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クロサギ

第6話(06/05/19)

 うはは、氷柱ちゃん家賃滞納しすぎて退去勧告されてます。
 うんうん、正しいことをしろだとかあなたの生き方は認められないとか言ったところで
自分がそうやって迷惑かけまくってれば言うことねーな。つか家賃も払えないってどう
いう生活してるんですか…?
 あとゴミを捨てちゃいけません。

 かしなが早瀬秘書に近づきはじめました。…桂木ちゃんと処方箋出してもらってんだ…。
いやなんか、非合法の医者とかで済ませてるのかと思ってた。この分だと国民健康保険も
払ってるっぽい。

 当の桂木。黒崎に情報提供しといて「わかんない」ってあーた。でも早瀬秘書もかしなも
なんか知ってる人みたい…?
 今回のシロサギは「佐多博道」。共済組合を作っての詐欺。早瀬秘書はネズミ講って
言ってるけど。
 入会金は1万円。で、その人が誰かを勧誘すると2000円手元に入り、孫会員でも少し
入ると。だからそうやって加入者を増やすのが手口。…これネズミ講じゃなくてマルチ
まがいじゃないですか?
 ネズミ講だと無限連鎖講の防止に関する法律で問答無用でアウトだと思うんですけど。

 このサギも結構しくみが分かりづらい。
 もともと共済組合っつーのはJAとかが有名ですけど、会員からもらった資金を運営したり
して、入院したり事故したりした時にお金を出してくれる、まあ保険みたいなものです。
 今回のは何が問題なのかというと、加入することより「他人を勧誘すること」が目的みたいに
なっちゃってること。これはマルチの大きな特徴でもあります。他人を勧誘して加入させた
時点で自分が加害者にもなってしまうということ。
 そして、今回は会員費用をとりその資金は何ら運営に回されていない。だから倒産したと
しても何の保証もされないということが問題です。

 かしなはかしなで、この佐多がやっているにしきさらづ共済組合について地元警察に
「これはサギだ」と言いにいきますが相手にされない様子。まあ確かに管轄違うしな…。

 黒崎は「神海貴志」なる人間に声をかけています。西木更津信用金庫の社長息子で
ありハッキリいってバカ。で、こいつに一千万の儲け仕事があるといって委任状をそろえさせる
わけです。
 仕組みはこう。西木更津信用金庫は存続の危機にあり、これを存続させるために買収を
頼めるところがある。ただしそれには、親父さんの承諾とかいろいろいるけども、それは
出来ないからと、バカ息子を騙して全権を息子に委任するという「委任状」を作らせる。
 多分その委任状をちらつかせて、佐多を騙し何かしらのお金を騙し取るつもりだと
思われます。

 あとかしなの過去話も出てきます。
 かしなの本当の父はシロサギであり、逮捕されたために息子の将来を危ぶんで、2歳で
死んだことにされた。で、親類のところに「実子」として預けられたと。だから実年齢と今の
年齢とで2歳差があると。2歳…?10年くらいごまかされてませんか…?
 で、このシロサギを調べているのは、今回の手口が自分の実父と似ているからだそうです。
 早瀬秘書から、同じようにシロサギに人生狂わされた男だ、とかしなのことを聞かされ
迷いが出る黒崎。でも、狂わされてもまだ、かしなの方がマシだと思うのは間違っている
でしょうか。

 佐多に会い、買収の話を持ちかける黒崎。
 「何のためにあなたがそこまでするのか?」と聞かれて、これをきっかけに佐多の資産の
一部を自分のところで運用させてもらえたらと答える黒崎。
 ここには裏がありまして。これは佐多にとっても悪い話ではないわけです。このままだと
共済のお金と称して集めたお金は何も運用されていないから、疑われたらまずい。でも
一部を運用させておけば名目は立つ。つまり、「サギ」という証拠はなくなるわけです。
当然佐多がこのおいしい話を逃すわけはないでしょう。
 欲を出した佐多の負け。
 
 かしなチャンは地取りやってますね。感心感心。…で、あなた本来のお仕事は…?これ
出張扱いになってんのかな。ケッ、これだからキャリアは。(お前態度コロコロ変わるな)

 解体工事デシター!笑える!
 いや、佐多を騙すために、もうとっくにダメダメになって解体工事中の西木更津信用金庫
ビルに案内するんですが、看板を「改装工事中」と変えてたんですね。やるー!

 おおっと。黒崎とかしなバッティング。まずいまずい。逃げ切りました。
 …ってかしな住所知ってるよね。
 やっぱり自宅で待ってたよ、かしなさん。
 でもさぁ、ドラマのかしなさんって笑ったかと思うといきなりキレるから怖いよなぁ…。まだ
原作のかしなさんの方が若いし頑張ってていいなぁ。
 うわぁかしな殴りまくり。これはひどい。腹が立つからやってるようにしか見えない。
 原作のかしなさんも黒崎を殴ったことがあるのですが、あれは腹が立ったからというよりも
警告みたいな感じだったしなぁ。
 こればっかりは氷柱ちゃんの「警察だったら何してもいいんですか!?」の通りだと思う。
 で、原作のかしなさんはこれ以降は暴力は振るわず、どっちかというとちょっとギャグ寄りに
なってるので好きです。

 ただ、「悲しみは時間が忘れさせてくれる」みたいなセリフはどうですか氷柱さん。
 大切な家族を人殺しに殺された遺族は一生悲しみを忘れませんよ。どんなに犯人が捕まって
刑を受けてもはいそうですか、と諦めきれないから苦しむんです。「自分がそばにいてあげられたら」
とか、「何か出来ることはなかったのか」とか思うから。それの無限ループですよ。
 そういう人に、そんなことを言うのはとても残酷だと思う。
 やっぱりまだ何も分かってないのかなぁ、この氷柱ちゃんは…。

 さあ一気に仕上げです。
 何も疑うことなく佐多は、あのバカ息子の父親である「神海宗太郎」の口座に入金。
 一方かしなは、出資法違反の根拠となる、西木更津住民でない人間がこの共済に加入
している事実を突き止め、佐多の逮捕状を取りました。
 鼻歌を歌いながら佐多が信用金庫にいってみると当然更地に。そこへ黒崎からことの
真相を告げる電話が。
 つまり佐多が振込みをした「神海宗太郎」の口座はまったく別人のもの。うまいこと
身分証明書をでっちあげて口座を作ったわけですね。
 そして佐多はかしなによって逮捕。黒崎クンがながながと話してたから逃げそこねちゃった。

 今回はまあ痛み分けでいいんじゃないですかね。
 黒崎は佐多から金をかっぱいだ。かしなは佐多を逮捕した。そういうことで。

 この原作のかしなさんは本当に努力の人で好きなんですよねー。過去の話も明らかに
なるし。汗を拭きながら一軒一軒聞き込みに回って、出たところで黒崎とバッタリ、みたいな
シーンがあって、二人とも一瞬キョトンとなるのが可愛くて好きです。
 このお話はコミックス4巻にて。



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