多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→乱歩R


乱歩R

第6話(04/02/16)

 スミマセン、実は大ポカやらかしまして、最初20分あたり録画失敗しました。ので、
今回はあらすじ突っ込みから。

 ところでこのドラマ、キャッチフレーズが「人間の妄想が一番怖い」なんですが、一番
怖いのは視聴率不正操作してたてめーだよ、と一言言いたくなるのは人間のさがで
しょうか。

 どうでもいいことを突っ込んだところであらすじです。
 ある博物館にて、館内の監視をしていた寒川は、展示物を見つめる女性に気づきます。
ちゅーかおめー、仮にも特撮モノ、子供のヒーロー役をしていた人があっさりイメージを
壊すことをしていいのかと激しく疑問です。今頃子供は「こんなんガオレッドじゃない!」
とか泣き出しそうですが、でも多分今は「アバレンジャー」とか「ライダー剣」に夢中だと
思うので思い出しもしていないかもしれません。

 で、そのきれいなおねいさんは好きですか、にひっかかって彼はその女性に声をかけ
られて話をします。だいたい、モニターで見ていたことを打ち明けたからってなんやねん
って感じですが。
 普通言ったら職務違反になると思うんですけども。
 で、そのおねいさんこと静子は、「私も見られてるんです」と言い、帰って行くわけです。
ちゅーかついていくお前もお前だ、寒川よ。

 彼女は金持ちの小山田という人の奥さんであることが判明、でもって屋根裏に誰か
いると打ち明けます。大体こういうことを言い出すこと自体おかしいし、初対面の人間を
家に上げることからしても不審さバリバリなのに、この「乱歩R」ワールドの人達はハッキリ
いって幼稚園児以下の警戒心しか持ち合わせていないのでしょうか。
 まあ主役の明智君からして毎回毎回手ぶらで犯人に突っ込んでいって殺されそうに
なっているわけですからムリもありません。そろそろ警察から教育的指導が入りそうな
時期です。

 その静子の発言を真に受けるどころか「奥さんを守れるのは俺しかいない!」という
もういかにも少し前まで戦隊のリーダーでした精神バリバリな寒川君はご丁寧に屋根裏に
上がって確認するわけです。まあ「ガオアクセス!」とかゆーて変身しなかっただけいいか。
(番組どころか局違うし)
 んでそこの屋根裏には誰かがいた形跡がありんして、さらに寒川君は隙間から夫婦の
寝室をのぞいてしまうわけです。着物の下に着る、襦袢があったから奇妙な気持ちに
襲われるということですが、大体初対面の人間にそういうところまで覗かせるようにして
おいて、寝室に下着とはいえ服を脱ぎ散らかしているような人間と知れば、誰だって
妙な気持ちになると思うんですが。

 さて。えーやっと明智君があらすじに登場しまして、失踪した婚約者を探して欲しいと
純子さんという方が来ます。その婚約者というのは寒川。こいつ警備員をやめていた
ようです。んで偶然博物館で静子と会い、自宅の警備をしていると知るわけです。
博物館ってそう何度も通うところですっけ…?(突っ込むところはそこか)

 そんで明智君が純子とともに小山田家に行くと寒川がいたのですが、まあ某所に
出家した信者のごとく、戻る気はないと追い返されるわけです。で、静子は明智に
脅迫状を受け取ったと話します。
 送り主はネット上で小説を書いている作家、大江春泥という人物でした。なんか自分を
裏切って小山田と結婚した静子が許せないらしいです。で、その手紙には事細かに静子の
ことが書いてあったらしく、それで心配なので明智君に話したようです。
 えーと…どこから突っ込んだらいいか…。

 ここ見てないから知りませんが、ともあれ脅迫状を受け取ったのなら警察に届ける
べきですしまた、ネットに小説を公開しているのなら警察からそのサイトがあるサーバーに
IPの参照、公開を求めることが出来ると思うんですが。あとプロバイダーが偽名でも申し込める
にしても、そこから得られる情報は山ほどあると思うんですけども…。うーん…。
 ていうか屋根裏から覗いていてオンライン小説にしていて、それを家族の誰もが気づかない
としたら、やってる人間はまず間違いなく身内だと思いますが。それも静子か小山田。

 静子の元恋人もシロ、周囲に不審者はいないようです。
 なら余計に身内の犯行ですね。
 しっかし寒川の警備っぷり、ハッキリ言って傍目から見たらこいつが屋根裏の徘徊者
以外の何者でもないと思います。
 んでもって春泥の小説では「妻の愛人が夫を殺す」と書かれており、寒川は小山田を
殺害する決心を固めたようです。

 さあここで小林高年の出番です。
 昔の事件の話をしながら、自分はその事件の容疑者を直前まで別の人間だと思って
いたことを明かします。パズルの最後のワンピースをはめ込むことによって、ガラリと絵柄
が変わることもあるそうです。
 それを聞いて飛び出して行く明智君。
 ということは、視聴者の誰もが怪しいと思っていた寒川か静子は犯人ではなく、まったく
別のところに容疑者がいるということなんでしょうか。
 はっ!意表をついて純子ということもありえます。いやあ確かに、思ってもみない人が
容疑者だということはありえます。これは俄然面白くなってまいりました。
 …ていうかさぁ、屋根裏の出入り口にかぎかけて出入りできないようにすればいいんじゃ
ないですか?

 でもって明智君が屋根裏を調べている間に夫が殺されました。ということはですよ、
結構、寒川と静子の共犯説が濃厚に…とか思ったんですがこの2人は小林高年のセリフ
からいくと外れるはずですね、容疑者から。うーん誰だろう。(白々しい)

 その夫殺しの件でやっと登場しました堀越刑事。彼に明智は寒川のことを伝えます。
ちゅーかもっと早く言ってやれよ。
 あとなんか春泥の小説で、3年前のものに、男女が車で崖から転落して死ぬものがあった
らしいんですが、それがどうも静子の前の恋人の死に方と同じだったようです。うーん…
だから何?って感じですが。いまいちつながりが。
 そんでもって今の小説を読み始めると、夫を殺した愛人が屋根裏から降りてきて、
妻に逃亡を促す、と。屋根裏を探さない警察がいるんでしょうか。ましてや明智君が探せ
と言っているのに。

 そういう矛盾はさておき、小説どおりに何故かストーリーが進んでいきます。逃げないの
なら一緒に死んでくれという寒川。それに対して「私さえいなければ」という静子。ちゅーか
君達はなんですか、ネバーエンディングストーリーでもそろって見たんですか。

 結局犯人は静子。ぇぇー、今までの伏線はどこに…?っていうか小林高年の「犯人は
まったく違う人物」っていうのはどうなったんですか?
 小説ったって、途中から取り合った寒川ができるわけないのは明白ですから、最初から
視聴者は静子が犯人だと思っていたと思うのですが、それを「実は違うよ、フフン」と
いわんばかりの伏線を張っておいて実はばっちり犯人だったというのはちょっと…。
江戸川乱歩が知ったら怒りのあまりあの世からハダシでかけ戻ってきそうな勢いです。

 あと、ナイフを持っていた寒川を止めようとして、寒川が振り返った拍子に刺される明智君
って一体…。
 それはアレですか、ドリフのコントがしたかったんですか?
 金田一少年の事件簿のように、単身のこのこ乗り込んで行って気絶させられてあげくに
金田一君に刺された明智警視もどうかと思いますが、振り返ったはずみで刺される明智君
というのはこっちもあの世から「じっちゃんの名にかけてって言うなぁぁぁぁ!」って明智小五郎
が蘇ってきそうですが。
 というかこのドラマ、推理モノがしたいのかミステリがしたいのかコントがしたいのか、
そろそろスタンスを明白にすべきだと思います。


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