多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→西遊記


西遊記

第7話(06/02/20)

 旅は道連れ世は情け、と言いますがちょろちょろといつの間にかついてきている凛々。
今日はまんじゅうを当たり前のように「5等分」しろと。いやあメシだけたかられましても…。
 ま、いろいろ助けてもらってるし「仲間」とみなしてもいいんじゃないか、と皆は言うの
ですが。
 サルよ、饅頭を食えなかったわけでもあるまいに、キミの心は晴れると消えてしまう水溜り
のように狭いのだな…。

 一行が今宵の宿を求めたところは廃れたお寺。なんで三蔵までしり込みしてんだろ。
確か仏教では幽霊の存在は認めていないはずなので、怖がること自体おかしいと思い
ますけど。
 一方凛々。なにやら封印の施してある井戸を無理やりあけました。サダコ出てくっぞ、
サダコが。つーか、お札貼ってあるのになんであけるかな。

 夜中トイレに起きた悟空は幽霊が出たと大騒ぎ。なんかもう「しむらー、後ろ後ろ」の
世界だなぁ。けどこの幽霊、アズカバンから脱獄してきたシリウスに似てる…いやあっちの
方がもっとやつれてたけど。幽霊よりやつれてるシリウスって一体。
 しっかしいつもは冷静な悟浄や三蔵までもびびってるのは笑える。
 寺を飛び出したものの今度は井戸からサダコ登場。
 と思ったら蓮歌という女性あらわるあらわる。とぉーめーにんげんあらわるあらわるー。
(やめぃ)

 蓮歌のいうことにゃ、おじょぉっさっんっお逃げなさい…じゃなくて、つまりこの国の王妃で、
買い物に出かけた帰りこの井戸に突き落とされて封印されちゃったと。代わりに妖怪が今
蓮歌になりかわっていると。
 でもって井戸をあけたから凛々が呪いを受けてしまったそうです。
 ちなみにさっきのシリウスはおつきのものでした…。

 蓮歌は城にいって自分が健在だと伝えてくれといいます。幽霊になっちゃったんだってさ。
もちろんまったく信じてもらえませんが。
 三蔵って唐の国王の文書とか持ってませんでしたっけか…。少なくとも身分の証明には
なるはずですけども。
 しっかし頼りない国王だ。前の王妃は怖かったから今の方がいいんだってさ…。
でも前の王妃がケチ臭くて厳しかったのは、国の収入を節約していたのと、国王たるもの
市政に通じていなければならないということで厳しかったんではないでしょうか。
 やたら甘やかし、おいしいものだけを食べさせるのが愛情ではないし。
 しかもなんか毒をもられてるくさい。
 で、業を煮やした蓮歌さんは悟空の体を乗っ取って話を伝えにいきましたが、はたから見てると
もうただのコントとしか。

 案の定、蓮歌inサルはつまみ出されました。

 蓮歌さんは自分の事を猛省していますけど、そう悪い人でもないと思います。厳しい態度の
中に愛情があるし。
 話を聞いていた一行のところに国王の子供がやってきました。妖怪が本性を表した様子。
こりゃあてーへんだ。
 あっという間に国王らを救出してきましたよ…はぇぇぇぇ。
 彼らを救う方法は一つ。
 黄泉の国へ行き、死者の魂を洗うこと。
 普通こういうのって天界じゃないんですかね。いや、いいけどさ…。黄泉の国というとなんか
真っ先にイザナギ・イザナミの話を思い出します。
 三蔵は悟空を信じ、重大な使命を任せます。ここのやりとりいいですねぇ。「お師匠さんさ、
俺のためにありがたいお経でも唱えてよ」「あなたのために唱えるお経はありません。生きて
帰ってくるのです」
 二人の絆の強さがしのばれるやり取りだなぁって思います。

 振り向いたら戻ってこれないというのはオルフェウスの話ですね。ギリシャ神話に出てくる。
琴の名人オルフェウスは毒蛇にかまれて死んでしまった妻エウリュディケを取り戻すために、
冥界神ハーデスのところへゆき、懇願します。最初はダメだといっていたハーデスも、彼の
琴の腕に感心し、エウリュディケを返すことを約束します。一つだけ、何があっても振り返っては
ならないと約束させて。
 こうして地上への道を戻ったオルフェウスは、光が見えてきたことに安心し、また、彼女が
ついてきているかどうか気になりついに振り返ってしまいます。
 哀れエウリュディケは地の底へ落とされ、オルフェウスは嘆き悲しみ、琴をひきます。それに
引き寄せられてやってきたニンフの女たちを無視したため彼女らによってオルフェウスは
引き裂かれ、川に投げ込まれます。
 これを可哀想に思ったゼウス(だったかなぁ…)がオルフェウスの竪琴をとりあげ、星座に
加えてやり(琴座)、オルフェウスは冥界でエウリュディケに再会したと伝えられています。

 と、いらん話をしているうちに悟空はさっさとあの世にいって魂を洗い、悪霊達の誘惑に
耳も貸さずに戻ってまいりました。えらいえらい。
 こういう、誘惑っていうのは身近な人の姿・声を借りて忍び寄るといいますね。イエス・キリスト
の場合は悪魔が魅力的な女性だの、おいしそうな食物を出したといいますが。あと、空海も
だっけか…。
 なんかどこも似たような展開で、人間というものは本当に大変な生き物だなぁと思うわけです。
 ここでハリウッド映画だったら偽者の姿がばりんばりんに壊れるんだろうなと思ったら
CGで崩れ去った。すげぇな。
 悟空の活躍で皆元通りの姿に。よかったねぇ。

 蓮歌は国王らに後のことを託し消えていきました。
 なんつーか老子ほどの力があれば何とかできないんですかね。妖怪の魂をあの世に送る
代わりに蓮歌のたましいを現世に戻すとか。等価交換の法則で。
 
 悟空のセリフ、かっこよくしようというのはいいけど「いっぺん死んだ俺は100倍つぇぇぞ」は
なんかちょっとかっこわるいな…。
 最遊記のいっちゃってるセリフ聞きなれてるせいか(笑)、物足りない感じする。
 メンバーのクローンを作った妖怪がいたのですが、それが過去のデータを使ったものだと
わかった途端「じゃあ俺らが負けるわけないっしょ」みたいなこといってて「今日の俺は昨日
より強い」みたいなこと言うメンバーが好きっスよ。
 そういう意味でもこないだの悟浄の話の「俺の女を泣かすな」はシビれましたけどねー。

 …え?
 最後饅頭5等分して、そんで悟空の分とっちゃった男の声は誰だったの?
 また飢えて「チキン!」とかいってるシリウス!?(ひどいな)



 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→西遊記