多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→医龍 Team Medical Dragon


医龍 
Team Medical Dragon

第11話(06/06/29)

 ワールドカップが間に入って1週おやすみだったために何となく、最終回に向けての
盛り上がりがそがれたような気がするのは私だけでしょうか。
 でもそれを吹き飛ばして更に盛り上がるくらい、最終回はなかなか面白かったです。

 バチスタを決行したものの、冠動脈瘤という大問題の前にオペ中止を決断する加藤。
 ここの、事実を知ってあわててかけつける野口の走り方が野口っぽくて、やっぱり岸部さんは
うまいなぁと感心しました。
 で、バイパス手術とかいうのをすることによって冠動脈瘤も治すつもりの朝田。オペは
まだまだ続きます。
 周囲は、こんな赤ちゃんの体でただでさえリスクが大きいのに、その上更に顕微鏡でしか
分からないような血管とかをどうやって手術するのかと興味津津。下っ端は、「なんて大それた
ことを」と思うよりも医者としてどうやるのか、の興味の方が勝ってるような気がします。
 やっぱりみんな医者なんだよ。
 少なくとも朝田の奇跡をみてくれば、偽物の医者なんていなくなる。
 チームメンバーもたじろぐことなく朝田に従います。本当に良いチームだなぁ。それぞれの
才能をみじんも疑ってない。

 ただ、加藤としてはやはり、小さな心臓相手に変性部位が特定できるのか心配な様子。
 朝田の方はへのカッパ状態。ものすごい秘策があるみたいですよ!やれば今までのバチスタ
論文はすべて過去のものになるだって。確かに、新たなやり方があって、それが確実なら
ものすごい功績ですが…どうでしょうかね。

 血管を縫い合わせる作業で、0.何ミリの世界をためらうことなく吻合していく朝田はすごい
ですね。私なんざ雑巾縫うのでもまっすぐにいかねーわ縫い目が飛ぶわ…。ちなみにミシンを
使うと大体80%の割合で糸からませて停止させます。意味ねぇ。

 カッパハゲは霧島にチクリにいきました。まったくもう…。
 流石に霧島にも焦りの色が見えてきたぁー。はっはっは。
 チームなんてダメダメよというのが精一杯のようだな霧島!
 人は一人で生まれて一人で死んでいく、というのは一人ぼっちの悪党がよく言うセリフ
ですが、その生まれてから死んでいく間の人生に沢山の人と出会い、その人たちを守ろうと
したり守られたり、努力したり成功したりするのです。一人がいいと言うやつは周囲の人達に
守られていることに気がつかないだけ。社会の中に自分も存在しているというのに気がつかない
だけ。
 本当の孤独は人を絶望させるでしょう。

 霧島なにやら挙動不審。

 一方。
 急患が運ばれてきました。なにやら重体な様子。転落事故って。

 
 



 何しとんじゃ霧島ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


 運ばれてきた患者は霧島。あんた…最後まで迷惑かける人だねぇ…。いやでも原作の
展開よりはこっちがいいかも。ベタだけど。
(原作だと、野口にチクリにいったカッパハゲがしめしめ、オペなんか失敗するがいいと思って
いたところに急患が運ばれてきて、それがカッパハゲの母親だったと。あとの展開は同じです)

 いや転落ってホンマどっから落ちたんよ。自殺未遂?なわけはないよなぁ。
 これには教授会も大騒ぎに。まあ朝田をうまく追放できたとしても、霧島を失いそうですもん
ねぇ。
 野口はまったく興味がない様子で、朝田のオペを見てますけど、これは知識好奇心かそれとも
自分の地位のためか。いつの間にやら夢中になった、と思いたいですねぇ…。

 カッパハゲ、もう手立てがないと判断して朝田に助けを求めました。
 霧島心停止。多分階段が見えて「今ならいける!」とか思ってる状態。
 朝田は加藤と伊集院に後を任せ、行きました。そうこなくちゃ!
 彼の前では誰も死にはしないのだから。
 っていうかブラックジャック呼んできたらよかったんじゃない?(いませんから)

 朝田は心停止したままで手術を行うと宣言。
 そのほうが縫合しやすいからだそうです。まあそりゃそうなんだけどさ、駆けつけてきた鬼頭
とかも、しゃべってる間に手を動かして下さいよ…。しゃべっててすでに1分くらい経過してん
ですけど。霧島を助けたいのか死なせたいのかどちらだ。
 鬼頭ぅぅぅぅぅ!バチスタの話題ふんなよ!だまって手動かせ!
 まったく、向こうの手術と違って随分と騒がしい手術ですこと。

 すごいですね。7ヶ所ある傷口のうち、手が届かない部分を縫合して、後は心停止から
脳障害なしで蘇生させられるギリギリの時間まで粘って手で傷口を押さえて心臓マッサージ
再開。これはハリウッド辺りが映画化したそうなおいしいエピソードですね。かっこいいなぁ朝田。
 そして霧島を助けてバチスタに戻ろうとする朝田をカッパハゲが引き止めて「赤ちゃんを
助けてやってくれ」と。
 うんわかったから時間がないのにわざわざ引き止めるなドアホ。あと衛生面上、腕とか
掴んだらあかんと思うんですけど。お前は赤ちゃんを生かしたいのか死なせたいのか。

 バチスタ再開。
 野口の「何が始まるのぉーっ!」というセリフがすごいうまい。
 朝田が行ったのは、オーバーラッピング法。心臓の変性部位を特定し、切り取るのが
今までのバチスタ。新しいバチスタは肥大した心臓を一旦切開し、包むようにして縫合
することによって正常な大きさに戻してやるもの。これは切り取らない分心臓にも負担は
少ないですし、成功率も高いと。
 ただ切って縫い合わせただけだと思っている野口は失敗したと思いニヤニヤ。なるほど、
ジッと見てたのは医学的興味からではなく、あくまでも自分の地位が守れるかどうか、か…。
 真実に気がついてそれはもう悔しい顔の野口が笑える。

 さあいつものテーマ曲もかかったし、これで大体終わりですね。
 みんなのそれぞれの思い出を胸に、オペは終了しました。
 小さな命の、新たな鼓動と共に。
 
 つーか皆スタンディングオベーションはやりすぎでしょ…どんな病院よ。
 っていうかオペ終わったチームを病院のメンバー総出で迎えるって…他の患者はぁぁぁ!
 
 一方すっかり忘れ去られていた霧島。
 加藤がちゃんとついてました。良かったねぇ。

 さて、いろいろやらかした野口教授…タイに行ってらっしゃい!!
 霧島もいい人になって、アメリカで修業しなおし。
 カッパハゲはハリーポッター伊集院に「チームバチスタに入れてくれる?」と聞いて
「庶務なら」と言われてます。庶務関係ねーよ!
 そうして朝田も去っていきました。医療技術が整っていない、道具もそろっていない地域の
人たちを助けるために。
 彼はまたどこかの地で患者の命を助けていることでしょう。

 最初はどうしようと思ったけど最後に行くに従っていいドラマになったなぁーって思いました。
 野口役の岸部さんと荒瀬役の阿部さんがいい味出してました。あとカッパハゲと伊集院君。
名脇役の揃ったドラマだったなぁと。
 医術は仁術。
 この世界に朝田医師が一人でも多く誕生するように。

 


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