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西遊記

第6話(06/02/13)

 お疲れモードの三蔵。悟浄は気を遣って近くの民家からニワトリをもらってきて食べようか、
と提案しますが三蔵は断ります。
 確か本物の修業とかだと刺激物は一切ダメってんで一部の野菜くらいしか食べられない
んでしたっけ?
 思うのですが、この時代の人たちがあまり長寿でないのは、そこに原因があるのではない
かと思ったりするのですが…。修業をバカにするつもりはありませんが。
 ライオンなど肉食獣のように、肉だけ食べてそれから栄養を体内で作り出すなんてことは
出来ないんだから。
 どちらかというと、全ての、生命を与えてくれるものに感謝しつつ食べるっていう現代の考え方
があってるような気がします。修業は精神面を鍛えればいいんじゃないっスかね?肉体が
ボロボロだったら意味ないしね。
 ま、三蔵のこの旅は、托鉢をしながら旅をするという修業もかねており、あまり食料に恵まれた
旅ではなかった、というのは本当らしいっス。

 と、こんなことを書いてる間にサルとブタがやんちゃやらかして、千手観音像を手がない
観音像にしやがった。バチあたりめ!
 悟浄がきたのであわててごまかしますが、もとより自分たちが手を出してたってどう考えても
ばれるもんで。焼き芋載せられて大慌てですよ。ざまー。
 三蔵には言わないでって言ってるけど無理だろ。こんなことしといて。素直に謝れば許して
もらえるのに、どうしてごまかしてことを大きくしようとするのか。
 なわけで隠滅しようとしたサルと悟浄、本気で戦ってますが、どちらも結構強いだけになかなか
決着つかず。最後はたまたま仏像が倒れてきてサル勝利。悟浄を袋詰めにしてどっかに放置
してきました。
 お前らには血も涙もないのかコラ。

 あわてて観音像を修復したけどごまかせるわけはなく。なんと三蔵の目の前で腕全部落下。
だからー。下手にごまかしてもいいことにいよって言ったやろ。
 って思ったら悟浄がやったことにしてやがる、このサルとブタ。え、ちょっと待って。ここまで
最低な奴だっけこいつら。

 悟浄を裏の森に放置したことを「森に逃げた」と説明するサル達ですが、凛々が連れてきた
近くの村民、修周に「あの森に入ると二度と出てこられない」と聞いて大慌て。
 もう本当にやらかしてくれる連中というか。三蔵もよくよく考えたらどちらが信用に足るかとか
今までの旅で分かりそうなもんですが…。この人今の時代におったら振り込め詐欺に騙され
まくってただろうな。
 目の前に悟空がいても「今悟空が交通事故に遭って…」って言われて信じそうです。

 兵隊がこの森を調べんとやってきた時も、忽然と姿を消してしまったとのこと。
 森が食ったんじゃなくて、空間が捻じ曲がっているんじゃないですかね。光がまっすぐ入って
いかないような。光の反射がないということはその物体を目が認識できないということですから。
 修周が言うには、妖怪がこの国の姫さんをさらっていったとか。突然言い出すなや。
 えーと、その姫さんがさらわれて森の奥に連れて行かれたと?
 ああこりゃこりゃ。
 つかサルとブタが文句言ってますけど…。
 お前ら悟浄見捨てていくつもりだったの!?おいおい。

 三蔵が悟浄を探しに行くと言い出して大慌てですが、観音様を壊したことより悟浄の命が
大事、とか言われて、「正直にテストの点を見せなさい、怒らないから」とお母さんに言われて
テスト用紙持ってくるのび太のごとくニヤニヤ。
 案の定自分が壊したと白状して速攻で雷食らってました。バカめ。
 ってかこの森って、ホグワーツの裏にある、あのアラゴクがいる森に似てるような…。
 ………焼き払った方が早くねーか!?

 振り返るとブタの姿が消えていました。
 「まさかあいつ、ひとりでおまんじゅうを」
 「違います!」←三蔵と修周の声がハモって大笑い。
 でもって、「そうか」「そうですよね」「こういうことですね」と二人が会話して、サルに「わかって
ますよね?」みたいなこと言ってるの。ハジメちゃんと明智さんの推理においていかれる一般人
見てるようで楽しいー。こういうシーン大好きっス。

 妖怪の家を探し当てた一行ですが。なんか修周が知りすぎてるのが気になる。でもさぁ、姫さん
とおの昔にさらわれちゃったのならもう食われてんじゃね?いやさー、さらうのって二つの目的
しかないだろうし。嫁にするか食料にするか。
 サル!オリエンタルラジオすんじゃねぇ!何がデンデンデデンデンだ(笑)。

 眠りについていたサル。三蔵がさらわれたのにもっとパッと起きろや。ってーかこの
シチュエーションで言うと修周が思い切り犯人やん。
 一方凛々。あっさりと三蔵を見つけました。
 つーかなんで妖怪のアジトで本気で眠れるのよ。

 凛々によって次第に事のあらましがわかってきました。
 妖怪が姫を狙っていることを恐れた国王は、森の奥深くに姫を隠しました。そこにはかたい鍵が
かけられていて、簡単には開きません。
 やっぱ修周が妖怪じゃねーか。
 でもここで本当は修周はやっぱり人間で、妖怪役は別にいた、って話だと俄然面白いんですが。
 
 姫にたどり着いた二人。
 悟空は気を利かせて立ち去っていきましたが…。
 なるほど、修周は昔姫がいった「鳥になりたい」という夢をかなえようとしていたのか…。
 妖怪は人間より純粋だといいますからねぇ。
 嘘をつくのが仕事の妖怪を除くと、殆どの妖怪は嘘をつかず、欲望のままに正直だといいます。
それは裏を返せば子供のように純粋な心を持った生き物だということで。
 たったひとつの約束を守るために何千年と生き続ける妖怪の伝説、人間がそれを忘れて
しまったり、その約束相手が死んでしまってもずっと生まれ変わるのを待ち続けるという
言い伝えもあります。
 悲しい話ですね。

 修周はやっぱり妖怪でした。
 つーか姫に抱きついている姿はまんまエロジジイなんですけど。
 
 悟空が彼の身の上に同情し、仲間にならないかと誘ったのもつかの間、修周は軍隊の
攻撃に倒れました。つかこの姫様、血も涙もねーな。
 いやあ修周、こんな姫さん鳥にしなくて良かったよ。
 幼き頃の約束は、怖いものを知らぬが故の無謀なれど、それを信じて純粋に思い続けた
妖怪をどうしてあっさり切り捨てられるのか。これはどう考えても人間側が悪いでしょう。
 姫が悟空の言葉に、修周の羽を大切に受け取ってくれたのが救いですよ。
 ブタが「彼は最期幸せだったんでしょうか」と言ってます。三蔵とサルは「そうでも思わないと
やってられない」と答えましたが。
 彼は幸せだったと思います。自分の信じるもののために生き、信じるもののために死んだわけ
ですから。
 今回は悲しい話でしたねー。あんまり悲しいのは見たくないかな。

 …悟浄はこの森に放り込んで帰ってもいいと思う。

 
 確か第8話以降で、紅孩児が登場するみたいです。
 最遊記のようなキャラではないでしょうが、どんな役回りなのか楽しみですね。



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