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医龍2

第2話(07/10/18)

 前回は物語導入部分ということで派手にいきましたが、第2話は物語の流れの
大まかなテーマみたいなものの紹介に終わりましたので何となく物足りない感じが
します。
 しかも前回のあらすじみたいな部分が何説明してんだかわかんねーよ。

 それから前回の内田さんが用いてたサインの話。
 いやーインターネットってほんと便利ですね。
 調べてみたら見つかりました。
 両手でやることで、「" "」、かっこはじまりからかっことじるの意味となり、強調する
意味となるそうです。
 あのセリフでは、やったあとに「コネ」と言っていましたから、あれを洋画のセリフ風に
直すとこうなるでしょうか。
「任せて。北洋には"コネ"があるから(手術を受けさせることができるわ)」
 ちなみに、日本国内ではあんましこのジェスチャー使わないみたいですね。外資だから
ってことで無理やりやったんでは。ってか別にいらんわこんなジェスチャー!

 さてさて。
 今日も朝田は大忙しです。チームドラゴンに敵なし。
 それを上から野口と片岡が見てるのが気になるところです。
 前回の手術大成功というかむしろ映画だろみたいな奇跡の展開で患者はあふれんばかりに
なっていました。
 病院にとってはある意味歓迎だけど、患者にはしんどいよね。朝7時半くらいからずっと
待って受付開始とともに予約とって(最初から予約とれてる場合はいいですが)、数時間待って
診療時間は数分だもん。
 一方北洋はというと大量に医者が引き抜かれたせいで、がらーんと閑古鳥です。しかも
来た患者に「●●先生は明真にいったのでそちらにいってくださいねー」という有様。
 これはひどい。
 今の病院の実態そのものでもありますな。
 金さえ儲かりゃいい、儲からない部門はどんどんつぶしていく、わがままをいう患者が悪い
んであって病院は被害者みたいな。
 確かに大変かと思うけど…。国が補助しないのが一番いけませんね。子供を産めよ育てよと
いっておいてそのための支援一切なし、高齢化社会に向けて医療がどうのこうのいっておきながら
患者負担は増える、払うもんも増える。どこが国民にやさしいシステム?

 当然チームドラゴンも、北洋の今のあり様にムカツキ気味。
 このままでは治る見込みのない患者が北洋に送られる、いわゆる姥捨て山状態になって
しまいます。
 片岡はさっさとこの病院をつぶして、人間ドック専門の施設を作りたいみたいだからこんなんでも
良心が痛まないのですね。
 彼女の辞書には「医は仁術」というものが乗ってないみたいですね。おそらく、損して得取れ
という文字もないだろう。新しい辞書買え。

 野口計画によると、3年後明真はメディカルシティになるそうです。世界に名をとどろかすような
大きな病院になり、心臓移植の認定施設になると。
 いやその構想はいいと思いますよ。名医が集まって安心の医療を受けられるようになれば
それが一番いいんだし。
 けれども金持ち相手って。
 お前はあれだ、ゴッドハンド輝に登場するKZ病院と同じ理想しか持ってない。
 朝田が目指すのはヴァルハラですよ。金に関係ない。救う患者がいれば救うと。
 なんかゴッ輝とかDr.メフィストとか見てて思うけど、金にいじきたない医者に名医はおらんわな。
ブラックジャックだって自分が儲けよう、楽しようとして金とってるわけじゃないし。
 金に目がくらむと腕が鈍るよ。何でもそうだけれども。そうして手抜きを覚えたら二度と戻れなく
なる。だから医者が金儲け主義に走ったらおしまいだと思いますよ。
 もちろん今の過酷な勤務状況は直さないといけないけど。
 名医を集めるのではなくて、名医を育てる努力をしろ、と。野口さんよ。
 何でもそうだけどね、金出せば確かに腕のいい人は集まるかもしらんよ?だけどそれで
終わりですわね。職人といわれる人たちは自分の技術を後世に伝えてきたからその才能が
受け継がれてゆくわけで。
 こんなんじや明真の先はありませんや。

 朝田も早々に見切りつけてまた海外に行けばいいのにねぇ。あのメール、騙されていた
ことがハッキリしたんだから。
 国内だと野口の息がかかってるからどこも雇ってくれなくても、海外なら関係ないでしょ。
むしろ、設備の整っていないところこそ、彼を必要としているとこがたくさんあると思う。
 ただ彼は何かにやたらこだわっているようにも見えますが。
 おいおい、実はガンを患っていて余命少ないとかありきたりのオチにせんだろうな。

 で、野口はそういう野望をとうとうと語るわけですが、朝田は興味なんてないわけです。
「俺がアメリカで移植手術を学んできたのは、バチスタの次を考えているからだ」とか言われて、
すっかり明真の味方をしてくれるものと思い込み、ブラボーとかいって拍手してるし。
 ちなみにこのブラボー、英語だからこの発音でいいんですが、本場イタリアだとブラーボです。
 …しかし野口にブラボーとか言われると腹立つな。

 朝田が勢いよく立ちあがったもんだから紅茶がこぼれて未来のメディカルシティモデルに
かかったがな。っていうかテーブルにおいとくなそんなもん。
 それをハンカチ(多分ブランド物)を取り出して拭く野口。いやいやいや、そんなもんより
ティッシュの方が吸水性いいから。全然吸ってないじゃん、ハンカチ。
 そして彼はこう言います。
「僕はキミを全面バックアップするよー。でもね、構想を邪魔するのは許さないよー」
 ここで顔をあげたら朝田がいなかった…となると面白いのですが、一応これシリアスドラマ
ですから、ちゃんと律儀に朝田は聞いていました。
 そして外に出たらさらに片岡がいた。もううんざりだ。
 そんでなんか片岡は軽くイヤミみたいなんを言うのですが、そんなもん朝田がきいている
わけがありません。彼は片岡の目をジッとみて、「黄疸はないようだな」と言って去って行きました。
 ああ、交通事故の後遺症のこと見てたんですかね。細かなことは忘れましたが、内臓に
異常があると目に黄疸が出るって聞いたことある。
 つまり朝田は片岡なんかまったく気にしてないってことですな。ははは。

 カッパハゲ。出ました、このドラマの唯一の笑いどころ。
 野口の構想に感心することしきりです。
 その裏にどんな仕組みが隠されているか知りもしないでね。
 つまりあーたのお母様が事故にあっても明真では助けてくれない、ということなんですけど
ねぇ…(原作ネタ)。そこらへんわかってんのかね。
 世界中から金にあかせて医師を集める?
 さぁて、世界中で患者のために働いている医者がどれだけ、金で明真にやってきますかね。
 出世を捨てて現場に残ることを選ぶ警察官がいるように、患者のためなら名誉も金も興味ない
って名医は沢山いるんですよ、野口センセ。現にモデルが目の前にいるじゃありませんか。


 明真の窓口で軽いイザコザが起きていました。
 じいちゃんが窓口にいて話しているのですが、この受付がぞんざいで「何ともないのに来るな、
あんたみたいな人をクレーマーっていうんだ」って。
 おいおいおいおい、それは思ってても言ってはいけないことだぞ。
 ってか異常がないかどうかは医師が判断することで、これまで見たけど異常がないにしても、
今回何かあるかも知れないじゃん。
 ろくに見もしないで健康体だってわかるなら、ウェブサイト診断でもできるわボケ。
 この医者は医師免許返上すべきでしょ。
 で、そのじいちゃんについてる人が…あれ?侑斗クン?と思ったら違った…。チッ。
 まあ、文句があるなら北洋にいけと言われたのを伊集院は見てるわけですよ。
 ただここで気になるのが伊集院、簡単に「この人はクレーマーなんだ」と信じちゃうこと。
なんか医龍2になってまた伊集院の性格変わった?
 朝田のことを見ていたら、クレーマーだなんて思えないはずだけど。彼が過去一度として
患者を見ずに判断を下したことがありましたか?

 あと、このおじいちゃんに向かって「うちはもう難しい病気の患者しかみない」と言いきった
受付と医者は即刻辞めろ。人を救う仕事に携わるな。

 北洋の院長がきて野口と話をしています。
 ここでも3年で〜という話をあーだこーだしています。
 北洋の院長は「医は仁術」という考えの持ち主で、まあそれであったがために北洋を
経営危機に陥らせてしまったみたいなんですね。
 んー…医者の腕がしっかりしてれば患者来ると思うんだけどな。それで医者が勤務過剰に
なってしまうならまた雇うとか…。というのが難しかったんでしょうね。
 どこの病院でしたか、「あそこは金を払わなくても見てもらえる」というのが広まって、治療費を
踏み倒しされて経営の危機に陥っているというニュースを実際に見たのですが。
 こういう患者がいるから野口のような人間がのさばるんだよ。
 命を救ってもらったんだからきちんと金は払え。払わないつもりなら最初から来るな。
 まあこんなことがあるから、野口のいう「患者はわがまま過ぎる。救急車をタクシー代わりに
使う奴もいる。だから最高の治療を用意するかわりに、それなりの報酬はいただく」という
気持ちもわからないではないんですけどね。
 でも明真だけが病院じゃないから患者はよそへ流れると思うよ。
 メフィスト病院とか安田記念病院とかブラックジャックのとことかDr.コトー診療所とか
ラディカル・ホスピタルの病院とか。

 さてさて。
 野口お得意の記者会見。
 構想を語ったところで、心臓外科を引っ張っていくのは朝田…と視線を向けるが朝田、
いません。ギャハハハハハ。
 彼はどこに?と記者に聞かれて「血管学会に出席中」だってさ。
 もっとさぁ、今日は急用とか、今トイレとかマシな言い訳しようよ。
 伊集院はもう野口の構想に心酔しちゃってますが、藤吉とかは冷めた目で見守ってます。
 そこへ男が入ってきました。
 あのじいちゃんの孫である翔太くんです。
 彼はペンキを壁の絵にぶちまけ、引っぱり出されていきました。
 どうせだからここでもっと叫んでやればよかったのに。
 病気の疑いがある患者をクレーマー扱いとか医療ミスを隠ぺいする気かとか。
 
 ところがどっこい、翌日の新聞には記者会見にクレーマーが乗り込んできた、みたいな
扱いなのですな。金握らせたか、野口。やることきたねーよ。
 伊集院はそれを見ながらカッパハゲと話していましたが、藤吉がそのおじいちゃんや翔太くんと
歩いているのを見かけてビックリします。

 一方片岡と野口はトレードメンバーを意気揚々と話し合い中。
 片岡は北洋なきあと人間ドック施設を作って、問題のある患者は明真へ送るというシステム
を作りたいみたいです。
 …でさ、もしそれで難しくて手に負えないとか治療に失敗したらどうすんの?明真の名に
傷がつきまくりですが。そういうとこまったく考えてないよね。バカじゃねーの。

 藤吉に翔太は「どうしてじいちゃんをみてくれるんだ?この病院は変わるんだろ?」と言います。
彼はこともなげにこう言いました。
「関係ない、俺には」
 いいなぁ、こういう医者なら任せられるよ。
 それを聞いていた伊集院、声をかけるのをためらいます。けれども、藤吉に向かってこう
いうんですよ。
「何で診るんですか?あの人はクレーマーですよ」って。
 誰かー、伊集院に本物のクレーマー10人送ってさしあげてー!

 藤吉は言います。
「何で診るか?患者だから」

 「クレーマーだと言ったな。お前はあの患者を診たのか。診ないで病気はないと決めつけるのか。
なら、医者をやめろ」
 さらに続けて藤吉は言います。
「朝田を呼べ」と。
 いや、お前がいけ。早いから。(台無しだよ)

 一方まだ野口の部屋で話し込んでいる二人。ロケ楽そうだなぁ…。
 トレードリストの中に朝田の名前がないことを片岡は言っていますが、野口は鼻で笑って
なんでそんなこと、と言います。
 まあ明真になくてはならない人だからね。
 で、片岡は、朝田ほどの腕があって野口に従順な医者がいればいいんですね、見つけるのは
外資の得意分野だ、といって出て行くのですよ。
 えー、その調子でぜひ花鳥のスタッフもあと数人、今のスタッフと同じくらい優秀な人を見つけて
きていただきたいものです。

 さてさて。
 野口の説得の仕方ですけど、たとえば、今は売り出し中なんだから問題になったらミスが騒がれる、
だからここは手術をしておいて恩を売った形に、ともっていくのはダメなんですかね。
 今の明真に一番痛いのはミスとか失敗という言葉でしょ。
 だったら手術して無事に収める方がいいと思うけど。
 という説得を思いつくやつはチームドラゴンにはいないのかコラ。

 一方片岡はもうニューヨークにきてるー!え?これなに!?時間移動?さっき出て行った
瞬間にニューヨークだなんて!(ドラマですから)
 で、誰かと会っています。誰でしょうね。

 おじいちゃんのカルテを見ていた朝田は、これは薬物治療は無理、手術が必要であると判断。
 案の定野口は、あの患者を置いとくわけにはいかないとバッサリ。
 チームドラゴンに口のうまいやつがいたらまた違ったんでしょうが…。
 にしても野口の演技すごいですよ本当に。
 セリフだけ聞いてると淡々と言っているように思えるのですが、野口があまり感情を表に出さないと
いう設定だから、この微妙な感情の変化をセリフで見事あらわしています。
 さすが岸部一徳。ブラボー、ブラボー(野口の口調で)。
 
 朝田は言います。
「考えは間違っていない。ただ、目の前に苦しんでいる患者がいて、手を差し伸べない医者がいると
したら、それは医者じゃない」
 立ち去る朝田に、躊躇することなくついていく藤吉、ちょっとためらったけどついていく伊集院。
 …あの、荒瀬さんとミキちゃんをドラマ冒頭以来見てないような気がするのですが…。

 この件がもとで、朝田ら3人は北洋へ移動決定。
 いいんじゃないですか、あの院長の下なら働きやすかろうて。
 何やら野口と片岡がまた不穏な会話してるけど別にいいや。
 つぶれてもらいます、とか言ってるよ。
 いやいや、朝田はいざとなったら海外へいけるし。そうなったら多分藤吉と伊集院もためらいなく
行くと思うよ。
 つーか逃げ口ってわけじゃないけど、圧力がかからず患者をみられるところを探すと思うし。
荒瀬もミキもついていくだろうな、そうなれば。

 さてここで、次回から登場するであろうクセのあるキャラが数人登場します。
 えー…。
 血管外科の外山、麻酔科の小高、あと松平ともうひとり?かな。松平以外は結構強烈そうなキャラ
でした。新たなチームドラゴンでしょうかね。いやドラゴンというよりドラえもん体型の方が…。
 チームドラえもん。うーん、なんでもできそうだ。

 去っていく朝田に荒瀬は心配そうに「75kg!つぶされんなよ!」と声をかけました。
 …彼ら、ひょっとして出番これで終わりだったりして…。

 北洋についた朝田ら。院長みずから患者を見ているシーンに遭遇してビックリ。
 院長が「私がつらいのは、志に共感して集まった仲間、そして患者を助けられなかったこと」と
言います。
 そんな彼に朝田は「守りますよ」と。
 おおっ朝田が敬語を使っている!
 ここで院長が「先生ほどの人であれば、世界中から引く手あまたでしょう。なぜうちの病院に?」
と、藤吉と伊集院を思い切り無視した発言をします。
 朝田は「俺はチームを作りたい。そのために戻ってきた。俺には時間がない」というのですね。
さらりと流されてるけどこの人なんか重要なこと言ったよ!

 ともかく彼は患者のため最高のチームを作る、と約束します。

 で、あのじいちゃんは再手術となっているのですが野口、あの手術は失敗してもらうとか
いってるんですよ。
 しかもじいちゃん道で倒れたし、心配だ。
 けれども今度の北洋院長は黙って聞いてはいなかった。
「朝田先生を放りだしたのはお二人の最大のミスです。あの男はすべてを変える。泣きを見る
のはあなた方」
 言い切ったー!
 さてさて、今回これだけフラストレーションたまる展開だったので、次回はスッキリさせて
ほしいと思うのですが。難しいかなぁ。
 医療ものでこういう内部のドロドロ書くのはいいんですけど、ずーっとイライラさせられて
きて最後にスッキリ、よりは、山あり谷ありできた方がいいです。

 じいちゃんのカルテを見ていた朝田、何かを見つけたのか珍しくあせっています。
 はたして手術は成功するのでしょうか。
 朝田に不可能はないと、そう信じたい。



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