もあるみたいです。(その方が忠誠を誓うから)
 新撰組。
 今ここに、浪士組は新撰組と名前を変えたのです。
 ちなみに新撰組・新選組という説がありますが、あの頃の時代は「音」が合えば漢字は
なんでもいいという風潮だったので、どちらでも当てはめて使っていたそうです。ですから
どちらの漢字が正しいということはありません。
 あの近藤勇や沖田総司でさえ、いくつか、漢字の違う名前を自ら書いているそうです。
(歴史学者泣かせ)
 
 近藤に対し、最後の虚勢を張る鴨。それは大したものだと思います。死に行く鴨から
最後の、「筆頭局長」としてのアドバイスというか。やっぱり鴨はいい人だったんだなぁ。
名前も悪くはないなと言ってくれました。
 鬼になりきれない近藤に対して鴨の最後の言葉。なんだか感慨深いものがあります。
 そして一さんに対しても「お前はもういい」と。
 暗殺されるかもと怯えていた鴨さんでしたが最後は武士らしいところを見せてくれました。
というか変な金策をしたりせず、最初からこうして振舞っていれば…とちょっと残念でなり
ません。
 ところで一さん、ことの次第に気づいて鴨を庇って土方さんらの前に立ちはだかって
いますが、こんなことで今後やっていけるのか…?
 というかこのままだと一さんまで陥れられそうですが。もうちょっと一さんの役どころを
えー…マシにというか、かっこよくして欲しいなぁ、みたいな…。
 近藤君が間に入ったことで何とか丸く収まりましたけど。

 それにしても暗殺組はアホですか?
 入るなり一気に布団刺したのはいいけど、今回鴨さんにしてやられたように、横に
避けていたら何の意味もないですよ…。
 ほら、ルパンとかがよく使う手じゃん…。(ルパンは別に彼等の敵ではない)
 もう少し周りを見て、2人が突入、1人が確認、もう1人は外で逃亡用に待機くらいして
おかなければ。まだまだ青いのう。
 あと山南さんについて。
 この人この場においても人を切らずに逃がしてやったりしていますが、元々自分も積極的に
進めてきたはず。それを斬らないというのは話にならんですよ。
 この優しい性格が、今後脱退の理由になるのかも知れませんが。ただ私としては、
肝心なところで自分は手を汚さないという人にしか見えんです。本当に優しい人なら
自分でも罪を分かち合うべきでは。

 芹沢鴨、笑って死ねる人生とはうらやましい限りです。私もこうありたいものです。
 九月の、冷たい雨が降る夜のことでした。
 鴨さん、あなたにとって人生とは何でしたか。
 


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第24話(04/06/20)

 最近新撰組を土曜日に見るのが当たり前になってきて、普通に他の人より遅れてます。

 ともあれ、芹沢の行動があまりにも酷く、会津から今度やったらもう会津預かりじゃなく
なっちゃうからね、と注意された近藤。
 規律が作られます。
 これが後々まで残る、局中法度です。
 全部は知らなくても、士道にそむくまじき事、これは一度は耳にされたことがあるのでは
ないでしょうか。

 芹沢は最近のさばってきていますね。
 結局、何かしらの地位を与えられるとそれをかさにきて関係ないことにクビを突っ込んだり、
出来もしないことをやろうとしたりと、勘違いする人間は出てくるものです。影でウザがられて
いるのも知らないで、自分は必要な人間だと思っているのですからまあ幸せといやあ幸せ
かも知れませんが。
 現実社会にもいますねー、こういう人。今ならお前はクビだリストラだ、で済みますが、
浪士組の一応局長とあってはなかなか難しいでしょう。
 でも、沖田君や梅と笑いあってる時の芹沢さんはなんかいい感じなんですけどもねー。

 井上さんが言った、「人の上に立ってはならない者が人の上に立つのは不幸、でももっと
不幸なのは、人の上に立たねばならない者がいないということ」、なるほど真実ですね。
 ほら、今の政府のような…ゲフゲフンッ。

 そういえば山南さんが言ってましたが、「この先生きのこることは出来ない」という言葉。
前にどこかで目にした時「この先生 きのこる????」と読んでしまい、しばらく首をひねって
いたことがあります。
 「この先生き残る」と書いて欲しいものです。

 坂本君の友人と会って話をする近藤君。坂本君、結構落ち込んでいるようですね。
薩摩と会津のせいで先日の件がうまくいかなかったのが響いているのでしょう。というか
この友人と落ち合った店で働いていた近藤君の幼馴染(既に名前を覚える気すらない)、
ほんっっっっっっとうに役立たずですね。ここまで役立たずなのも珍しいです。しかし何故か
こういうのがひょーひょーと生き残っちゃったりするんですよねぇ…。
 ストレスためないからいいのかも。

 ちなみに芹沢君に近藤君らが局中法度のことを話していますので、羅列しておきましょう。
 一. 士道に背くまじき事
 二. 局を脱するを許さず
 三. 勝手に金策いたすべからず
 四. 勝手に訴訟取扱うべからず
 五. 私の闘争を許さず
 
 右条々に相背き候者切腹申し付くべく候也

 というか2の場合は、退職願を受け付けないということです。怖いですねぇ。せめてこの
規律が出来る前に入隊した人においては、これを適用外にして欲しいものです。これから
入隊する人にもこの局中法度を示して、その上で入隊の意志を聞かねばなりません。
労働基準法で…ってこの時代にあるかぁぁぁぁ!
 でも無体やね。やむをえない事情があって脱退を申し出た人も例外なく切腹でしたから。
ちなみに脱走して逃げ切れた人は数人程度しかいなかったように記憶しています。

 土方さんは土方さんで、新見さんとくろーいくろーいブラックな会話をしています。そうですね、
例えるなら、金田一の明智さんと高遠さんがニコニコ笑いながら皮肉の応酬だとか、テニプリの
青学の天災もとい天才不二君と、聖ルドルフの悪魔観月君がニコニコ笑いながら黒いオーラを
出しつつ腹の探り合い、みたいな…。この時代に天気予報があったらきわめて局地的な
ブリザートが見られただろうなと思います、ハイ。
 ちなみに新見さんと約束してた5つという時間は大体8時ごろといったところでしょうか。多分
八月十八日の政変があったばかりなので、夏時間と考えていいはずですが。
(夏至と冬至を機に時間の数え方がかわり、また15日ごとに変わるので非常にややこしいです)
 
 で、それはいいんですがみーなーさーん!
 沖田君がお梅さんに遊ばれてますでー!!!
 大変ですでー!!!

 昔芹沢がある隊士を斬った時に、ものとりの仕業に見せかけるために抜いた財布。
それを新見が持ってきました。これをもって芹沢をハメようという話でしたが、ところがどっこい
ハメたのは土方&山南!
 芹沢が隣で話を聞いておりました。これは私、予測しておりませんでした。いやあ大逆転!
すごいです。ここの展開面白かったなぁ。
 で、何がしたかったのかというと、この芹沢の行為は局中法度ができる前ですから、遡って
とがめることは出来ませんが、士道にそむくことをやり、法度を破った人間がいます。
 自分の身を守るために偽の証拠を作ったと。
 …でもそれはあーたたちにもあてはまってますから!残念!
 結局最後は自分たちにツケが返ってくる土方・山南斬り!

 しかしこの新見という人、私はドラマで三枚目をしているところしか見たことがないのですが、
演技うまい人ですねぇ…。

 ところでこの切腹ですが、少し痛い話ですがちょっと雑談を。(過激な表現がありますので注意)
 正しい切腹は、左から刺して右にぐぁーっと切り裂くのだそうです。そのタイミングで介錯
人がうまいこと首を落とします。この介錯人がうまければ一閃の元に首が落ちますので、
痛くはないのですが、下手な人や刀のさびているのでやられると本当に死ねず、はらわたを
ぶちまけながらもだえ苦しむことになったとか。(時代劇では腹を切るとすぐに死にますが、
あれは時間短縮のためであり、実際は長くかかります)
 なので、例えば腹の立つ奴を切腹に追い込んだ時はわざと切れにくい刀を介錯人に渡した、
ということもあったそうです。(その逆に、介錯人に金を渡してうまいことやってもらうというのもアリ)
 ただ切腹の方法は段々と変わり、左側に刺したらそれでもう首を落とす、という風になって
きていたそうです。まあ武士といえどもなかなか根性ある人は少なかったということで。
 ちなみに切腹して死んだ三島由紀夫はきちんと、左から右に腹を切ったという話です。



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第23話(04/06/13)

 いよいよ鴨大暴れ。デカレンジャーの出動も近いのではないかと思う今日この頃です。
せっかく基地がロボになることが判明したのですから、デカベースロボでプチッとやって
いただきたいものです。
(大きさ比較になりませんがな)
 つーかでかすぎるだろあれは。

 さて、真木和泉とかいうおっさんが好き勝手なことしてくれたおかげで、薩摩と会津激怒。
いよいよ長州の討伐に乗り出すみたいです。おっさんホンマいらんことしいやな…。まあ
あれですよ、今で言うたら某有栖川家のような。権力を騙って自分のやりたいようにしようと
なさったんですな。そういうのはばれるから。残念!偽有栖川宮斬り!

 鴨の一件、かなり手を焼いています。もう鴨ではなく雁になりつつあります。(山田クーン
座布団もってって!)
 というかこういう風に1人ガンになる人間がいると、そこからどんどん腐っていくことは
多々あるので、早めに取り除かなければなりません。
 何だったか青春ドラマで、1つの腐ったみかんがあるとそこから腐敗が広がる、という
エピソードで、主役が「そんなことはないんだ」とか言ってましたが、それはドラマの話であり
現実には、1人仕事をしなくなると周囲も馬鹿馬鹿しくなりどんどん士気が落ちます。だから
早めに取り除かなければなりません。
 近藤さん、そろそろ決断の時かと思います。
 鴨がここまですき放題やってるのは、自分が浪士組にとってなくてはならない人間だ、と
過信しているからのようですね。ケッ、そういう人間に限って自分を過大評価している
もんです。というか口に出した時点でおしまいです。「いてやってる」「役に立ってやっている」
「してやっている」、これを口に出したらその人間、もうダメになってます。
 新撰組も今の会社組織と変わりませんね。まあ人間が作ってる組織だから当たり前といや
当たり前ですけども。

 さて松平容保公が一念発起しました。薩摩と手を組み、本気で長州を討つつもりの様子。
桂さんちょっとピンチ。
 近藤君が「正直誰が尊皇攘夷なのか難しすぎる」と言うておりましたがこれは多分、製作者
の心の叫びのような気が。というか本当、難しいんですよね。
 この時代の勢力図というか、何派何派と書いて行こうとすると、非常にややこしい、矢印
とか線だらけの勢力図が出来上がります。それほどこの時代、細かく分かれてややこしい
です。まあ、正しいか正しくないか、○か×かで簡単に分けられるものではないですからね。
タイプとかでいうと、恋人にしたいけど結婚したくない、みたいな(うわぁ余計わけわからん)。

 会津藩は大事な一面を浪士組に任せたくないらしく、お花畑を守れといいます。…お花畑って。
「あのお花畑?」とかクソ真面目に会話すんなよ(笑)。こういう、真面目なシーンに、につかわしく
ないセリフとかあるとおかしいですよね。まあこのあたりは三谷ドラマって感じかな。
 でも私やったら「金子(きんす)が埋まってるあのお花畑ですね!」とか勝手に突っ込みそうだ。

 ちょっと感心したのは、ここで容保の回想シーンがなんか突然出てくるのですが、帝だか父
だか知りませんが、しゃべり方が限りなく時代考証に即していたことですかね。公家とかの「おじゃる」
言葉ではなく、ちょっと鼻にかけたような、もって回った言い方は実際確か江戸時代に使われて
いたはずですから。
 まあそれを他の会話でも使うわけにはいかないでしょうから、あとは普通にしゃべってますが。
なんか細かいこだわりええですなぁ。

 さあ、歴史に残る二つ目のエピソード、新撰組の名前を拝命する事件が始まります。これが
八月十八日の政変です。
 長州が真木としくんででっち上げた大和行幸が嘘であると天皇に確認した会津と薩摩。
御所の門を閉ざして誰も入れないようにします。
 その一方浪士組の方はお声がかからなくて悶々としている様子。
 まあ、スタンドプレーが誉められるのは、一発逆転でもぶちかました時くらいですから。
 ともあれ天皇さんがしっかりした人でよかったですね。これがラスサムに出てくるような
人やったらグーで殴りますで。(グーかよ!)

 完全に長州藩は出遅れた形になりました。策士策におぼれるというやつですね。あんけつ
こいてたら敵にすっかり囲まれてました、みたいな。
 これで仕方なく桂らは京を離れることになります。
 さて事態は収束してしまいました。なしてこれで新撰組という名前をもらうに至ったのでしょうか、
って、実はこっからだったりするんですね、重要なエピソードは。
 どうでもええけど沖田君、鴨のそばにいすぎてどんどん人でなしになっていってますねぇ。
確かに実際の沖田君も、伝えられているほど良い人ではなかったそうですから、こういう人間
だったかも。
 
 んで、鴨なんざ気が短いわけですから、命令を待たずにさっさと出陣しちまうわけですが、
蛤御門を守ってたのがこれまた融通の利かない、マニュアルバカだったわけですな。
浪士組のことを知らなくて追い返そうとします。これで少しは中に確認にいけばいいものを
確認もしないで追い返そうとするから鴨が激怒するわけですよ。
 ま、迫力で何とかしちまうところは確かに鴨ですが。近藤君ならどうにもならなかったで
しょうね。
 で、実はドラマではごくあっさりと通ってしまったんですけども、本当はここで押し問答が
続き、騒ぎを聞きつけた偉い人が集ってきて、そこで初めて「お花畑門を守ってね」と
言われたことになっています。出動も、新撰組からではなく、会津藩から命令が出た
んですけどね。
 …新撰組の名前を拝命したのは来週のお話になっちゃうんですかね…(汗)。先にいいトコ
言っちゃったな…。


 


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第22話(04/06/06)

 諸外国を巻き込んで、歴史が大きく動き始めました。薩摩藩などが外国とやり合って
いる中でも未だ、京と江戸は武士社会。幕府と朝廷も対立し、日本大ピンチといった
ところでしょうか。
 今京都を守れるのはデカレンジャーしかいない!(新撰組は)

 京で会津藩のために働くことを決めた近藤君。でも鴨ちゃんは気に入らないみたいです
ね。清河のやり方が気に入らんといって反発したクセに今度は将軍が帰ったんだから
いる必要なしと言う。
 筆頭局長が自分だから、という気持ちもあるのは分かりますが、テメェがだらだらして
っからそうなるんじゃないのかと。お前の首の上に乗っかってンのは何なんでしょうかねぇ。
 本当、史実の鴨さんって一体どんな人だったんでしょうか。こんなに気分屋だったとは
思えないのですが。でも典型的なワンマン社長タイプですね。某消費者金融の社長も
このタイプで、ライバルが社内に出てくると速攻でクビにしていたそうですが、鴨ももし
近藤君がいなかったら、乱暴者ながらもそれなりに治安に一役買ったかな、とか思ったりも
したのですが、その代わりに金巻き上げるんだからどうにもならんですな。

 皆が飲みにいく中、一さんは断っています。皆で和気藹々飲むのが苦手なんだそう
ですね。(ほら、酔うと人を斬っ………)
 でもこの先武田観柳斎だとか伊東甲子太郎の暗殺の件で皆と飲むんですよねー。
使命のために我慢してたんだろうなぁ(笑)。まあ一さんは1人で手酌酒とかしてるのも
絵になりそうな気がする。
 沖田君はといえば、鴨ちゃんべったりの様子。人を斬ったということを近藤君に咎められた
のが、気まずいみたいですね。まだまだガキンチョやのぅ。確かこの頃は齢18だか19くらいの
はずですから、まあしょうがないといえばしょうがないんですけども。
 これが新撰組の中でも1、2を争う腕前になるんですから大したものです。3段突きだった
かな…?すばやくフェンシングのように刀を突き出しては引っ込め、という特徴ある斬り方
をしたみたいです。刀というのはあれで実はかなり重いですから、それを突く、という形
で使うのもなかなかのものです。やっぱり剣の腕前は後の人が大げさに伝えたのではなく
本物だったといえるでしょう。

 その一方で、ますます手のつけられなくなる鴨。本当に潮時ですね。人間、引き際を
見間違うと惨めなものです。
 沖田君もまだまだ迷っているようですね。
 近藤君の言う「人を斬るだけの道具になるな」というのは、多分突き詰めれば、るろうに
剣心の「人斬り時代の志々雄」にだけはなるな、という意味ではないでしょうかねー。
 意味もなく、自分の都合で人の命を奪うのは単なる殺人者。大義名分があればいい、と
いうわけではありませんがそれでも国を守るため、己の信念の為に戦ってその結果に
人を斬る、というのがあるならば近藤君の言う、人を斬る覚悟というものになるんじゃ
ないかなと思ったり。
 要するに道理の通らない殺生はするな、ということじゃないでしょうか。

 まーた幼馴染のどうでもいいやつが来て浪士組に入れろだの文句言うてますが、そんな
言うんやったら入れてやって、現実の厳しさを知らせてあげればいいんじゃないでしょうか。
単に刀振り回してチャンバラやって遊んでるんじゃなくて、命のやり取りをしてるっちゅーのを。
こういう、知りもしないクセに外からぎゃんぎゃん言ってるの見てると、尻蹴飛ばしたくなりますね。
つまらん男だ…。

 ところで松平容保公が相撲の見学に来たのですがあんた、新さんの真似事かい(笑)。
でも楽しそうでいいなぁ。
 ちなみにこの人セーラームーンに出てくる地場衛に似てるなぁとか思ったのですが
多分まったく別人ですね。(人の顔をおぼえないにもほどがある)

 その一方で大変な出来事が。
 真木とかいうオッサンが朝廷に進言して、朝廷自ら攘夷のために兵を率いるという
ことを宣言させようとしているらしいです。これが実行されれば、幕府は用なしも同然、
日本がひっくり返ること間違いなしでしょう。
 …普通に疑問なんですが、おじゃる軍団に指揮とれんのか…?

 鴨ちゃんの行動がおかしくなったのは、お梅さんのせいによるところが大きいみたい
ですね。歴史が動く影に女有り、と昔から言われますが確かにここもその通り。もしも
お梅さんと出会っていなかったら鴨ちゃんは池田屋事件で大手柄をあげていたかも
しれません。本当に皮肉な話です。
 沖田君。キミは本当に鴨のそばにいていいんですか?



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第21話(04/05/30)

 さていよいよ世界情勢は日本不利となってきました。ラストサムライで言えば丁度
中盤あたりでしょうか(わかんねーよ)。
 そろそろあのオープニング、フルバージョンではなくカットサイズにしてもいいと思う
のですが…。

 上様が江戸に戻ることになり、浪士組はどうしたらいいものかって感じです。攘夷に
ついても最早力を持たない幕府では、将軍が戻ったところで何も出来ません。尊皇攘夷
の志士を喜ばせるだけです。(いろいろ口実できるから)
 あれほどの統治力を見せた江戸幕府もそろそろ息切れの時でしょう。
(ちなみに、確かにこんなひっくり返され方(=明治維新)をしたので徳川情けなしという
人もいますが、300年もの間見事に収めたという記録は大したものです。世界にも誇れる
統治力といっていいでしょう)

 京守護職にあたる松平容保公は京に残るようです。昔はこのような、損得勘定ではなく
プライドをもっと仕事を続けるという人が沢山いました。サムライダマシイという奴でしょうか。
近藤君もそれにいたく感動した様子。多分京に残るでしょうね。
 まあ大坂の奉行所などはよく思ってはいないみたいですけど…。

 ああっ斎藤さんの有名な腹痛のエピソードがっっっ!やっぱ演技のようです(笑)。
 一さんの今までの不思議な行動が明らかに。
 恩のあるヤクザの出入りを手伝っていたみたいです…ってアホかぁぁぁぁ!そんなチンケな
動機を作らないでぇぇぇぇ!
 まあこれは三谷@一さんだからしょうがないこととはいえ、なんか情けない一さんだなぁ(笑)。
 恩を返そうとするところは確かにすばらしいですが、あの人だと永倉さんが言っていたような
「一緒に謝ってやるから」って言いそうな気がします。自分にとっての正義と悪を捻じ曲げない
人なんじゃないかなと思ったので。
 このエピソードはちょっとびっくり。
 でもここまで引っ張るほどのものだったのかな…。

 梅さんは梅さんで挙動不審。
 沖田君の次は土方さんにちょっかいかけてます。鴨さんがやらせているとは思いたくない
ですが、そうやって探らせているとしたらかなりの曲者。

 旗が出来たみたいですよー。「誠」、カッコイイですねぇ。
 ちなみにこれは「忠誠」から一文字とって「誠」としたと言われています。
 これぞ新撰組。
 本当にピタリとくる文字ですよねぇ。
 これが「呪」とか「死」とか「愚」とかだったらどうしようとか思いましたけど。
(どこの暴走族だ)

 原田さん「今日は俺のおごりだ、何でも好きなもの食ってくれ!…しるこ3つね」って
お前はどこの芸人じゃい!
 つか何しとんねん。おもろいな自分。

 芹沢さんの有名なエピソードその1。
 道を譲る譲らないで力士を問答無用で切り捨てた。
 大波乱です。
 丁度、池田屋事件の1年前のことです。
 ちなみにドラマでは腕を切ったということになっていますが、歴史上では切り捨てています。
まあNHKだからねぇ。
 …私闘禁止につき奉行所にちゃんと届け出たのですが(親方が)、奉行所が、彼らが
尊皇攘夷だからって手助けするってどういうことやねん。おまえは水戸黄門に出てくる
悪代官か。
 なんだかねぇ。ま、そう思い通りに行かないから楽しいんですけども。

 その傍らで新見はまたいらんことしてるし…。新しい隊士を自分たちに取り入れようと
必死ですな。バカめ。

 で、力士の方に戻って。
 よせばいいのに徒党を組んでやってきましたよ。
 芹沢先生こういうところはさすが。そんでなんか先頭に立って出て行った一さんも
素敵ですわぁー。
 まあ相手が力士だろうと何だろうと、こちらは剣で鍛えた新撰組。敵うと思ってる方が
大間違いです。
 いやあこの場面、本当に見てみたかったですねぇ。
 飲み屋に乱入して、酒やら食い物の膳やらをひっくり返す力士(史実ではこう)と、笑顔で
ムカプチーみたいな感じで切り捨てる鴨や一さん。一さん、酒入ると怖いから…。
 それはもう、笑顔で黒いオーラが背後からでまくりでしたでしょう、新撰組の皆さんは。
 私このエピソード好きなんですよ。
 いや乱闘の原因は鴨にあるんですけど、数に頼んでやってきた力士もあれですし。
それがものの見事に返り討ちにあったわけだから。
 
 親方とも無事和解して何よりです。だから好きなんだ、こういう連中が。
 ちなみに死んだのはクマ次郎という力士さんで名前はあっていますが、この人、最初の
道を譲る譲らないの時点で切り殺されてるのですが…まあいいけど…細かいところは…。
 乱闘になったのは残念ですが、芹沢一派を今後どうするかについて、近藤君らの中で
方向性が決まり始めたのではないかと思います。
 ただ芹沢さん本当、地が出ているだけなのか、何か目的があってわざとケンカ吹っかけて
歩いてるのかますますわからなくなりました。



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