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クロサギ

第4話(06/05/05)

 今回は黒崎のもう一人のライバル?とも言うべき白石の登場です。

 えーと、まず角菱建設というところが手がけた工事が手抜きだったことが発覚して、
専務の江口が10億円を横領したのではないかと疑われていることから物語りは始まります。
 早速黒崎クンは連絡をとってきました。
 このあたりは原作でもあまり意味を持たないところなのでサクサクと進めることにしたん
でしょうね。原作コミックスでは2巻後半あたりです。

 原作読み返していてわかったんですが、ゆかりって原作にもいたんだ…(失礼)。原作では
そんなずうずうしくない、どちらかというと天然のキャラだったのですっかり忘れてた。こっちも
黒崎に仕事依頼したりするのですが、ドラマほどずうずうしくはないな。

 黒崎は会社を辞めた白石がこの10億円横領に関わっていると、桂木に調査を依頼。
白石が1年くらい前から会社に潜入し、周囲の信頼を得てからシロサギ行為を行うと知り、
タダのシロサギではないことを確信した模様。つまりはプロの仕事ですね。
 ところが桂木の秘書は何か意味深なことを言っていますが…?
 にしても原作の白石さんもなかなかのやりてですよ。シロサギとしても会社員としても。
本当にこの人が会社のために働いてくれるなら一騎当千ですね。
 …花鳥のスタッフに来てくんないかな…(無理言うな)。

 白石が銀行グループの証券会社に潜入していることを知った黒埼はさっさと潜入しますが。
 実際あってみるといきなりせんべい薦めてくるわドジっ子だわどっちが本当の顔かわからんな。
ってーか今わかったんだけど、白石さんって名前シロが入ってますね。シロサギ白石と
クロサギ黒崎か。これはなんとも皮肉なもの。というか象徴みたいな感じでこんな名前つけられた
んでしょうねぇー。

 で。白石に会って、「ある会社の買収を計画しているからその後の新会社の株券発行を
依頼したい」と伝えます。
 このあたりがややこしいので原作を読みつつ解説しますと、株券発行は会社が適当に行う
のではなくて、メインに引き受けてもらう証券会社があるそうです。要するに日本銀行券発行は
国立印刷局のみ行える、みたいな感じですかね。
 で、そのメインの証券会社を幹事証券と呼ぶらしいんですが、どこの証券会社もこれを
狙ってるそうです。儲かるからなんかな、よく知りませんが。
 その話を白石に持ちかければ社員として乗ってくるのは当たり前なので、そこで黒崎は
何かを仕掛けて10億円をかっぱぐつもりだと。

 一方氷柱ちゃん。
 黒崎の過去を知りどうしたらいいか分からなくなってる様子。
 つか、進み方は原作と同じなのに、ドラマの氷柱がうざいのはどうしてなんだろう…。うーんうーん。
 やっぱり原作の氷柱ちゃんが好きです。

 白石に突然呼び出された黒崎。これは…!
 と思ったら接待だった。
 ここら辺は原作あたり。ニヤニヤな白石さんが見られます。
 黒崎が買収を持ちかけた「スカイバイオ」という会社が、他の社も買収を狙っているという
噂を聞きつけ、自分でも調べてみて確信したのでしょう。
 にしてもここ原作でもかわいいのですよ、白石さんと黒崎君が。

 さてちょっと話がややこしくなってきました。
 整理しますと、スカイバイオの株を大量に買う。その後、浜下工業(黒崎が使っている社名)が
スカイバイオを買収するという噂を流す。すると株価が上昇するからそこを売りぬく。
 そうするとかなり儲かりますよね。でもこのままだと株価が上がったままのため、買収話は
なくなったという噂を流します。すると今度は株価が暴落するので、そこで初めてスカイバイオを
買い叩くというやり方です。
(株価が上がったままだと要するにそれも利益になるので、買収価格が高額になるから。確か
ボーダフォンでしたか、あれの買収額が1兆円とか言われてたのは、ボーダフォンが大手メーカー
であり特に倒産の危機とかがないから。逆にライブドアなんかは今株価も大きく下がり上場廃止に
なったため買収額は最盛期よりかなり下がるでしょう。多分こんな感じじゃないかと)
 もちろんインサイダー取引という、違法なものになります。

 そんでついでとばかりに黒崎は、更に株価を上げることにしましょうと話を持ちかけます。
 実はスカイバイオにて、新しい廃棄物処理システムの開発が決まり、それが特許クラスの
ものであると。この情報も流せば100億くらいは儲かるでしょうと。
 で。白石に自分は株券買えないから15億円ちょうらい、と言うわけですな。
 白石は黒崎に「あなた自分の会社を裏切るんですか」と言いました。
 それに対して黒崎は「親族にバカにされてるから」と言います。

 白石は「あなたなら私の思いを分かってくれるかもしれない。私は腐った組織が嫌いなんですよ」
と言います。
 この時は単なる口先だけの言葉と思っていたであろう黒崎。(なんたって自分も口先だけで
言ってるわけですから)
 それが真実の言葉であったと知るのは…当分先のことです。

 実家から帰ってきた氷柱ちゃんがなんかいきなり父親のことを語りだしてますけど…。
どんな酷い親であっても生きてる限りっつか、殺すような親ではなかったんだから、やっぱり
黒崎君に話をされても腹立たしいだけだと思うんですよねぇ。
 うーん、原作の二人の微妙な関係をもうちょっと読んで欲しかったな…。多分この二人は
想いあっていてもずっとくっつくことのない二人でしょうから。そういう空気がいいなーって
感じがするんですよね。よくあるドラマのように、最後氷柱のピンチを黒崎が助けて、二人は
恋人同士になるみたいな安っぽいものにして欲しくないっつーか。

 そして黒崎は白石から15億かっぱぐことに成功。しかもやつは、コーヒーにあうせんべいを
ちゃんとくれましたよ。やっぱこの人細やかな気遣い出来る人だわー…。
 お願いですから花鳥スタッフに…(無理言うな)。つかシロサギが受付やってるイベントって
何やねん。

 さて。
 株価下落キター!
 ズコーンズコーンとえらい落ちますよ!それはもう、屋根から落下するスタントマンなみだぁぁぁ!
 実際にはこんなに極端に下がることはないらしいです。

 ここの勝負ポイントというのはつまり、最初の計画通り購入した株券を白石は株価があがりに
あがったところで売りぬくつもりで、まだ2時の時点では売っぱらってなかったわけですね。
 ところが黒崎が先に「特許の話はなくなった」という情報を流したものだから2時を境に株価
大暴落。目の前でドンドン落ちていくわけだから今から売りぬいたとしても大損害は必至。
 黒崎はお金をかっぱぐことに成功し、白石は大損をして株券は紙くずに…というところですかね。
 うまくいったことで黒崎上機嫌。
 桂木のところへやってきて、「これ、コーヒーにあうせんべいだって」と渡します。
 桂木は代わりに新株予約券だっけ、新株発行引受権証書を渡します。
 これは要するに、これ持ってると株券購入できますよというやつですね。もちろん価値があります。
 ところがその社の名前は「浜下バイオテック」。
 そう、黒崎が買収後の社名として適当に答えた社名です。

 つまり、あのスカイバイオの株が下がったとしても白石は損をするばかりか、この偽造した
証書で50億儲けており、痛みは全くナシ。白石のことですから恐らくこの証書も、「腐った企業」に
売りつけていたはず。黒崎はうまいこと利用された形ですね。

 桂木のところにやってきた白石は、彼が黒崎は自分を食えないことを知っていたからわざと
黒崎の好きなようにさせていたということを知りまた、生い立ちを知ったのでしょう、納得の顔で
去っていきました。
 にしても桂木さんなんか体調悪い設定のようだが、このドラマ終わりに絶対死ぬな。
 あと、氷柱ちゃんとぶつかって、謝りもしない白石はちょっと。あくまでも原作の彼は紳士であり
本性をあらわにするのは企業に対してのみですから。

 
 さてさて。今回の話は非常にややこしかったですね。
 株の話を知っている人は面白かったんじゃないでしょうか。
 私は知らないのであれこれ調べたりして随分苦労しました。でもドラマとしては難解な話を
うまく調理したなぁって感じです。
 こうなると目についてくるのがキャラクター設定。もう少し何とかしてほしいなぁ。

 次回は氷柱の父親が「シロサギ」として登場。…泉谷しげるよ。電車の中で女性に絡んだり
シロサギやったり大変だな。




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