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西遊記

第3話(06/01/23)

 今回は夢のお話。
 …て、なんか最遊記モロパクのような話ですなぁ…(笑)。あちらは夢に捕らわれた
話でしたけど。で、悟空が三人の代わりになる、みたいな。

 のっけから悟空は大いびき。ああ、寝る子は育つっていうもんねぇ…。それ以上育つ
つもりか!
 ブタはブタで天竺を味に例えたらとかなんとかわけわからんこと言ってるし。
 三蔵は大体何歳という設定なんでしょうかねぇ。わけぇ坊さんだってのは知ってますが。
 まあ大体仏門に若くして入る坊主ってのは小さい時に親と生き別れたり死別したりして
いるので、親が恋しいというのはあるかも知れないですな。
 あ、悟空おきた。口の中にトウガラシ詰め込まれてた(笑)。
 凛々がやったっぽい。
 これだけ凛々が脇役なのに出ずっぱりということは、最終回で実は見守っていた
菩薩だった、なんてオチじゃないだろうな。

 門を潜ったら悟空の前から凛々が消え、凛々の前からは悟空が消えました。
 …簡単な結界じゃないスかこれ。
 なんで悟空たちだけならまだしも三蔵が分からないのか。
 三蔵ってすごいとか言われてますけど、旅をしたからすごいんでしょうか?強い法力を
持ってるからすごいんじゃなかったのか…。実は普通の人?なんかすごいガッカリだ。
 本物かどうか知りませんが現代の霊能者だとか陰陽師だとかいう連中は、気を感じ取る
力に長けているので、その場所の磁場がおかしいとか、結界があるとすぐに分かるそう
ですよ。自分たちと反発する力だと、どうやっても入れないこともあるとか。面白いものですね。

 さて、ついた寺。
 住職は獏念とかいう野郎。…あの先生の?(それはばくざん先生)
 つかあのオペラ歌手の男に似てる気が…。名前誰だっけ。
 ともあれここは夢がかなう寺だそうです。何でも、ありとあらゆる夢が。
 そうかぁー。じゃあ1億円と豪邸出しておくれー!
 …という物理的な願いをする人はいないのね?いやいいですけど…。

 一方凛々。彼女は門の向こうが異界であることに気がついた様子。泥棒だから流石に
カンが鋭いな。

 もてなしをされて一行はウハウハ。酒も入っていい気持ち。
 三蔵は居心地悪いみたいですねぇ。でももてなしを受けるのも僧のすることですぜ。
 私思うんですが、贅沢をしてはならない、粗食であれというのはあくまでも寺の中の戒律
であり、外に出て人からのもてなしを受けることは、その人たちの徳をあげるということで必要
なんじゃないかと思うんですけどねぇ。もてなしをかたくなに断り、人の気持ちを無碍にすることは
逆に仏の教えに背くのではないかと思いますが。その辺どうなんでしょうね。
 ちなみに現代の坊主は生臭坊主と言われるように、飲む打つ買うの人もそれなりにいる
そうです(笑)。

 一夜を過ごして目覚めた三蔵。そのそばにいたのは…?
 なんと7歳のときに死別した母親でした。
 でもってブタの部屋には食い物てんこもり、カッパは美女に囲まれてウハウハ。
 お前ら中国に帰れ。
 にしても悟空は毎回1回はおしっこネタをしないといけない決まりでもあんのかコラ。
 と、外に出た悟空は、お寺がハリボチであることに気がつきました。
 今回セットは裏作らなくていいから楽だねぇ…。

 門を探して外に出たらなんか悟空はガラスの中に閉じ込められた状態に。
 凛々に助けられたのですが、悟空の話から凛々はここがバクの住処だと気がついた様子。
 つまりは、現実を食って夢の中に閉じ込めることで生き延びるバクが、皆を捕まえていたと。
そりゃあ厳しい現実よりも、願いがかなった夢の方が幸せですがねぇ…。
 現実の厳しさがあるからつかの間の夢が楽しいのですよ。
 それが毎日続けば飽きます。人間だから。
 
 で。
 バクと対峙する悟空ですがどうも分が悪い。
 口の立つバクに口でかなうわけねーだろがよ、悟空はよ。力なら負けないでしょうが…。
 この物語に出てくる妖怪はなんつーか頭の切れるものばかりというか…。
 日本で言う妖怪は人にはあまり悪さをせず、どちらかというと人間に腹を立ててちょっとした
仕返しをしたり、恨んでいるというような感じですが、中国のそれはどちらかというと日本で言う
「鬼」の立場ですよねぇ。ハッキリとした意思を持ち人間の住む世界を奪おうとしている。
 日本の妖怪に親しんでいると、人間対妖怪という図が描かれているものに戸惑いを覚える
こともしばしば。難しいものですねぇ、異文化交流。

 でも三蔵はこうまで弱い人間じゃないと思うけどなぁ。この脚本だけはちょっといただけない。
 強い意志を持つ人間だから天竺目指してるわけで、言っちゃなんですが、母親の夢を見た
だけで天竺を諦めようとするでしょうか?天竺に行く途中だから、ここに戻ってくるまで何年
かかるか分からないけど待っていてください、といえる人だと思いますけどねぇ。
 それと悟空にしても、物語後半からいきなり頭がよくなるというか。
 「人の明日を奪った」というのはむしろ三蔵が言いそうなセリフだし。
 西遊記という作品が、初代のに劣るといわれ続けているのは、それぞれのキャラをよく理解
しないで脚本・性格付けしてるからじゃないですかねぇ?
 むしろ今回の話で言うと、三蔵だけが夢の誘惑に打ち勝ち、眠りこけてる三人を叱咤励ます
という形でも良かったんじゃないかなと思いますけど。
 2話目までは良かったけど、何となくキャラ設定に違和感が出てきたこのごろであります。

 なんかさっきまで、皆は自由ですとか言ってたクセにCMあけたら天竺に行かなきゃとか
言ってるよ、三蔵。どっちなんだよだからさ。
 
 三蔵はみんなの夢を知っていました。悟浄は過去の罪を償うこと、八戒はまずしい一族を
救うために天竺を目指していること、悟空にも夢があること。
 つか八戒って、イノシシの一族に生まれたブタなんだ…それは知らなかった。
 っていうか夢の中でさめないはずなのになんで三蔵は現実に戻りつつあるの?
 自力で何とか出来るんじゃん。
 まあいいけど、とにかく天竺へレッツゴー。
 「遠親不如近隣」、三蔵には引き止める母よりも、己のためを思ってくれる仲間の方が
必要でしょう。


 とりあえず老子死ね。


 バクを助けた悟空は良かったなぁ。
 夢は甘く、現実は厳しい。
 それでも天竺を目指すのはそこに夢があるから。
 さぁさ夢を求めていざゆかん。



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