多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→乱歩R


乱歩R

第10話(04/03/15)

 さて、ないても笑っても最終回です。最終回くらいは華麗にパッと「犯人はこの中にいる!」
とかやって欲しいものです。

 えー堀越さんはなんとか見つけられたようですが、大体目を見開いた状態で倒れていた
ものがどうやったら「生きている」状態で見つかるのか不思議なところです。(あれはどう
見ても死んでいる演技としか見えませんが)
 そして美咲の父親であった国分も死体で発見。明智君、はっきりいって依頼遂行率0の
ような気が…。
 ともあれ鈴子は指名手配、堀越の後輩である平野刑事が応援にやってきました。一方
所長は何故か行方不明。それについて思いつめた様子をしている小林高年。彼は何か
所長の正体に気づき始めたのかもしれません。まさか今日の昼食を何にするか真剣に
悩んでいるわけでもないと思います。

 平野刑事はさっさと聞き込みを開始。鈴子がきたっぽい花屋で情報を得ています。
ただ、手が綺麗だったから犯行はやってない、共犯者がいる、というのは勝手ですけども、
手袋をして堀越刑事を刺せば手に怪我はしませんし、爪だって付け爪の可能性もあります。
うーんマンダム。

 明智君は国分が殺されたことに納得いかない様子。なぜなら今までのディスプレイ殺人
において被害者は美男美女だったにも関わらず、国分はまったく違うからです。というか
今までの被害者が美男美女ということについては、鈴子の美意識に問題があるんじゃない
かと思うんですが。
 ま、国分の殺人については鈴子の仕業に見せかけたい誰かがやったという説も考え
られるでしょうね。
 あと無断欠勤の所長はさっさと退職処分にしてしまった方が、無駄な給料を払わずに
すみます。

 さあ新たなディスプレイ殺人が起きました。しかしこうしてみてみると、そのディスプレイの
センスにも何か問題があるといわざるを得ません。花かざりゃいいってもんでもないですし、
むしろ欽ちゃんの仮装大賞行きだと思われます。
 そんでやっぱり鈴子を助けていたのは所長でした。鈴子のセンスに我慢ならなくなって
助けたのかと思ったらシンパシーがどうのこうのと言っています。あれですね、人差し指を
出して「イー」とか言いながらE.Tのマネするやつですね。
 所長は過去に両親が亡くなったというトラウマがあってそれで壊れてしまったようなんですが、
明智君に深淵を覗き込むときは…とかいっておきながら自分がコエダメにはまってるんですから
なんかお前人のことは言えるのかと。

 ところで鈴子が死体で発見されたわけですが、警察は自殺と思って疑わない様子。
普通、あれだけ美にこだわる人間が、喉を切り裂くなどという醜い方法で死ぬでしょうか。
平野も明智も他殺であり、真犯人が別にいると思っているようです。
 で、その一方で、ディスプレイ殺人の次の被害者は貴社の人間という予告を受けて、
受付のねーちゃんは1人で動いてます。まあ何の警戒心もなく1人で行動するような
人間は被害にあってもしかたがないということで。所長こと真犯人にとっつかまります。
これで実は所長は双子で、いままでやっていたのは実は怪盗二十面相だった所長の
兄弟ということになり、本物の所長はどっか閉じ込められていたという展開なら真面目に
あっと驚けるのですが、犯行とともに所長が姿を消して、現れた時は犯人の側にいると
いうのはちょっと…。これ、ドラマの脚本だからまだいいですが、推理小説の話だったら
ニッコリ笑って担当に「書き直しね」って言われること間違いありません。
 そんで動機というのはあれでしょうか、こっち側が面白くなったから、っていうやつで
しょうか。
 あと明智君。のん気に話をしながらフジの樹海を進んでおられるようですが、受付の
ねーちゃんがなんかピンチすぎてパニックになっているので早くいってあげて下さい。

 日も暮れた頃、明らかにセットと分かる作りの建物にたどり着きました。ねーちゃん
パニックになっているようですが、毒ガスが発生しているためだったようです。
…暴れると酸素を消費しますから余計に吸い込んで大変なことになりますよ。あと
窓を割ると爆発が起きるってんで、リード線を探して切ったようです。なんかいろいろ
手の込んだことをしている割にあっさり片がつきましたが、単に所長は試したかっただけ
のようです。なんなんなんだ。
 で、まあ所長の仕業だったようですが、なんか所長はそれいいたいがために明智君
らの前に姿を現したようです。
 ただ逃げておいてまたわざわざ電話をかけてくるあたり高遠さんに似ているというか
なんと言うか。しかし高遠さんが、電車が通り過ぎる間に姿を消したのに対し、所長は
きっちりドアをしめて逃げたので、間抜けといえば間抜けです。

 それからこの期に及んで自らの居場所を教えるあたり、もしかして明智君の母親の
死体を持っていて、それを見せたいだとか、実は横恋慕していて、明智父からうばった
だとか当たり前の展開はしないと思いたかったのですが、なんかもう視聴者の予想を
まったく裏切らないあたりサービス精神てんこもりというか、そろそろあの世から乱歩が
ハダシでかけ戻ってきそうというか…。
 そんでなんかがけからわざと落ちそうになって、所長は明智君の心を試すようです。
つまり見捨てれば同類、助ければ違うとか。…コート脱いでそれを紐代わりにすれば
届くかと思ったんですが、なんか悩んでいるうちに所長、落ちてしまわれました。バイバイ。
 えー結局、このドラマの間中、明智君が助けることできた人間は0ということで…。
いいんですかこれは。
 ともあれ、一番最初にすべきことは、所長に生命保険がかかっていたか確認する
ことだと思われます。

 あと、最終回だというのに、最後の依頼人のレベルの低さは一体…。すさまじいまでの
棒読みっぷりは最後まで後味の悪い作品として仕上げるのに一役買ったと思われます。
(別の意味で後味が悪い)

 それでは、さよなら、さよなら、さよなら。



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