多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→医龍2


医龍2

第3話(07/10/25)

 今回は、前回の「やられっぱなし」をやや返上。ちょっとだけスッとしたけど、新たに
フンガー!みたいなのが出てきて、結局またストレスが…(笑)。
 鬼頭のキャラが、2が始まるにあたって1の時とはちょっと性格変わったというか、原作に
戻っちゃって戸惑う場面もありました。

 さてさて今回の「前回までのあらすじ」は比較的わかりやすかったです。でもつぶれる
つぶれない連呼うるせーよ。
 前回倒れた西沢のおじいちゃんは、明真に受け入れ拒否され北洋へ。救急車の中で
電話かけていましたが、普通は車を出す前に病院へ打診します。
 ここで、救急指定されている病院が次々と受け入れ拒否をすると救急車はその場に
10分〜1時間とどまることになったりして、野次馬から「なんで早く運んでやらねーんだよ」
と怒鳴られたりすることもあるそうです。バカな野次馬だこと。
 受け入れ拒否の問題は何度もニュースで取り上げられていますが、患者に関係なく
どこでも受け入れてくれる社会があったらいいですね。
 でもこのおじいちゃんの場合は明真に断られて正解だ。なんたって北洋には朝田が
いるのだから。

 名前が出てきてないのでわからないのですが、北洋にいる問題医者のうち、人と接する
ことが苦手な医者さん(仮にムッツリとしますけど)、このムッツリが使ってるPC、NECの最近
モデルのやつじゃん。ノートとデスクのいいとこどりしたやつで、コンセプトは「どこへでも
持ち歩ける」ってやつ。
 …ともあれ、伊集院君はけなげに、仲良くなろうとコーヒーを差し入れしていますが、この
ムッツリには「カフェインだめなんで」と断られ、生意気そうな外山もやる気なさげな小高にも
断られ。ってかあーた、事前に「何か飲みますか」とか言えばよかったんじゃ…。女性って
あんましブラックコーヒーは飲まないですよ。残念、伊集院君。
 ちなみに二日酔い松平はガブ飲みしてました。
 この第一印象では、ムッツリくんは結構できそうな気がするのですが、私的には。
 ムッツリは、小高のことを「不倫の女王」と評価。パソコン画面に出てるんですけど、
なんか文字やたらでけーな!携帯電話のらくらくホンかよ。フォントどれくらいで打ってんだよ。

 こんなことがある中に、西沢さん運ばれてきました。
 
 その一報が入る明真野口の部屋。…あ、いんちょまだいたんだ…。早く帰ればいいのに。
 そこへ明真をこれから支えるメシアが登場とのこと。足見れば大体わかりますが。
 はい、鬼頭でした。
 私としてはこの人が金で動くとはがっかりですよ。原作に近くなったというか。
 この人は医者の腕を振るいたいんじゃないの?金たんまりもらってトップにつくなんておかしい
と思うんですが。
 ま、それはおいおい。

 さて北洋では、手術のメンバーが足りず伊集院君右往左往。と、外山が「俺に切らせろ」とか
入ってきた。こういう自信満々のやつに限って失敗するからなぁ…。あと藤吉せんせも手伝ってよ…。
 見てるだけかと思ったら、藤吉せんせはミキちゃんに、西沢さんのカルテをもらっていたみたいです。
 どうやら重要な問題があるようです。

 明真では、
野口「西沢?だれ?」
いんちょ「あなたがクレーマーとして処理しようとした人ですよ」
 という会話が。
 何か意味があるようですね。

 手術はもたついてます。麻酔医の腕が悪いらしくて、荒瀬なら30分で済む導入が1時間半経過
しても終わってない…ってこれは確かに遅いだろ。大丈夫かな…。こういう手術ならいいけど、
一刻を争うような手術の場合決定的にまずいですね。最初の数分が命を分けることなんてざらに
あるんだから。
 朝田は伊集院に小高を呼びにいかせました。
 医務局では、ムッツリくんと松平が手術の様子を見ているのですが、見るだけでこの手術の
難しさとか、朝田の腕がわかるってことは、やっぱこの人たちもそこそこ実力を持っていると思い
ますよ。能力がないと難しいかどうかなんてわかりませんからね。
 
 そして手術は進み、変性部位が見つかりました。
「ガーゼオーマ」とのこと。
 つまり簡単に言うと、前の手術のガーゼ置き忘れ。
 …完全な手術ミスじゃねーですかい。
 しかもこれが面倒なのは、心臓と完全に癒着してしまっていること。
 ブラックジャックでもありましたね。人の体は体内の異物を組織で包みこんだりして、とにかく
周囲へ害を与えないようにするみたいな、不思議な働きがあるって。
 
 院長室に戻ってきてモニターを見ている院長も怒ってます。そりゃそうだ。
 片岡は知ってたんですね、これを…。
 鬼頭の手前いかにも「嘆かわしい」みたいなこと言ってるけど。
 鬼頭と片岡は北洋へ、実際に手術を見てみましょう、と向かいます。ええいまた事故にでも
あえばいいのにこいつら。

 で、このガーゼオーマのCG説明はとてもわかりやすかったです。
 画面では剥離は簡単かのように見えるけど実際は組織が複雑に絡んでるし、何より心筋を
傷つけたら大変なことになるということで難しいんでしょうね。
 私はできんわー。解剖実験のとき骨から繊維を剥離する作業でガリガリ骨削りましたから。
(無意味)

 外山は手術ナメてるし、小高は行くの面倒がってるし、もうグダグダですよ。
 しかも外山、この一番重要な剥離の場面で「俺にやらせろ」とか言いだしやがった。
 そんなお前、黒ひげ危機一髪で、最後2つの穴が残った状況で名乗り出る、みたいなこと
してんじゃねーよ。絶対お前飛び出す方選ぶタイプだから。
 
 ただし、腕は確かに正確で、藤吉せんせが「やるなぁー」と感心するほどの腕前。これで
周囲をバカにしたり、怒鳴りつけたりすることがなければいいのかも…。
 と思ってる間もなく患者が身動きしたために心筋を傷つけ大出血。
 早くリペアしないと、ということで朝田が変わります。まず麻酔医に落ち着け、とフォローした
あとテキパキ。伊集院がちょうどやってきたので二人であたります。まあこいつらなら安心だ。
 小高も来たのですが、入ってすぐ状況を把握してるあたり、この人も確かに腕はあるのじゃ
ないでしょうか?

 片岡は連絡を聞いて、「術中死でしょう」と言ってのけますね。
 鬼頭は彼女の身上に気付いたのか、なんかいろいろ聞いてますね。
 彼女はさらりとかわしますが。

 さて朝田と伊集院の最強タッグでリペアを試みますが、麻酔がついてこれてません。
 そこへ小高がつつ…と寄って小声でアドバイス。おお、素晴らしい。
 これによって体勢を立て直したチームドラゴン2/5(5人のうちの2人しかいないから)は
ガーゼオーマを摘出。どうでもいいけど2/5っていうと5/8チップスみたいだよねっていまどき
これを知っている人がどれだけいるのか。

 院長も、松平、ムッツリくんもモニターに釘付けのこの手術、無事終了です。
 明真なら拍手があがっているところでしょうか。
 血圧も回復、これで問題なしですな。
 しかも小気味よいことに、片岡と鬼頭が到着した時には手術終了。
 つまり、片岡が見ていたとしたらただちに明真へ戻させたであろう外山の腕も小高の腕も
見てないわけですよ。これはラッキー。
 でも外山は終わった後麻酔医にあたり散らしていたので、ちょっとこいつ外の木にしばりつけて
おいたらいいと思う。

 小高はまたいつもの笑顔で朝田せんせかっこいいーとかいってフラフラと出て行くのですが、
その笑顔が出た瞬間パッと消えましたから、この人も何か理由があってこういう人間を装って
いるのかも知れませんね。

 で、鬼頭は朝田と話し中。
 ここでなぜ彼女が野口の話を受けたかがわかります。
 その前に鬼頭は朝田に「与えられた才能を生かさないのはそれだけで罪」と言ってます。
 は?
 朝田が「目の前の患者を救いたい」といったことがそんなに悪いことですか?
 目の前にいる患者を救える才能があるから使う、あなたの言葉を使えばそうなりますが。
 なんか鬼頭、原作の野心家の部分を前面に押し出してきましたね。

 それと、明真にきた理由として、目の前の一人より10年後の1万人を救いたいから、と言ってます。
3年後完成予定の明真メディカルなんちゃらが出来ればそうなるからと。
 鬼頭、あんた大切なことを忘れていますよ。
 トップにすえられるということは、現場と携わる機会を取り上げられるということですけど。
 待ち受けるのは記者会見にデスクワーク、他の病院とのネットワークづくりに学会への
出席。手術してるヒマなんてありません。
 患者を助けたいからという根幹は同じでも、あんたは野口の狙いが見えてないだけ。
 同じバカでも現実を見てないという点であなたの方が朝田よりバカだ。

 あと最近あまり原作に登場しないのでアレですけど、鬼頭の信念はより高度な医療で患者を
助けることであって、今の患者を助けないこと、ではなかったと思いますけど。
 そこんとこを、自分の考えになびかない朝田はつまらない人間になった、みたいな言い方を
しちゃうのはドラマとしてどうかな。
 
 一方、問題を乗り越えた北洋でしたが、真の問題はここからでした。
 つまり過去に重大なミスがあったという事実です。
 カルテには手術をしたのは山本という医者になっているのですが、不自然にその手術の後
地方へ飛ばされており、しかも改ざんされた跡があるとか。
 人数的にも、野口がした手術ではないか、ということになるわけです。
 野口はあれこれ回想して、まずいことになったーとか思ってました。ざまーみなさい。
 8年前明真を訪れた時に、具合が悪いという西沢さんに対して見もしないで彼は「風邪で
しょう」と言っちゃってんですね。ついでに手術も、私は指導しただけで山本という医師が
やったんですよーとごまかし。
 なるほど前回朝田がいった、「患者を診ないで判断する医者は医者じゃない」というのが
皮肉にも当たってたわけだ。

 藤吉は西沢さんに話をしに行くのですが、なんと先に片岡が先回り。
 しかも、さりげなく「奥さんの具合悪いんでしょー、大変ですねー」と脅しつつ、今回の
治療費は明真が全額負担、さらに見舞金を出すということで口封じに。
 え?見舞金1億くらい持ってきたかと思ったらたった200万?これは安すぎるでしょう。
医療ミスの結果としては。もうちょっとたかってもいいと思うぞ西沢さん。
 これで黙らせる気なんですね。

 ただ実際のところ、医療裁判というのは本当に難しいようです。
 病院側は隠ぺいに走りますし、有能な弁護士を雇う。
 訴える側もまず、医療問題に詳しい弁護士を探さないといけないし、何よりその事態把握にも
莫大な時間がかかります。だから医療問題の裁判は別名10年裁判、ともいわれるそうです。
 よほどのことがない限り裁判を起こすのは大変だと思います。決してミスを埋もれさせていいと
いうわけではないのですが、とても疲れるのは事実です。弁護士団とかを結成するところも
ありますが、はたして患者が生きている間に判決は出るか…という今回の医龍のような話は
決して誇張ではありません。
 だから病院が提示する示談に応じるケースも多いそうです。
 その反面で、ミスではないのに、意見の相違から裁判になってしまうケースも多く、たとえば
小児科や産婦人科などは、そういうことが多いから医者のなり手が減っているようです。
 本当に大変ですね。

 さて。
 伊集院とカッパハゲがアイス食いながらお話中。
 カッパハゲ、たまたま通りかかった小高に一目ぼれですよぅ。うまくいくといいね…いかないと
思うけど。
 
 朝田は西沢さんと話してますが、患者さん相手だとちゃんと敬語な朝田がなんか好き。
 奥さんの話が出るのですが、どういう状況かわかります。
 多分…痴呆が入ってしまったのではないかと。
 もう何もわからないそうです。
 けれども、年1回、同窓会の誘いにだけはとてもうれしそうに支度をし、西沢さんと一緒に
出かけることを楽しみにしているんだそうです。
 だからこそ心臓を治したかった、と西沢さんは言います。いい夫婦だなぁ。

 一方野口の部屋。
 黄色い魚はこれアロワナかなんかですか。でかいの飼ってるねえ。これ確か肉食じゃない
ですか?いやどうでもいいけど。
 片岡が「人は金の前では単純ですよーヲホホ」みたいな話をしててむかつく。
 彼らもわかっただろうって?
 はははは、理解してたら西沢さんを助けませんよ、バカめ。

 で、戻ってきた片岡、北洋のいんちょとミーティングしようとしますが、藤吉センセが
つつっと寄ってきて。
「西沢さんから伝言です。こんなもの受け取れない。あなたに心配していただかなくても
妻は元気です」
 金をつっ返しました。ざまーみろ片岡。
 …ってよく考えたら一番年金多くもらってる世代だよな…。いやこれはどうでもいいけど。

 そうして後日。
 同窓会の封書を手に、歩く夫婦の姿が。
 歩道橋を見上げ、「あがろうか」って声をかける西沢さんと、にっこりして歩きだす妻。
 …って怖いから、真ん中あがらないで手すり使って!落ちそうで怖いから!
 感動できるラストのはずなのに、ムダにハラハラさせないで!

 それを後ろから見守る孫の姿がありました…。ってお前も支えてやれよ!ほんっと
落ちそうで怖いから!

 さてさて明真。
 寝てる荒瀬のところに鬼頭がやってきました。
 手術の様子を「女の麻酔医はまだマシだったけど」というのですが、でも、「朝田が
100でも他が0ならチームとしては0。ダメダメ」みたいなことも言うんですね。
 それを聞いて笑い出す荒瀬。
「0じゃない、マイナスだ」と言うわけですよ。
 でも、立ち去ろうとした鬼頭に、ピタリと笑いをとめて「でもマイナスどうしをかけると
プラスになるんだぜ。しかもでかいプラスだ」と意味深なことを言います。
 どうやら彼は小高のことを知っている模様。
 まだまだひと波乱ありそうですが、荒瀬は明真に行ったメンバーを知って安心した
みたいですね。彼がそう思うなら大丈夫なんだろ。

 次回は小高が中心の話になりそうな感じ。
 でも最近藤吉先生が「どうする朝田」「朝田を呼べ」と、一休さんを頼る新右衛門さん
みたいなことしか言わなくなったのが心配です。
 
 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→医龍2