多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→西遊記


西遊記

第10話(06/03/13)

 天竺へ到達しないことに焦りを感じ始める一行。いや、天竺への距離知らんの?そんな
簡単に到達できないでしょ…。だって実際の三蔵も帰るだけで9年かかったんですよ。
 でもって用をたしにいっていたサルが戻ってくるとカッパとブタがやられていて、三蔵が
行方不明に。姉さん!いきなり事件ですよ!

 近くの建物に駆け込むと三蔵が婚礼の貢物として献上されていることが判明。
 つまりここは滅法国で、三蔵は貢物で、妖怪だらけだと。
 展開速すぎてついてけねーよ。

 羅刹女の娘が婚礼だというので登場したのですが…凛々だった。
 チッ菩薩の手のものというのはアテがはずれたか。
 しかもなんか悟空が自分の夫になる身だから丁重にもてなせって…なんか皆
ハハーッ!ってひれ伏しちゃってるよ!いやもう5分でやる展開じゃないだろこれ。
 でも紅孩児がなんで知らなかったんだろ、凛々の顔。おかしい。

 おいおい八戒が妊娠って。それどこのボーイズラブ?(やばいことを言うな)
 はらはらの実とかいう、ワンピースのモロパクの悪魔の実みたいなんを食って妊娠
しちゃったとかなんとか。くわせんなよそんなもんをよ。
 凛々は三蔵一行を守るためにこんせいまおーの軍をひかせ、羅刹女の怒りを静める
ためにこの国の女王となることを約束したっぽいです。最初は三蔵の命を狙っていたけど
旅を一緒にしていくうちに、彼らの優しさに触れ、段々と気持ちが変わってきたんで
しょうね。
 
 納得いかないのは真の婚約者。…犬やん。思い切り凛々に遊ばれてるやん。しかも猿
と仲悪いし。…ああ、犬猿の仲か…って誰が大喜利をやれといった。
 凛々はあんなのと結婚したくないのと、内心は好きなのもあって悟空に「私と結婚すれば
この国が手に入るしいい暮らしが出来る」と言ってます。
 凛々、一緒に旅をしてきてまだわからないのかな。悟空がそんな言葉に頷くはずがない
っちゅーことに。

 ただ一つ、悟空がひっかかったのは、妖怪は天竺に入れないという話。老子をまた前々回の
ような手でだまくらかして連れてきて(笑)尋ねておりますが…。やっぱり入れないみたい。
 老子は冷たく「不満があるなら旅をやめろ」と言って去っていきます。
 思うに、天竺は確かにゴールですが、大切なのはその途中の旅で何を得たか、ということ
なのではないでしょうか。もちろん天竺に入れないのは残念でしょう。けれども、天竺に
行くまでに見聞きした経験は成長に欠かせないと思うし同時に修業でもあるかと。
 だから三蔵が天竺にたどり着いたとして、そこで暮らすわけではないからまた一緒に
戻ればいいんじゃないですかねってそれで納得してたら話終わるわ。

 凛々、薬を用いて悟空とラブラブに。ええぇぇぇぇぇぇぇー…。
 気持ち悪い!!!!この悟空気持ち悪い!(笑)
 結局結婚を承諾してしまいました。あっけにとられる羅刹女が面白い。
 ただこうすることで実際に三蔵を羅刹女が殺せなくなったのも事実。
 ところがあの犬がまた何か企んでいる様子…。ほーら、とってこーい!!!!
(光速で骨を大地のかなたに)

 もうしっちゃかめっちゃかですな。ところがこの中で正気を保っているのは悟浄だけだったり
という意外な事実。三蔵も犬からもらった法典を読んでいるうちになんか変なことになってるし。

 凛々の婚礼衣装、なんちゅーか…いやもうちょっとアイメイクとかやった方がいいんじゃ。
あとヘアスタイルがべったりしているから、頭に何かかぶってないとつりあいとれない気が。
これまでのメイクから考えるとかなり地味ですよねぇ。
 羅刹女もやっぱり娘のこととなるとひとりの親ですね。なんかもう悟空のことも許したみたい
だし、そうなれば三蔵のこともいいですよねぇ。
 とか思ってたらちゃんと犬に計画中止と言ってる。まあでも収まらないのは犬でしょう。
なまじ任務に忠実なだけに話聞かないし。
 ここで犬から意外な事実が。
 羅刹女はもともと人間だったみたいです。妖怪の王子に恋をし結婚して生まれたのが
凛々だとか。で、凛々にも人間の血が入っているから女王となってこの国を治めるには
ふさわしくないと。最遊記でもそうだし、ハリポタの世界でもそうだけど、やはりどこの国も
純血主義ですかねぇ。そういうことしてると生物学上自然淘汰に弱くなって滅びますよ、
一族が。
 この展開はなかなか面白いですね。犬が下克上。
 
 凛々、良心がとがめて惚れ薬の効果を自らといてやりました。
 でも「悟空たん」かよ!(笑)
 もう戻れないところにきてといても…。

 ところがそううまくいくはずもなく。
 犬に操られた三蔵が、悟空を刺そうとしたのをすんでのところで悪巧みに気づいた
悟浄と八戒が阻止。計画失敗と知って自ら手を下そうとした犬の剣が悟空を庇った
凛々に刺さり、大変なことに。
 いくら人間の血が入ってるといっても妖怪ってこれで死んじゃうの?
 ところで悟空よ。語ってる暇があったら凛々、手当てさした方がよくないですかね。
もう間に合わないとしても…。

 悟空の、怒りのこもった「凛々を返せ!」という叫びがすごかったです。
 一撃で敵を倒したのもこれが初めてじゃないですかね。

 …あれ。凛々生きてましたよ。何の説明もないんですけど…。
 まあいいや。
 でも羅刹女と悟空らが仲悪いままでいなくて良かった。
 羅刹女も悟空という人を凛々を通して見、直接見て考えが変わったんでしょうね。
 こういう展開は嫌いじゃないです。
 昔ドラゴンボールで敵だった人間が味方になることについて尋ねられた鳥山明氏が、
「(フリーザとかセルを除いて)世の中に生まれついての悪人はいないと思うんですよ。
だから敵として出てきても味方にしたい」と言っておりましたがなるほどいいことを言う
ものです。

 さあ次回はいよいよ旅の終わり。
 どんな難関が彼らを待っておりますことやら。



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